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2024-11-11 10:06

米大統領選2024 その1

サマリー

米大統領選2024が終わり、トランプ氏の再大統領候補としての帰還に驚く意見がある一方で、バイデン政権下での中東政策に対する不満が表明されています。特に、トランプ氏によるエルサレム大使館の移転決定や、イランとの関係に関する過去の政策が再評価されています。

米大統領選の結果
アメリカの大統領選が終わりました。
あの旗から見ていて、もちろん別に取材もしていませんし、マスコミの報道で知る限りということにはなってくるんですけれども、
トランプさんが大統領帰り先ということで、これに対して、やっぱりショックな人も多かったんじゃないかなと思いますけれども、
私はあんまりそういうふうには思っていなくてですね。
もちろん、ちょっとね、やっぱり陰謀論者が国のトップに行くっていうのは本当に良くないと思うんですけれども、
ちょっとなかなかね、一言では言い合わせないなというふうに思いますが、
まずそもそも、私、トランプさんが大統領になった時にはまだイランにいたんですよ。
特派員としてね、記者として取材をしていて。
で、もう早速ですね、ムスリムバンって当時言ってましたけれども、
イランを含む7カ国からのアメリカの入国を禁止するっていうことをやったりとか、本当にびっくり行天しましたよね。
それから私が出た後ですけれども、イランとの核合意から一方的に離脱するっていうこともありましたね。
というようなことがあったんですが、
ただ何点ですかね、大枠で言うとトランプさんの政策って、
前の民主党のオバマ政権の頃から別にそんな変わってないんですよね。
中東政策のほうで言ってますけれども、一番変わったのはやっぱり露骨に新イスラエルになったってことなんですが、
ただこれも大枠で言うと、アメリカが新イスラエルであること自体はずっとそうなので、
トランプさんはさらにそれを一歩進めた。
例えばエルサレムにアメリカの大使館を移転するとかっていうのをやったのがトランプさんで、
国際的にはエルサレムってイスラエルのものとは認められてないんですね、全く。
だから日本をはじめほとんどの国の大使館、領事館っていうのは全部テルアビブにあるわけですよ。
テルアビブっていうイスラエルの都市があるんですけれども、
エルサレムとは別の都市です。
エルサレムに関してはこれもパレスチナも領有をしている都市なので、そこに大使館を置くっていうことは、
エルサレムがイスラエルのものであると認めるっていうことになりますから、
紛争を長引かせるだけですからね。
そのことは誰もしないんですよ。
っていうのをやったっていうようなことはあります。
ただですね、皆さんご案内の通り今のガザの情勢混沌としていて、
というか死人の数が増えるだけで何もかわいけずしないんですけれども、
端的に言ってバイデン政権も何もしなかったからですね。
イランとの関係
そんなねアメリカの外交を専門にしてもしていない人間がね、
裸から見ているだけの話なんで、本当にプロ野球の観戦程度に聞いていただければいいんですが、
ブリンケン国務長官って本当にひどかったですね。
何一つしませんでしたね。できなかったと言ったらいいのか。
テレビの映像で見てるだけですけれども、各国に、
イスラエルだけじゃないんですけれども、イスラエルにもしょっちゅう行ってましたけど、
中国とかそうなんですけれども、どこ行ってもなんか顔が固くて緊張している感じ。
やっぱりケリーさんとはね、ケリー元国務長官なんかは、
オバマ政権の時の国務長官ですけど、もうちょい余裕ありましたし、
実際にいろんなことをやりましたよね、あの人はね。
核合意、イラン核合意とかもそうですけれども、
いやー何つうか、何にも起きなかったんじゃないですか。
もちろんトランプさんになったら、さらにガザの情勢っていうのは、
いい方向に行くとはとても思えませんけれども、
もちろん未来に何が起こるかわからないんで、
なりゆきに注目ということになりますけれども、
ただ大きく言って、別にアメリカの方針って変わらない。
ウクライナもそうですよね。別にウクライナに対して積極的に干渉したってこともないし、
トランプさんの間に起きたことで、その後バイデンさんが引き継いだことっていうのがたくさんあって、
例えばアフガニスタンからの撤退、これはオバマさんの時からずっとそうなんですよね。
アメリカの全体的な政策って、本当オバマ政権の頃から何にも変わってなくて、
要は世界の警察官を辞めるっていう方向性で、中東からも手を引くということですから、
それはどっちかというとトランプさんも忠実だったんじゃないですか。
シリアの内戦なんかに関しても、シリアにはアサド政権という政権があって、それを支援しているのがロシアなんですけれども、
だからアメリカとしては反対政派の支援をしても良さそうなんですが、しなかったですね。
全然、ちょっとだけやってるんですよ。反対政派の軍事訓練とかもやったりしてたんですけども、
早々に手を引いてたのはオバマさんの時で、その後トランプさんの時も、
一発だけ、中東の地域に展開しているアメリカ軍の艦隊の一つからミサイルを一発だけ撃ち込んだってありましたけど、
ただそれだけだし、何もやってないんですよね。トランプさんも全然やる気がない。
海外に展開している、アメリカ国外に展開している軍を引きたいっていうのは、ずっと一緒なんですよね。
だから移民政策がすごいクローズアップされますけれども、国境を警備するっていうのは、
別にオバマ政権の時もやってた、警備するというか、難民や移民の流入を防ごうとしていたのはオバマさんの時にもやってましたし、
バイデンさんの時も変わらないですよね。なんかトランプさんは言い方が鋭いんで目立つし、
より差別的な言動とかしてますけれども、それに誤魔化されていけないというかですね、
別にアメリカがやってること自体は何も変わってないので、だからなんやねんというところが多いと思います。
イランにいてすごく思ったのは、確かにオバマ政権下で核合意というのが、歴史的なものが2015年に成立してですね、
イランから制裁を解除するという動きが始まったんですけれども、2016年の1月から始まったんですけど、
全然解除されたんですけど、外資は戻らなかったんですよ。めっちゃ遅くて、というのはやっぱり、
実際にイランと付き合うと、核合意が成立したからといって、アメリカとイランの関係が良くなったわけじゃないですから、ずっと対立関係にありますよね。
で、その後のことも考えたってことで、いや、じゃなくてですね、あの時の取材してた内容で思い出すとね、結局ね、アメリカの銀行なんかが、
イランに対して投資を行うということに全く消極的だったんですよね。
ゴーニアしたケリーさんが銀行のケツを叩くみたいなことまでやってましたけれども、なんなかった。
そりゃそうですよね。別に世界にいっぱい国があるのに、わざわざイランと付き合う必要はないわけで。
で、その後のトランプさんのこと、登場のことを予測していたのかどうかは知りません。
予測していたのは、あの時点で一人もいないと思いますけど、
いずれにせよ、どこか別の政権になった時に、またイランに厳しい政策を取るということは想像もつきますもんね。
だったらサウジアラビアとかUAEとかと付き合ってた方がいいんじゃねって思うのは自然なことでしょうね。
ということで、だからどっちかっていうと、ヨーロッパ諸国はイランとの付き合いに回帰していくっていう感じではありましてけれども、
それもなんかあんまり進まなかった。
だから、核合意が制裁が解除されたからといってですね、イランの経済が上向かなかったんですよね。
人々の暮らしも良くならなくて。
で、結局、当時ロハニ大統領のやってることっていうのはなんじゃよっていうような国民の不満が高まっていくっていうことになったと。
アメリカがですね、もっと本気になってイランに対する投資を呼び戻すみたいなことをしなかったから、
結果的に反米的な空気感が残ってしまいましたよね。
アメリカのやってることっていうのはずっとそんな調子なんですよ。
イランのためのイラクっていう国に対してやってることとかも2003年ですかね。
イラク戦争があってフセイン政権、サダムフセインの政権を滅ぼしましたけれども、
その後、じゃあイラクにおいてアメリカのプレゼンスが高まったかっていうと全然そのことない。
っていうかむしろ本当に全くそのイラクのことを理解せずに統治に入ろうとしていたっていうことがあって、
混乱が深まっただけですね。
だからそれがイスラム国の心調とかの背景にもなってますし、
要するにやってることはずっとめちゃくちゃなんで、
イランは本当に別に強気で言ってるとかじゃなくて、
別に誰がなっても一緒だよっていうふうに思ってると思いますね。
同じようなことを思ってる人は結構多いのではっていうふうに思いますので、
あまり世界は変わらないんじゃないかなって思います。
ご視聴ありがとうございました。
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