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2021-01-30 16:30

027. ツタンカーメンと共に埋葬された金と鉄

ニュースレター「STEAM NEWS」【第6号】でお話した内容をお話しました. 

毎週金曜日朝7時にアート,リベラルアーツと科学技術に関するニュースレター『STEAM NEWS』を発行しています.YouTube,ポッドキャストでまとめもお送りしています.

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いちです。おはようございます。
今朝は長崎港が見える海の際に立っています。
できるだけ屋外で録画・録音をしようと思っていまして、
屋外での難しさというと太陽の位置なんですよね。
今回も海を背景に撮らせてもらおうと思って、
できるだけ光の加減がいい場所を探したんですけれども、
こういう海の際しかなくて。
僕は歩きながらしゃべる癖があって、
ただここね、柵も何もないので、
チャポンと行かないように気をつけておしゃべりをしたいと思っています。
海のそばに落っこちた人用に浮き輪とか置いてあるんですけど、
今立っている場所から10メートルぐらい離れていて、
落ちても通行人の方とかが気づいていただいても、
駆けつけるのにちょっと時間がかかってしまうような場所なので、
本当に気をつけておしゃべりをしたいと思っています。
僕、どこかのYouTube動画でもお話をさせていただいたんですが、
ニュースレターを書いています。
どんなニュースレターかというと、
アート、美しさと科学、工学、技術の関係について
勉強していくような内容なんですけれども、
昨日、第6号を公開したところです。
第6号、どんな内容だったかというと、
古代エジプトの王様ですね、正確に言うと第18王朝の王様で、
ツタン・カーメンという有名な少年王がいますが、
そのツタン・カーメン王が亡くなった時に埋葬されたものですね、
黄金のマスクと、それから持ち物として探検だがですね、
2つが有名だと思うんですね。
それを支えている当時の科学技術ですね、
について書かせていただきました。
黄金のマスク、ご存知でしょうかね、
ご存知というか皆さんご存知ですよね、きっとね。
ひょっとしたら実物を見たことがあると言われる方もいらっしゃるかもしれないです。
黄金のマスク、金と青が印象的なんですが、
青はラピスラズリという石でできているようです。
ラピスラズリはエジプト国内では産出しないので、
これもトルコの辺りからですかね、もうちょっと東かな、輸入していたと思うんですけども、
金は現在で言えばエジプト国内ですね、
当時のヌビアという地方、ナイル川の上流から運ばれているようです。
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ナイル川の上流で金が産出して、金というのは錆びることのない金属なので、
自然金で言うんですけれども、あるいはまた金鉱石とは言いますが、
キラキラ光っているそうです。金の部分というのはキラキラ光っているそうです。
これを砕いて回収して、純度の高い金を集めたようです。
ただし純金ってね、柔らかいんですよ。
金の指輪とかありますけれども、純金で作ってしまうと
柔らかすぎて変形してしまうので、実際には他の金属を混ぜて硬さの調整をします。
これを割り金というふうに言います。混ぜる金属のことを割り金と言います。
ツタンカーメンのマスクは主に銀が混ぜられていて、
色味の調整とそれから硬さの調整としたんじゃないかというふうに考えられています。
というのは割り金の比率が2種類使い分けられているようで、
おそらく金に色をつけるためにそんなことがされたんじゃないかというふうに言われています。
金ってね、現在の宝飾品でも割り金の種類によっていろいろ名前がついています。
イエローゴールドというのが一番よく使われている金なんですけれども、
金に銀と銅を少しずつ混ぜています。これがイエローゴールド。
銀だけ混ぜると何になるかというと、
銀だけ混ぜるとブルーゴールドですね。
ブルーゴールドじゃない。
金と銀を混ぜるとグリーンゴールドですね。
青金って書くんですけれども、グリーンゴールドというものになります。
金と銅を混ぜるとレッドゴールドになります。赤金ですね、レッドゴールド。
これに少しパラジウムを混ぜてその赤みを抑えるとピンクゴールドになります。
金とパラジウムという銀色の金属を混ぜるとホワイトゴールドという色味の抑えられたゴールドの黄金になります。
先ほどちょっと言い間違えたブルーゴールドなんです。
これ何かっていうと、これ最近出回っている飽食品だそうで、僕も実物は一回見たことあるかな。
鉄を混ぜるんですね。金と鉄を混ぜるのをブルーゴールド。
それから金とアルミニウムを混ぜるものをパープルゴールドという層です。
それぞれ色味が変わるんですね。
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当時ツタンカーメンの時代、一般的だったのは金と銀を混ぜたもので、銀を少量混ぜるんですね。
ひょっとしたらその自然金というのは銀も一緒に酸出する場合、銀が混ざって酸出する場合があるので、
天然由来の金、銀、黄金だったのかもしれないんですが、
ただ比率を変えているということは人工的に混ぜ直したものなのかもしれません。
もう一つ、ツタンカーメンの飽食品の中に出てきたタンケンですね。
これ実際に使ったのかどうかというのは分かりません。
おそらく飽食品としての意味合いの方が強かったのではないかと思うんですが、
こちらは鉄でできています。
ただ鉄といっても、当時エジプトでは鉄を加工する技術というのは未発達だったと考えられていまして、
お隣のヒッタイトという人々、今のトルコのアジア側なんですけれども、
そこでは鉄から鋼を作るという技術があったようなんですね。
どういうことかというと、鉄というのはまだ前の前でしたかね、
YouTubeでお話をさせていただいたんですけれども、
地球というのは鉄の塊で鉄のシュークリームですから、地上どこでも手に入ると手に入るんですが、
鉄というのは非常に錆びやすい金属で、鉄鉱石、自然の鉄ですね、
これもだいたい錆びたものが出てきます。
これを鉄製品に加工するには、鉄を一旦錆びを完全になくしてしまって、
純粋な鉄にしてあげる。
それから鉄単品というのは硬さが足りないので、鉄から鋼にしてあげる。
どうするかというと炭素、炭ですね。
これを少し溶かしてあげる必要があるんですね。
実際にはこのプロセスは同時にできます。
鉄から酸素を抜いて炭素を加えるというのは、非常に高温で炭と一緒に焼いてあげるとできるんですけれども、
その技術が、非常に高温にするという技術がおそらくエジプトにまだなかったんでしょうね。
というわけで鉄器を作る、鉄で刀を作るという技術というのは、
当時のエジプトには鉄を生成するという技術がなかったはず。
ただし、天然のいい鉄が手に入れば、鉄とか鉄合金ですね。
鉄合金が手に入れば作れただろうと。
地球は鉄でできた星なので、鉄で取れるじゃないかと思われるかもしれないですけれども、
実は地球の地殻のあたり、地面ですね、あたりというのは鉄よりも軽い金属が浮いて固まっているので、
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地面から湧き出している鉄、つまり火山ですね。
火山の溶岩というのはいろんなものを含んでいるわけですね。
一番大きいのはシリコンですかね。
地殻を作っているもの、シリコン。
酸化系素、これもガラスの成分ですね。
だから鉄とガラスが混ざって出てきちゃっているというふうに考えれば、
そんな穴がち離れてはいないと思うんですけれども、
そんなものが混ざっちゃっていて、ピュアな鉄というのは手に入らないです。
ではどこで手に入るか。
これは宇宙からやってくる隕石ですね。
隕石というのはもともと何かというと、地球の周りに漂っている隕石何かというと、
小さな惑星がバラバラに爆発してチリジリになって冷えて宇宙を漂っているのが、
地球の重力につかまって落ちてきた。
ということは、星の中身、このシュークリームの中身の
このクリームの部分が冷えて地球に落ちてきている。
これは純粋な鉄だと考えられるわけです。
実際には鉄とニッケルが何枚か混じっている。
この鉄ニッケル合金は非常に良い性質を持っていて、
錆びにくいであるとか、硬くて粘りがあるとか、非常に使いやすい金属だ。
工業的に使いやすい金属なんですね。
その鉄ニッケル合金というのが隕石に含まれていた、隕鉄ですね。
隕石の中に鉄成分の多いもの、隕鉄。
そのツタンカーメンの持っていたダガー、タンケンというのは
鉄ニッケル合金でできていたんですけれども、
これが隕石由来、隕鉄由来ではないかというふうに
2016年の研究で言われているというものです。
せっかく地球は鉄でできているのに、なかなか地表面には
純粋な鉄というのが現れないという事情なんですけれども、
その鉄、どこから聞けるかというと、もともとは星の内部で生まれているんですね。
宇宙には、もともとは水素という一番単純な元素がほとんどだったんです。
今でもほとんどなんですけど、宇宙で一番ありふれているのは水素なんですけれども、
その水素があるとき、どういうタイミングかわからないんですけれども、
集まった水素の塊というか、雫みたいなものができて、
そうすると、水素といえども重力は万有引力で全てのものが重力を持っているので、
周りのものを引きつけ始める。
水素の周りにいる水素を引きつけ始めて、だんだん水素が濃くなって、
塊になって、雪だるまみたいな形に固まっていって、
うーんと集まって、ぎゅーっと圧縮されて、
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中の方でついに核融合が始まって、輝き始める。
これが恒星ですよね。太陽もそうですね。
水素が集まって、中で水素と水素が核融合を始めて、
水素4個からヘリウム1個が生まれるという核融合が起こっているわけですね。
その星が進化していく中で、最後の最後、水素を全部使い尽くして、
星が冷えてきて、ぎゅーっと固まっていくと、今度はヘリウムたちがまた核融合を始めるわけです。
そうやってどんどん縮まっていって、最後の最後の最後に、
星のコアになるのが鉄だというふうに言われています。
最後、星は自分の体を支え切れなくなると爆発するわけですが、
その過程で鉄よりも重い元素というものが生成されたというふうに考えられているんですが、
なので鉄というのが星の執着点なんですね。
地球というのはそういった星屑からできていて、星屑が集まって地球になって、
そこにまた別の天体の星屑が降ってきて、それがツタンカーメンのマスク、
マスクじゃないですね、ダガーになっていったというお話でした。
似たような、現在になったら、現在では鉄を生成するという技術があって、
鉄製品って珍しいものではないんですが、ただよく考えてみると、
例えばニッケルという金属、これもニュースでたのを書かせていただいたんですけれども、
アレルギーを起こす金属として嫌われものではあるんですが、
その鉄ニッケル合金というのは非常に産業的にというか兵器によく使われる金属なんですね。
これは国家戦略として、あまり鉄ニッケル合金というのは海外に、
特にニッケルを海外に流出させたくないということで、
一説によるとニッケルというのは国内で備蓄する代わりに国内だけで流通させているので、
それは何かというと日本の場合は50円玉、100円玉、500円玉ですね。
10円玉にも少し入っているのかな。
アメリカなんかも全ての貨幣にはニッケルを混ぜています。
ニッケルというと5セント玉のことですけれども、他の国家にもニッケルを混ぜています。
いざとなったらコインを回収してニッケルと同分離して鉄ニッケル合金として使うというような使い方ですね。
これなんかは筆帯との人たちが鉄を生成する技術というのを絶対国外に漏らさないようにしていたというのと似ているような状況かもしれませんね。
スタンカーメンの時代ですから人類あまり変わってないですよね。
あと天からやってきたものの金属というとイリジウムという金属が挙げられると思います。
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イリジウム製の包食品ってまだまだ少ないんですけれども、
実はイリジウムはそんなに珍しい金属ではもともとないんですが、鉄によく溶けるんですね。
地球にもともとあったイリジウムはおそらく溶けて地球のコアに飲み込まれてるんじゃないかと言われていて、
地上に残っているイリジウムはやはり天体由来だと考えられています。
現在手に入るイリジウムはほとんどが恐竜を絶滅させたと言われている、
ユカタン半島に落ちた隕石、隕石というのはほぼ小学生だったそうなんですけれども、
それが持ってきたもの、地球上にばらまわかれているというふうに、
そこから来ているイリジウム金属ではないかというふうに言われています。
今日はまたニュースレターの解説を中心にお話をさせていただいたんですけれども、
よかったらニュースレターの登録の方もよろしくお願いします。
それからYouTube、それからPodcast、それぞれチャンネル登録していただけると嬉しいです。
コメントもいただいたら全部読んでますので、送りいただければ嬉しいです。
ではまた次回の録画録音でお会いしましょう。
ではまたお会いしたいと思います。
イチでした。
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