おはようございます。心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。この番組では心理学の専門用語を毎日一つずつ紹介しています。最新論文も併せて紹介しています。
今日の一語は、フォーカスグループという言葉です。フォーカスグループというのは、特定のテーマについて共通の属性を持つ小規模なグループを集めて意見交換を行う訂正調査方法のことを指します。
今回は研究の内容というよりは調査方法のところでこの一語を用意させてもらったんですけれども、論文自体は明日実は対談をする大瀧文一さんが最近出された論文で、生成AIに関する特に学生と教員がどういうふうにそれを捉えているかということをこのフォーカスグループという手法、
あとは本当にいろんなエッセンス分析研究手法のエッセンスが詰まった論文だなと思うんですが、特にこのフォーカスグループという言葉は聞き馴染みのない方もいるかなと思って最初に紹介させていただいたという次第になります。
今回は生放送じゃないのでこの時間というのはないんですけれども、早ければ明日大瀧さんとの対談の様子をアーカイブで流せるかなと思いますので、その予習と思って聞いていただければと思っています。
AIに対する態度、特に教育文脈の話はとてもこの論文自体も面白いし、他でも研究を続けておられるというのはそうなんですけど、スウェーデンで修士を取られたりとか、あとはネガティブケーパビリティというこのラジオにもよく登場している曖昧さを楽しむ、曖昧さ、曖昧な状況に急がることのできる力、
できる力を元にした対話のゼミを開いている、ラボかな、を開いているというので、とても面白い活動を研究の傍らでされているという方です、大瀧さんは。
自分自身もとてもお話しするのが楽しみで、ぜひここのリスナーさんにも聞いていただきたい話になるかなと思っています。
そんな感じで、明日はぜひ聞いてくださいということでございました。
論文いきましょうか。
そこで話を聞くつもりなので、簡単に紹介できればと思います。
自分自身もあまり馴染みのない手法が結構あって、その都度それこそAIに聞きながら研究を読んでいったというところがあるんですけど、
大まかに2つの研究に分かれていますが、どっちも同じデータを使っているというふうに理解をしています。
どういうデータかというと、フォーカスグループという言葉を最初に紹介したんですけど、
スウェーデンの2大学から学生17名、教員9名を集めて、大体3、4名のグループを組んでセッションを行うと。
大体平均が1時間弱ぐらいだったみたいなんですけど、そのモデレーターとして、これは大瀧さんがやったと思うんですが、
モデレーターをすると、質的研究とかで聞くと、一番最初に思い浮かぶのはインタビュー。
特に反構造化インタビューと言ったりしますけど、あらかじめこういうことを話しますとか聞きますということを決めて、
ある程度型に沿った上で、もちろん相手の返答次第でいろんな発声はあるわけなんですけど、
大体こう決める、それが反構造化という意味なんですけど、やるインタビューが最初に思いつくなと個人的には思うんですが、
このフォーカスグループというのはインタビュー、一人の研究者が一人の人に対して聞くんじゃなくて、
グループを作ると。グループなので、一対一でやりとりをそれぞれでやるというよりは、
集まった人たち同士でも話が進んだりとかする。だからモデレーターの立場として研究者が参加するということのようです。
これもやったことないですけど、やってみたいですよね。面白そうだなと思いました。
大体1時間くらいの話を録音して、AIで文字起こしをして、その後はテーマ分析といって、
これも実は自分はあまり馴染みのない研究手法なんですけど、結構よく見るブラウンさんたちの2006年とかの論文のテーマ分析のやり方みたいな論文があって、
それを元に進められたということです。この6段階を詳しく説明するのは難しいんですけど、
ざっくり言うと録音データの文字起こしを読んで、データに慣れるところから始まって、小さな意味単位みたいなのを作っていくんですよね。
例えば、AIは便利という言葉を発していたときに、それはインストラメンタルエフィシェンシブル、
AIは冷たいという言葉が誰かが言ったとしたら、それはラックオブエンパシー、共感の欠如みたいな感じでラベル付けをしていくということをしていく。
ラベル同士をまとめてテーマを作って、それを練り直したりとかして、もともと1時間の話を何グループかやっているので、膨大な量の文字起こしがあるわけなんですけど、
それがある程度まとめていくというのがこのテーマ分析だというふうに思います。
そうしたところ、最終的に3つぐらいのテーマが浮かび上がってきたということのようです。
1つ目が道具的な効率性とホリスティック理解、全体的な理解というか文脈を踏まえた理解みたいなところでテーマが浮かび上がっています。
ちょっと今日の放送ではあまり深入りしないですけど、学生と教員で分けて分析したりしているので、その違いも面白いですよね。
触れるところだと触れていきますが、例えば学生はAIについて文法とか語彙とかのチェックをする学習に役立つ支援ツールとして認識している。
一方で人間のような感情的なニュアンスであるとか背景理解、この人はこういう仕事を目指しているから今この学習をしていてとか、
昨日はこういう学習をしていたから今日はこの学習をしていてという背景を踏まえてフィードバックする。
学校の先生とかだったら結構当然というか、先週はこれできていなかったけど今日はできてて、今日はできててというその成長を評価してくれたりとか、
その個人のタイムラインもそうだろうし、いろんな状況状況に応じる理解があると思うんですけど、AIはまだそこまでは難しいよねと。
これも何かいずれできそうだなと思わなくないですけど、背景理解がその人間との差なんじゃないかというふうに言ったりとか。
先生は先生側でその学生の思考過程であるとか、感情学習履歴を踏まえた全体的な評価っていうのはAIができなくて人間のみができることなんじゃないかって言ったりしたそうです。
これなかなか面白いなと思います。
テーマ3つで言った2つ目ですね。
2つ目は心理的安全と社会的ダイナミックスというふうに書かれてます。
学生はAIに対して評価されないとか恥をかかない、これが安心感につながっているというふうに報告されたそうです。
特には非母語話者であったりとか初学者とか結構不安ですよね。
分からない領域のことを人間に質問したりとかするって全然分かってないって思われないかなとかね。
思われてもいいはずなんですけど、気持ちはよく分かるなと思います。
一方で理解を深めたりとか自己効力感を維持していくっていうことに関しては、人間、教員との継続的対話が不可欠であるというふうにも言及しているそうです。
この論文や関わるAIと教育、教員、学生の話を聞いたりとか、
あとは研究以外のネガティブケーパビリティの対話ラボの話も聞いてみたいなというふうに思っています。
とても興味が、自分も実はあれですよ。
AI態度の論文を最近出したのでそれも少し前に話してますけど、
だいぶやり方も対象も違うんですけど、
AIに対するAIとのインタラクションという点ではすごく似ている部分があるのかなと思うので、
興味の近さを感じてます。
大瀧さんとの対談をとても個人的にも楽しみにしてますし、
皆さんにもぜひ聞いてほしいなと思っています。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心込めて。
雑談をしたいと思います。
ドイツ人の同僚が急に大量のキムチを作り始めてですね、
本当に雑談ですね。
本当に急にですね、そんなにキムチ好きとかね、
アジアの料理とかに傾倒してる感じは彼からはしてなかったんですけど、
急にそういう話をしていて、
割と本格的に作り始めて、いっぱい作ったからお裾分けするよという風にもらったんですけど、
そのキムチがすごく美味しくて真似したいなと思いました。
キムチね、日本に行った時は基本的には冷蔵庫に入っている好きな食べ物の一つですね。
だったんですけど、高いですよね、ドイツで買おうとすると。
高くはないです。
アジアンショップに行けばもちろんあるし、
そうじゃないスーパーでも売ってたりしますが、
顔的にバカ高いってことでもないんですけどね、
日本のあの値段を知っていると手が出にくいっていう感じかな、
どれくらいなんだろう、4ユーロとか?
1000円はいかないにしても800円する、そんな大きくないですよもちろんっていうイメージかな、
もうちょっとするかもしれないですね。
っていう感じなので、キムチはあんまり食べなくなったんですが、
そういう同僚が現れたので、自分も作ってみようかなと。
日本に行った時もね、実はキムチ作りに挑戦したことがあって、
これ言ったかな?言ってないですよね、でもね。
柴崎幸さんがYouTubeで作ってたのに、
触発されて僕もキムチを作ろうって思って作ったんですけど、
そんなに美味しく作れなかったっていうのと、
買っても美味いっていうね、日本だと。
だから正直この手間かけてあんまり美味しくならないんだったら、
買うわって思って終わったんですよね。
だけどここだったら買うのが高いから、結構いいモチベーションだなと思いながら、
今いますね。
ただなんかドイツ人ってキムチ何と食べんねんって思いません?
それを彼にも聞いたんですよね。
そしたらサラダに添えるみたいな言ってましたけど、
やっぱりキムチと言ったら豚キムチでしょって思うから、
豚キムチという新たな道を彼に提示したいなという、
ちょっとそういう企みを持っています。
自分自身もキムチ作りに従事し始めたらまたシェアしたいと思います。