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毎週火曜日のこの時間は、 神戸金文のCatch Upです。
燃え上がる女性記者たちという ドキュメンタリーのCatch Upです。
映画が福岡で上映中です。
木曜日のCatch Upで三好豪平さんが 内容については紹介してくれました。
インドの映画ですね。
女性たちが2002年に立ち上げた新聞社 カバルラハリアを舞台にしたドキュメンタリーで、
本当に偏見や暴力に怯むことなく、 独自のニュースを伝え続ける女性たちを描いた長編ドキュメンタリーです。
本当にいろんな映画祭で上映されたり、 映画賞受賞している作品ですね。
主人公が貧図狂社会に根深く残る カースト制度の身分制度で、
非差別民にあたるダリトという 階級になっている方々なんですね。
だから、暴力を受けても抗議すると、 その立場で何を言うのかと逆に暴力を受けたりとか、
女性であることで二重の差別を受けたりとか、
いろんな環境がある中で社会の理不尽を 報道していく記者たちなんですけども、
この映画の上映に際して、日曜日に九州の女性記者たちに 話を聞こうというトークイベントが開かれたんですね。
KBCシネマであったので行ってきたんですけど、
その一人、熊川佳穂さんは熊本日日新聞の記者なんですね。
警察や司法の担当をした後に、 新聞の紙面を作る部署で勤務しています。
この熊川さんのことを私は学生時代から知っていて、
30歳になりましたと言われてびっくりしてしまったんですけど、 そうね、と思いました。
ちょっと声を聞いてみてください。
2015年に安保法制が強行採決されたということで、
福岡ユースムーブメントというグループを作って、
天神のパルコ前であったり、京都公園周辺でデモをしたり、
学生たちで、自分たちで警察署に許可を取りに行ったりして、 活動をしていました。
その中で、やっぱり就職は難しいとか、 そういう話を聞きながら就活をしていたんですけど、
ちょっとヤバい奴が入ってきたみたいな噂は一部の先輩にはあって、
ただ、働いている中では特に言われることもなく、
一人の警察官から、いろんな相手のヤバい奴っていう上から通知が来たけど、
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俺は君を一人の人間として取材、相手として見ているから、
自分で話して、私がどういう人間かを知りたかったっていう話を、
懇親会の席で言ってくださったのが、今も心に残っていて、
やってきたことで決めつけない人も、 権力側というか警察の中にもいるんだなっていうのを感じたりはしました。
よかったです。
なかなか活動的な学生さんで、就職のこと大丈夫かなっていう意見は、
ネット上なんかで揶揄されたりもしているのを見てましたけど、
立派にちゃんと就職もして、社会人として働いています。
じゃあこういう権力批判をするのは左翼が勝っているのかと、よく言われるんですけど、
そういうふうに僕らはあまり思っていなくてですね、
例えば中国とかロシアで政権批判をすれば、今度は右翼と言われますよね。
左翼とか右翼というのは時の政権が罷党するために使うような言葉なので、
僕らあまり聞いてもそうは思っていないです。
権力の側に対して逆の側に立ってきちんとチェックをしていったり、
弱い人の側に立ってものを見るっていうのはとても重要な記者の資質なんですね。
いい記者になったなと思います。
映画の中で、インドでは2014年以降40人もの記者が殺されているんだそうです。
本当に厳しい時代、厳しい社会に生きる記者っていうのはそういう状況にも置かれています。
日本はまだそこまではないですけど、戦前はまさにそういう状態でした。
映画の中ではですね、女性記者がダリトという差別される側なので、
教育を受ける機会がなく、読み書きが苦手で宿泊している若い記者も出てくるんですね。
こういった人たちが報道を続けていくことの意味ということを映画は語っています。
2人目ですけど、毎日新聞の学芸の記者である上村理香さんはベテランですね。
いわゆる政治部とか社会部、報道というところとは違う、
文化を担当する学芸記者を担当されていまして、
学芸記者の役割についてこんな風に語っています。
文化を軽視する国に未来はないと思ってまして、文化部からやれることというのはたくさんあるのも、
社会部とか政治部とかそういうところは日々の動きをキャッチすることが第一になりますので、
とにかく来る球をキャッチして投げ返すという感じの動きになります。
一方、文化部はどんどん深掘りしていくわけですね。
今日あった事象だけを書くのではなくて、深掘りしてその過去にまで遡って書いていく、
視点を持っていく、歴史の目を持って書いていくというのが文化部の仕事ですので、
そこからやれることというのは非常に大きいと思うんですね。
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何年にもわたって、しかも一つのテーマを掘り下げて連載するというのは、
これは文化部でないとなかなかできないと思います。
例えば、源という非常に重要なテーマで終わってないだけじゃなくて、
まさに私たちの問題なんですね。
まだ患者さん苦しんでいる方がいるから、訴訟が終わってないからという捉え方をされるかもしれませんけれども、
それだけじゃなくて、源で起こったことが今まさに福島でも起こり、
今の日本社会で起こっていることを、私たちは源に学ばなかったのか、
広島、長崎に学ばなかったのか、そういうことが今の社会に起こって、
それは全部私たちに跳ね返っているんですね。
だから、やはりそういうものを歴史の目を持ってきちんと忘れないように伝えていく、
自分の視点を持って伝えていくということは、非常に今の社会、
自分たちの問題を考える上でも重要で、文化部の戦い方というのはそういうところじゃないかなと思っています。
政治部、社会部でない部署でもいろんな戦い方があるって役割を果たしていこうとする、
そんなことをお話を聞きながら考えていました。
こういったコラムみたいなものってとても大事だし、連載とかですね、
先ほど紹介した高橋潤子さんとかですね、こういうやり方もあるなと思いました。
ただ、女性ならではの負担にも直面しています。
3人目、西日本新聞社の黒田香奈記者はですね、ネットメディアの担当されています。
会場には来年春から放送局の記者になることが内定している大学生も来ていたので、質問が出ました。
やっぱり夫が無理解であったりとか、結婚を迫られて途中辞めてしまうみたいな記者さんが出てきたかなと思うんですけれども、
私もそこは将来的に不安心しているところでも若干あって、
その下のところでの壁であったりとか、難しさであったりとか、両立されていてお考えのことがあればお聞きしたいです。
どうも、今2歳半の息子が1人おります。
産休育休を得まして、2022年度から復職して現場で働いているんですけれど、
特に結婚、出産、妊娠、出産みたいなもののときあれば、
それぞれの関係にあるかのような、そういうふうに女性というのを感じてしまう現状がありまして、
それはやっぱりこのメディアといいますか、新聞社の中でも感じるところはあってですね、
私の場合、幸いにも夫はとても理解があるといいますか、家事と育児もすごく参加してくれますし、
割合でも多分夫と私で6対4ぐらいで夫は多く負担してくれているんじゃないかなと思うんですけれども、
今まで入社して結婚するまでの働き方と同じ働き方はどうしてもできなくなってしまうんですね。
どうしても新聞社の考える記者のスタンダードタイプというのが割とちょっとオールドタイプというか、
具体的に言うとマックポール経済成長期ぐらいのサラリーマン的な企業選手じゃないですけれども、
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専業主婦の奥さんがいて、家のこととかをやってくれる代わりに仕事に全力投球できるみたいな、
そういう形がいまだにちょっとスタンダードになってしまっているんじゃないかなと、
社内の仕組みだったりとか、仕事のやり方もそういうのがベースになっているので、
どうしてもそこに合わせられない人というのは、離職してしまう人もいますし、
編集の仕事をしたかったけれど、やっぱり編集じゃないし、
男が優柄からどっちに行かないといけないとか、変えざるを得ない方もいますし、
私が入社した当時からしても、今というのはかなりいろんな女性を支えるような制度とか仕組みというのはだんだん整ってきてはいるんですけれども、
メディアがライフワークバランスを支えていくような環境にできているかというと、
触れ踊っているような業界のものではないかと私は個人的には思っています。
私も、自分も男性ですけど、そう思いますね。
女性記者が半分じゃなくて半分以上になった方が僕はいいんじゃないかとずっと思っています。
多様性も出てくるし、もちろん大切な報道をしなければいけないときは、
背伸びしてでもやらなきゃいけないときはあると思うんですけども、
日頃のことをきちんとやるためには、いろんな視点が入ったほうがいいなといつも思っていますね。
このインドの新聞カバルラ・ハリアの再生回数は1億5000万回、登録者は30万人を超えたということですね。
メディアとして生き残っていくためには、いろんな挑戦が必要じゃないかなと思っています。
さて、この映画ですけれども、燃え上がる女性記者たちは現在、福岡市中央区天神にありますKBCシネマで上映中です。
佐賀県ではですね、佐賀市のシアターCMで12月15日から上映されるということです。
ここまで、カンベ・カネブミのキャッチアップでした。
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