ちょっとその時代の雰囲気わかんないけど。
で、まあでもね、今でもなんかだから通用する、通用しちゃうっていうよくもあるくもところはあるかなと思うんですけど、
そうですね、自分の場合はこの映画よりも音楽とかで、結構その同じようなことを感じているなぁと思って。
で、割とそういう部分で共感というか、こうなんかいいことやってるなって思える人の曲をよく聞いているなぁと思って。
まあ男性でも女性でもそうなんだけど、特にやっぱりここに書かれているような理由で、結構最近その女性のアーティストが面白いなって思うことがなんか増えてきたような気はしてますね。
はい、というわけで聞いてもらいましたけど、
Awichっていう、Awichです。
A-W-I-C-Hと書いてAwichと読むんですけど、
るきさんにも紹介したことがなかった人なので、とりあえず聞いてみてどうでした?
うーん、感動しちゃった。
本当?よかった。
なんか、言葉はすごく直接的なのに、あの音楽がの方で複雑に作られてる、そのなんかバランスがいいなと思った。
単純にならないというか、ストレートに伝わってくるけど、ちゃんと複雑さもある。奥がある。
ま、これってジャンルとしてはヒップホップっていうことになるんですけど、
そのジャンル自体結構、言葉をすごい大事にしてて、
そういうね、直接的な表現でも、とにかくその思ってることをストレートに出せるかどうかみたいな部分が多分重視されているんだと思うんだけど、
えっと、沖縄のもともと出身の人で、19歳で渡米しているんですね。
で、まあ、その学業のために行ってて、博士号も取得しているということで、普通に賢い人でもあるんだけど、
そこで向こうで、現地でアメリカ人の男性と結婚してて、そのやっぱり界隈の、多分そのストリートの人と出会って、多分そこですごい影響を受けてるんだよね、その文化的には。
で、なんだけど、結果としては、その夫は銃殺されてしまうんですよ、向こうで。
なんか日本に2人で帰ってきて、帰ってこようみたいな話もなんかしてたらしいんだけど、
そういう話もしてるところで、夫は亡くなってしまって、で、娘も行ったんだけど、だから2人で残されてしまって、
で、それでも日本にしょうがない、帰ってきたみたいなところから活動を始めてる人ですね。
だから、なんかその時点で、なんていうかな、そのスタートラインが、もうヒップホップやるしかないみたいな。
あのね、ヒップホップだけじゃなくて、黒人音楽って、やっぱりその黒人の人が自分を解放していくためにやってきた表現が結果的に、
音楽のジャンルになってるみたいなところがあると思うんですけど、
なんかそういうものを感じるという、この人の表現からも。
だから、なんかそういう意味で、本当にヒップホップをちゃんと消化してるというか、
自分の中にその文化を取り込んで作ってるのがわかるなと思って、
自分がそのヒップホップというジャンルをそんなに詳しくないから、
なんか他にもね、そういう日本人のアーティストの人いるのかもしれないんだけど、
少なくとも自分で聞いた中では、初めて日本語でやってるヒップホップで、めっちゃいいなって思えた。
だから、もう本当にやっぱこれは女性の表現だからいいとかではなくて、
普通に表現としていいことやってるなって思えた人なので、
これまだ最近聞き始めたばっかりなんで、自分もね、そこまで深く理解はしてないんだけど、
なんかすごいこれからどんな感じになっていくのか気になる一人です。
で、なんかその曲だけ聞くと、めちゃめちゃ強い女性、パワフルでっていうふうにね、感じるけど、
実際なんかこうインタビューとか喋ってるんで、それこそね、スポーティファイのなんかその、
この今出てる最新アルバムの曲解説を全部その本人が喋ってしてるみたいな、
インタビュー番組みたいなの配信してたりするんだけど、
そういうの聞いてると、全然その、なんていうかな、こう人としての弱さみたいなのも持ったままやっていて、
やっぱ女性のその社会的に立場が弱いっていうところも、全然抱えたまんまなんでね。
それを克服してるからっていうよりも、やっぱり自分に必要な曲を作ってるみたいな感じなんだと思うんだけど、
そう、だから、なんかこの曲じゃなかったかもしれないけど、歌詞の内容がこんなに過激にしちゃっていいんだろうかみたいなのもすごい悩んだりして、
でも、そのなんか後輩のそのね、あのミュージシャン、で、男の子のミュージシャンとかからは、なんか姉さんって言われたりするらしいんだけど、
姉さんはこれをやるべきですよ、みたいな、なんかそういうその後輩の男性から後押しされたりして、やってたりとか、なんかいうところも、
こう、なんか今の時代の、こう、面白い変化というか、でもあるよなと思ったり。
それが役割なんだろうね。
そうそう、だから、なんかそれをすごく自覚的にやっているのがわかるから、こう、聞いてても、なんていうかな、安心してというのか、なんか聞けるという。
そうだね、だから、全然その、なんだろうな、音楽のタイプとかは違うけど、例えばテイラースウィフトとかね、なんかそういうのに似た強さを感じる。
なんか、雰囲気、見た目の雰囲気も結構似てますよね、って思った。
うんうんうん。
かわいらしいというか、造形的には。
そうだね、そのフェミニンな感じがありつつ、強いっていうのが、あの、なんか、いわゆる男勝りみたいな、こう、強さでは全然なくて、
女性として生まれているからこその強さみたいなのを表現できているのが、なんかすごい希望を感じるというか、絶対にこの男性として生まれた人からでは出てこない表現。
確かに、言えない、歌えないね、これは。
この後に紹介する人たちもみんなそうじゃそうなんだけど、なんか、今回の話のテーマとしてはね、結構象徴的な、だなと、自分の中ではね、最近一番気になっているかもしれない。
うんうん。
なんか、この一人目の紹介で、もてえさんが、いかに女性を好いているというか。
ちょっと語弊がある。
リスペクトだ。
リスペクトね、そうだね。
リスペクトを含めた肯定感があるかっていうのが、もうすでに伝わってきますね。
よく見てるなって思いました。
そうですか。
まあ、その最初のね、ツイートで書かれていることが、やっぱり自分の思っているのを結構代弁してくれてて、やっぱそういうね、なんか、絶対に自分にはできないことをこうやっていて、しかもそれがすごくうまくいっているっていうのを見ると、
なんかそのね、単純にやっぱりすごいなって思うし、なんかもっとやってほしいなって思える。
はい、聞いてもらったのは、イェイイェイっていうアーティストです。
はい。
はい。で、この人はだいぶ前から聞いてて、ゆきさんもよく聞いている方だとは思うんですけど、
あの、結構ね、なんか、滋賀県出身だったりとか、なんかちょっとこう、アーティストとしての共通点?
なんだろうな、活動のなんか方向性とか、ちょっとなんかるきさんと近いというか、共通するところが多いような、同い年だし。
あ、そうなんだ。
そう、歳も同じ。
そんなイェイイェイと共通してるなんて、恐れ多いです。
恐れ多い。
どうですか?このイェイイェイの音楽は。
うーん、ね、なんか初期は、やっぱりこう、イェイイェイも丸みが目立つというか、なんか期待される女性の、なんかそういうしがらみを引きずってるような感じを、私は受け取ってしまって、
そういう意味で、ちょっと聞きづらい部分もあったんだけど、で、最近はすごいかっこよくて、しかもすごいなって思うのが、
その情緒とかね、なんか感度は高いまま、かっこよくなってきてるのが、すごい、その、めっちゃ女性性で受け取ってるんだけど、すごいだから色鮮やかな、
日常はすごい色鮮やかに、解像度高く受信できている、そこが本当にすごいよね、素晴らしいと思う。
僕もこのイェイイェイは、知ったのは、わりと最近になってから出したアルバムからで、
インリビングって、あのユーチューバーでね、有名だけど、その人がPV出てるやつ、
多分あのアルバムのあたりから、なんとなく認識し始めてて、で、知ってから、こうね、さかのぼっても聞いたりしたんだけど、
やっぱりなんかそのアルバム出すごとに、なんかどんどんこう、本人の中の確信が強まってきているというか、
どんどん確かになってきているみたいな感じがいいなって思うし、
で、なんかインタビューとか読むと、結構初期の頃から、なめられたくないみたいなことを話をずっとしてて、
で、なんかあのね、本人の写真とか見ると、あのわかるんだけど、なんか結構その、どうがんというか、かわいい、
ぱっと見、かわいらしいね、あの日本の女性って感じのビジュアルで、
あとその、なんか多分、しがべんでね、しゃべったりするから、なんかゆるふわな感じに見られやすいんだね。
養成家だって思うようなしゃべり方するよね、確かに。
その、内面でやっぱり表現したいことと、外から見える印象っていうのの、なんかギャップみたいなのに、
そこをどう乗り越えたらいいのかっていうのを、多分最初の頃から考えてはいたんだけど、
なかなかこう、うまく表現しきれてなかったのが、どんどんできるようになってきているっていう過程が、何枚か聞くと見えてくる気がして。
そう、それがすごく成長している感じも含めて、いいよね。
なんかこの人は、結構、なんていうかな、自分の中のジャンルとしては、限りなく現代アートの人とかと近いポジションにいるんだよね、なんか。
その、さっきの、エイウィッチみたいな人は、完全にミュージシャンっていう、なんかミュージシャンとしてやっているっていう感じがするんだけど、
イェイイェとかは、音楽で表現しているだけで、現代アートのアーティストの人みたいな意識で、制作している感じがする。
何が違うのかっていうのが、はっきり言えないけど。
まあ、かなり芸術家気質ですよね。
の、俳優のノンとかも少し人気にているなって思います。
なんか、そういうタイプの人っているよね。
あと、あれかな、なんかその、この人の場合は、たぶんこの成長っていうのが、どんどん中性的になっていくというか、表現がね。
そういう感じをするな。
だからその、感性の豊かさとかっていうのは、別に男女問わずあるものだけど、
それがやっぱり女性の方が、なんかそこは、解放しやすい。社会的には。
男性の方が難しい。
でも、たぶんその、解放しやすいだけに、コントロールが難しかったりする。
とか、あとなんかその、たぶんそういうね、表面的な印象の方に引っ張られてしまって、誤解されたりとかね。
で、なんかそれのバランスが、だんだん良くなってきているっていう感じがして、
ちゃんとこう、届けたいものを届けるっていう、なんかその、推進力と感受性みたいなものとが、一体になってきて、限りなく中性的な。
だから、男性が歌っても女性が歌っても、結構通用するような内容として、力強くなってきている感じがするかな。
そこらへんが、もしかしたら、るきさんの制作にも通じるのかな、とか思ったりするけど。
そうですか。
エイウィッチみたいな方向性ではない。確実に。
あの人はなんかね、その中性というよりは、やっぱりその女性性とかね、そういうフェミニンな部分を、こう、がっつり使うっていう。
なんかやっぱ、そうじゃないんだなって思う。
なるほどね。感心。
感心?
なるほどなと。
まあ、そうだね。難しいよね。
男性性と女性性をどっちか取り出してやることはできるんだけど、両方を使って制作するって本当に難しいよね。
そのバランス感覚は本当に磨かれてきてるんだろうね、AAは。
私はまだできません。
すごい。
はい、みんな大好き、チャイでした。
大好き。
ほんと好き。
チャイはね、チャイが一番聞き始めたのは一番前かな。
あ、でも、イェイェと同じぐらいの時期から聞いてるのかな、たぶん。
なんか、バンドっていうこともあるからかもしれないけど、今のエイウィッチとイェイェと、なんか混ぜた感じもあるよね。
うん、たしかにね、そうですね。
こう、チャイもやっぱりどんどんこう、確信が強くなってきているっていう感じがする。
なんかその、最初の頃の作品も、すごいもうその時点でエネルギーがあふれていて。
爆発してたね。
で、最初からなんかもう、グラミー賞を取るのが目標みたいなこと言ってたりとか、
なんか、だからその国という単位であんまり考えてなくて、
自分の伝えたいことが届くなら、どこにでも行っちゃうみたいな。
で、まあそうそう、だからエネルギー強いんだけど、やっぱりその、なんか、今の流した一番最新のアルバム、聞いてみて、
やっぱりそれがすごく洗練されてきた感じ。
うん、そうだね。
なんか一個、だからその段階が進んでるなって思った。
前はもっと四方八方に飛んでたもんね。
そうそうそうそう、まあそのやりたいことをとにかくね、やっていったっていう感じで、
うん、なんかそれはそれでこう、なんかね、みずみずしいというか、感じなんだけど、
今回のアルバムの方が、なんかそれがもっとこう、方向性がより明確になってきているったりとか、
うん、なんかそれがちゃんとこう、通用するっていう自信を持って作ってきているというか、
うん、のもあるのかな。
うん、チャイはどうですか?
うーん、でもある意味一番評価しづらいかな、この今日あげた人たちの中では。
なんかね、自分より若いし、未来感がある。
うーん、そうだよね。
未来の音楽聞いてる感がある。
なんかその、最初に聞いてた頃から思ってたんだけど、
なんていうかな、その冒頭のそのツイートで言ってる、そのなんていうかな、
女だから女らしい表現をしないといけないわけではないみたいなことが、
もう前提になってやってるなって感じたんだよね。
なんか、そのチャイが出てきた頃の時代って、まだなんていうかな、
男性中心のそのシステムに対してのアンチテーゼとして女性がやるみたいなことが、
それでもだいぶ勇気がいるみたいな感じだったんだけど、
なんかその時点から、こういい意味で気を使ってないっていうか、
既存のそのシステムの中に乗っかる気がまずない。
で、それをすごく楽しくやってるのがいいんだよね。
主張したくてやってるというよりも、やってたらめちゃくちゃメッセージ性を持ってしまっていったみたいな順番というか。
今日の紹介した人は全部そうだと思うんだけどね。
言いたいことのために表現してるっていうよりも、やっぱり個人としてやるべきことをやったら、
それが結果的にそういう今の社会の中ではアンチテーゼになるから、
強くメッセージがあるように感じるっていうことなんじゃないかなと思って。
チャイは最初から言われてるけど、普通にバンドとして完成されてるしね。
そこが変わることっていうのはね。
男性とかも、その性別によらず影響のあること。
で、やっぱり今まで男性の特に、なんていうかな、勝ち上がっていけるような人が、
作ったそういう仕組みだったり、前提のもとで、その上でしか評価されなかったものが、
なんか評価軸が、やっぱりそうやって新しく提案する人が出てきたり、
もう、なんかチャイみたいにそういうの気にせずに、ボンってやっちゃう。
そして、それがこうね、受け入れられる場所も増えてきているっていうので、
なんか自然と崩れてきているのが、今なのかなと思ったり。
こういうその、なんていうんだろう、ジェンダーの話かな。
ジェンダーの話って、ずっと前から言われていて、でもやっぱ最近顕著になってきたっていうこともあるのかなと思うんだけど、
ネットの普及とかも大きいのかなとは思っていて、
昔からね、いい表現をしている女性のアーティストっていうのは当然いたはずなんだけど、
やっぱりその、そういう人の活動が、多くの人の目に触れる段階までいくのに、すごくハードルがあったわけだよね。
その、やっぱその評論家の人に気に入ってもらえないと、そもそも紹介されないとか、
そういう構造がやっぱ変わったっていうのは、ひとつ、最近今日の紹介したみたいな人が増えてきたように感じるっていうのはあるんじゃないかなとは思ったりもするんですけど、
何をするにしても、今日はこのミュージシャンの話だったけど、
他のね、現代アートでもそうだし、デザインでもなんでもいいんですけど、
これまでの職業はこうあるべきだっていう考え方って、男性中心の社会の中で培われてきたもので、
それはその中ではそれなりに意味があったかもしれないけど、
違う前提のもとでは、そんな大して重要じゃないこともあるっていうことが、
なんかやっぱその、先の方を行っているアーティストの人の表現を見てると、結構わかりやすいなぁと思うんですよね。
なので、自分が音楽を聴いている理由って結構そういうところもあるのかな。
なんかそういう世の中の流れをつかむ。
なるほどね。
はい、ということで今日はこんなところで終わりにしようかと思います。
また感想とか送ってもらったり、
今日は音楽を紹介するっていう回だったけど、逆に何か紹介したい曲があれば教えてください。
カモスハウスの塩田本矢と、
野澤瑠希でした。
カモスハウスの時間。
デザインとアートの淡いで混沌を耕す、
クラフトメディアカモスハウスがお送りしました。