1. RKB解説委員長・神戸金史 のBrush Up&Catch Up
  2. 「TVドキュメンタリー実践論」..
2023-11-28 11:07

「TVドキュメンタリー実践論」受講生の感想

RKB解説委員長 神戸金史
Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:18
【音楽】
三菱電機
この時間は、毎週火曜日、神戸金文のCatch Upです。
はい。西南学院大学の法学部で、今年の前期、私は大学の講義を担当していたんですね。
はい。
TVドキュメンタリー実践論といいまして、ドキュメンタリーを見て、いろんな意見交換をしてきたんですけれども、
神戸の前期の講義が終わった後に、受講生の一人が感想を寄せてくれたんです。
はい。
ドキュメンタリーによくマイノリティの方が出てきます。僕らマジョリティの人間には見えない視点が入ってきたりするので、
ドキュメンタリーではよく出てくるんですけど、その話の中で、自分がマイノリティだと自覚しているこの学生さんがですね、
感想を分析してくれました。本人の許可を受けて、一部今日紹介したいなと思います。
橋本さんに朗読をしていただきましたので、
はい。収録しました。
まず、2分ほど聞いてみてください。
私自身、思春期の成長過程で男女二元的な性服のどちらにも適合できなかったことや、
性的指向、周りと違うことへの不安感から精神病を患い、高校2年児に中退しました。
学生という肩書きを失った16歳の私は、あまりに無力で、社会的弱者であり、マイノリティでした。
私はリューチェルがYouTubeに投稿する人生相談や雑談の動画を見るのが好きでした。
普段、社会の隅っこでか細く息をする人間が一息つける居場所がそこにはありました。
でも、それすらも社会は許容しませんでした。
彼の不法を聞いた時、表面上は多様性を謳いながらも、
彼に誹謗中傷を与え続けたこの社会に激しい憤りを感じました。
たとえ令和に年号が変わっても、結局はマジョリティの価値観に基づいて作られたルールが絶対的に支配する社会であることを、
嫌でも思い知らされたことが、ひどく悲しく胸が詰まる思いでした。
宇宙は広くて形がありません。
それなのに、マジョリティは世界を無理やり立法体として認識しているようなものです。
自らが形作った社会の範囲外にあるものは、ブラックアウトして彼らには見えません。
03:01
私たちが宇宙の外に何があるのかを知らないのと同じです。
でも、宇宙の果てから見れば5人であるかもしれないその価値観を、
5人であるかもしれないと考える想像力も、懐疑心も、この社会には形成されていないのです。
私たちが生きている社会を立法体というふうに表現していたんですね。
ちょっとびっくりしました。
資格紙面な社会、そこに当てはまらない自分という違和感、
そういうことを言葉にして表現をしていることに私は驚いて、この文章を読んでいました。
引き続きお聞きください。
この世の中のほとんどのものに名前をつけてしまったつもりでいて、
名前のないものに無関心を貫き、
正義のような顔をして説教をたれる人に、私たちはあと何回傷つけられればよいのでしょうか。
周りの友達が好きなジャニーズや反流アイドルの話で盛り上がっている中、
YouTubeで動物の遠吠え動画や交尾動画を見漁っていた小学生の私に、
多様性を謳う令和の社会はどんな手を差し伸べ、何と名前をつけてくれるのでしょうか。
ジェンダー理解を推進すると声高に叫んだ法案のどこを探しても、探していたものは見つかりませんでした。
小学生の私は、当時その探し物をネットの世界で見つけました。
3DSというネット接続が可能なゲーム機を通じて作られたコミュニティの中で、
自分と年の変わらない子たちも大学生も社会人も自分と似通った趣味思考を当たり前のように自由に表現していました。
学校では理解されないことでも、そこにいる人たちは共感して対等に話をしてくれました。
高校生になってからは、SNSというもっと大きな世界で、私はとても自由に息をすることができました。
その一方で、母親は勝手に入った私の部屋で見つけたスケッチブックを見て泣いていました。
自分が男性であるか女性であるか、性の自認、男性が好きなのか女性が好きなのか、性的思考、いろいろな要素が人間にあって、
全体の立方体の中に入りきれない人というのは確実にいらっしゃる。
前のこの番組でも申し上げましたけど、性は男女2つじゃないんじゃないか、グラデーションのようにつながっているんじゃないかという話をしましたけど、
この学生さんも自分の性的自認のことについては微妙な感覚を持っていらっしゃる。
06:03
そういう中で生きる場をネットの中に見つけていった。
しかしでも立方体の社会に生きている自分の親から見れば信じられないような現実だったということなんでしょうね。
でもそのネットの社会がどんどん一般化していって、今までの居心地の良い社会ではなくなっていったんだそうです。
生きづらい、生きづらい、生きづらい、そう思いながらずっとずっと生きてきました。
早く誰か私に名前をつけて一くくりに束ねてほしいと何度も思いました。
LGBTという言葉が一般化してからは周りの大人はお前はそのどれに属するのかとしきりに尋ねてきました。
セーラー服が嫌だといえば学欄を持ってくる大人と向き合うことが、社会と向き合うことが、自分と向き合うことが、自分という存在をすべて否定されているようで苦しかった。
立法体の社会のどこを探しても、自分の居場所は見つかりませんでした。
マイノリティが唯一自由に生きをできていたネットの世界ですら、今や立法体の中です。
マイノリティの住処だったネットは一般化され、誰もが土足で踏み込んでくる生き地獄のようです。
私たちはあなたたちの立法体の中に取り込んでほしいとは思っていません。
ただ、その外にある広い宇宙で、それぞれの銀河系の中で、一つの星でありたいと願うだけです。
立法体を抜け出して宇宙で星になろうと決めた人たちを、頼んでもいないのに立法体の中の倫理に照らし合わせて否定し、
一つの星の輝きを消してしまった社会をどうしても憎んでしまいます。
願わくば、いつか立法体が破壊されて囚われていたたくさんの星たちが宇宙に広がって、
誰よりも美しく綺麗に輝いていく未来が訪れますように、先に星になってしまった人たちとそこでまた巡り合えますように。
一部をご紹介しましたけど、田畑さん、どんな印象を持ちました?
ついついマジョリティが用意した箱の中に何かを収めようとしてしまうこの世の中の生きづらさ。
そこにはみ出してしまう自分って何なんだろうって常に問うてる感じっていうんですかね。
09:00
この生きづらさってすごく伝わってきますね。
逆に言われないと私たちは分からないかもしれませんね。
田島さんどうでした?
いろんな意見もあると思うんですけれども、私は立法体っていう表現ですとか銀河系っていう表現で、
なかなか言葉にしづらいとか可視化しづらいことをこうやって私たちにも分かるような文章で表現してくれたことがすごくありがたいなと思っていて、
何度読んでいても分かりやすいですし、それから自分も考えさせられるなと思いました。
私もこの方の表現力には目を見張ったんですね。将来どんな仕事につきたいのですかと聞きましたけれども、
きちんとした定時で帰れるような仕事について、それ以外のプライベートの時間を表現する時間に当てたいと。
僕はかなり楽しみにしていますこの方の将来を。
よりこの感性で文章を磨いていったら、何かしらの表現ができるんじゃないかと思っています。
ラジコ、スポティファイ、アップルポッドキャスト、アマゾンミュージック、ユーチューブミュージックでRKBと検索してフォローしてください。
RKBオンラインのポッドキャストまとめサイトもチェック!
11:07

コメント

スクロール