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2025-11-28 17:20

#840【スティルフェイス課題】赤ちゃんの前ではスマホを触らないで (Stockdale et al., 2020)

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【本日の一語】
スティルフェイス課題 (Still-face paradigm):親が突然無反応になることで、乳児の情動反応や対人期待を測る実験手続き

【本日の論文】
Stockdale, L. A., Porter, C. L., Coyne, S. M., Essig, L. W., Booth, M., Keenan-Kroff, S., & Schvaneveldt, E. (2020). Infants’ response to a mobile phone modified still-face paradigm: Links to maternal behaviors and beliefs regarding technoference. Infancy, 25(5), 571–592. https://doi.org/10.1111/infa.12342

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サマリー

スティルフェイス課題を通じて、親のスマートフォン使用が乳児の感情反応に与える影響を調査した研究が紹介されます。この実験では、親がスマートフォンに夢中になることで、乳児のネガティブな反応が増加することが明らかになります。また、親が赤ちゃんの前でスマートフォンを使用することがもたらす影響について、重要な研究結果が報告されます。特に、親の信念が乳児のネガティブな感情に与える影響についての考察がなされています。

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おはようございます。心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では、心理学の専門用語を毎日一つずつ紹介しています。論文と併せて紹介しています。
スティルフェイス課題の概要
今日の一語は、スティルフェイス課題です。
心理実験、面白い心理実験があって、その実験について今日紹介してみたいと思います。
子育て中の多くの親御さんにとって関心のある話題かなと思いますので、ぜひ聞いていってもらえると嬉しいです。
親のスマホ使用が子どもの感情とか気分とか態度にどういう影響を与えているかということを調べた研究になっています。
本題に入る前にお知らせをさせていただきます。
ボイシーでエピソードアワードというものをやってまして、きのう放送を撮らせていただいたんですけど、
4月に子どもが生まれたときの放送が結構いいんじゃないのかなと、
趣旨に合ってるかわからないけども、いいのかなと、撮れてよかったなと思う放送なので、
もし推薦していただける方は概要欄の方にその時の放送とエピソードアワードのリンクを貼っておきますので、
推薦していただけるとすごく嬉しいなと思っています。よろしくお願いします。
あとは少しまだ先ですけども、12月5日にボイシーパーソナリティの小松正文先生と久しぶりにお話しすることになりましたので、
夜の8時半からです。最初は小松先生のチャンネルで後半こちらになると思います。
ぜひそちらも合わせてチェックをしていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
では本題の論文に入っていきたいと思います。
スティルフェイス課題という課題についてまずは紹介したいと思います。
本当はスマホじゃないんですよね。スティルフェイスってまずどういうことかなんとなくわかりますかね。
スティル、スティルってなんだ。静かとかね。簡単に言うと真顔です。真顔のことです。
真顔の課題っていう、もうこれだけで意味分からないと思うんですけど、親が突然真顔になる、突然無反応になることによって乳児の情動反応とか
対人反応を図る実験のことをスティルフェイス課題と言います。今回はこのスティルフェイス課題というのはもともとそういう怖いじゃないですか。
親が急に真顔になったら、遊んでたのに急に真顔になるっていうのはそういうことなんですけど、
その時どういう反応するかということを調べてた研究がたくさんあったところまでに、それを現代版というかスマホ版にするっていうのがこの研究です。
他にもそういう研究あったのかな。今回はでもそのスティルフェイス課題のスマホ版ということで紹介していきたいと思います。
今の話を置き換えると、親が突然スマホを触り出す。
普通に遊んでたんだけども突然スマホに注目する。
その時の子供、乳児の情動反応、対人の反応を見るというのが今回の研究課題になってます。
どう思いますか。これはなかなか自分ごとなりまくり課題というか、そういう背景で調べたので、
こういう実験としては素晴らしい研究を今回見つけられて、個人的にもだいぶテンション上がってたんですけど、
ぜひ一緒に勉強していきましょう。
自分は7ヶ月、もうすぐ8ヶ月になる息子がいまして、スマホを彼の前で触るのが良くないのではないかということは何となく分かってはいたんだけども、
なぜ悪いのかとか本当に悪いのかどうかということを知りたくて調べたという感じです。
今回はアメリカの研究ですね。論文自体はちょっと前ですね、2020年の論文になります。
アメリカの227組の親子が参加しています。5ヶ月の子どもから14ヶ月の子どもが参加している実験です。
これがめちゃくちゃ大変だったんだろうなと思うんですけど、研究者が各家庭を訪問して実験を行うということをしています。
そんなことができるのかという気持ちがあるんですけど、実験室に来てもらうというのも大変だけど、行くのはもっと大変だろうなと思います。
実験手順の詳細
このスティルフェイス課題ですね、今日のメインのお話ですけども、どういう実験を行ったかということを説明します。
2分間のセッションが3段階で構成されています。
まず最初の2分、これは自由に遊ぶセッションでいつも通り遊んでくださいと言います。
普通に声をかけたりとか触ったりするようなことをしたそうです。
ハイチェアに座っておもちゃをなしていつも通り遊んでくださいということを2分間やってもらいます。
その間の様子をずっと撮影しているみたいな感じですね。
2分間経ったら実験者から合図がある。
ここで親はスマホを取り出してスマホの画面を操作するということをしてもらいます。
その間には入児には話しかけない、触らない、目を合わせないということを徹底してもらう。
なので完全に夢中になって子供には反応しないような状態を作るということです。
最後3つ目のセッションは再開セッションでこれは親がスマホを置いて再びいつも通り関わるという最初みたいな感じでやるというこの3段階。
実験自体は短いですね。6分でこの中心的なセッションは終わるということです。
あとは親の普段スマホをどれくらい使いますかとか、あとはこれも面白いんですけど赤ちゃんの前でスマホを使ってもいいと思っているその信念ですね。
親の信念を図るようなことを聞いているそうです。
これも結果で関係するので覚えておいてください。
どういうふうに分析したかも先にお話しすると6分の動画が簡単に言うとできるわけじゃないですか。
それを研究者4人がかりでチェックしていくということをします。
5秒ごとにどういう行動が行われていたかということ、子供のですね、どういう行動をしていたかということをチェックする。
6段階あってポジティブな感情表明、笑うとか楽しそうな顔、楽しそうな顔とか声をするとかということ。
2つ目がネイティブ感情、泣くとか不快な声を出す。
3つ目が自分を慰めるような行動、指をしゃぶったりとか耳を触ったりとか、自分で落ち着こうとするような行動あると思うんですけどあれを記録する。
4つ目が親を見る。
5つ目が周囲のものを見る。
最後6つ目が逃避行動、体を削らせたりとか抱っこを求めたりとかこのベルトを外そうとしたりとかそんな行動です。
これはもう結構大変ですよね。
6分の5秒間隔でこの5秒にはポジティブ感情が見られたとかということを全部見ていくということをします。
実験結果の分析
実験の手続きについてだいぶ長くなってしまったんですけども、結果に移りたいと思います。
まずメインの結果ですね。
これはぜひ覚えていただければと思います。
自分も強く心に置いておきたいなと思いますね。
1つ目の結果、スマホを使うと乳児は一気にネガティブな反応を示すようになったというのがメインの結果です。
笑顔、ポジティブな感情が激減する。
ネガティブな感情、泣く、不快な声を出すというのが大幅に増加するというのが結果です。
さらに2つ目の結果、親を見なくなります。
代わりに周りを見る行動が増えるということです。
親が反応してくれないから他のものを見ようみたいなことですね。
これも想像できますよね。
さらに3つ目、自分を落ち着かせようとする行動も増えます。
指をしゃぶったりとか。
なんとかストレスがあるわけですよ、急に。
ネガティブな感情が増えるというのはさっき言った通りですけど、
それを自分で和らげようとする行動が見られるということです。
同時に、これも4つ目ですけど、逃げたいという行動も増えます。
もう全部ですよ、だから言っていたやつ。
のけぞったり、抱っこを求めたりという行動も見られる。
5つ目、これもすごく興味深いところなんですけど、
親が関わりを再開する。
最後の再開セッションですね、最後の2分。
親が関わりを再開しても完全には元に戻らないというのが結果です。
ネガティブ感情が激増すると言いました。
スマホを見るセッションの時にね。
それが下がるんだけども下がりきらないということですね。
逃避行動とかというのも最初のレベルには下がらないというのがこの結果で、
本当にこの2分間スマホを見ただけで、
こんなにも子どもがネガティブな反応を示すようになるんだというのが
結構衝撃的だなと思います。
もう少し結果いきますね。
6つ目、これが乳児の月齢によって差があるよというところなんですけど、
9ヶ月以上の乳児の方が全体的にネガティブな反応が強いということです。
5ヶ月8ヶ月と比べていって感じですね。
これは対人の反応がわかるし、周りもよく見えるようになってくるというのが原因だというふうに考えられます。
これ最後にしますけども、
親のスマホ使用と赤ちゃんの情緒
親の日常的なスマホ仕様とか、あとは信念の話をしましたね。
この信念が結構重要で、親が赤ちゃんの前でスマホを使ってもOKと思っている人ほど、
乳児のネガティブな感情が弱いんですよね。
若い乳児、月齢の低い乳児では逃避行動が増えるという結果が見られたそうです。
このネガティブ感情が弱いというのが、ネガティブ感情が弱いんだったらいいんじゃないの?というふうにはならないですよね。
すごく示唆的な結果だなと思っていますが、これはどういう解釈をするかというと、
普段の軽減、親がそういうふうに思っている。
だからおそらく赤ちゃんの前でスマホを触っている状況だと思うんですけど、
これは親が反応しないという状況に子供が慣れてしまっている可能性があるのではないかというふうに
解釈ができます。
なかなかゾッとするような、これも結果だなと思いながら見てました。
という、素晴らしい研究ですよね。
研究の重要性と個人的な考察
ここ最近で一番いい論文というか、手間もかかっているしね。
200何十組の家に行くっていうのもそうだし、
コーディング、4人がかりで5秒間隔で何をしているかというのを動画をちゃんと見てチェックするのも大変だろうし、
素晴らしい研究です。
そして結果もクリアに出ているというのは、こういう研究を紹介したいですよね。
しかもこういう研究を本当にやりたいですよね、自分自身もね。
そういう人に自分の行動とか生活を顧みさせる力を持っているような研究結果だなというふうに思います。
気を付けようと思いました。
9ヶ月以上で特にということなので、今7、8ヶ月というところで、
それがいいというわけではないですね、今回の結果は。
これからもっと気を付けないといけない時期になるのかなと思うので、
気を引き締めていきたいと思います。
触らない。
触らないが基本だね。
どうしても触りたいときはパートナーにパスするか。
触らないにこしたことないね。
気を付けたいなと思いました。
そんな感じかな。
論文はちょっとオープンアクセスじゃないので読めないかもしれませんが、
一応リンクはいつも通り画面に貼っておきますので、軽く覗いてみてください。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい1日にしていきましょう。
じんぺいでした。
心を込めて。
聞いていただいてありがとうございました。
すごくびくっとするような研究ですね。
これを勉強するために論文を探していたのに、今びくっとしていいのか。
雑談をします。全く関係ない話をします。
ついにひつわり家、私の家にもシャクティマットが導入されまして、
知ってますか?シャクティマット。
まこなりさんですね。我らがまこなり社長の動画でお越ししたんですけど、
ずっと前に言ってたかな。どれくらい前かな。
言って初めてまこなりさんの動画に登場して、
その時からだいぶ興味があって、すぐ試したいと思ったんですけど、
ドイツで買わんでもいいかなと思ってたのがあったんですけど、
ちょっとあまりにも欲しくなってしまって買ってしまいました。
しかもよくよく調べてみたら、
日本で買うよりもドイツで買うほうが安いという珍しいタイプの商品ですね。
なんでなんだろう。日本でシャクティマット買うとすごい高い。
こっちでも高いとは思うけど、日本で買うよりも安いですね。
支社があるからなのかな。
昨日着て、昨日使って、
シャクティマットってトゲトゲのマットです。
剣山みたいな結構鋭い。
足つぼとかというレベルじゃない尖り方をしてますね。
その上に寝っ転がって、推奨されているのは20分間寝続けろということです。
最初は痛いけど呼吸を整えてなんとか耐えろと。
そうしたら気持ちよくなってくるからみたいな説明なんですよね。
昨日初めて使ってやっぱり痛いなと思ったんですけど、
普通に20分くらいは使えましたね。
最初痛いけど慣れてくるというのもその通りだなと思ったし、
1回目から気持ちいいなと思いました。
今日2回目使ったんですけど、
今日本当にお風呂上がりに使ったっていうのもあったんですけど、
やばかったですね。寝てました途中でびっくりした。
サウナで整う感覚に近いみたいなことを言ってる。
小成さんも言ってたし、いろんな人がやってるんですけど、
本当にそんな感じ。
気づいたら寝てる感じはサウナで外気浴してる時と似てるなと思いましたね。
これはいいなと。
痛いけど最初。
毎日使いたいなと思います。
これはいいものを手に入れたなと。
個人差あるのかな?
自分は結構そういう整いやすいタイプというか、入りやすいと思うので。
シャクティーマットも2日で完全に順応してる感じがするんですけど、
もし興味があったらチェックしてみてください。
個人的にはおすすめですね。
ブラックフライデーですよね。それで買ったのもあるのか。
ちょっと安かったな。
ぜひチェックしてみてください。
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