認知的再構成の紹介
おはようございます、心理学者のじんぺーです。
心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組は心理学の専門用語を毎日一つずつ紹介しています。論文も併せて紹介しています。
今日は、認知的再構成という言葉を紹介したいと思います。
研究自体は、スポーツ選手、スポーツ選手じゃなくてもいいか、
スポーツをする時にセルフトークをすることがパフォーマンスを高めるかどうかという論文を紹介したいと思います。
その中で、認知的再構成というのがメカニズムの一つとして考えられていて、
よくいろんなところで使われる言葉なので、この機会に勉強しようかなと思って取り上げます。
論文自体は結構古いんですけど、2011年の論文です。
認知的再構成とは何かということから話したいと思いますが、
一言で言うと、出来事や状況の捉え方、これが認知ですね、
を意識的に変化させることで、感情や行動の反応を調整する心理的プロセス、
あとは臨床心理学とかカウンセリングの現場だと、技法、テクニックの一つとして認知的再構成、
これを練習することによって、認知を再構成、別な考え方に変えていくということを取り組んでもらうということをよくしているみたいなんですけども、
研究の概要と結果
今回はプロセスというところで定義をまとめてみました。
論文はメタ分析の論文なんですが、合計32の研究、62のデータと、これは効果量と言ったらいいんだろうな、その結果ですね。
一つの研究に何個も結果が載っているということがたくさんあるので、62の結果をまとめているということなんですが、
やっていることは、スポーツに取り組む前の介入、セルフトーク介入。
これが何かということなんですけど、自分自身をコブしたりとか、2種類に大きく分けられているんですけど、
それもせっかくだから紹介しましょうかね。
一つが教示的なセルフトーク。これは例えば、高く飛ぶんだぞとか、肘をしっかり上げるんだぞとか、
しっかり相手を見るぞみたいなことを自分に言い聞かせるということ。
もう一個が動機づけ的なセルフトークで、できるぞとか、落ち着けとか、諦めるなみたいな、技術に特化したわけじゃないけど、
自分をコブするような言葉というのが動機づけ的なセルフトークになっています。
何かいい例ありますか。スポーツ選手はやっているんでしょうね。意識的か無意識的か。
教示的なセルフトークの方で言うと、スラムダンクの花道が先生に教えられた、左手を添えるだけみたいなのは、もしかしたらそうかもしれない。
あれ言ってましたっけ。内言なのかな。漫画は読み返さないとわからないんですけど。
心の中で唱えるのもセルフトークって言うみたいなので、出てるかどうかというのはそんなにここでは関係ないというか、大きな問題ではないということのようです。
それをするか、もしくは全く関係のない色の名前を呟いてもらうとか、数字を呟いてもらうみたいな群と比べてどうだったのかということを調べています。
スポーツの研究ってすごい面白いなと思うし、自分もチャンスがあったらやってみたいなと思うんですけど、よくあるのはダーツとかね、ゴルフのパッド、最後ボールを穴に入れるという集中力が試されるようなプレッシャー環境を作るような研究とかでもよく見るんですけど、
そういったこととか、あとはこの研究はもっといろんなスポーツから取ってきていて、例えばサッカーだったかな、ゲームをさせてそのパフォーマンスを教科書評にするということもしたりとか、
水泳、ハンドボールのシュートとかね、走り幅跳びとか、そういったスポーツも扱っていますと。大きく分けてファインモータータスクスで細かな運動が求められるようなスポーツ、これがダーツとかゴルフのパッドとか、あとはフリースローとかですね、
もう少し大きな運動というのが、さっき言ったサッカーのシュートであるとか、走り幅跳びとか高跳びとか、という分け方をしているそうです。結果ちょっと山よけがなくなったんですけど、結果で言うと全体でまとめるとセルフトーク介入というのはパフォーマンスを優位に高めると。
これが効果量が結構高め、中程度と言った方がいいのかな、ぐらいの効果はあるということだそうです。特にこれをさっき言った細かい運動、ダーツとかゴルフパッドとかというので、かサッカーとかというふうに分けると、これは細かな運動の時の方がよりパフォーマンスを高めたということのようです。面白いですよね。
効果とメカニズムの考察
想像はできますけど、そういう一回の集中とか注意とかの影響が大きそうなので、こういう効果が出たのかなと思いますが、ここでどういうメカニズムでそれがパフォーマンスの高まりが生まれたかということを最後に話したいなと思います。
一つが最初に言った認知的再構成というところで、例えば失敗するかもというふうに思っているものをセルフトークをすることによって、いや集中すればできるんだというふうに認知が変わると。
それはネガティブ思考をポジティブに調整していくということにもつながって、例えば心拍数を整えたりとか、筋肉の緊張を過剰に上げなくするみたいなことにつながって結果的にパフォーマンスを上げるのではないかというメカニズムが考えられていたりとか、
あとは注意の話は何とかしていますが、注意を絞ると。肘を上げろとか自分で言うとそこに注意が集中することによってパフォーマンスが高まると。
ワーキングメモリーといって、実行するために使う脳の機能があって、それがうまく使えるようになるというふうな解釈とかもされていたりします。
あとは自己肯定感を高める。自動化にもつながると書いていますね。セルフトークを繰り返すことによって、呪文のように動作を、行動を生み出していくことができる。
それによって自動化されたところと意識するところとのバランスといいますか、パフォーマンスが上がっていくというような解釈もメカニズムも考えられているようで、いろんな経路があるんだろうなと思うんですが、
ひとつ、今日は認知的再構成という、とても重要なキーワードを覚えていただければなというふうに思います。
いやいや、読み慣れない論文だったんですけども、サッカーとかゴルフとか、なじみになる方も多いと思うので、こういう話をたまに出ておいてもらえると、
もし自分がそういうスポーツをする時とかに、なかなか本気で成果が問われるみたいなことはないと思うんですけど、楽しいスポーツの交流とかの時は、こういう近況があるらしいよって言うと楽しいんじゃないのかなって思ったりします。
そんな感じでした。最後まで聞いてくださってありがとうございます。今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心を込めて雑談を今日はしたいと思います。
昨日は毎日更新を止めてしまったというか、ちょっと休んでしまったんですけども、チェン・ソーマンを見に行ってました。映画ですね。
日本でもまだ全然やってるというか、だいぶ評価が高くて、多くの人が心を動かされたというふうに聞いてるんですけど、
ドイツの映画館、しかもアイマックス見たのでめちゃくちゃ良かったですね。映画館で見たい映画と見なくていいというか、ネットウィリックスとかでもいい映画ってあると思うんですけど、
ああいう本当に綺麗なアニメーションで、アクションシーン長かったですよね。だからああいうのは映画館で見ると迫力があって、しかもアイマックスっていうスクリーンが大きくて、しかも音響とかも素晴らしいところで見れて。
日本でアイマックスの映画何回かしか見たことないですけど、これはアイマックスだからなのかドイツだからなのかわかんないんですが、めちゃくちゃ席が広くてリクライニングができたりとか、これはでも大きい人がいるからなんでしょうね。それもすごい良かったですね。本当にくつろぎながら見れたなと思います。
ぜひまだやってるというふうに、やってるっていうのはたくさんの映画館でまだやってるっていうふうに書かれていたので、ぜひ見に行ってください。本編見てたほうがいいのかな。見なくてもいけるのかな。見なくてもいけるかな。おすすめです。