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2021-01-11 11:04

026. 磁石の発見と古地磁気学

地球規模の年代測定に使われる古地磁気学の考え方をお話しました.

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いちです。おはようございます。 今朝は長崎県美術館というところで撮影をしています。
長崎、昨日までものすごく寒かったんですが、雪も積もっていたんですけれども、今朝は少し柔らいで来ています。
寒さが柔らいで来ています。とはいえね、まだ寒いです。 この録画録音を始めた頃はですね、まだTシャツで撮影ができていたんですけれども、
まさか冬まで続くとは思ってなかったので、屋外の撮影というのがこんなに厳しいものだとは思っていませんでした。
もう一つね、屋外だとね、コンピューターの画面とか見ながら、資料を見ながらというのがやりづらいので、それも屋外で撮影、録画録音する厳しさの一つかなと、
最近になって実感をしています。 この美術館なんですけども、YouTubeでご覧になっている方は背景に映っていると思うんですが、
熊ケンゴさんが設計されて、今月の下旬からですね、また熊ケンゴさんの企画展があるということで、近くの方は見に来られるといいんじゃないかなと思っています。
あとこの横を流れている運河なんですけれども、ものすごく透明度が高くて、今も海底が完全に透き通っていて見えています。
なんかね、足こぎボートとかでね、行き来もできるみたいで、ただね、二人乗りなんですよね。
僕ね、本当に乗りたくてしょうがないんですけどね、片側だけ乗ってたらね、バランスが悪いんじゃないかと思ってね、まだ遠慮してるんですけどもね。
今日お話ししたいのは、いつだったかの会議で、地球っていうのが溶けた鉄のシュークリームだという話をさせていただいて、
なので表面に浮かんでいるこの川の部分ですね、非常に薄い川で、地面のことなんですけども、それが少しずつ動いている大陸移動節ですね。
そういったものを扱うのも、歴史を遡るという意味では考古学の範疇と呼んでもいい、
範疇というとおこがましいですけども、知識として知っておいていいのかなと思ってまして、歴史の年代を測定する方法にカーボン14を使う年代測定法ですね、放射性物質を使う年代測定法をお話をしたんですけれども、
このぐらいの地球規模のふるさになる、カーボン14というのは生物の年代測定だったんですけども、地球規模の年代測定をどうやっているのかというのを一つの例として、大陸が本当に動いたのかというのをどうやって知るのかというお話を今日少しさせていただければなと思っています。
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コンパスあるいは磁石、包囲地震というものがありますね。
北を指してくれる針ですね。
最近はもうスマホとかに電子コンパスが入っていて、なかなか使う機会がないかもしれないんですけれども、登山とかされる方、GPSとかのバックアップとしてコンパスを持っていらっしゃる方がいるかもしれません。
僕が中学生ぐらいの頃はですね、当然携帯もスマホもなくてGPSもなくて、コンパスと地図というのが自分の位置を知る唯一の手がかりだったわけなんですけれども、コンパスの針ですね、あれは磁石ですね。
なぜその磁石が北南を正確に指すのかというと、地球が大きな磁石だからですね、コンパスはN極とS極があります。ご存知ですよね。
地球は北極がS極になっています。北極がS極で南極がN極になっています。
SとNが引き合うことによって、コンパスの針というのは矢印のように中心で支えていて、両端が自由に動き回るようになっていますから、N極の針はS極である北極に引き付けられて北を向くというふうになっています。
コンパスを発明したのが中国の人たちなんですけれども、当初は南を指す方の矢印の方が大事だったようです。
それは都の作りですね。天使様が北側にいらっしゃって南を向いているということで、南が正面ということで、
シナンジャクとかシナンギョ、水に浮かせた場合はお魚の形をしていたそうなので、シナンギョ、それからレンゲのような形をしたもので南を指すのでシナンジャクというものがあったそうです。
その発明がヨーロッパに伝わって、ラシンバンというものをジンバルという水平を保つ器具に取り付けることによって、海の上でも使えるようになって大航海時代を迎えるというのは有名な歴史だと思います。
最初の磁石なんですけれども、これは鉄で作った針ですね。
針そのものは磁石の性質、磁性というものを最初から持っているわけではないんですね。
何をしたかというと、天然の磁鉄鉱、マグネタイトですね。
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これが偶然、ヨーロッパでも中国でも産出したようで、日本でも若干産出するようなんですけれども、もともと鉄にくっつく石があったと。
その石を針金ですね、鉄で作った針金の先端に当てて、その針金を磁化させてマグネタにさせて磁石にしたそうです。
工業的に磁石を作れるようになったのは20世紀以降ですね。
現在最もよく使われているネオジム磁石、おそらくホワイトボードとかにピタッと貼り付ける磁石の内側にも銀色の小さいのが入っていれば、それネオジム磁石ですね。
モーターなんかにも必ず使われているネオジム磁石、これは日本の佐川博士という方が発明された磁石なんですけれども、
こういった工業生産ができるようになったのは本当ここ100年程度のことでして、従来はその天然の磁鉄鋼から鉄を磁化して使っていたということになります。
そのヨーロッパの側ですと、古代ギリシャの記録に出てくるんですね、マグネシアという島の石が鉄を引き付ける。
マグネシア島というのは現在トルコ表になっているのではないでしょうかね、リゾート地になっていると思うんですけれども、そこから産出した石が鉄を引き付ける。
そういった天然の磁鉄鋼の他には常磁性といって常に磁石という性質を持っているんですけれども、他は鉄ですね、鉄の化合物は磁石に晒されると先ほどのコンパスの針金のように磁性を帯びます。
最初に地球というのはトロッとした鉄のシュークリームだという話をしたんですけれども、地表面にいる岩石は鉄成分というのを非常に多く含んでいます。
その鉄成分があるということは、岩石というのはわずかながら地球の北極がS極で南極がN極ですから、磁石の中に置かれているわけですね。
なので、岩ができる時にわずかながら磁石としての性質を帯びるわけです。
岩ができた時にどっちが北でどっちが南だったかという記憶が岩に残るわけですね。
その岩ができた後少しずつ地球の上を動いていくと、その時に向きが変わってしまうことがあるわけです。
それで地球の北と南が動いていないS極とN極が動いていないと仮定すると、ちょっと右向いているよとか左向いているよみたいな岩が大量に出てくるわけですね。
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これでもって地球の表面が動いていたんじゃないかということが証拠が見つかったということになります。
実は地球のS極とN極が動いていないんじゃないかというこの仮定も実はその仮定で地殻が動いたんじゃないかと調べていくうちに、どうしても説明のつかないものが出てくるわけですね。
完全に逆転しているもの、これも日本で見つかったのが最初だというふうに言われているんですけれども、
完全に逆転している、北と南が逆のものが出てきて、さすがに日本列島がぐるっと向きが変わったということはないだろうということで、ひょっとしたら地球のN極とS極の方が入れ替わったんじゃないかということに疑問を持った科学者たちがいまして、
これはどうもあったらしいと、地球のN極とS極というのが過去に何度か入れ替わっている、しかも比較的短期間です。
短期間というのがおそらく10万年とかの単位だと思うんですが、地球の歴史の中で10万年というのはもう一瞬ですから、比較的短期間で入れ替わったことがあるらしいということだそうです。
原因はわかっていないそうです。
そもそも地球がなぜN極とS極に持っているのかというのも原因はよくわからないですね。
ただN極S極があるおかげで現在地球があるというのは、地球というのが大きな磁石のおかげで太陽から降り注ぐいろんな宇宙放射線というのをカバーする役割というのがあるんじゃないかというふうなことも言われています。
というわけで地球が一つの磁石であることから古代の年代を知るということが一つ可能になるというお話でした。
次回また録画録音でお会いできればと思います。
市でした。
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