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家電ライターが語る家電最前線、進行役は私、池澤彩香です。
そして、今回の担当は、家電ライターの山下達也さん。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さて、今回のテーマは、自宅で映画館体験、こだわりオーディオ入門。
先週は、入門的オーディオ参戦でしたけど、
今回はね、もう一歩本格的なオーディオについて、いろいろ聞いていきたいなと思います。
はい。オーディオは本当に凝り出すとキリがなくてですね、価格的にも全く家計に優しくないんですが、
前回はですね、これさえ買えば入門編としてOKというところから始めさせていただいたんですが、
今回はですね、もう少し本格的に自分なりにこだわりたいという方向に向けて、ご紹介させていただきます。
オーディオっていうと沼っていうイメージがあるんですけど、どこら辺が沼なんでしょうか?
キリがないというところが沼なんですよね。
オーディオって、そんな世界広いんですか?
はい。オーディオというとですね、音を全部一緒くたにしてしまうようなところがあるんですが、大きく二つに分けることができます。
一つがですね、音楽を純粋に楽しみたい人たちの向けのピュアオーディオという世界ですね。
もう一つがですね、映画などのサウンドを迫力ある音声で楽しみたいという人向けのホームシアターオーディオという世界ですね。
この大きく二つの世界があります。
これ二つ違うんですね。今回の収録で初めて知ったんですけど。
はい。混ぜると怒る人が結構いるんですが。
基本的には音楽を楽しむための音と映画を楽しむための音は違いますし、それによって必要となる機材も変わってきます。
詳しく教えてください。
はい。今回はですね、より多くの人たちに向けてホームシアターオーディオの方の話を中心にさせていただきたいと思います。
ピュアオーディオというのはですね、音源の音をどれだけクリアに正確に再現するかというところがポイントなんですが、
ホームシアターオーディオは映像についている音をですね、どれだけ迫力ある音で臨場感ある音で没入感ある音で楽しめるようにするかがポイントになっています。
そっか。映像が結構主役みたいなところありますからね。
はい。そのためにですね、ピュアオーディオの世界では禁じてとされている信号処理ということをやってですね、音を元から変えちゃいます。
え、そうなんだ。
はい。より迫力があればいいだろうとかですね、というような形で変えてくれるというところがホームシアターオーディオのポイントになってくると思います。
じゃあこれって、どっちも楽しみたいってなると別々の機材を買う必要あるんですか?
はい。同じ、例えばアンプとかですね、いうものでも音楽用のピュアオーディオ用のアンプとホームシアター用のアンプは違います。
えー。深い。音沼。
厳密に言うと同じものを使っちゃいけないということになってますね。
そうなんですか。
はい。なのでお金がどんどんどんどんかかるし、場所もどんどんどんどん取っていくしということで、沼って言われちゃいがちなんですよね。
うんうん。でも一般的なユーザーにとってあんまり現実的じゃないですよね。
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はい。おっしゃる通り、そんなこと誰もしないだろうというところで、僕はですね、ホームシアター用のオーディオをまず揃えて、それでピュアオーディオ的な楽しみ方をしてもいいんじゃないかなというふうに思っているので、今回そういうことにも使える製品をちょっと紹介したいかなと思ってます。
おーすごく楽しみですね。まず最初に前提として質問したいんですけれども、前回ご紹介いただいたサウンドバーとか一体型のシステムではなく個別にスピーカーとかアンプを揃える場合、何が必要なのか、あと予算感はどれぐらいなのかみたいなところを教えてください。
実はですね、私この間何も知らずにメルカリでスピーカー買ったんですよ。それがいわゆるパッシブスピーカーと言われるアンプが必要なスピーカーだったんですよね。なので音出ないじゃんってなったんですよね。
アンプじゃあ買うかって言っていろいろ調べてた。アンプめっちゃ高くて2万とか3万とかするんで、へーって困ってたらアマゾンにヤマハ製のアンプを自作できるっていうキットが売ってて、1900いくらだった。
安いですね。
めちゃくちゃ安くて、これは自分で作ろうと思って自分で作ったって。
それはまた別の沼ですよ。
それでコンデンサーとかを自分でハンダ付けして一応作ったんですけど。
どうでした音は?
音はちょっとあんま詳しくないんでわかんないんですけど、一般的なスピーカーしか体験したことなかったんで、それに比べるとすごくいい音が出て、おーってなりました。
すごいですね。オーディオ沼にも多分いろいろあるんですけど、その中でも一番ヤバイ沼だと思いますよ。自作沼は。
いやでもそれはすごい安く作れたからっていうのがすごく大きいところで。
まあちょっと皆さんにはですね、こういうのはちょっと置いておいていただいて、もっと一般的なお話をさせてください。
はい、お願いします。
はい、まずでは最初の質問にあったですね、一体何が必要なのかというところを説明させてください。
大きく言うとですね、音源を読み取って電気信号に変えるプレイヤー、それとその電気信号を調整して増幅してくれるアンプ、そしてそのアンプで増幅された音を再生してくれるスピーカーの3つが必要になります。
まずじゃあアンプについて説明していきますね。
ホームシアターオーディオの第一歩はですね、AVアンプの購入から始まります。
アンプはですね、先ほどお話ししたように音声信号を整えて増幅してスピーカーに伝えるための装置なんですが、厳密に言うとですね、プリアンプとメインアンプという2段階構成になっています。
ただですね、最近はですね、これをひとまとめにしたプリメインアンプというものが主流になっていて、
AVアンプはですね、これに加えて先ほどお話しした音を加工する信号処理の回路であったりとか、まあいろいろな機器をつなぐじゃないですか。
それをつなぐためのインターフェースやスイッチャーなどを加えたものになっています。
先ほど2万円のアンプが高いと言われちゃったんでちょっとなかなか紹介しにくいんですが、
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数万円で買えるエントリーAVアンプでもテレビ内蔵のアンプとは全然別次元の音を楽しめるようになっているので、まずはここから始めていただきたいかなと思います。
確かに、今まで普通にテレビの内蔵のアンプで処理してテレビにスピーカーが付いてて、そこで音を聞いてたんですけど、
やっぱり別スピーカーがあって別アンプがあると全然違う音がしてびっくりしました。
はい。特にですね、薄型テレビになってからテレビの内蔵スピーカーの音ってどんどん悪くなっていってるんですよ。
スピーカーが小さくなってしまうので。
なので私は映画を楽しむ場合じゃなくても、普通のテレビ番組を楽しむ場合でもできれば外付けのスピーカー付けてほしいなというふうに思っています。
具体的にはどんな製品がお勧めですか?
去年の10月に出たヤマハのRX-V4Aという製品などは、すいません、4万円台というお手頃価格になっております。
あとはですね、他にもですね、デノンのAVR-X1600Hという製品。
こちらも4万円台ということになっているんですが、このクラスの製品からまず始めていただきたいですね。
全然ダメだったな。
ちなみにですね、AVアンプ、できるだけ新しいものを買ってください。
あ、そうですよね。私、気づいたんですけど、アンプって古いものを買っちゃうとかなり入力が少ないというか、入力の端子が変わってたりとかして、うわーってなりました。
最新の端子類が載っていないということがよくあるんですね。
音楽の世界だとそんなにもう規格の変化ってないんですが、AVの世界、オーディオビジュアルの世界は割と頻繁に端子の形であったりバージョンが変わっていってしまうので、
なるべく新しいものを買うというのがAVアンプ購入の秘訣になります。
これスピーカー買うときにやっぱり知りたかったですね。
スピーカーは割とでも使い回し効きますよ、古いものでも。
そうなんですね。スピーカー適当に買っちゃったところが、いろいろこれ買わなきゃ、これは買わなきゃみたいなので結構大変でしたね。
じゃあそのスピーカーの話をさせてください。
スピーカーはですね、最低限必要なのはフロント2チャンネル、LとR。
これはイメージしやすいと思うんですが、前に置くスピーカーが2つ、これが最低限必要になります。
その上でですね、映画館にいるような後ろからも音が聞こえてくるような感覚を味わいたい、つまりサラウンドで楽しみたい場合は、
5.1チャンネル、前に2つ、真ん中に1つ、後ろの左右に2つ、そして低音を担当するウーファーを1つ、合計5.1チャンネルという形になりますね。
さらに最近はですね、映画館とかで流行っているような立体音響ってあるじゃないですか。
あれを再現するために、天井にスピーカーを加えて、7.1チャンネル、あるいは9.1チャンネルにするということも人気になってますね。
これいきなり導入するの大変ですよね。
そうですね。こういうバラで買うスピーカーのいいところはですね、まずは前方向の2つだけ買って、
後で後ろのものを買ったりとか、天井につけたりとかという形でシステムアップができていくというところなので、無理せず最初は2チャンネルでもいいと思いますよ。
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そうなんですね。ただ私2チャンネルで最近聞いていて、ちょっと低音が欲しいなって感じることが増えてきたんですけど。
そういう時は2.1チャンネルウーファーを追加することで低音を補強することができます。
なるほど。私はですね、今自作のアンプを作ったという話をしたんですけど、自作アンプスリープ機能がなくて、結局1万円くらいのAP-20Dっていうフォーステックスのアンプを購入いたしました。
いい製品で人気のある製品だと思いますよ。
そうなんですね。これ自動で切れる機能が、音の入力がないと自動で切れる機能があって。
そこで選ぶと思わなかったんですけど、確かにそういう機能もついてますよね。でも音質的にもとても評価の高い良い製品です。
これ一応サブウーファーつけれるようなアンプだったので、ちょっと足してみることを検討したいなと思います。
スピーカーの品質に合わせサブウーファーを選ぶのがポイントなので、メルカリで買ったやつっていうのはどういうのかわからないですが。
おすすめはですね、同じメーカーの同じグレードで揃えてしまうのが一番楽チンです。
メーカーがきちんと音質とかを揃えてくれているので、それで揃えるのがいいんですが。
メルカリかー。
メーカー的に音響でした。
なるほどなるほど。じゃあそんなにひどくもないのかな。
ただ僕見えるんですけど、アンプ買い替えたじゃないですか。
ウーファー買うじゃないですか。スピーカー買い替えますよきっと。
えー怖い。
これが沼です。
やだー。はまりたくないから自作したのに。
ということですね。
なるほど。恐ろしいですね。
もう一回整理するとですね、サブウーファーを選ぶときにはですね、まずアンプの出力に合ったものを選ぶことですね。
お買い上げになったアンプはですね、コンパクトなやつなので、あまり大きなウーファーをつけてしまうと多分鳴らしきれないということになってしまうので、
この辺りはさっきもお話ししたんですが、ポスティクスの同じグレードのサブウーファー、ちょうどいいものがありますので、それを選んでやってあげるといいと思います。
音響側のスピーカーに合わせるんじゃなくて、アンプ側に合わせる?
まずはアンプに合わせた上で、左右のスピーカーと相性いいようなものを選んであげる。
なるほど。いろいろ深いですね。
これも疑問なんですけど、どのくらいの価格帯のスピーカーから入るのがおすすめなんですか?
これはお財布の相談だと思うんですが、そうですね。
ホームシアターにどれくらいのお金をかけるかということなんですが、一般的にはテレビと同じ金額を出しましょうというふうに言われてますね。
例えばテレビが10万円のテレビを買いましたということであれば、アンプに5万円、スピーカーに5万円をかけてあげるのがいいと思います。
アンプの価格とスピーカーの価格同じくらい。だからアンプが2万円だったらスピーカー2万円くらい。
ウーファーも2万円くらいというふうに揃えていくといい感じなんじゃないかなというふうに思いますね。
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なるほど。高ぇ。
じゃあメルカリで。
そうなんですね。
で、購入する際にはですね、実際に音を聞いてください。
家電利用販店、大きいところであったりとか、オーディオ専門店に行ってですね、これくらいの予算があります。これくらいのテレビをつなげます。
こういうものを聞きたいんですけどどうですかというふうに言うとですね、すごい丁寧に教えてくれますし、いろいろ聞かせてくれると思いますので、まずはそれで聞き比べて自分の用途に合ったものを選んでください。
確かにメルカリで適当に買ったんで私は。なので聞き比べてないんですよね。やっぱりそういうものが入るとちゃんと聞き比べて自分に合った音っていうのを取捨選択できるみたいな感じなんでしょうか。
割と自分は音がわからないから視聴してもわからないっていうふうに言われるんですけど。
はい、まさに。
行って聞き比べてみるとわかりますよ。
わかるんですね。そうなんだ行ってみよう。
あとお勧めする側もわかってますから、いろいろとここが違いますよということを具体的に教えてくれるので、そこが入り口になるんじゃないかなというふうに思います。
ありがとうございます。ちょっと私ももう買ったけど足を運んでみようかなと思います。
どうしてもスピーカー使い続けたいんだというのであればですね、せっかく買ったんですよね。もう一個チューンナップのポイントがあって、スピーカーケーブルを交換することをお勧めします。
へー、だいぶ違うんですか。
今のスピーカーってどんなスピーカーケーブルなんですか。
なんかアマゾンで買ったやつです。
あ、スピーカーケーブルはやっぱり自分で買われたんですね。
そうですね、なんかアマゾンでリールで売ってるやつを切って使ってます。
赤黒のやつですか。
いや、金属。
あ、じゃあ割といいものを買ったんですかね。
そうなんですかね、でも安かったですよ。オーディオ専門ケーブルを一応買いました。
実はそれは正解です。
あ、正解なんだ。
はい、割と安いスピーカーとかについている直径1ミリぐらいの細いケーブルだと音を伝えきれないということが起こりがちなんですね。
特にバラバラで買うとスピーカーの側は別にどんなアンプがつながるのかわからないですから、最低限のものしかつけてくれないので、それによってアンプの性能が引き出せないということがあるんですよ。
なのでスピーカーケーブルはいいものを買ってください。
へー。
で、割とこれも明確に違いがわかると思います。
なるほど、そうなんですね。他にオーディオ設置する際に気をつけた方がいいことってありますか?
置き場所ですね。スピーカーをどこに置くかというのはとても重要です。
普通の住宅だと、絨毯の上に置くみたいなことがあると思うんですが、やっぱり絨毯の上に置いてしまうとスピーカーの音がちょっと変わってしまうんですね。
なので硬い板、できればオーディオ専門店とかに売ってる専用のボードというのがあるんですけど、それの上に置いてあげると音が安定します。
へー。
レンガを敷いたりですね、コンクリートブロックを置いたりとかいろいろあると思う。
まあ、とにかく硬いものの上に置いてほしいということですね。
なるほど。
はい。もう一つがですね、電源です。
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なんかシビアという噂は聞いたことがありますね。
これあの、インターネットの悪いジョークみたいなので、なんかこう何々電力の音は柔らかいとか。
とかなんかそういう話を。
それはまあジョークなのでいいんですけど、普通のご家庭で使うときにですね、できればたこわしでアンプをつなぐのはやめていただきたいかなというふうに思っていて。
できるだけAVアンプだけは壁のコンセントから直接電源を取ってほしいかなと思っています。
それがまあどうしても難しいんだという場合は、AV用の電源タップがありますので。
え、そうなの?
はい。ちょっと高いんですけど、それを使ってあげることで少しでも良くなると思います。
なるほど。
最終的には家を建てろという話になっていくんですよね。
まあそれはできないので。
もう一つ一般的な住宅でホームシアターを楽しむ際に注目しておいていただきたいことが、
AVアンプで小さい音を再生したときによく聞こえるかどうかというのを店頭で確認してみていただきたいということですね。
これで聞き比べると質の良いアンプっていうのがわかる。
はい。やっぱ大きい音を出すとまあよく聞こえるんですよ。
うん。
なんですけど、AVアンプやスピーカーの底力がわかるのって実は音を絞ったときなんですね。
その音を絞ったとき、普段自分の家で使うときの音量で良い音に聞こえるものを選んでいただきたいですね。
なるほど。ありがとうございます。
今回は自宅で映画館体験こだわりオーディオ入門をお送りしてきました。
家電最前線の番組ツイッターでも今回紹介した商品の写真やリンクを載せていますので、ぜひご覧ください。
そしてここで番組からリスナーの皆さんへのプレゼントのお知らせです。
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家電最前線の番組ツイッターをチェックしてみてください。締め切りは6月15日火曜日です。
次回は家電ライターの倉本春さんが担当。この春おすすめ優秀スティッククリーナー参戦です。お楽しみに。
今回の担当は家電ライターの山下達也さんでした。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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