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2025-11-07 11:14

#818【自己高揚ユーモア】AIは人間よりおもしろい、funnyの方 (Cao et al., 2025)

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【本日の一語】
自己高揚ユーモア (Self-enhancing humor):つらいことや失敗などの状況を「前向きに笑い飛ばす」ことで、自分の気分や心の健康を保つユーモアのスタイル
https://en.wikipedia.org/wiki/Humor_styles

【本日の論文】
Cao, Y., Cao, J., Hou, Y., & Ji, L.-J. (2025). How humorous is AI? Exploring ChatGPT’s role in humor generation and human-AI interaction. Computers in Human Behavior Reports, 20, 100807. https://doi.org/10.1016/j.chbr.2025.100807

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サマリー

このエピソードでは、自己高揚ユーモアとAIのユーモア生成について語られます。研究結果によれば、AIのユーモアは文章において人間よりも面白いと評価されることが分かります。また、ユーモアの4つのタイプや、ポジティブな場面とネガティブな場面でのユーモアの比較も紹介されます。

自己高揚ユーモアの説明
おはようございます。心理学者のじんぺーです。
心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では、心理学の専門用語を毎日一つずつ論文と合わせて紹介しています。
今日の一語は、自己高揚ユーモアという言葉になります。
AIがユーモアを生成できるかということを調べた論文と合わせて紹介したいと思います。
まずは、自己高揚ユーモアという言葉。
これは、辛いことや失敗などの状況を前向きに笑い飛ばすことによって、
自分の気分や心の健康を保つユーモアの一スタイルであると言われています。
ユーモアの研究では、4つのユーモアが分かれているみたいで、それの一つになります。
その4つがどういうものかというのは、論文の内容の中で紹介したいと思います。
AIがユーモアを作れると思いますか?
どう思いますか?
どうなんでしょうね。
俳句とかをやっていると、まだまだだなと思うところもありながら、
先流の研究を、自分の京都大学のボスがやっていたんですけど、
なかなか上手い会社をするぞということを話してくれたのを記憶にあるんですけど、
今回は、言葉でのユーモアと画像のユーモアをどっちも使っています。
画像のユーモアは、日本だと大喜利のイメージで結構強いのかなと思うんですけど、
画像が出て、それについて一言言うという、画像で一言みたいなのがあると思うんですけど、
それをAIにやってもらうということのようです。
使ったモデルは、ChatGBT-40ですね。
今でも、もしかしたら使っている方もいるかもしれませんが、
そういった、この当時は最新モデルだったようです。
研究はいくつか行われているんですけど、
まずさっき言ったように、基本となる研究は、
ChatGBT、それと人間に画像キャプションでユーモアを生成してもらうか、文章保管課題。
どういう画像とか文章が使われたかというと、
例えば猫がピアノを弾いている写真があったとする。
それにキャプションをつけるということをしてもらったりとか、
あとは文章の場合は、私は朝コーヒーを飲まないと…の続きを書くというようなユーモアのようです。
このあたりは例がなかったので、
次の研究のところでAIがどういうものを作ったかというのを話したいんですけど、
結果だけ言うと、このユーモアを他の人たちに評価してもらうということを知っています。
そうしたところ、画像の方は人間の方が面白い。
一方で文章の方はすでにChatGPT4.0の段階で、
AIの方が面白いというように評価をされたそうです。
意外ですか。いかがでしょうか。
この理由というか考察も最後に簡単にさせてもらいたいなと思います。
その後でどういうことをしてきたかというと、
ポジティブ場面かネガティブ場面でのユーモアを比べるということをしています。
特にポジティブ場面で言うと、
昇進した時に同僚から冗談を言われたみたいな状況。
ネガティブ場面だと会議中に自分が転んでしまったみたいな状況。
会議中に転ぶってよく分からないけど、転む。
その時にどういう気の利いた一言を言うかみたいなことを考えさせるわけです。
そうしたところ、ポジティブ場面だったら
AIも人間もそんなに差がない。どっちも面白い。
だけどネガティブ場面だとチャットGPTの方が面白かったというのが
この2つ目の研究のプラスで分かったポイントです。
ユーモアのタイプと評価
このネガティブ場面で面白さを発揮するというか
ユーモアが高く評価されるというのは割とキーかなと思います。
続いて分類分けのところに行きたいと思います。
ユーモアには4つのタイプがあるというのをさっき言いました。
これは2003年のマーティンさんたちの研究を引用してますね。
ちょっとこの研究は存じ上げないんですけど
なんか面白そうなのでまた読んでみたいなと思いますが
4つのタイプ。
今日の一言は自己高揚ユーモア。
自分を励ますような、さっきも言ったように
それで気分を上げていくようなユーモア。
他には神話的なユーモア。
一方で攻撃的なユーモアもありますよね。
他人を笑いの対象にするというユーモア。
最後は自分を落とすようなユーモアですね。
自虐ネタみたいなところかなと思います。
この4つのユーモアがあるというのを覚えていただいて
その時にアイドルのユーモアとして
この論文に例が詳しく載っていたので
話せたらと思うんですけど
文脈で言うと
家族が送ってくれた有名ブランドのコートを着ていたら
クラスメイトに
それ偽物じゃないと言われた。
あなたはどういうユーモアで返しますかということです。
ありがとうございます。
次の話題については
クラスメイトにそれ偽物じゃないと言われた。
あなたはどういうユーモアで返しますかということです。
ありそうですよね。
ありそうかな。
ありそうかな。
どうだろう。
これで4つのタイプでユーモアを生成したところ
例えば神話的なユーモア。
これが一番基本的かなと思うんですけど
ここでの例で言うと
うちの姉、ブランドの名前を間違えたのかも。
まだみたいな。
別に誰も気づかないですよね。
というのが神話的。
2つ目、自己向上ユーモアで言うと
偽物?
いや、限定版だよ。
世界にこれ一着しかないんだから。
みたいな返し。
いいですよね。
ポジティブな気分になれるような
ユーモアかどうかと言われるとわからない
ザ・ユーモアって感じはないけど
気の利いた返し。
攻撃的なユーモアは
偽物かもね。
君の成績みたいに笑う。
相手を落とすような。
皮肉るようなユーモア。
最後、自虐的なユーモアで言うと
うちの家族ケチだって。
うちの家族はケチだからね。
みたいな返し。
自分の家族を落として笑いをとるタイプ。
こんな文章を生成したようです。
これをまた人間に評価をしてもらうんですけど
ここで一番評価が高かったのが
まさに今日の一言にしている
自己高揚ユーモアが
面白いの評価も高かったし
ファニーの評価も高かったし
好みの評価も高かった。
というのが今回の主要な結果の
一つになっています。
なぜそういうことが起こった。
そもそもAIのユーモアが
結構優れているのはなぜか
ということを最後に考察を
簡単に読んでみたいなと思うんですけど
これはまさにAIというのは
特にチャットGPTとか
チャットGPTは一番ではないと思うけど
アンソロピックという会社が
結構そういう安全性とか
特に厳しいという風に思うんですが
安全でポジティブなユーモアを
一貫して生成するという特徴が
見られたということです。
ユーモアが4つのタイプあって
その2つは攻撃的であったり
自虐的であったりとか
ややネガティブな要素を
放つようなユーモアというのも
存在するわけなんですけど
AIにユーモアを使わせると
さっき言ったこの自己高揚的ユーモアが
圧倒的に多かったという
そういう特徴が今回の
ポジティブな結果につながっていた
というのがこの秘書たちの
主要な考察になっていて
裏を返せば人間も
面白い人はもちろんたくさんいるし
その中には結構オリジナリティの高い
AIが思いつかないようなことを
言う人もいるはずじゃないですか
オラ芸人とかは絶対そういう
プロの人たちは
オリジナリティあるような会社を
するんだろうなと思うんですけど
一方でそういう人たちだけじゃなくて
G役に走ったりとか皮肉に走ったり
誰かを攻撃するような
ユーモアをする人も結構いたそうで
そういう人たちが中に入ってくると
やや評価が下がるっていうところが
今回のAIが優位に立った
理由になっているのかなと
裏を返せばそういうことかなと思っています
なんか平和でいいですよね
これが面白いかどうかで言われると
また面白いっていうのは何だろうな
記憶に残るというか
アーティスティックなユーモアというか
割とオラ芸人さんの漫才とかは
割とアーティスティックだなって
思いながらいつも見てるんですけど
そういう話にはならないと思うんですよね
AIが開発をすると
やや平たい感じというか
誰も傷つかない
誰も傷つかなくて
アーティスティックな話題ももちろんあるんですけど
平均点は叩き出すのは上手いというのは
そういうもんかなというのは
確かに納得するような結果だし
考察だなと思いました
今日は自己興余ユーモアという言葉と
AIがユーモアを結構いい感じに
生成できるようになったよという言葉を
覚えておいてもらえれば嬉しいです
せっかくユーモアを言うんだったら
自分が高められるような
モチベートされるようなことを言っていけるように
なかなか超一石で
そういうふうに言えるようになるかと
言われたら怪しいんですけど
意識してみると面白いかなと思います
あと4分類も面白いですね
それもまた紹介できたらと思いますけど
もしお笑いが好きな方とかは
そういう4つの分類で
見てもらえたらいいのかなと思うし
もう一方で難しいんですね
分析的にお笑いを見すぎると
逆に笑えなくなるということも
あり得るかなと思うので
それは気をつけてください
最後まで聞いてくださってありがとうございました
今日もいい一日にしていきましょう
じゅんぺいでした
心を込めて
11:14

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