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秋山ジョー賢司の自分の可能性を開放するセルフコーチング
卓越した人物が持つ共通した能力、それは自己対話の力。
ポッドキャスト自分の可能性を開放するセルフコーチングは、
上場企業から中小企業まで、エグゼキティブコーチングトレーナーとして
人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司が、ビジネスや人生で役立つ
セルフコーチングの技術について、分かりやすく解説します。
こんにちは、ナビゲーターの遠藤和樹です。
秋山ジョー賢司の自分の可能性を開放するセルフコーチング第15回
ジョーさん、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
今日のテーマを教えていただきたいんですか?
今日のテーマは、事実と考えを仕分ける、です。
今日もよくわからない感じですね。事実と考えを仕分ける。
あるとかむって言われた時よりは、なんとなく想像がつきますけど。
人と話をしていると、本当に事実と考えを分けてお話ができない人が非常に多いですね。
そうですね、とか言ってしまった日には、振られそうだったので、今、ふんふんと言ってしまいましたが。
経営者の方とお話をしている時でも、どうしたんですか?って聞くじゃないですか。
その時にたくさんたくさん、その方の考えを事実のようにずっと喋ってくれるんですよね。
その方の考えを事実のように喋る。
多分そうなってくると、経営者の中で自分の考えなのに、彼の頭の中では事実になっているんだろうなぁと思って聞いています。
例えば。
例えばなんですけども、部下に対してなんですけども、部下が自分の言うことを聞いてくれないと。
彼は昔からそういうところがあるとか、今後仕事をお願いしようと思っているんだけども、そんな彼に任せきれないんですみたいな悩みを話してくれるんです。
その時に、たぶんその社長さんと彼の間では、部下の間では、何か事実があったんでしょうけど、彼に対するものの捉え方、社長さんが彼に対するものの捉え方っていうのは、全部考えなんですね。
それはそれでいいことではあるんですが、社長さんの中では完全に考えを事実になってしまっている。
変化が起きづらいんですよ。
例えば、それこそ彼は行動力がないとか、彼は気が短いだとか。
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賊に言うレッテルを張るみたいな感じですか。
それをもって、今度は相手にもそのように伝えているから、部下は社長さんの考えを事実のようにしゃべられるので、反応しちゃうんですね。
例えば、遠藤さんが私の部下で、いつまでにこの仕事を終えると言ったのにも関わらずやらなかったということがあったとしましょう。
社長としては注意して、それをしっかりやってもらいたいと。
そんな時にこんな伝え方をしてしまうんですよ。
遠藤くん、この仕事今日もやったよね。終わってないよね。だから君は責任感がないんだよ。
あとやっぱり仕事に対する真剣さもないよね。もっと真剣にやってもらうと困るよ。みたいな伝え方をするんですね。
よくあるシーンな気がしましたし、ちょっと切ない気持ちになりました。
大切なことは、起きた出来事に対して事実を正確に伝え、そして考えがあるならば、それは考えとして伝えていくということが、とても効果的にも関わらず、事実と考えが混同している。
今のはどこが考えでしたっけ?遠藤くんは。
遠藤くんは、責任感がないとか。
責任感がないって、社長さんは私のことを考えてるんだなと伝わらないんですよ。
そうですね。責任感がないんだ、やっぱり。
とか、そんなことね、俺はみたいな。
そっちですね。
やっぱり人というのは、相手の考えをさも事実のようにドンって突きつけられると、無意識ではあるんですが、非常に反応チックになってしまうんですね。
なんか拒絶とか嫌悪感とか、そっちのあんまり良い方向じゃない感情が芽生えやすそうですよね。
あとは上下関係が明確なので拒否れないじゃないですか。
確かにね。
それはあなたの考えでしょうね。
言えないですね。言いたいですけどね。
そうするとドンって突きつけられるので、自分を内省することはまず不可能です、部下の方は。
ですので、ここで大切なことは、事実は事実と伝え、考えは考えとして伝えることがとっても重要なんです。
例えば今の事例やってみましょうか。
分けた事実を。
遠藤君、この仕事は確か今日までにやると君は言ってたよね。
今日になったんですが、まだ終わっていないねと。
ここから考えます。
君が自分からやると言ってくれたのも関わらず、やらないのを見ていると、僕としては君は責任感がないのかなって思っちゃうんだよ。
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というふうに伝えていくんですね。
そうするとその後半の部分、僕は君が責任感がないとはと思ってしまうというと、それは僕の考えであるよと。
君は君の自分に対する考えはあるかもしれないけども、これは僕の考えなんだ。
つまり、この仕分けをして伝えることによって、自分の考えを考えとして伝えることができるんです。
そうすることで相手が何か変わる。
2つ変わります。
1つは社長が何を考えているのかが分かるですよね。
はいはい。
社長の考え方、上の人の考え方が分かる。
この人はやると言ったことをやらないと責任感がないと考える人なんだなぁと。
よく社長がね、自分の考えが伝えられないんですよとか、前回のようにね。
あとは、社長は何を考えているか分かりませんって。
これを修正するのはシンプルで、僕が考えるにはとか、僕はこういう考えですと。
考えを考えとして喋っちゃえばいいんです。
英語っぽいですね。
そうです。
はいはいはい。
つまり、起こる良いことは、相手に自分の考えを考えとして伝えられるんです。
もう一つ良いことは、相手は考えを事実のように喋られていないので、
相手の考え、つまり社長の考えに対して、自分の考えはどうだろうというふうに内省できるようになってきます。
さっきの例で言うと、僕はこういうことを見ると責任感がないのかなって考えるんだよと思ってしまうんだよって伝えれば、
じゃあ自分はどう考えるだろうそのことについてっていうふうに、相手も自分の考えを巡らすことができるんですね。
内省を促す機会を与えられるんですか。考えと事実を分けると。
はい。
確かにそうか。
それを自分自身が、市長さんが考えを事実のように喋っちゃうと、相手は余裕がなくなってしまうんです。
自分自身が、市長さんが考えを事実のように喋っちゃうと、相手は余裕がない、ゆとりがないので、
それをそのままに受けるか反発するか、お前何も分かってないのに。
拒絶ですね。
この時を早く終わらせようみたいな、無言を徹するみたいな。
無言を徹する、もしくはまず謝っとくとか。
そういう会社多いですよね。
これは何も部下を注意する時だけに必要なわけではなくて、
例えば経営方針を喋る時も、あとは業績会議だと非常に重要です。
我が社の先月の数字はこうでした、と。
そこではこういうことがありました。
そのデータから私が考えるには、とか。
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社長はこのデータからこう考えたんだな、ということが社員に浸透していくわけですよ。
それを自分の中で事実を喋っているのか、考えを喋っているのか、
考えを事実のように喋っているのかが分かっていないので、
相手も好きなように取っていくんですね。
社長はまた自分の思い込みだ、とか。
いや、仕分けで考えれば思い込みじゃなくて、
いや、考えですよ、ということが明確に伝わってきます。
実際私はこの事実と考えを仕分けをするというのを、
私が行っている経営者の方のプログラムで非常にたくさんやってもらっているんです。
クライアントさんたちに。
はい。
実際どうやってやってもらうかということを紹介したいんですが、
その日に起きた出来事の中で、ちょっと自分の感じで、
ムカついたとか、ちょっと嬉しかったとか。
悲しかったとか。
そういうことが起きたときに、1日3個で結構なので、
それを事実と考えに仕分けるというトレーニングをしてもらっています。
そうする、まずただ仕分ける。
例えばどうやってやるかというと、
部下が報告をしてくれると、
その報告の内容がアバウトだったのでムカついたみたいなことが起きたときに、
そのことについて事実と考えを分けて書くんですね。
箇条書きで3行ぐらいでいいです。
例えば、今日の午後、〇〇課長が僕に報告しに来た。
そのときの内容はこれとこれとこれだった。
2分間で終了した。
これ2分間で終了した。
そのときの内容はこれとこれとこれだった。
2分間で終了した。
これ事実、考え。
考えは、なんて簡単な報告なんだろうと考えた。
この時点は社員の方ばかり目を向けて、顧客の方に意識を向けていないと考えた。
と考えた。
この報告を聞いて、やはり僕はもっと顧客の方に意識を向けてほしいと考えた。
みたいなところに分けるわけですよ。
今のあれか、さっきの部下の報告を聞いてアバウトのやつだなと思ってムカついたを
事実と考え分けたらそうなるんですよね。
そもそもアバウトだと考えたわけじゃない。
アバウトも考えだし、アバウトは事実じゃないですもんね。
そんな感じで細かくやると。
そうですね。
これを1日3つぐらいのテーマで結構なので、それを毎日やってくださいとか、
毎日が無理ならば、ちょっと自分の気持ちがうっと強く思った時はやってくださいと。
これはやることでなんですか?
やることで、まず社長さんとか経営者自身が自分が事実は事実として捉える、
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考えは考えとして、自分の考えとして認識できるということがすごい加速できます。
何を加速するんですか?
事実と考えを仕分けるということが加速していきます。
それ自体がスキルみたいなものだということですね。
何かそのことについて相手に伝えるときに、
そこの書いた文章そのままでなくて結構なので、
それを参考にしたら事実を事実として喋っちゃう。
考えを考えとして喋る。
例えば、何かその報告についてフィードバックしたいなと思うときに、
君は今これこれこういうことを話してくれたよね。
こういうレポートをしてくれました。事実。
今から僕の考えなんだけど。
僕の考えなんだけどというと、相手はゆとりが生まれるんですよ。
あくまで考え。
僕の考えなんだけども、これはこういう視点が欠けていると僕は考えた。
これってもうちょっと顧客に意識を向けていないんじゃないかなと考えた。
あなたは顧客に意識を向けたいでしょうと言っちゃうと反応しちゃうんです。
内省できない。
それを使って顧客に意識が向いていないと僕は考えたんだと。
そこで最後に言いたいことは、
君にはもっと顧客に意識を向けてほしいと思うでもいいし、
君としてはどう考えているの?というふうに聞くことができる。
それをまずはやっていく。
仕分ける。とにかく仕分ける練習をするということですね。
仕分けた上で、それを仕分けた状態で事実は事実、考えは考えで伝えていく
というのを練習しましょうとの結果起きることは?
起きることは、先ほどお伝えしたように、
まず、多聴さん自身が自分の考えを考えとして伝えることができる。
イコール、相手に自分の考えが伝わる。
2つ目は、相手にも自分の考えを伝えることによって
相手に考えることをしてもらうことができるということです。
いわゆる自分で考えられる社員を育てるというのは意外とそういうところにあるんですかね?
そうです。
なるほど。
そうすると今後、この事実、考えを仕分けて伝えるということをやるというのと、
事実、考えを仕分けた上で、それを事実と仕分けをしながら聞くという話もあるじゃないですか。
多分そちらの方がテクニックとして一つあったり、それによって何かが起きるってあるんですよね。
はい、そういうことです。
事実、考えを分けて仕分けがうまくなるということは、
相手の話も事実、考えに分けて聞くことができるので、
そこから得られるメリットはとても大きいものがあります。
次はそっちの方の話をテーマにさせていただいてもいいですか。
事実、考えを仕分けながら聞くことでどうなっていくかとか、
それをどういうふうにやるかという話をお聞きさせて、
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第2弾ということで次の次回やりたいと思います。
本日もありがとうございました。
ありがとうございました。