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2024-10-18 10:07

アラブの春

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ちょっとイスラエルの話に戻ろうかなと思うんですけど、中東で民主主義が導入されてきちんと駆動している珍しい国であるところのイスラエルなんですけれども、アメリカとすごく実行の中であるということはもう皆さんご承知のとおりですよね。
そしてガザで人を殺しまくってるわけですけれども、もちろん最初に仕掛けてきたのはハマスだって話あるでしょうけれども、もともとじゃあパレスティナに仕掛けているのどっちかって言ったらイスラエルだと私は思うんで、堂々巡り。
これは水かけるんですよね。ただイスラエル側から見たときにはパレスティナかっていうのは理解はできるので。ただ現状ですね、今今パレスティナでガザで人を殺しまくってるのはイスラエル軍ですね。
これがなんで認められているかというと、欧米とりわけアメリカがイスラエルと仲がいいからですよね。みんな何も言えないし、国連のアンポリなんかでイスラエルに対する決議をしようとしてもアメリカは拒否権を発動して止めちゃうわけですよね。
という状況です。さて前回ちょっと言った中東にアメリカが民主主義を持ち込むことに成功しそうになったのが2011年。アラブの春っていうのがありました。
最初はチュニジアだったんですよね。そこから広がってジャスミン革命とかとも呼ばれてましたけども。チュニジアでベンアリー政権ね。それから隣のリビアはカダフィ大佐ね。
そこからエジプトのムバラク大統領とかこういう強権的な指導者を民衆がデモなんかによって打ち倒していくという一連の流れがありました。
ただ今言ってないところだとシリアとかイエメンとかもあったんですけどそういうのはね。その3つの国で言うとエジプトは民主的な選挙が初めて行われて。
第2次大戦後とかの独立後は初めて行われて、ムルシ大統領っていう人が大統領に選ばれました。ムスリム同胞団っていうところから出た人ですね。
がクーデターにあって軍に追い払われて、今のシシ大統領っていう人はエジプト軍の人ですね。
リビアはぐちゃぐちゃになっちゃって、東西で2つの政府ができるような形になり、いまだに治安はぐちゃぐちゃになってるし、混乱が続いてますね。
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チュニジアは一応民主主義的なものが続いてるんですけれども、これも吹けば飛ぶような感じ、ギリギリ徳田原一枚踏みとどまってるみたいな感じですね。
シリアは、シリアもアサド大統領、バッシャール・アサドっていう人がお父さんから受け継いで強権を振るってるわけなんですけれども、
この政権に対する反対政派のデモが大きい、かなり勢いもあったんですけれども、結局はアサド政権軍とロシア軍によって押し込められて、今に至るとまだ内戦完全に終わってないですけど、ほぼ決着がついてますね。政権軍側の勝ちです。
イエメンは、イエメンもぐちゃぐちゃですね。もともと北イエメンと南イエメンに分裂していた時期があって合併して、そこからアラブの春がやってきて、でもぐちゃぐちゃになっちゃって、勢力を伸ばしたのはフーシっていう北部の北イエメンの北の方から集まってきている人たちなんですけど、
フーシが権力を握っている感じかな。単純じゃないですけどね。
ノギナミみんなうまくいってないわけですよ。トルコもその中に入れるとトルコの人が起こるのかな。わからないですけど、トルコもやっぱりアラブの春の頃にはゲイジ公園っていう、イスタンブールの中心部に公園があるんですよ。そこに若者たちが陣取って、相手は誰かというとエルドワン大統領ですよね。
強権的な姿勢で知られるエルドワンさんに対してデモを起こしてたんだけど、結局治安部隊に鎮圧され、今もエルドワンさん大統領ですもんね。あれかな、デモが起きてたときは2013年とか出生だったんですかね。エルドワンさんはね。その後大統領になったんですよね。
トルコにおいては、その後もクーデターが起きてますけれども、未遂、失敗に終わってますね。トルコは民主主義国ですよ。トルコの選挙も取材したことありますけれども、めっちゃ民主主義です。今はあらゆるトルコリラのインフレに歩いてる国ですけどね。
トルコはアタティルクの時代からの歴史なので、ちょっとここでは覗きますね。エジプトとかがそうなんですけれども、民主主義は持ち込まれたんだけど、全然うまく適合しなかったですね。中国とか見てても思うんですけれども、その地域にはその地域の伝統や歴史というものがあって、アメリカ型の民主主義を持ってくればそれが駆動するかというと全然そんなことはないんですよね。
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あの民主主義というのを、選挙とかをひっくるめたシステムを、内部でもそれが良きものだと、完全なものだとは誰も思ってないんだと思いますが、ただやっぱり自分たちの社会を成す、政治を成す根幹であることは間違いないですよね。
だけどね、全然それって中東にはそのまま適用できなかったし、中国も多分それが適用できなかったから、ああいう今みたいな体制になっているんだと思うんですね。むしろね、多分日本が例外なんじゃないかっていうくらい、日本ってアメリカが持ち込んだ民主主義が綺麗に駆動している国なんですよね。
ただまあだから、そこが私の違和感というか、なんとなく表面的になぞっているだけで、本当は民主主義というアメリカ人が考えるようなもの、あるいはイギリス人が考えるようなもの、イギリスは伝統的に民主主義で最も古い国ですけれども、とは違うと思っているんですよ。
私はずっと日本は部族主義の国だと思っているって言ってますけど、部族主義が民主主義の皮をかぶって選挙という制度を利用してそれっぽく振る舞っているっていう、その六名間的な感じに過ぎないのではないかと。
ただ注意していただきたいのは別に、だから悪いとも思ってないんですよね。レベルが低いとかって思っているのは多分欧米の側だけで。
もし民主主義が少なくとも現状では最善のものだって考えているとしたら、それは完全に欧米的な価値観だと思うんですよ。
それをもって強権的で監視国家の中国が劣っているかっていうと、そうかな、微妙だなと思いますし。
例えばサウジアラビアやアラブ中国連邦が強権的な国家であるがゆえに劣っているかと思ったら、いや多分アメリカ国民よりも幸せな暮らしをしている人はいっぱいいます。
この感じなんですよ。私がずっと日本の民主主義に対して疑問を持たざるを得ないと思っているのは。
私の勤務先なんかだと選挙とか民主主義っていうのは、来産されている場合が多くて、いやそれもわかるんですよ。
結構マシな制度だと私も思ってますし、例えばサウジとか中国みたいな体制になってほしいとは全く思いませんね。
逆ですね。日本の今のような体制でよかったなと思うんですけども。
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1580年とか経っても未だに地に足がついていない感じはずっと受けてますね。
人のメンタリティーがあまりそういう方に向いてるような感じがしないんだよな。
アメリカも私全然詳しくないですけども、やっぱり大統領選の時に各地でね、こじんまりとした集まりでみんなが楽しそうにですね、
民主党や共和党への支持を語ったりですね、選挙運動とかしてるのを見ると、
民主主義が根付いてる国ってこういうことで全然日本は違うなと思いますね。
だからといってね、今投票に行く以外の手段ないんで投票には行こうと思いますけどね。
別に何の傷もないですけど、やっぱり民主主義というものに対して、あるいは選挙制度というものに対してグネグネ考えるところがあるよっていうのをちょっとしゃべってみましたということですね。
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