経営者の意思の届かなさ
こんにちは、遠藤和樹です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということでね、今日も行きたいと思いますけども、今日はアカデミアですかね。
そうですね、先日アカデミアをやったので、その時の内容を少し皆さんにもお役に立てばと思って、ちょっと内容を共有したいなと思っています。
今回のテーマというかタイトル的なものはどんなお題だったんですかね。
タイトルは、なぜ経営者の意思が届かないのか。共感覚なき意思決定は組織を動かせないというお題でしたね。
なるほど、わずか10分ちょっとでやるにはなかなか重たそうなテーマですね。
この背景というかあるあるというのはですね、経営者の方っていうのはやっぱり未来を見て、こういうふうにやっていこうという方針だったり戦略を立てるわけじゃないですか。
すごい一生懸命考えてね。それを一生懸命考えて部下がわかりやすいように伝えたんだけども、なぜか現場は動かない時っていうのがあると。
そんなことだらけというのが実態な気がしますけどね。
そうですよね。ですから言葉にすると、何とかな、経営者の言葉としては気持ちとしては、こうしたいと思っても社員が動かないとか。
これで行くって決めたんだけどなぜか伝わらないと。ここが大事なんだよと語っても響かないということですね。
そこで今回はどういう感じですかね。じゃあそれをどうすれば解決するかって話、そんな端的にできるようなテーマじゃないですよね。
そうですね。その時に、じゃあなぜ経営者が言葉が届かないのか。私は経営者の独り言っていうふうにネーミングしてみたんですよ。
共感覚の概念
一生懸命伝えたのに結果として独り言になっちゃうみたいな。
いや、あるね。ありますね。
いわゆる孤独というところでしょうか。じゃあなぜかという時に私たちがすぐ考えるのは、伝え方が悪いんじゃないかとかね。
社員のモチベーションを上げることができてないからだ、みたいなところで考えるじゃないですか。
原因としてはその辺が上がってきそうですよね。
それも当然あると思うんですけども、今回は共感覚という視点でアプローチしてみたかったんですよ。
そう言ってましたよね。共感覚なき意思決定は組織を動かせない。
共感覚って何でしたっけ?
ここで言う共感覚は、同じ肌感覚に立っているというのは共感覚という意味です。
例えば同じ風景を見ているとか、同じ空気を吸っているとか、それを一緒に感じている状態のことを共感覚と言うんですね。
それから逆に共感覚の欠如というのは、例えば今日は気温24℃だと。
めちゃめちゃ暑がりの人は24℃で暑いと言っているわけです。
そうじゃない人はちょうどいいかなと言っていると。
その場合はどっちなんですか?共感覚?
欠如しちゃっていると。
受け止めが違うということ?
これは知識とか意見の違いじゃなくて、感じている感覚の違いなんです。
これをビジネスで言うと、例えば数字が横ばいだと。
経験者の方は横ばいだけども、未来のことを考えるとこのままではやばいという感覚を持っている。
でも部下の方は横ばいだから、まずは今まで通りやっていけばいいじゃないかというふうに思っている。
この思考を作っていく前に感覚がそれぞれ違っているということなんですね。
そうするとこの感覚が違っていると、一生懸命、例えば気温が24℃なのに、
今日は暑いよね暑いよねとか社長が言っても全然わからないわけですよ。
なんで扱っているの?というのが起きてしまう。
これで一個質問なんですけれども、人間の機能的には感覚が先でその思考が後っていうことですか?
さっきの横ばいを横ばいは良くないという思考からやばいってなるのかなと思ったり、
その辺がちょっと順番がよくわからなくなったんですけども。
これってですね、順番がいろんなパターンがあります。
例えば何か現状があった時に感覚がガッって感じてから思考をするという時もあれば、
そもそも何か現実を見る時に自分のフィルターを見て意味付けをしてしまうという場合があるので、
いろんなパターンがあるんですけれども、そこも含めて感覚から今回は思考しているというふうな前提で考えています。
接続の重要性
そうなってくるとですね、私たちが見落としているのは、接続をできているかどうかというふうに考えるからですね。
接続?何と?
キーワードはですね、共感覚と接続なんですけども、
例えばスマホを使ってBluetooth経由でスピーカーを鳴らしたいとするじゃないですか。
はい、よくやりますよね。
でも鳴らないというのは、まずBluetoothがつながっていなかったら、いくら一生懸命音楽再生再生ボタンを押しても鳴らないわけですよ。
つながってないですからね。
そういう感じで、まず私たちは何かを伝える前につながっているかどうかということを感じなくちゃいけないし、
もっと言うとつなげていくという努力というのが必要になってくる。
なるほど、なるほど。
この現場でですね、つながっているというときのサインがあるんですよ。
へえ。
それは今で言うと現場なんで、今回で言うと経営者と社員さんがつながっているというかどうかのサイン。
サインがチェックね。
例えば社長さんがみんなにですね、
俺は今こういうことを感じているからこういうふうにやっていきたいと思うって言ったとするじゃないですか。
社員の方がですね、もし社長の言っていることはなんとなくわかるとか、
社長の言っていることは自分たちが現場で感じていたことを確かに重なるなあみたいなときは肌感覚があっているんでこれつながっているわけですよ。
これつながっていないとどうなるかというと、社長が言っていることはわかるんだけど、なんか納得できないなとか。
受け取り側の方の社員の感じでわかるってことですか。
そうです。一生懸命こっち熱く語っているんですよ。
あとは言い方なんかも調整しているんですけども、
向こうが社員の方が、社長は焦ってるけどなんでそれそんなに問題なの?みたいな顔をされているとか。
はいはいはい。
あれじゃないですか、セミナーとかされているときもあるじゃないですか。
あれ?なんかすごい熱く言っているの?あれ?全然、あれ?みたいな。
いやいやそうではないです。困りましたね。
そうすると結構焦っちゃってヘッドヘッドみたいな同じことを一生懸命繰り返したりしたりしますね。
そんな的なシーンってみんなありますよね。
そうですね。
ですから、あとはですよ。これ社長さんだけじゃないですよね。
顧客に対してもこちらが一生懸命プレゼンしているのに、向こうとしては全然伝わっていないんだみたいな感じ。
そんなこと言ったらもうあれじゃないですか。付き合いしている彼女とかと話してて。
え?何?一生懸命めっちゃ喋ってた。
そうですね。
同じですかね。
ということは私たちはまずその共感覚を持つイコール相手が感じていることをどれだけこっちから感じているかっていうところが重要になってきますよって話をしました。
これどっちの問題ですか?今言うと。社長さん側が?
まず私たちが伝えたいわけですから、伝えたい人が伝える前に接続をしなくちゃいけない。
接続してから伝えましょうということですね。
私たちってなぜかね、話すということは伝えるじゃないですか。
これ話すか伝えるか。送信?送信したら受信してくれてるっていうのを無意識で全体として持っちゃってるんですよね。
あー送信してるんだから当然だろうという前提があるってことですか。あるかも。そうですね、確かに。
ですからまず接続してから伝えていかないと向こうとしても受け取りたくても繋がってないから何言ってるかが本当わからなくなってしまう。
あー聞いてないとか?例的な前に?何言ってるかわかんない。ショックな話ですけど。そうですね。
ですからアカデミアでは共感覚を取り戻すための技術として4つのアプローチ方法がありますよということでそれをお伝えしたんです。
テクニック的な話としてですね。共感覚で繋がるが大事ってことか。
繋がってから伝えていくという。
逆に言われてみればそりゃそうだよねって感じがしますよね。そうなんですよね。
またなぜそう思えなかっていうとやっぱり経営者の私たち俺が一生懸命こんだけ考えたんだからとか俺が未来を考えてるんだからみんなのことを考えてるんだから当然伝わるでしょうというところから入っていってしまうことに私たちは気づいていないんですね。
なのでまずは接続していくということを先にやりましょうという話です。
部分的にでもいいんですけど例えばどういうことができるんですか?
共感覚を持って繋げる、接続するための4つっておっしゃいましたけど全部は無理でしょうけど。
実はやることはシンプルではあるんですよ。難しいけど。
例えば一つはですね。メンバーの感じていることに関心を向けてって言いました。
つまりこれどういうことかというと。難しい。
フィーリングミーティングの重要性
感じてることじゃなくて事実とか結果だけに関心を向けすぎちゃう。
例えばある会社ですね。月1回フィーリングミーティングとやる。
フィーリング?感じるミーティングってことですか?
感じてることを伝えるという。
へー面白いですね。フィーリングミーティング初めて聞きました。
ですから例えば最近あのプロジェクトはどうなっているとかどこまで進んでいるとか
あとはこの結果何%上がったみたいな数字よりも感じてることを出し合うという。
感覚にそれぞれがアクセスして言語化する、共有するということですね。
問いとしては例えば最近現場で何か気になっていることがあるとか
何か違和感を感じた瞬間があるとか
なんか僕が言ってることに対してなんかちょっとよくわかんねえとか
納得いかないとかあるみたいなことを言い合うという。
ここで大切なのは違和感を言ってくれた時に
それどういうことなのかって聞くんですけども
それが言語化できてなかったら知らせていいんです。
またそれが何かわかってきたら教えてねみたいな形で
ここで大切なのはこの感覚とか違和感って口にしていいんだ
ということを会社の雰囲気として作っていくというのは
そういうことですか。確かに仕事の現場って
結果とかせめてプロセス中の事実ベースの話とか
考えとかは共有するのは普通ですけど
何となくの感覚を共有するっていう前提ないですもんね。
そうなんですよね。
確かにそういう空気感じゃないですよね。
ですからねやっぱりそれが上手い社長とかやっぱり女性は上手いかな
例えばですよ売上10%落ちてるよねみたいなことで終わっちゃうんです私たちは
じゃあどうしようみたいな
でも感覚でいうと最近お客さんの問い合わせが減ってる感じがしてるんだけど
みんなの方がどう思うとか
あとは先月の達成率落ちてますよっていうよりも
最近なんかミーティング時にみんなの雰囲気暗いんだけど
なんかあったみたいな
相手の肌感覚を尋ねていく
これでも本当にさっき言ったフィーリング会議ミーティングみたいなものじゃないですけど
そういう区共通認識持ってないと
逆に先ほど何でしたか
例えば最近お客さんがなんかちょっと問い合わせ少ない感覚があるんだよねとかって
いった瞬間にですよ
バリバリのちょっとこうさのうのう的な人間から立ちからすると
私もそうですけど
感覚的から数字持ってこいよみたいな話になっちゃいますよね
そうなんです
そういう抽象的なことを言い並んでくるもっと具体的に
何パーセント落ちたの
それさもやっとしたとしょうがなくない数字持ってきて
なりそうですけど
これ面白いのが
自分の感覚をもし上司の人が語ったらですね
相手は評価されてるというのがあんまり感じないんですよ
本当に感じる存在なんだなと
例えば今月の達成率
先月よりも落ちてるよっていった瞬間に
やべーってなるよね
評価しかない
確かに
だけどもなんか最近朝礼やってる時の朝の雰囲気
なんか重い感じがするんだけどもっていうと
この空気感を一緒に感じようとしてくれる人なんだ
っていうのが伝わってくる
なるほどね確かにその感じはわかるかもしれないですね
確かに確かに
みたいな感じでやっぱり
自分の関係者の方がリーダーの方が
やっぱり自分の違和感を語っていくことも重要だし
まだちょっとなんか俺はっきりはわかんないんだけど
なんか最近なんかこう
お客さんがうちのことから距離離れてる気がするんだけど
何なのかなみたいなことをやっぱり口にする
確かにねファクトの数字だけで数字が減ってるっていうよりも
なんか感覚として感じているところにはね
もっとなんか違った問題が発見されたりするっていうのは
絶対にありますもんね
ですからもちろんファクトベースとか
現実のことっていうのも当然重要です
ただそこだけでやってると
その感覚お互いが経営トップと
現場で頑張ってる人の肌感覚がずれてっちゃうんですね
いやすごくわかりますねこれなので
今回テーマとしては経営の意思が届かないのは何故なのか
経営の意思と感覚の乖離
という話でしたけど
一つ焦点を絞るキーワードがこの共感覚っていうことを
ちゃんと大事にしていないと
人間の超重要な機能ですもんね
そこなくしてそれは届かないでしょ
つながる接続が大事ですよ
ということですね
非常に面白い観点ですねここは
ぜひ皆さんはここの観点改めてちょっとどうなってるか
チェックしていただけたらということで
今日のところ終わりたいと思います
ありがとうございました
ありがとうございました
本日の番組はいかがでしたか
番組では秋山城ケンジへの質問を受け付けております
ウェブ検索で秋山城と入力し
検索結果に出てくるオフィシャルウェブサイトにアクセス
その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください
またオフィシャルウェブサイトでは無料メルマガも配信中です
ぜひ遊びに来てくださいね