かもすハウスの時間 あなたの街のどこかのアトリエ、かもすハウス
今日も気ままな音楽にのせて、山山談義に花が咲いています。 気になる話題が聞こえてきたら、どうぞふらりとお立ち寄りを。
最近、もしかしたら、私、アイデンティティが同世代よりも、確立してないのかもしれないなって、思うようになりまして、
だから、いわゆる承認欲求、認められたいみたいな気持ちは強くなって、
なんか、自分でそういう目立ちたい自分と、普通の人になじみたい自分が、両方いて、チェグハグな行動しちゃうんですけど、
その要因が、そこのアイデンティティなのかもしれないなって、思ったんですね。
それを思うようになったきっかけっていうのが、今、見ているパチンコっていう作品を見て、そこに感情移入してたら、
あ、すごくなんかわかるなと思ってしまって、そのちょっとパチンコの話を今日はしたいなと思います。
そう、ドラマですよね。これね、今見てるのはね。
今見てるのはドラマですね。
まあ、原作に小説もあって、自分は両方見てるんだけど、
なんか、あんまりこう、一個のコンテンツにすごいハマることって、自分の場合少ないので、
結構珍しく、これはコンテンツとしても、すごく楽しんでいるし、
でもそれがね、単純にそのエンタメ性の部分でっていうだけじゃなくて、なんかその深みがある。
自分の自己理解のためにも、役に立っているから、すごく入り込めているなと思うんだよね。
単純に作品というよりも、この物語について紹介したいって感じですね。
うん、そうだね。なんかすごく、私も原作読んだんですけど、
神話っぽいというか、すごいね、メタファーになるんですよね。
誰が読んでもきっと置き換えられると思う。自分の人生に。
まず小説の方の紹介をざっとしてから、その今配信しているドラマの話をするのが、
まあ、やっぱりわかりやすいと思うので、そんな話をしていこうかと思うんですけど、
もともとこれはアメリカの韓国系、アメリカ人の作家の人が書いている小説が元になってるんだけど、
たぶんアメリカだと、ファチンコっていう言葉が別に何の意味も持ってないと思うんですよね。
なるほど。
だから、アメリカではめっちゃダイベストスラーになってるんだけど、
日本だと、なんかその、たぶんこの言葉のイメージから潜入感があって、
なんかすごい偏見を持ってる人ばっかじゃないけど、
そこからイメージできるストーリーがちょっと深みのある話に感じられないとか、
っていうのはたぶん結構でかいのかなとか思ってるので、
最初にちょっとね、そこらへんを自分の中で思ったのは、
これってその、ざっくり言うとその在日韓国人のそのストーリーなわけだけど、
それの象徴としてファチンコというその存在があって、
で、そのファチンコって、ファチンコ玉が瓶に当たってカンカンしながら、
こう、うんまかせで当たったり当たらなかったりみたいな、
そういうね、ゲームなわけだけど、
なんかそれと人生、在日韓国系の人たちの人生をメタファーとしてね、重ねてタイトルにしてるみたいなことだと自分の中では解釈していて、
これ作品を全部読むと、やっぱその意味が最終的にはたぶん感じられるようになってるんだけど、
この言葉から入っちゃうとちょっと逆にわかりづらいかもしれないっていうところで、
まずはね、その先入観を1回捨てて聞いてもらえるとわかりやすいかなと思います。
で、そうですね、ざっとあらすじをあまりね、ネタバレになりすぎない程度に説明すると、
物語始まるのが1910年代ぐらいかな、
もう100年以上前の時点から始まって、
で、そこでその主人公の孫者っていう女性がいるんだけど、
その人が韓国で生まれて、両親に育てられて、
で、ちょっと天気が来て、日本に移ると、戦前に移ってきて、
で、その移ってきてしばらくしたら、今度戦争が始まって、
で、戦中戦後を経験して、
80年代ぐらいかな、80年代ぐらいまでが描かれてる。
で、その間にやっぱり子供もできたりとか、家族が、日本の家族が増えてきて、
その家族のそれぞれの動きとかも描写されながら、
基本的にはその孫者っていう、その1人の女性の周辺のことを丁寧に描いてるみたいな感じですね。
アメリカですごい流行ったんですね、これが。2017年ぐらいに本が出版されてて、
日本で出たのは、2020年だったかな、確か。
だから、そもそもそこでタイムラグもあるし、
日本ではたぶんそんなベストセラーとかにはなってないから、
結構その温度差があると思うんだけど、
自分の印象としては、この世界の片隅に行って、一時期は流行ったじゃんね。
あの作品ぐらいには日本でも評価されて、もう全然いい内容。
扱っている、そのストーリーの厚みからすると、それ以上の質量がある作品だから、
もっと評価されてほしいなって、単純に思っていたりもする。
だから、少なくともその、この世界の片隅にをいいなって思った人は、とりあえず見て損はないだろうという。
主人公の立ち位置とかもすごく似てるしね。
大きな時代の流れを描いているけど、でもあくまでも視点はずっと個人というか、
個人の、むしろその翻弄されているっていうことを丁寧に描いているっていう。
で、もう1個言うと、たぶんその、この世界の片隅にっていうのは、その日本の内側から見た日本を描いていて、
で、このパチンコの場合は、結構外からの視点で、日本のその第二次世界大戦中心にした時代を描いているから、
それがまたその、なんていうかな、輪郭をこう描いているみたいな感じがして、
だから、両方見ると、なんかそこの日本がどんな国かっていうのが、わかりやすくなるなみたいな、思ったりしてます。
作者の人が、ミンジンリーっていう名前で、韓国系のアメリカ人。
もともと生まれたのは韓国らしいんだけど、アメリカにもう小さい頃に移住して、アメリカ育ちなんで、
なんかそのインタビューとか読んでると、その韓国っていう国は、結構その本人の中ではもう夢の世界みたいなこと言ってたかな。
ちょっと架空の存在になっているというか。
で、アメリカってもう移民だらけの国だから、アメリカで流行った理由っていうのは、やっぱりその移民の人たちが読んで、
そのルーツは違うけど、移民としての経験っていう意味では、すごい共通する部分がたぶんあるので、
なんかその感覚をすごく評価されたというか、ことなんだと思うんだけど。
それで、なんかこの小説を最初に、自分がそもそもね、なんで読もうかと思ったかっていうと、
まあ単純にやっぱり、その自分の生まれ育った日本っていう国がどんな国なのかっていうのが、
自分の中でもあんまりこう理解できていないところがずっとあって、
情報としてはあるけどもちろんね、でもそれが個人のね、体験ではないからさ、
なんかそこでこう、ちゃんと落とし込めないまま来ているのなぁと思って、
で、その時にまあその小説の紹介されてるのを見て、
なんかそうさっき言ったみたいな、その日本のその輪郭みたいなのがつかめるんじゃないかなというふうに思って、
多分最初に言ってたアイデンティティみたいな話だよね。
その自分のアイデンティティにもつながる話だと感じたので、読み始めたっていう感じですね。
エロいね。
まあでもなんかそう、自分はやっぱりその基本的に作品を、
あの前の音楽話したときもそうだけど、なんか作品を楽しむときにエンタメ性というよりも、
結構自分の中の知りたい欲求みたいなのがあって、
その何かを理解したいっていう欲求のために読んでる、読んだり聞いたりとかなんかしてる感じがある。
ベースにそれがあるんよね。
そうそう。
で、まあそう、読んでみたら、まさにそれが感じられる作品だったので、
もとりさん出てくるもんね。
思った以上になんかその自分に共感、意外なところで共感できるポイントがあったりとかして、
自分の場合はその本の中での重要な要素としてキリスト教が出てきて、
で、まあ韓国って結構ねキリスト教も強い国なんだよね、今でもね。
で、なんかそのキリスト教との人が一つキーになる人物として出てくる。
で、そこで描かれるそのキリスト教の人たちの描写とかが、
自分がその父方のその親族の中で経験してきたこととちょっとなんか重なったりとか、
なんかそういう意味でのちょっと懐かしさを感じたりとかするのもあって、
あとなんかそのおじいちゃんが、時代、生きてた時代とかが近い部分を描いてるから、
なんかそのおじいちゃんが生きてた時、こういうふうなことを考えてたのかなとか、
こういう暮らしをしてたのかなみたいなのが、ちょっとイメージしやすくなる部分があって、
そこが面白いなって思ったり、そういう意味ですごいわかりやすかったなと思って、自分の中で。
私もこの世界の片隅にを見たときも思ったんだけど、
物語を読んで、あんまり没入できる主人公っていないんですけど、
自分がね、わりとマイナーなタイプなので、でもここの主人公の孫者だったり、
そのこの世界を片隅のすずさんは、すごくこう入り込めるんですよね。
だから、物語を読んだ後に、すごいその一人生を早送りで生きたみたいな感じがありましたね。
なんかその最初に小説を読んだ後に、読んだ後というか、読みながら感じてたのは、
すごいやっぱりリアルだなと思って、なんか描写がね。
結構びっくりするぐらい、物語の中でも、日本の中で大阪、東京、長野とかさ、そういう地域を描き分けてたりして、
それの描写がちゃんと、なんか日本人として自分が知っているそのイメージと重ねても、
あんまり違和感ないぐらい、その地域の人たちの雰囲気みたいなのが描かれてたりとかして、
なんか多分そういうところも、入り込みやすい要素になってて、そういうところの中の忠実さというか、こう緻密さっていうのがね、
なんかそこが結構一つ、この作品としての強さがあると思うんだけど、
それなんでなんだろうなと思って、作者のこととかね、ちょっとざっと調べたりしたんだけど、
結局そのアメリカに多分住んでる期間が一番長いから、アメリカの文化が一番ある意味なじみはあるんだけど、
出身は韓国なので、その韓国系の文化も多分本人も自覚してないレベルで知っていて、
だからやっぱその韓国の描写もしっかりしているし、
あとそのなんかどうも夫がアメリカ人だけど、なんか日本とルーツが日本にもつながりがある人らしくて、
だから一時期日本にも住んでるんだよね。
だから多分その時のその印象とかを丁寧に拾い出したりもしているんじゃないかなと思って、
すごい解像度の高い人だね。よく見ているね。
なんかそのジャーナリストみたいな仕事もしているのかな。
なんかそういうので、すごくその本のあとがきというかね、ここにもめちゃくちゃなんかその感謝の言葉でいろんな人が出てきてて、
だからすごい取材を重ねているというか、単純にその本人の中のイメージだけでやってるんじゃなくて、
本当にその個人の体験した事実みたいなものを積み重ねていって、ゆるがない物語に折り上げているというか、
なんかそのそういうすごく手間のかかることをしてるんだなっていうのが、読むとすごいよくわかるというか、
なんかそこらへんのこうなんだろうな、荒がないのが安心して読める。
このテーマ的にやっぱりその政治的な話とか、そういうちょっと民族感の複雑な感情みたいなのがなんかめんどくさいなって思って、
ちょっと避けちゃう人が多分いると思うんだけど、扱っている内容がね。
でもなんかあんまりそれが気にならないぐらい、その緻密にその個人の視点を描写しているから、
なんかあんまりだからそこを構えずに読んだ方が面白いんじゃないかなって思うんだよね。
そうだね。
なんかその大きなその歴史の流れを描いているわけでは実際ないというか、
結果としてその歴史も見えてくるみたいな話だから、
なんかそこの知識の無さとかもあんまり関係ないし、
普通にだから個人史として読めるぐらいその緻密なんだよね、やっぱりその描写がね。
それが作品としてやっぱりこの原作のすごく強いとこだなって思って。
ちょっと例えが飛ぶけど、GPSってね、カーナビとかスマホとか位置情報を特定するやつって、
あれってその仕組みとしては、衛星との通信で位置情報を割り出すわけなんだけど、
基本的な技術としては、その3つの衛星からの通信のその多分時間差とかで座標を割り出すっていう仕組みなんだよね。
で、まあ精度を高めるためにもうちょっとその衛星が多く使えるときは多く使ってみたいなことをしてるんだけど、
最小単位として3つの衛星の通信が必要。
で、なんかそれが多分この作者の人の視点の精度の高さも結構そこがあるよなと思って。
なんか韓国で生まれてて、アメリカで育ってて、日本のことも知っているっていうことで、どこから見ても客観視できるみたいな。
韓国、ある意味韓国系として日本のことを客観的にも見れるし、アメリカ人として見たときの日本っていうのも知ってるし、
で、日本の内側から見た韓国とかアメリカっていうのも、期間を短いにしても知っているとか。
面白い。
で、そういうのをさらにその周りのつながりを生かして深めている、取材を綿密にすることで。
っていうことで、なんかやっぱめちゃくちゃその衛星が多いみたいな状態で描いてるから、
なんかだからその主人公にくっついてるGPSを追っかけてって、それをあのただ抜き出してストーリーにしたみたいな、
ようななんかね、忠実さがあるのが多分、コミンジンリーっていう人が描いたからこそできていることだよなって思う。
このね、作者さんの、読んだらみんなわかるけど、その綿密さ、めっちゃいろんな人に取材したんやなっていう努力がこう、
ものすごく使命感を持って作品を作ったんやなっていうのがわかるから、同じその作り手として、
なんかそこも感動してしまう。
そこまで突き動かす何かが彼女の中にあって、これが生み出されたんだって思うと、すごく生まれるべき作品だったと思うし。
だよね。だからその、やっぱ何か作ってる人だからこその良さもまた、そういうレイヤーで楽しめる部分もすごいあって。
あると思います。作ってる人面白いと思う、これめっちゃ。
絶対にその何だろうな、ドキュメンタリーだとむしろ伝わらない、物語だから伝えられることをめっちゃやりきってるから、
そこが気持ちいいっていうのはあるよね。
ある、めっちゃある。
どうしてもね、ドキュメンタリーってその、とか、その史実を単純に追っかけていくと、そのいろいろノイズの情報も入ってくるから、
ちょっとなんか混乱してくるじゃんね。複雑すぎて。
そういうところがやっぱり物語として、一本筋を通して、再構成されてる。
でも元になってるのが、すごいそのドキュメンタリー的な視点で、事実を追っかけてるだけみたいな、書き方だから、
その両方の良い面を完成させてるっていう、本当になんかだから、表現することの何か一つのね、意味というかがわかりやすい。
あ、そうね。
うん、それはあるよね。
ある、気が引き締まります。
なんか、こないだの女性アーティストの会でも言ってたようなことだけど、
この作品の面白いのは、今まで描かれていなかった女性から見たこの時代の話みたいなものが、すごく丁寧に書かれていて、
そうだね。
だから、なんか女性はみんな読んでほしいなって思うね。
確かにね、それはそうかもしれない。
この作者の人も女性で、やっぱりアメリカで女性でアジア人っていうのは、ものすごいマイノリティなわけで、
なんか、やっぱそういう経験もすごく反映されている話だから、
なんか本当に、やっぱ単純にその在日韓国人の話だっていうふうに読まないほうが、
ほんと楽しめるし、なんていうかな、身になるというかね、話なんだよね。
むしろ、この日本の人のその先入観がどうしても入っちゃうからこそ、でも読んだほうがいい。
読むことで、その先入観が解ける作品でもあるから、
うんうん、わかるわかる。
だから、むしろ、なんか日本でもっと流行ってほしいなって思うっていうところはあるね。
そうだね。
ちょっと苦しみは伴うけどね。
あるかもしれないけどね。
でも、そうすると、きっとね、解放されると。
そうそうそうそう。
だからその、日本から見た、内側から見た日本のことしか、私たちは学んできてないし、
しかもそれが男性から見た視点なんだよね。
やっぱりその物語だけじゃなくて、学校とかで習ってきたことも結構そこなんやと思うんですよ。
その、だから二重の違う視点から見れることで、すごいこうつながっていく感じ。
小説のことはまあこのぐらいに。
あ、そうだった。
なんかあんまりね、ここで、でもまあ、これ今しゃべったことで、なんていうか、物語としてこのパチンコっていうものが何がよいのかっていうのは、だいたいしゃべれたのかなって気はしますね。
でね、これがえっと、いつですか?ほんと最近ですよね?先月?
そう、これが今収録しているのが、2022年4月の7日ですけど、3月にね、公開が始まったとこです。
この原作をもとに、Apple TVでオリジナルドラマとして放送が始まったんですけど、めちゃめちゃいいんですよね。
そうなんですよね。
ここまでね、小説の、その小説をすごい紹介して、一押ししてたけど、上下2冊間で、結構だからボリュームがあるんでね、単純に文字量として。
で、まあ結構この活字を読むのに慣れてる人じゃないと、ちょっとギブアップしちゃう可能性あるなって思って、ちょっとおすすめしづらかった部分もあって。
で、なんか映像化されるっていう話も、日本版が出た時にはもうすでに上がってて、いつになるのかなと思ってたら、ようやくドラマとして出てきて、それがまじでいいと。
やばいですね。
ちょっと、なんていうんだろうな、だから、もともとのやっぱ原作がいいだけに、どこまで期待していいのかっていうのは、保留にしてたんで、やっぱり。
なんか、まあまあ、これで原作読みたくなってくれたらいいかなみたいなさ、なんかそういう実写化もいっぱいあるじゃんね、やっぱりね。
なんか、あと全然ほんとにねじ曲げられちゃってて、なんかそのエンタメ性を出すのはいいんだけど、それで作品のメッセージむしろ正反対じゃないかみたいな。
そういうのもちょっとね、心配をしていたんだけど、期待をはるかに上回る仕上がりだったから、まあちょっと文字読むのつらい人は、ドラマだけでも全然いいんじゃないかなっていう。
いいと思います。
この作者の人も監修で入ってるみたいだし、なんかそう、ドラマだけ見ても、かなりその小説で描きたかったことは再現されているなって思った。
このドラマ版のパチンコの良さっていう意味で言うと、たぶんこの小説でさっきの言ってたような、物語だからこそできることをやりきってるみたいなのが、
今度また映像作品だからできることをやりきってるじゃんね。
文字情報で読むからこその想像が膨らむっていうその自由度ももちろんあるんだけど、
やっぱりその視覚で見ないとちょっとこう経験してないだけに、特に100年前の風景とかってちょっとイメージがね、しづらいとかあるところが、そういうところをすごく丁寧に映像化してるね。
たぶんそれがドラマ版の一番感動したところというか。
Apple TVってね、ネットフリックスとかAmazonプライムみたいなね、そういう動画配信のサービスなんだけど、アメリカを拠点として基本的にオリジナル作品製作してるんだけど、
製作人がたぶん、クレジット見る感じだとかなり韓国系の人とか、アジアにルーツのある人とかで固められてて、そこをちゃんとやってるのがまず一個。
作ってる本人たちが自分たちでも、たぶん感じ取った上で作れてるから、この完成度になってるんだろうって思うんだけど。
一つは脚本の人が、やっぱり女性で、たぶん韓国系の人なのかな、アジア系のアメリカ人の人なんだよね。
だから、そこで、たぶん原作の人とのコミュニケーションがめっちゃスムーズにできてて、脚本に落とし込む段階で、ほぼ完璧な状態で脚本になってて、
さらにそれを撮影するときの監督も、二人体制でやってるんだけど、両方ともアジア系の人で、一人は小小菜田っていう人で、
ミニシアター系の映画好きな人だと知ってるのかな。
自分もあんまり映画をすごい詳しいわけじゃないから、この人がどうすごいのかとか、あんまり知らないんだけど、
1個作品見たことはあって、すごい静かな繊細な描写をする人。
その人の個人の作品は、自分はあんまりピンとこなかったんだけど、
今回の映像化をするにあたって、その感性が、ドラマに求められるポップさみたいなのと、
ぶつかり合ったことで、ものすごい良い形で発揮されてるなって思って。
すごい繊細な部分をちゃんと包み込んで映すことで、分かりやすくなっているっていうバランス。
削ぎ落として単純化してっていう手法ではないから、いいんだろうなと思っていたり。
だから、このコゴナダの作品が好きな人も多分面白い、単純にそれだけでも。
その人の感性がかなり影響されてると思うので。
すごく美しいよね。
映像が単純に美しいから、まずその映像の美しさだけでも見始められる。
そう、めっちゃ魅了される。
疲れた時とか見てたらいいと思う。
っていうぐらい本当にいい。
あとは、もう一個は、見る前に心配というか、どうするんだろうなって思ってたのは、
やっぱりその舞台が時間のスパンもすごいし、
あとはアメリカにもね、主人公の孫者の孫かな、が行ったりするんで、アメリカの描写も出てくる。
だから、その3カ国、最低でも3カ国の合計4世代ぐらいにわたる話なんで、
だから、そこをどうやってそもそも技術的に撮るんだろうみたいな部分とかが、
それでちょっと映像化がどこまで期待していいのかなっていうのもあったよね。
あとはその、さっきのね、これまで描かれてなかった視点っていう意味で言うと、
アメリカとかの西洋的な視点から、アジアの世界を描いた作品。
こう、制作人がアジア系の人で固められているとは言っても、
基本的にやっぱりアメリカの側から、今回のドラマが制作しているっていうのが強いと思うんだよね。
でも、その中で文化を理解した上で、描こうとしているっていう映像化。
で、それがそのハリウッド品質で描かれているっていうことの新鮮さというか、
そこがね、日本映画で描かれているぐらいのレベルのその日本の描写が、
そのハリウッド映画のクオリティで、こう、描かれているみたいな。
そうだね。
単純に良い悪いとかいうクオリティだけじゃなくて、
なんかこういう質のものが、映像作品としてあんまり見たことないなっていう仕上がりになっているのも、ちょっと新鮮。
油絵で、超リアルに昔の日本を描いたみたいな。
それは一つあるかも。確かにね、そうだね。
そういう面白さもあるなと思って。
それは気づかんかったな。
あとは、あれよね、なんか誰が言ってたのか忘れちゃったけど、
映画監督で人が映るっていうことは、すごい強いことだみたいなことを、
役者さんに説明してるのを聞いたことがあって、
人が映るってものすごく、それだけで人間としては見入ってしまうものだからこそ、
自分の中で描いてた人物像、キャラクター像と、
映像で映っている人が走っている、何かオーラみたいなものが違うと、難しいわけやね。
単純に演技が上手い、下手とかいう問題じゃなくて、
監督もそうなんですよ。演技が上手い、下手とかいう、ではないみたいなことを役者さんに説明してたんやけど、
だからこそ、その人の本質が、やっぱり出てきてしまうから、映像には。
そこがたぶん、実写化って一つ難しいんやと思ってて、
それが、パチンコっていうドラマは、完全に一致してるんですよね。
今のところ、自分たちの印象としては、配役がほぼパーフェクトなんだよね。
それもまたちょっと驚きというか、
みんな何もセリフ言わなくても、その人のたたずまい見ただけで、
近作読んだ身としては、この人やってわかる。
結構、キャラクターを理解するっていうことが大事な物語だから、
キャラクターの描写がずれてると、ノイズになっちゃうというか、その理解するためのね。
それが、ほぼ問題ないように感じるから、おすすめしやすいっていうことだよね。
そうですね。ほんとなんかもう、熱くなる、心が見てたら。
はい、ということで、ドラマの良さを後半では語ってきましたけど、
これで見たくなる人が増えるといいなと思っていて。
で、そのね、見たくなった時に最後に一個ハードルだなと思ってるのは、
そのApple TVっていうので配信されているので、
多分、特に日本ではサービスとして浸透してないところがあるので、
どうやって見たらいいのっていうところ。
はい、教えてください。
えーと、なんか途中でも言ったと思うんですけど、
ネットフリックスとかAmazonプライムとかと同じようなサービスで、要するにね。
なんだけど、結構遅れてApple始めたので、こういう動画配信系は。
それでちょっとまだ知名度が高くないっていうのもあるし、
あともう一個は、あんまりなんだろうな、これまでの映画が無料で見られるとか、
そういうやり方ではなくて、本当にオリジナルの作品にめっちゃ力を入れて、
一個一個クオリティの高いものを時間をかけて積み上げていくみたいなことを狙ってやってるから、
余計そのなんか浸透に時間かかってるっていう感じなんだけど、
だからこそなんか今回のたちえんこみたいなクオリティのものも多分できたんだろうなと思うんだけど。
で、なので基本的にこのApple TVプラスっていうのかな、正式にはね。
Apple TVプラスっていう配信サービスで見られるのは、
Appleのオリジナルの作品だけなんですよ。
ネットフリックスのオリジナル作品とか、
Amazonプライムでも最近オリジナル増えてきたけど、ああいうのだけが見られるみたいな感じ。
それもあって、たぶんそのよっぽど見たい人じゃないと、なんか契約してないかもしれない。
で、ただそのApple製品を最近買った人だと、買うごとに3ヶ月間無料のサービスで見られるようになってて、
そう知らんかった。
そう、なので知らないうちに見られるようになっている人も多分まずいると思うし、
あとはそのAppleのサブスクサービスの中でも、いろんなのをひとまとめにしたのがあって、
Apple Musicだったりとか、あとiCloudの要領、追加要領みたいなのとか、いろいろセットにしたのがあって、
たぶんそれを契約していれば、まとめて、個人だと月1000円ぐらいかな。
まとめて全部契約できるっていうのもあるので、もしかしたらそれでもうすでに契約している人もいるかもしれないし、
全く何も見れる状態じゃなくても、月に600円で見られるから、
一応今配信しているそのパチンコのシリーズは、4月中に完結する予定らしいので、
だから全然今から契約して、見始めても見終われる。
なるほど。全然いいよね。
600円は全然払う価値あると思うので、そのパチンコのためだけでも。
他の作品もクオリティとしてはめっちゃ高いのがいっぱいあって、
この間も何か確か配信サービスでは初めてアカデミー賞の受賞作品になったりとかしているから、
とりあえずそれをきっかけに見てみてもいいんじゃないかな。
なんかめっちゃセールスーマンみたいな。
Appleの公式サイトから登録できるんですか?
公式サイトからもだし、そもそもApple製品には全部Apple TVのアプリ入ってるんで、
それを開けば、見られる人はそのまま見られるし、登録必要な人は登録の手順が出てくるし、みたいな。
なるほど。
そこらへんは他のApple Musicとかと同じで作られているから、見ればわかると思います。
ということでね、全然他の配信サービスと同じで気軽にやめたりできるんで、構えずに見てみてほしいな。
ということでもてやさんからApple TVの見方を教えてもらいましたけれども、
はじめにね、そのアイデンティティの話から話をしましたけど、
自分がアイデンティティが確立してなかった理由っていうのは、
上の世代から受け継いできたものとか語り継がれてきたものが、
わりと不明瞭だったっていうのは一つあるかなと思って、
もてやさんと暮らし始めてすごく思ったんですけど、塩竹はめっちゃ語り継いでますよね。
そうだね。うるさいぐらい喋って。
何回も聞いたな、この話。よく知ってる。
キリスト教だからっていうのもあるのかな?だけじゃないか。
まあ、なんかその親族の結束みたいなのは、結束というかな、なんかそこで結構その一つのなんか、それこそ世界観というかね、作ってるところがあるよね。
自分もね、結束感はあるとは思うんですけど、
親が受け継ぎたくないもの、立ってきたものもあるし、
あと、親が表現が苦手だったみたいな、単純にこともあると思うんですね。
それで、ちょっと穴がポコポコ空いてるんですよね、自分のイメージとしては。
それが、このパチンコのドラマを見てたときに、一番下の世代の子が、やっぱりアイデンティティで悩むんですけど、
その子が、ピースが揃って、解放されるようなシーンがあって、
そのときに、なんか自分も、あ、そういうことかって、一緒になんかこう、解放されたような、
それは先取りですけどね、本当の意味で揃ってるわけではないけど、自分の歴史を引いたわけではないので、
先取りして、なるほどなってなりました。こういうふうになればいいのかって。
多分、そのアイデンティティが揺らぐ感覚っていうのは、時代が進むにつれてどんどん高まっていると思うんだよね。
昔は、ある意味、流動性が低いから、社会全体が。だから、そこに自分がいる意味とかっていうのも、もうそういうもんだからで、説明がついちゃってたのが、
説明がどんどんつけられない。自分で説明つけないといけないっていう時代になってきている。
そういう意味で、このパチンコの物語で描かれている、そういうアイデンティティの喪失と、また再獲得みたいな部分っていうのは、
多分、今の時代生きてる人には、ほぼ誰にでも共通することで。
あとは何だろうな、もう1個思ったのは、そのアイデンティティを構成する要素って、多分、個人の中だけにあるわけじゃなくて、
社会とか家族だったり、人間関係っていうものを理解していく必要があると思うんだよね。
で、そういう意味で、これだけのスケールで、1つの家族。