使われてますよとか、
使われた記憶ありますか?
いや、ないです。
いや、使われてますよ。
じゃあ止めときますねっていう、
そんなやり取りがあって、
これは本当に自分が悪いんですけれども。
それだって別に台湾固有のものではないですからね。
固有のお二人ではないですからね。
ただ台湾に行った時にそういう出来事が発生してしまったので、
あまり自分の中の記憶ではいい。
いい思い出になってた。
今日は服部さんからいろいろな話を聞かせてもらって、
台湾のイメージを、
僕の中でのイメージを回復させたいなと。
そうですね。
刷新していただいて、
またぜひ台湾に来てもらえるといいなと。
ぜひ私のためにも台湾のいい話を聞かせていただければと思います。
わかりました。
台湾の名誉を誇りたいなと。
先ほど服部さんから、
ちょっと物価の部分で、
日本とそんなに変わらないよっていう話、
仕事もそんなに遜色なくできるよっていう話、
聞かせていただきましたけれども、
もうちょっと台湾の仕事事情ですとか、
もしかしたら台湾に個人的に行きたいよっていう風に思っていらっしゃる方も、
聞いていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんし、
もしかしたら台湾に進出したいなっていう風に思っていらっしゃる方も、
聞いておられるかもしれないので、
台湾の仕事ですとか仕事環境みたいなところ、
もう少しお話聞かせてもらえると嬉しいなと思ったんですけれども。
台湾で企画している日本人の方ってたくさんいらっしゃいますね。
特に中国に進出する前に台湾を挟んで、
中国に進出していくっていう企業もすごく多く、
そういう話もすごく多く聞くんですよね。
やっぱり台湾って昔日本に統治されていたっていう経験を持っている場所ですので、
日本の文化だったりとかよくご存知の人たちがいっぱいいる。
今の若い方もまだそれを知っている方もいるし、
お互いに交流もあって、
とても日本好きの方もたくさんいらっしゃるので、
日本人が商売を海外に進出するときのテスト国としてはいい場所なんだろうなっていう印象がありますね。
で、商流もね、そんなに変わらなそうだなとは思ってますよね、商流は。
ただそのコミュニケーションっていう部分でおくと、
やっぱりちょっと日本が逆に特殊なんだろうなとも思いますけどね。
うん、と言いますね。
日本もやっぱり丁寧ですね。
すごくお互いに気を使うんだなと思いますし、
ただ台湾はもうちょっとラフになってくる。
そのラフさが時に、これは聞いた話ですけど、知り合いの台湾で活躍している日本人デザイナーから聞いた話ですけど、
台湾人のデザイナーさんととあるクライアントが仕事をしていたところ、デザイナーが突然途中でいなくなってしまった。
で、その日本人デザイナーのところに相談があって、やっぱり日本人っていうところの一つの信用力みたいなのはあるみたいですね。
それが真面目さだったりとか丁寧さだったりとか、時には貴重名産っていうことの日本人の良さみたいなものが出ているところなのかもしれないですし、
逆に台湾の方のラフさっていうところの裏目がいなくなってしまうというのが時折あるということの一つの出来事なのかなというふうに思ったりしました。
日本を超えているところもあるかもしれないという、これも先ほどの話でありましたけれども、具体的にどういうところで、ここは日本よりも台湾勢いがあるな、ここはすごいって、服部さんの視点で感じる部分ですか。
総合的経済、ビジネスでいうと、やっぱりITについては日本より進んでいる部分があるなというふうに思いました。
根本を狭めて言うと、僕の専門分野はデザインなので、デザイン分野でお伝えすると、台湾には台湾デザインセンターというデザインを国で統括しているところ、正確に言うと国ではないんですけれども、
政府とつながりのあるデザインの機関というところがある、台湾デザインセンターというところがあって、そこが次の仕事をクリエイティブの視点からアプローチする。
例えば、小学校のリノベーション、クリエイティブの視点からリノベーションをかけて、国の教育を促進させるというようなことをしていたり、あるいは消防署だったりとか、あるいは船、国の船ですね。
こういうものにクリエイティブの視点を入れていきながら、国全体のデザインのリテラシーを上げていくという取り組みをされているところがあって、
以前、このプロデューサーをやっていただいているノアさんともデザインセンターのオフィスに見学に行ったんですけれども、国とつながっているというのがすごく強いし、推進力が違うなと。
クリエイティブに対してのリテラシー推進力というのは、台湾のもしかしたら進んでいるんじゃないかなということは感じたところがありましたね。
日本でもデザイン経営という分野で政治で一時言われていたときがありましたけど、何か一つの機関ではなかったので、そういう意味では面白い取り組みを台湾ではされているなというふうに思います。
特にそうだな、台湾は台湾デザインセンターが、例えば選挙のクリエイティブを作って、特に若い方というのはもともと政治に対して台湾の方は積極的に興味を持っている人たちだなという人たちですけれども、
これをよりお祭りのように、フェスのように盛り上げる役割を台湾デザインセンターが一つ、一夜作っているなというのも面白いと思います。
そうなんですか。
そのあたりはもしかしたら、プロデューサーのノアさんの方でより詳しく深くやれるかもしれないですけどね。ちょっと語ってもらいましょうか。
いきなりですか。
いきなり。
そうですね。もちろん政治とか選挙は台湾が民主化を経ってきたとか、いろんな国際情勢の中で、台湾という国家自体がそうなっているので、
民主主義や政治意識が高いのは緊張感のある情勢の中で一般的だなと思うんですけど、それが圧倒的に若いですよね。
そうですね。
多分ビジネスももしかしたらそうかもしれないですけど、圧倒的に政治とかビジネスとかソーシャルデザイン的な、世の中をどうしていこうかということに対する人の年齢層が若いイメージがありますよね。
そうですね。
そうなるとそこに当然クリエイティブとかデザインっていうものも、若い人たちの意識も入るし、あとは国自体が日本と比べて若いプラス、現代のインターネットが広まっているとか、SNSで世界中とつながれるとか、
そういう状況が、デザインとかクリエイティブとかブランディングみたいなものに対する世間の目だったり、そういう意識っていうものは、多分70年代、80年代とかに日本がデザインっていうものを盛り上げていこうといったような時代とはやっぱり違いますよね。
違います。
日本でももちろんデザインセンター的なものはあっても、国とかそういう機関的なものとはやっぱり違うとか。
このあたりの縦付けの問題は時代とか、SNSとかインターネット以降か、それの前かっていうので全然違うのかなと思っています。
やっぱり政治と絡んでくると、美意識だったりとか、クオリティだったりとか、そういうことではなくて、何か一つのデザインがソースとして使われている。
これはいい意味でですけど、ちゃんと何かのきっかけを作るためのソースとして使われている印象があって、それは面白いと思います。
あとは台湾の総統選挙とかっていうのがすごい大事な、民主党と国民党みたいなわかりやすい政治が任局化しているような状況の代表選とかに、
台湾のトップデザイナーが入る過去があって、アーロン・ニエっていう。
そういう人は一方で、フォームレスとか野宿舎の人たちを応援する雑誌のビッグイシューっていう雑誌のクリエイティブディレクターとかも当時、10年前ぐらいにやっていたりとか。
ボトムアップ的な部分とトップダウン的なところっていうのを両方、デザイン、クリエイティブ、ブランディングっていうのは、アーロン・ニエのクラスの人たちがいるっていうのは、結構すごいことなんじゃないかなって思って。
そういうレベルのものが日常になっているのは、台湾だなというふうに思いますね。
生活の中からある感じはしますね。
そうですね。日本のほうは逆にちょっとデザインが高尚なものになっているかもしれないなっていうふうに聞いていますね。
台湾の今のデザイン・地上と比べるとってことですね。
そうですね。どっちのクオリティーが生むっていう話ではないんですけれども、デザインに対する接し方っていうところでは、日常に入り込んでいるという感じは台湾にする印象はあります。
街に広告がいっぱいありますよね。
そうですね。それをデザインと呼ぶかどうかという議論もありますけどね。
確かに確かに。
デザイナーというのはどこまで来るかというところも面白いですよね。
やっぱりね、街の広告、アリガミ、ポスター、こういうものは、どっちかというとDTPの方がそのまま大量に出力していくっていう形に見えますよね。
そこに何かしらの管理だったりとか、手法があるかというと、ちょっとそこまでは届かないという感じがするものは日本よりもたくさんある。
でもそれをデザインというふうに括るとしたら、相当日本よりも出口が多い。
DTPとクリエイティブブランディング、キュレーションがされているようなデザインとの違いはあれど、
そういった見せるとか目にするっていうような環境っていうものが街中にあちこちあるという状況が、
もしかしたら生活者というか市民的に目利きになっていく必要性とか、
この人たちに訴えかけるにはどんなふうなデザインじゃないといけないのかとか、
というのはもしかしたらあるから、だんだんともしかしたら一般的な広告ですらちょっとビジュアルが良くなっていくとか、
可能性はありますね。
変化していくっていう可能性もあるかもしれないですね。
今のところやっぱおせおせのまだクリエイティブが多いところですね。
広告においては特にね。
そうですよね。
僕ね、個人的な分析なんですけど、宗教上の理由が宗教上の理由じゃないか。
原理に宗教があるんじゃないか。宗教観があるんじゃないか。
日本は仏教なり宣道なり、基本的に控えめなんですよね。
控えめが美徳になっている。
日本のお寺だったりとか、明治を見ても色がほとんどない。
ただ台湾は、見たことあるかもしれないですけども、赤かったり金だったり、神様に対してしなびやかなことを求めるんですよね。
そこがもしかしたら徐々に現代のことに対してのアピールとかっていうことになってるんじゃないかなって勝手に自分は見せつける。
台湾では教育みたいなのがあるんですかね。デザインについて学ぶとか、そういうこととかっていうのもあるんですかね。
教育されてるっていうのは聞いたことないな。
国を挙げてデザインっていうところに対して、日本と比べると進んでるところがあるってなると、
もしかしたら若い時から、デザインに対する知識であるとか、見るセンスだったりとかっていうのが、もしかしたら磨かれたりしているものなのかな、どうなのかなって聞きながらふと思ったところで、
おそらく台湾も今種を植えてるところだと思いますね。
種を植えてる。
それこそ台湾デザインセンターが小学校なりの校舎に対してリノベーションを仕掛けていくっていうのもその種の季節だと思いますし、
でもその取り組みも始めたばかりなんで、まだまだこれからなんじゃないかなっていう印象がありますね。
実際にこちらのデザイナーだったりと話してみると、デザインに対しての対価、ストリートで言うと低いですね、がとても低いっていう話がつくので、そこに対して
そうなんですね。
お金を十分に払うっていうイメージはもしかしたらまだ台湾の方々もいらっしゃらないのかもしれないな。
やっぱり今それをちょうどアトリさんおっしゃるように、本当に徐々に徐々に醸成している、そういうカバーシリア。
例えば僕らのサービスであるグランディングっていう概念であったりとか手法っていうものは、よくご存じの方がデザイナーさんで台湾にいらっしゃるのが、
でもそれに対する対価が日本と同じような対価が払われているかというと、
違うな、実際半分ぐらいになってはもうそれ以下の取引がされているパターンも悲しいね。
日本の半分ぐらいになっている、そういうこともあるってことですか。
ありますね。私がコミュニケーションをさせてもらっているデザイナーさんがそういう対価っていう形なのかもしれないですけれども、
でもそれでもそれなりに有名な方なので、結構暮らされている印象はありますね。
そこはやっぱり町全体、台湾全体のリテラシーが上がっていくっていうことも必要なんだろうな。
なるほど。結構あれですね、お話を聞くと国が主導して、直接の国の機関じゃないという話でしたけれども、
とはいえ国がいろいろちょっと働きかけをしながら、台湾の国の中でのデザインというものが今形成されています。
日本ってどちらかというと国が主導というよりも企業が主導になって、広告というものが出てきたり。
その辺のもしかしたら違いっていうのはあるのかもしれないですね。
違いはあると思いますね。どちらが良いか悪いかっていうのはあまり言えるものではないなと思っていますけれども、
それぞれの特性の違いというと、そこは大きく感じることになります。
もしかしたらそこに国がそういう働きかけをしているデザインに限らず、それがもしかしたら勢いをもたらして、
もちろん年齢の若さっていうところもあるんでしょうけれども、国の推進力を押し出しているから、
今の日本と比べると、もしかしたら推進力があったり、元気があるように聞こえてきたり見えたり、
もしかしたらそういうことですかね。台湾の今の実情というところでいくと。
あと可能性があるとすれば、僕一つ台湾は面白いなと思っているのは、国土の小ささっていうのはあると思っていて。
日本が何か広まるとすごく広げやすいという印象がありますと、
そういう意味ではデザインに対しても何か飛沫材となる仕掛けがあったとしても、
それが広まっていくというスピードは日本よりははるかに早いです。
鳥谷さん、今台湾3週間いらっしゃるということですけれども、
今回の台湾はどういうふうな活動をしようというイメージですか。今回台湾訪問。
そうですね。去年からちょこちょこと来るようにしてもらっているんですけれど、
先ほど言ったように、デザイナーの友人が少しずつ広がっていって、
その方々と一緒に何かお仕事ができたらなあというのも一つありますし、
あとセルワールディング、我々のセルワールディングとしてもアジアに展開していきたい。
アジアで自分のランディングというものを広めていくことでまた日本にそのノウハウを返していきたいとか、
日本からミスしたりだったという繰り返しをできるようになったらなあということを想像していきたいです。
先ほど言ったとおり、足がかりとして台湾というものは接触しやすい場所だなあと思っていたし、
親族の関係性もありますし、台湾でそういう関係性を広げていきたいというものを広げていくところも見えてみたいなと思って長期滞在をしております。
なるほど、楽しみですね。
セルワールディングが日本という枠にとどまらずに台湾を足がかりとしてアジアに進出していくというのはまた大きい話だなあとお話を聞いていて思うので、すごい楽しみですね。
ありがとうございます。
でもね、来ている方は全然スケール大きくなくてですね。
本人は全然スケール大きいイメージないんですよ。
本当に一つ一つコミュニケーションをとって、小さいところから始めていこうと思っているところですね。
あとそれにセルワールディングのスタッフに台湾のスタッフがおりますので、そういう意味でもコミュニケーションをとりやすい場所だなあと思っています。
でも実際に来てみると、さっき言ったとおり日本とそんなに変わらない部分も多いですからね。
言葉も全然問題ない。
変わることあるかなあ。