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#945 妖怪は娯楽のためだけの存在ではない
2026-05-05 12:02

#945 妖怪は娯楽のためだけの存在ではない

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【本日の論文】
高橋綾子・藤井修平 (2022). 新型コロナウイルス禍のアマビエにみる妖怪の社会的機能 心理学研究, 93(1), 58–64. https://doi.org/10.4992/jjpsy.93.20340

【以前の妖怪研究に関する放送】
妖怪図鑑に出てくる妖怪の特徴 (Nakawake et al., 2024)
https://r.voicy.jp/qkKn5jy4V1o

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おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この番組では心理学の研究の話とか、研究者の普段の生活の話とかしています。
ちょっと久しぶりに通常放送を撮ってみたいなと思っているんですけども、
明日から学会にまた出かけるので少しバタバタしておりまして、
ちょっと帰りの道で歩きながら撮っています。うるさかったらごめんなさい。
ちょっと軽めに研究の話をしてみたいなと思います。
自分の研究ではなくてですね、他の人の論文を勝手に紹介するというやつですね。
日本に帰る前はずっとやってたんですけど、1ヶ月ぐらい泊まっていたのをちょっとずつ再開していきたいなと思います。
こないだ生放送で妖怪の話をちょっと明けしたんですけど、
縁があって妖怪の研究をやろうかなと思っています。
ずっとやりたかったんですけど、なかなかきっかけがなくてやってなかったんですけど、
ちょっと始めてみてもいいんじゃないかなという風なタイミングになってきているのかなと思っていまして、
その妖怪の話を少し取りためていきたいなと、論文を読んでいきたいなという風に思っているところでございます。
妖怪というとなかなかないですよね、簡単に言うと研究は。
特に心理学の研究とかデータに基づく研究というのはそんなにいないわけなんですけど、
一つね、いつだったかな、ちょっと概要欄には貼っておこうと思うんですけど、
中本先生たちの論文を紹介したのを撮ったので、それはすごく面白かったですね。
こんなだったかな、ちょっと思い出してきれないんですけど、
妖怪の図鑑だったかな、に出てくる妖怪の特徴を分類分けするみたいなやり方でやってた気がするんですけど、
今回はまた違う先生たちの論文で、日本の論文雑誌、心理学研究という雑誌に載った論文を紹介してみたいと思います。
この中のアマビエに見る妖怪の社会的機能というタイトルの論文です。
いつものように概要欄にリンク貼っておくので、これ日本語ですし、誰でもアクセスできますのでよかったら読んでみてください。
コロナの時にアマビエというのが流行したんですよね。
これちょっとね、自分も微妙に名前は知ってるけど、そんなに意識してなかったですね。そんなに流行ってました?流行ってたのかな?
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妻はね、流行ってたよねって言ってました。だから流行ってたんだと思います。
自分はそんなにフィルターバブルで、アマビエにそんなにエンカウントせずにコロナ禍を過ごしてた気がするんですけど、流行ってたと。
アマビエというのは何かというと、熊本の海に現れた妖怪であると。
元々はね、6年は豊作だが疫病も流行るので私の姿を映して人々に見せようと告げて消えたとする妖怪だそうです。
SNSで爆発的にコロナ禍に広まって、厚生労働省の外出自粛啓発キャラクターにも起用されたと。そうなんだって感じですよね。
流行対象にも優勝したと書かれています。
ここが結構面白いところなんですけど、従来の妖怪研究とか妖怪の歴史を見てみると、江戸時代の絵師、いろんな人が描いてますよ。
この間も妖怪展に品川のところに行ってきて、そこでもね、妖怪の絵とかをたくさん見て、面白いなと思ってたんですけど、妖怪を描いてた。
あとは水木茂さんに代表される妖怪のキャラクターかといいますか、アニメ家とか漫画家とか、そういったことで妖怪っていうのがだいぶ娯楽になってきたっていうふうに言われていたんだと。
それも確かにそうだなと思うじゃないですか。ただ、この著者たちはそれだけじゃないんじゃないかというふうに思っているわけですよね、この甘い美江の現象は。
娯楽だけだったら、そんなコロナと紐づけて考えなくても、別にそこで妖怪を持ち出さなくてもいいわけなんだけども、コロナになって妖怪というのを出して、
ちょっとこう、疫病退散じゃないけど、少し信仰的な意味とかが残っているんじゃないかというふうに思って、こういう研究を始めたというか着眼したというので、
すごくそれがまず面白いなと思いました、その事実が。 娯楽っぽくなってきたんだけども、それだけじゃないんじゃないの、まだ元々の祈りとかね、そういったことが妖怪には詰まっているんじゃないのというのがあるわけです。
で、やった研究なんですけど、新聞とか雑誌記事のテキスト分析をまずやってますね。 宗教記事データベースというのがあるらしくて、2018年から2020年の妖怪関連記事というのを見てみたと。
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そうしたところ、2018年は350件ぐらいだったんだけども、2020年、2020年ってのはまさにコロナがね、すごく流行ってた年だと思うんですが、1093件になっていて約3倍ぐらいに急増していたということです。
で、2020年の品質号を見ると、アマビエというのが一番多くて、他にも疫病退散とかそういう言葉が出てきたというのが、まずここでは分かったということです。
アマビエ関連記事596件を見てみると、3つに分類された、3つのカテゴリーに分けられたというところで、1つがアート目的群、アーティストとか教育機関がそういう記事を書いていると。
2つ目がビジネス目的群、お菓子屋さん、雑貨屋さんとか伝統工芸などのお店とかが書いていたと。
3つ目が宗教目的群というので、寺院とか神社というところ。
なので、宗教的な記事もあれば、アート的な記事もあれば、ビジネス的な記事もあるので、なかなかその散り方も面白いですし、
さっきも言ったように、宗教とかの文脈でも出てくるということは、やっぱり娯楽的な要素だけじゃないんじゃないかというところが言えるかなというところだと思います。
これが研究1つ目で、2つ目、二大学生質問視聴者やっていて、アマビエへの態度とか伝統的価値観とかそういうのを聞いたそうです。
まずアマビエの認知度というのが34.5%だったそうですね。これも聞いたことあるかな。
群馬ちゃん、人気ご当地キャラ、ゆるキャラみたいなのの群馬ちゃんとほぼ同じ程度の認知度だったそうです。
34%なんで、3人に1人は知っていると。大学生でね。
そんなもんですかね。群馬ちゃんと同じぐらいとか言われても、どう反応したらいいのかよくわからないみたいなところがありますけど。
知っている310人ぐらいを対象にして110人が知っていたということなんですけど、実際に行動を起こした人というのはわずか6名じゃない、8名。
絵を描いたりとか商品を買ったりとかしたのは8名だったそうです。
アマビエの印象を表す言葉を並べたところ、可愛い、見た目とかという言葉が出てきた。
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一方で怖いとか気持ち悪い、気味が悪いといったネガティブな言葉も出てきたというので、これが妖怪っぽい特徴が出ていて面白いなと個人的には思いますかね。
ポジティブとネガティブが共存する感じですよね。基本でも妖怪って怖いが先なんじゃないですか、言っても。
その後に今でも可愛いなとか、愛らしいなとか親しみやすいなみたいなので、そういった混合具合がなかなか面白いなと思うのがこのアマビエの印象からもちょっと出てきているのかなと思います。
そんなところですかね。いかがですかね、アマビエね。
なかなかこういう特定の妖怪が流行るみたいなことってそんなに何回も起こることではないと思うので、コロナ禍に起こったこの事象を取り上げて研究にするというのは素晴らしい着眼点だなと思って、
当時は私はこの研究に気づいていなかったんですけど、今見つけて思いますかね。
お名前を紹介した方が良かったかな。
高橋綾子さん先生。
藤井先生は宗教心理学に研究されている日本でも最前線でやられている先生ですけど、
なんでやっぱり宗教とかと関係しているのかな、その研究者の分布的には。
自分もそういう研究もしていたりするので、やっぱり妖怪やってもいいなというふうに改めて思ったりします。
アマビエね、すごくいい目の付けどころ。
自分だったらどうしようかな。
印象評価的な観点はやっぱり他の芸術とか文化とかの印象評価とか感性評価はしてきたので、
自分のやってきたことが活かせるポイントかなとは思ってたりしますかね。
妖怪にどう思うかとかね。
可愛いとか。美しいはちょっと言わないかもしれないけども、親しみやすい。
あとはなんだ?
綺麗も違うし、かっこいいがあり得るか。
とかそういう感性評価をやってみる。
それだけだったらちょっと弱い気がするんだよな。
もう少しこういった感じで先行研究を読みながら、自分の中で沸き上がってくる知りたいこととかやってみたいことを形にしていきたいなと思っています。
ちょっとマニアックですけど、もし興味があったらその辺りの動向も注目して応援していただけると嬉しいなと思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい1日にしていきましょう。
チンペイでした。
12:02

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