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アメリカの大統領選の結果が出て、様々な論考がいっぱい出てきて、やっぱり本当にすごいですね。読みごたえがあるというか、アメリカがすごいなと思うのは、世界中で注目をされているし、やっぱり日本においてもアメリカ研究というのは、諸外国の研究の中ではナンバーワンですよね。
やっぱり様々な立場の人が様々な論考をしていて、しかもやっぱり相当深く入り込んでいる人も多いですから、やっぱりイランとかになるとそういうわけにはいかないんですよね。もちろんイランの地域研究を熱心にされている方というのも何人もいらっしゃるわけなんですけれども、それはアメリカに比べれば数というのは全然違いますからね。
なかなかそこで比較にもならない。例えば中国の研究をしている人もいっぱいいますけれども、質的量的に言ってアメリカと比べられるかというと相当厳しいでしょうね。アメリカが日本にとって大変重要な国であるということは間違いありませんからというわけで、日本語で普通に読める文章でいっぱい大統領選に関しては質の高いものが読めるというのは大変ありがたい状況ですね。
その中でやっぱり私は読んでいて面白かったのは渡辺正人さんというね、この方大変異例な異色の経歴を持っている方で、ものほんのアメリカの民主党員ですよね。民主党の選挙事務所みたいなところに所属をしていたことがあったということですよ。
その後日本でテレビ東京の記者になって、また研究者の道へ進まれるという経歴の方ですよね。ネット上の情報とかで見ていると、例えばヒラリー・クリントンさんの選挙事務所に入っていたりであるとか、
アメリカの大統領選挙にもアルゴアさんの陣営にいたとかですね、そういう人なんですよね。だからめっちゃ民主党の内部のことに詳しくて、詳細はインターネット上にありますので読んでいただければいいと思うんですけれども、やっぱり政局ですよね。
アメリカの民主党の中でも左派と中道派が大きく分けると言って、彼らの権力争いの中に今回の大統領選も位置づけられるという、もちろんそういう見方をした場合の切り取り方だという注意は必要ですけれども、大変参考になりましたよね。
これ読んでいるとやっぱりそもそもハリスさんがなんでこんなふうに異例の形で候補になったのかと。最初バイデンさんが自分で出るって言って、トランプさんとの討論会の時にこれはダメだろっていう空気が広がって、バイデンさんが撤退を表明しハリスさんになったっていうふうになことでしたよね。
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で一時期はそのハリスさんが勢いがあったんだけどっていうことでしたけれども、この経緯裏からその渡辺さん的な視点で見るとですね、まあそういうことばっかりでもないと。
まずそもそもそう、思い出すのはバイデンさんが大統領になった時トランプさんに勝ったわけですけれども、あの時もそうやバイデンさんってなんか別に最初から有力な民主党の候補じゃなかったよなと。
オバマさんが引退してですね、民主党の大統領候補としてはヒラリー・クリントンさんで共和党がドナルド・トランプさんっていう選挙、2016年の選挙で民主党負けて、でもその時にまあいいかっていう感じにバイデンさんはなってたようなんですけれども、2020年になっての選挙になって復活してきたと。
他にもいろいろ候補はいたわけですね。有名なところだとサンダース上院議員とかね、エリザベス・ウォーレンさんとか、これ2人とも左派なんですってね、民主党の中ではね。
で、中道派がちょっと左派になっちゃうじゃんみたいな感じでバイデンさん持ってきたと。で、左派の票割れて結果バイデンさんが候補になったんだけれども、その中でバイデンさんはその左派の協力も取り付けて大統領になったっていうことだそうですよ。
ヒラリー・クリントンさんの時には左派があんまり協力しなくて、結果的にトランプさんに負けたみたいな話もあるようで、そこら辺いろんな力学があるんでしょうけれども。
で、バイデンさんはその左派の政策を丸のみしたっていうわけですね。
で、そういう中で中道派と左派をまとめられる人がバイデンさんだった。民主党をまとめられる人がバイデンさんだったっていうことで大統領になりましたと。
だから僕も全然この辺詳しく知りませんけれども、バイデンさんってなんかフェミニストからは攻撃を受けてたそうで、女性に優しくないと。
で、やっぱり副大統領としてのですね、カマラ・ハリスさんが副大統領の候補になり、その後に副大統領になったっていうのはそういうバックグラウンドがあったからだと。
黒人でアジア系で女性っていう、いわゆるアイデンティティ政治とか言いますけど、アイデンティティポリティクスとか言いますけれども、もう絵に描いたような人なわけですけれども、彼女を連れてきたっていうのもやっぱりそういうその左派の影響を取り込むためであると。
誰もがバイデンさんはつなぎだと思ってた。そうですよね。2020年の選挙のときに本当にそういう感じでしたからね。
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高齢だし、次ハリスさんにするんだろうなみたいな話もかなり早くからあったんですけれども、そのハリスさんがですね、全然ダメだったんですよね。
それも思い出しますけれども、やっぱり外交の場とかに出てくるんだけども、全然その何ですか、飲酒価値を取ったりすることができないし、民主党内で誰の評判も良くないと。
トランプさんにも攻撃されてましたけれども、移民政策の担当になるわけですけれども、特に何も成果を上げられずということがあって、なんだけれどもやっぱりバイデンさんとしてはハリスさんをそうやって次の大統領にするっていうことが、
自身に向けられた女性に詰めたいっていうような批判をしのぐという意味でも、レガシーとする、自分の遺産とするためにも大事だったということで、だけどハリスさんが民主党の代表選みたいので、例えばエルダベス・ウォーレンさんとかとやりあったときに、部が悪いでやろうと。
そういう人が大統領候補になるのがどうなのかって言ったらふさわしくないからだろうって思いますけれども、でもそういうことじゃなくてやっぱりバイデンさんとしてはハリスさんに道を続けたいとなったときに最適なタイミングが、もう今さら民主党代表選はできないけれども、
トランプさんとの大統領候補としての討論会はまだできるっていうタイミングでバイデンさんが退いたんだと。それは渡辺さんの分析ですよね。そういう見方もあるんでしょうね。
そういうことを考えるとですね、そういえばなんでハリスさんなんだっけみたいなところもありますよね。トランプさんが銃撃されて奇跡的に命を取り留めてすごい写真撮られてもうカリスマ的な感じを現した。
でもあの時に誰もが次トランプさんだって確信したと思うんですよ。私もそう思いましたもんね。これはもうダメだっていう。だけどハリスさんが大統領候補になったことでなんかその勢いがそがれたんですよね。そこの辺までは本当に計算してたんだとしたら計算通りだったと思いますけれども、その勢いが続かなかったですよね。
結局やっぱりあんま中身がないというか有権者に響くものが乏しかったんでしょうね。まあということがあったと。こういうアメリカの政局みたいなことってアメリカ取材してる記者は日本人の記者でも当然知ってはいるんでしょうけれども、説明が難しいというかめんどくさいですよね。
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だからあんまりその日本国内で大きく報道されることはないと思いますけれども、とはいえ取材してる人はみんな知ってる話、みんなかどうかはないですけど、ある程度知ってる話だろうと思うんですよね。それは私だってイラン国内の政治のね、いろいろなこととかってのは知ってましたよ。書いたことはほぼないと思いますけれども、取材はしますよね。それはわかんないですからね。しないとね。勉強もしましたしね。
ということで、今回のそのハイスさんの敗北っていうのは、あんまり中身のないことが露呈しちゃった最終盤でっていう感じで、たらればみたいな話になりますけれども、表明、自分が出るバイデンさんから受け継ぐのがもっと遅かったら勝ってたのかもしれないですね。
むずかしいですね。