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2024-01-19 15:24

第445回 「コンプレックス」という概念を再考してみよう!

第445回 「コンプレックス」という概念を再考してみよう!

経営者のコーチングを専門とする秋山ジョー賢司が、経営者やリーダーの抱える課題に共に向き合い、「マインドのメカニズム」を基に、ゆるやかにお答えする番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/akiyama/q/

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こんにちは、遠藤和之です。 秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日も質問に早速行きましょう。 今日はですね、コンプレックスというキーワードで質問をいただきました。
来週のアカデミアがコンプレックスがテーマになっていることを考えると、 ここからヒントを得たのかなという感じがしておりますが、どうなんですかね。
早速行きましょう。
はーい。
コンプレックスという言葉を調べてみると、 精神分析学の創始者であるカール・グスタフ・ユングによって広められたようですが、
コンプレックスという概念が世間に広がりすぎて、独自の解釈が広まっているように感じております。
自己不安や内面の葛藤というような意味合いとしても扱われているように思いますが、 コーチング支援においてコンプレックスはどのように扱うものなのでしょうか。
専門的な学術的背景というよりも、実務上どのように捉えて、どのように扱うのかについてお聞きしたいです。よろしくお願いいたします。
はーい。ありがとうございます。
この質問者の方の意図のあるように、コンプレックスは何ですか。 秋山さんと言われると、本当に心理学、それから精神分析学とかいろんなところから入っちゃうので、
私も扱いきれない部分がいっぱいあります。
ここはやっぱり、私はエルゼフコーチという、実業の現場で戦っている人を支援しているという側面においてお話をさせてもらいたいと思います。
コンプレックスというのは、例えばネットで調べていただくといろんな表現があるんですが、ビジネスとかコーチングということに関しては、劣等感というところとほぼ同等で捉えていいと思っています。
まあでも、一般イメージはそんな感じしますよね。コンプレックス、劣等感。自分の劣等感があるなぁという感じですかね。
なぜコーチングとかビジネスでは劣等感というところで捉えるといいかというと、コンプレックス・劣等感が悪いのではなくて、そのことによって何が起きているかということです。
だから、ビジネスにおけるとか、実業の現場におけるコンプレックスの問題点というのは大きく分けて二つあるんです。
一つは、そのコンプレックスがあるゆえに、自分自身がずっと心の苦しさを抱えているということです。
苦しい。
心苦しいと。自分は例えば計算が苦手だってすぐ間違いをするみたいなコンプレックスがあるとしますよね。そう苦しいじゃないですか。
その苦しいということ自体でパフォーマンスが下がってしまうということが一つ問題です。
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二つ目の問題。これは、コンプレックスがあって苦しい。そこから脱却したくちゃいけない。脱却したいと思うことによって、現実の問題、課題があるにも関わらず、そっち側に意識が向いてしまうという問題もあるんです。
どういうことですか。ちょっと複雑。それこそコンプレックスでしたね。
例えば、次回来週プレゼンがあると。どうしようと。自分はうまく話せる自信がないと。これがコンプレックスだとしますよね。
そうすると、コンプレックスから、来週ですよ。コンプレックスから脱するってことを扱っている場合じゃないんです。
いい加減やれと。
そもそもプレゼンを何のためにやるんですかと。あなたのコンプレックスを解消するための機会の場ではないんですね。
だから、そもそもなぜ明日プレゼンをやるかというと、うまく話せるのではなくて、あなたが伝えたいことをいかに相手に伝えるか、うまく話せるかどうかどうでもいいわけです。
目的を見失っちゃうというんですか。
目的が自分自身のコンプレックスを脱するというところに行き過ぎてしまうことが問題なんです。
ですからもちろん、心の苦しさからパフォーマンスが起きるという問題が一方。それとは別に、同時並行なんですが別に、
自分の問題を解決する方に意識が向き過ぎて、実業の課題から目を背けてしまうという、目的から目を背けてしまうことになりがちだというところが問題なんです。
なるほど。コンプレックスを理由にして、コンプレックス解消をテーマにしちゃうということですか。
そうです。両方必要なんだけども、両方問題なんです。
ですから、例えば私のところに秋山さん、来週のプレゼンがあってうまく話せる自信がない。どうしたらいいですかと言ったときに、今回あなたは自分の心の苦しさを取りたいんですかと。
それとも、プレゼンでいかに自分が伝えたいことを伝えていくかということ、どっちをやりたいんでしょうかってお聞きしてるんですね。
これって私の勝手な解釈だったんですけど、もしそうだとすると、コーチングとかっていうことだけではなく、そもそも一番で解決できないような認識があったんですけど、そんなことはないんですか。
1なら1に解決、2なら2に解決なんですか。
いえ。私が1ですって言った場合、ここで問題はそもそもコンプレックスは劣等感で、劣等感はある意味もろで、そこから脱却しなくちゃいけないというところにはまっちゃってるわけですよ。
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もし1を選んだ方については、そのことについてゆっくりと話をしていきますね。
コンプレックスがあると何が問題なのか。
私自身がそうだったんですよ。
私は本当にコンプレックスの塊なので、私の今までの人生って、コンプレックスから脱却するっていうのを目標設定でずっと生きてきたわけですよ。
コンプレックスからの脱却が、人生のテーマ。
でもコンプレックスって自分で作ってるものなので、脱却できないんですよね。
コンプレックスは脱却できない。
自分で作ってるので。
自分で作ってるってどういう意味ですか。
他人と比較して、自分はこれはダメだというふうに妄想してるわけじゃないですか。
例えば他人と比べてこの能力ができないってのは現実ですよね。
そこに対してそれは悪いもんだとかダメなもんだって認識していくのはコンプレックスで。
そうするとコンプレックスの脱却のために私がしてきたことは何かというと、
コンプレックスを隠すとかね。
コンプレックスがバレないように違う能力をつけて隠すとか、そっち側に行っちゃうわけですよ。
なるほど。結局脱却できてないですよね。隠してるだけで。
そうそう。隠すとですね、隠せると隠したでですね、
また問題というか、うまく隠れちゃうと、いやーなんかバレなくてよかったと思いつつ、
隠してる自分がでかくなっていくわけです。
隠してる自分がでかくなる。
非大化するってことですか。
そうそう。また隠してる。
隠してる自分っていうことで今度は劣等感が生まれてくるってことですか。
その通りなんです。
ずっと堂々巡りですね。
コンプレックスのスパイラルに入ってるって感じですね。
そうそう。コンプレックス祭り。
こっちの一番の話に入っていくと、とてもややこしい世界になりますね。
そこの場合はご自身と向き合うという意味で、
自分がどんなコンプレックスを持ってるのか、
そこに対してどう思ってるのかっていうことで、
そこに対して見ていくことによって、
どう受け入れていくんでしょうかっていうテーマになってくるんです。
なるほど。まず知る、見る。
それをどう受け止めていくかっていうことにやっていく。
それもそれで必要です。
脱却ではなくて、ある前提で認識して受け入れていくっていうことですね。
そっちのプロセスの方がきついですよね。
ただし受け入れられたとすると、心の苦しさっていうのは軽減されていって、
今度は課題に向き合っていくってやっぱ辛いじゃないですか。
今度は現実の2番の方ですね。
課題に向き合っていくのは辛いんですけども、
辛さ、心の辛さの意味が違うんです。
何か新しいものを作ろうとか、お客さんにこれを伝えたい、
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いやでもどうやって伝わるかなっていう心の苦しさと、
コンプレックスを抱えて心の苦しさって種類が違うんですね。
そっち側の方に向いていくためにも、
1番の方を扱うことは必要ではあるけども、
1と2、両方見ないといけないですよねと。
なるほど。でも少なくともエグゼクティブコーチというテーマからすると、
その経営幹部の方だったり経営者の方々が達成していく上で、
目的だったり目標達成のためにやってるんで、
コンプレックスの脱却そのものということがテーマではないはずですよね。
そうなんです。その時にコンプレックスと脱却がテーマではないですよということを
認識していただくために1を扱うことはあります。
やっぱり1を無視して2はできないんですね。
ただ1、自分のコンプレックスについて扱うということは、
やっぱり目の前の現実に対して向き合っていくために、
そこはちゃんと見ていこうねということはやりますが、
やらなくちゃいけないことは、目の前に起きている課題に対して、
どういうふうに自分がそこを突破していくかということを見ていかなくちゃいけないんです。
なるほど。だから苦しいという気持ち、感情があるのにそれを無視して、
そんなことやってないで目標達成しろよということをやるわけではないですけども、
その苦しさということを取るという仕事ということがテーマでもないので、
目標達成のためにそこを扱うことは当然あるかということですね。
それです。ですから心の苦しさというのは2個あるわけです。
コンプレックスによる心の苦しさと、目標とか課題があって、
課題に向き合っていくときの苦しさがあって、これは違うんだよと。
なるほど。
だから私自身も苦しいな辛いなと思うとき、これどっちの苦しさなのと。
俺のコンプレックスで苦しんでるの?それとも課題に向き合ってるから苦しいの?
っていう、ちゃんと見ていくんですね。
課題に向き合ってから苦しいんだと思えると、苦しさの意味が違うんですよ。
やっぱ新しいものを作りたいとか、お客さん困ってるから何とかしたいっていう、
そんなの苦しみに決まってるじゃないですか。
海の苦しみは価値ですけどね、その苦しみなら叱るべき苦しみと思いますよね。
そこを楽しようと思ってるんですね、私とかついついうっかり。
そうすると、海の苦しみの現実のほうですよ、できることしかしなくなっちゃうんですよ。
それは苦しまないためにっていう意味ですか。
そうそう。
だからその辺からみんな、これいつかフェリーと話したいと思ってるんですけども、
コンプレックスから脱却したい。
脱却したら海の苦しみも楽になって、現実も楽に済むとかっていう、
よくわからない世界になっちゃうんですね。
なるほど。
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でもそれはあれですかね、結果的に楽に埋めてるって勘違いして何も埋めてないっていう話ですか。
埋めてない。できることをずっとやっている。
能力の横展開ってやつですね。
そうですね。
横根はもう気が付いてるけどね。
そうです。同じことやってる分にはね。
繰り返し。
ですからやっぱりそのコンプレックスということについて扱うことは重要だけども、
そこの扱う目的をどこに置くかですね。
なるほど。コンプレックスですね。
で、最後ちょっと今回コンプレックスね、たった15分内で全て完結するなんていうことはなかなか難しいと思うんで、
それでアカデミアでもやろうということにつながってると思うんですけども、
改めて最後にまとめっていう意味でざっくりどうですかね。どのように扱うのかについてという話でいくと。
ちなみに私コンプレックス持ってる人好きですよ。
おお。なんでですか。自分の決心だからですか。
それは多いと思います。
やっぱりね、一つは諦めてない人なんですよ。まずペースは。
なるほど。
諦めていないし、何かこう向上心があったり責任感があるということの前提があるので、
そのエネルギーっていうのはすごい私は、なんていうのかな、好きだし、
それを現実の課題に立ち向かうようにしてってもらいたいと思います。
私自身も本当コンプレックスの塊で今でも当然残ってるんですが、コンプレックスだってよかったなと思ったりするんですよ。
でも今の話だとコンプレックスが言い悪いじゃないっていう話が冒頭にあったように、
コンプレックスはそもそも脱却できないという前提からすると、コンプレックスはみんなあるって話ですよね。
あります。
それのコンプレックスのエネルギーの使い方をみんなで一緒に鍛えていこうぜっていう気持ちはすごいありますね。
それを感じてるということは諦めてない。向上心がある。責任感があるということも持ってしても山先生は好きですよと。
そうですね。
メッセージになってるじゃないですか。という前提で扱ってるっていうことですかね。
はい。
ということで今日はテクニカルな話というよりも少し概念上のふわふわした話もあえてさせていただきましたが、こういう話も大事ですね。
はい。
アカデミアの方では具体の話でもっとじゃあどうするんだみたいな話も多分してくださると思いますので、
うまく今回関心がある方はそちらの方もお申し込みまだ間に合うと思いますので、ぜひチェックしていただけたらと思います。
また何かありましたら質問を寄せていただけたらと思います。終わりましょう。
ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。
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