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2021年度の幕開けです! ニュースレター『STEAM NEWS』最新号からの振り返りをお届けします.

毎週金曜日朝7時にアート,リベラルアーツと科学技術に関するニュースレター『STEAM NEWS』を発行しています.YouTube,ポッドキャストでまとめもお送りしています.

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いちです。おはようございます。2021年の4月になりました。
今月からね、高校生になられた方、大学生になられた方、大学院生になられた方、社会人の方おめでとうございます。
このYouTubeポッドキャストは、昨年コロナの影響で、
大学の授業がリモートになっていったので、授業でカバーできない範囲というものを、このYouTubeポッドキャストでご紹介していこうと思って始めたんですが、
コロナが少し落ち着いて、対面授業とかもできるようになって、大学の方ではですね、
何とか1月、2月、3月と入試も、何とか実施することができて、少しお休みをいただいていたんですが、
また、第4波なんですかね、リバウンドなんですかね、またコロナの感染が、また新型の株が増えて、感染力が強いと言われている新型の株が増えていたりとかして、
オンライン授業に戻る可能性が高くなってきました。ですので、またこのYouTubeポッドキャストを再開させていただければと思っています。
今年2021年に入って、1月から僕はニュースレターを発行しています。
概要欄にまたリンクを貼らせていただきますが、ニュースレターはどんな内容かというと、
サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マスマティクスですね、科学技術、それから数学と、そしてアート。
アートというのが、美術、芸術という意味と、それから教養という意味と、ファンアートとリベラルアートと両方兼ねているんですけれども、
そういったものをカバーするような内容の記事を書かせていただいています。
毎週金曜日の朝7時に配信をしています。
無料で購読できますので、また読んでいただければと思います。
今ね、長崎港に立って録画しているんですが、そろそろですね、高速線が出港して後ろを通りそうなので、
声聞きづらかったらごめんなさい。後ろにね、海上自衛隊の護衛艦とかもいて、今日は平和な、護衛艦がここにいるということは平和な日ということなんですけれども、
これはね、福江島に行く船かな、今出てきたところです。もうすぐ後ろを通ると思います。
話を戻して、その1月から配信しているニュースレターに合わせて、そちらの方でまた別のポッドキャストをさせていただいているんですけれども、
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こちらのYouTubeポッドキャストの方に徐々に話題を統合していこうと思っていますので、ニュースレターと合わせて楽しんでいただければと思っています。
今週金曜日の朝7時に配信したニュースレター、第17号になるんですけれども、どんな内容を扱ったかというと、アニメと漫画のドクターストーン、見ていらっしゃいますか、読んでいらっしゃいますか。
ドクターストーンで扱った内容、使われている内容なんですね。ドクターストーンどんな内容かというと、ネタバレはしません。
ある日、人類が一斉に石になってしまうんですね。人類が石になってしまって、それから何千年も経って、3700年経って、主人公が石の中から目覚めます。
その時に、ゼロからもう一度文明を作らないといけない。それをどうしたらいいのかというストーリーなんですね。
そのアニメ、ドクターストーンの原作は漫画のドクターストーンですね。その漫画のさらに元になった本があるんですね。
作者の方はそうはおっしゃってないんですけれども、僕はあると睨んでいて、それは何かというと、この世界が消えた後の科学文明の作り方という本があるんです。
その本のさらに元ネタが僕はあると睨んでいて、それは何かというと、ノーベル賞物理学者でカリフォルニア工科大学の教授でいらっしゃった、既に亡くなっていますけれども、リチャード・ファインマン博士、リチャード・ファインマン先生ですね。
彼がカリフォルニア工科大学の1年生向けに行っていた授業での1回目、こんな話をされるんですね。
もし今この科学文明が、現在我々が生きている科学文明が滅んだとして、次の科学文明に何か一つだけ情報を伝えるとしたら、
次、科学文明をゼロから作るときに、この情報さえあれば、人類が何千年もかけてきたものをギュッと短くできる、その情報は何か。
ファインマン先生は、この世界は原始でできているという情報を伝えたらいいんじゃないかということをおっしゃっているわけですね。
おそらく、僕の想像ですけれども、そのネタを下敷きに、この世界が消えた後の科学文明の作り方という本が書かれて、それを元にインスパイアされて、ドクターストーンが書かれているのではないかなと思っています。
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ドクターストーンの中で、一つキーアイテムが出てくるんですね。科学文明を作っていくためのキーアイテムは何でしょうか。それは石鹸なんですね。
人類の歴史、農耕の歴史が1万年以上、2万年に達するという説もあるんですが、大もに1万年としましょう。
人類が農耕を始めて1万年ですが、病気にならないために、当時病気になるというのはすぐ死を意味しますから、あるいは怪我をすればそこから過農してきて、命を落とすことだって非常にたくさんあったわけですから、病気にならないため、予防するため、あるいは怪我の傷跡から腐ってこないようにするために何が必要だったかというと、消毒する、清潔に保つということなんですね。
日本は比較的江戸時代を通して清潔さん気を配ってきた国ではありますが、人類が石鹸を使って消毒しないといけないと気づいたのはおよそ200年前です。
日本では石鹸が輸入されるのはおそらく16世紀、17世紀ぐらいだと思うんですけれども、普及するのは100年前です。石鹸が。なぜかというと、これだけ清潔好きな日本人が石鹸を発明できなかった。なぜかというと、石鹸の原料が日本にないからなんですね。
石鹸というのは何かというと、強いアルカリと油を混ぜたものです。強いアルカリと油を混ぜることによって、白くてぬるっとした石鹸ができるんですね。これは非常に殺菌作用が強い、清潔に保つ機能がある。
ところが時代劇とか見ても、お風呂のシーンで、時代劇って今やってないですけども、映画とかで見たとしましょう。入浴シーン、石鹸ないですよね。当たり前なんですけども、プシュプシュってやるようなシャンプーもないし、体擦るような石鹸もないし、明治に入ってからシャボンとして、ある程度シチューでもあるんですけれども、もちろん輸入品です。
なぜ石鹸がないのか。それは石鹸を作るための強いアルカリのものが、水酸化ナトリウムというものが石鹸に適しているんですけれども、これが日本に手に入らない、作れない。なぜか、ナトリウムですね。
ナトリウムというのは、海にある塩化ナトリウム、つまり食塩ですね。塩化ナトリウムがあるんですけれども、塩化ナトリウムというのは塩素とナトリウムが非常に固く結合しているので、そこから水酸化ナトリウムを作るというのは非常に困難です。困難というのは、少なくとも江戸時代の技術ではできない。現在ではどうやって作るかというと、電気分解して作ります。
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ところが電気分解ができない時代というのは、海からナトリウムだけ取り出すということ、あるいは水酸化ナトリウムを作り出すということはできませんでした。
では、他の国、日本より早く石鹸を発明していた国はどうしていたか。実は水酸化ナトリウムを作る原料になる炭酸ナトリウム、あるいは炭酸水素ナトリウムという別の成分、これが天然で散出したんですね。
どこにあったか、アジアではモンゴルで大理の地上に炭酸水素ナトリウムが散出しました。炭酸水素ナトリウムというのは別名、重炭酸ナトリウム、あるいは重炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ略して重曹ですね。
今、薬局に行ってもスーパーマーケットに行ってもたくさん売っています。入浴剤として売っていたり、ベイキングパウダーとして売っていたり、それからお掃除のパウダーとして売っていたり、それから薬局では胃酸が多いときに、胃がちょっとチクチクするときに飲むような薬として売っていたり、その重曹です。
これ日本では天然に散出しません。それから北米大陸でも地表で散出する曹です。ヨーロッパでは沿岸沿いに炭酸ナトリウムを豊富に含んでいる海藻があったそうで、それを焼くことでソーダ灰と言われる、これも炭酸ナトリウムですね。これは手に入った曹です。
残念ながら日本の周りのわかめをいくら焼いてもそれはナトリウム成分があまりなくてですね、手に入れることができませんでした。
その炭酸ナトリウムがあれば石鹸が作れたんだけれども、日本にはなかった。炭酸ナトリウムがなかったせいで日本で作れなかったものが他にもいくつかあります。
一つはガラスですね。ガラスというのはシリカ、酸化系素と炭酸ナトリウムで混ぜて溶かすと今の透明なガラスができるんですけれども、実は日本ではその炭酸ナトリウムが手に入らないので透明なガラスというのを作ることができませんでした。
もう一つある意外なものが作れないんですね。それは何かというとラーメンなんですね。中華麺ですね。これ何かというと小麦粉とかん水というものを混ぜて麺を作ります。
ラーメンの成分を見ると必ず裏に小麦粉それからかん水って書いてあります。
かん水というのはもともとモンゴルのカンという湖の水でそのモンゴルのカン湖というラーメン小麦というのは中国というのは小麦を作るエリアと北方の小麦を作るエリアと南方の米を作るエリアと分かれてますから、
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北方の小麦を作るエリアでちょうどモンゴルのかん水が手に入りやすかったんでしょうね。これをこねることでもおいしい麺ができた。ところがそのラーメンの麺ですね、小麦は日本でも作れただけどもかん水が炭酸ナトリウムを含む水が日本では手に入らなくて、
というわけで日本ではラーメンを作ることができなかったんですね。何度か日本に輸入はされていたようなんですけれどもラーメン作ることができなくて、それが実際今でもですね、日本のラーメンというのはかん水に炭酸ナトリウムを使っていません。
より手に入りやすい炭酸カリウムというものを使っています。炭酸カリウムは日本の木や草、日本に限らず木や草を燃やすとできるアクですね。これが炭酸カリウムです。主成分が炭酸カリウムです。これを混ぜることでも麺はできるので、これが日本のラーメンです。
例外が長崎ちゃんぽんで、長崎ちゃんぽんは炭酸ナトリウム、これは長崎では東アクというふうに呼んでいます。日本のアクではなくて東からやってきた、つまり中国からやってきたアクということは東アクと呼んでいるんですけれども、中身はモンゴルのかん水です。もともとは。現在は工業的に生産をしています。炭酸ナトリウムを工業的に生産しています。
ただし、食品に使える炭酸ナトリウムというのは免許が違うらしくて、現在でも長崎でしか生産されていないそうなんですね。これが長崎ちゃんぽんの秘密です。だから麺が違うんです。もちろん具も全然違うんですけれども、麺がそもそも違う。長崎ちゃんぽんの麺というのは炭酸ナトリウム、日本で産出しない炭酸ナトリウムというものを使っています。
炭酸ナトリウムがあれば石鹸も作ることができる、人類は清潔に保つことができる、それがないと病気すれば即死、怪我すれば即死だったのが人類が生き延びることができるようになった。
ドクターストーンの第1巻にその話が出てきます。石鹸作るぞという話が出てきます。
一コマだけなんですけど説明もないコマなんですけれども、主人公が海に潜って海藻を取っているシーンがあるんですね。
これおそらくこの世界が消えた後の文明の作り方という本の中に書かれている方法で、ひばまたという海藻を取ることでそこから炭酸ナトリウムを手に入れるというシーンだと僕は解釈をしています。
そういったこともニュースデータの方にも書かせていただいていますので、ぜひニュースデータの方も読んでいただければと思います。
またYouTubeポッドキャストでこういったサイエンスとそれからテクノロジーと、そして数学の話もさせていただくと思います。
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それとリベラルアーツファインアートの話も一緒にしていければと思っています。
今日も聞いてくださってまた見てくださってありがとうございました。
今日は長崎港からお送りしました愛知でした。
ではまた次回お会いしましょう。
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