【本日の論文】
Deichmann, F., & Ahnert, L. (2021). The terrible twos: How children cope with frustration and tantrums and the effect of maternal and paternal behaviors. Infancy, 26(3), 468–492. https://doi.org/10.1111/infa.12389
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感想
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おはようございます。心理学者のじんぺーです。 今日も元気に論文紹介をしていきたいと思います。
今日はイヤイヤ期の話をしてみたいと思います。 イヤイヤ期というのは、別にそんな風に呼ばれているわけではなくて、
感触を起こしやすい時期があると。 今日紹介する論文では、「魔の二歳児」というタイトルがついています。
英語だと、The Terrible Toothで、そのまま書いていますね。 魔の二歳児と訳すのがぴったりのタイトルで、
子供はフラストレーションと感触にどう対処するか、 そして母親父親の関わりが持つ効果という、
まさにのタイトルがついている論文になっています。 2021年の論文ですね。
インファンシーという雑誌に載っています。 いつも通り概要欄にURLあっていますので、興味あれば見てみてください。
もしかしたら読めないかもしれないんですけど、 概要だけでも読めると思うのでチェックしてみてください。
まずこの研究は、言いたいことがたくさんある、 面白い研究だなと思いました。
少し背景のところを説明するんですけど、 この感触を起こしやすい時期というのは、
2歳児ぐらい、人間2歳前後ぐらいで始まる、 ごくありふれた行動であると書かれています。
だから別にそういう感触を起こすってなっても 普通のことであると。
なんだけども、すごく頻繁で長引く場合においては、 後々の攻撃性の高まりとか問題行動とつながる可能性も指摘されてきていると。
だからこの感触を起こす、いやいや気の理解は重要であるというのが 背景としてあります。
これまでの研究では、母と子どものペアのみを 対象にしていたんですけど、
この研究では父親も出てくるというところとか、
あとは愛着理論とかだと、 なだめるっていうことがすごく重要視されるみたいなんですけど、
その感触を起こした時においては、 このなだめるという行為が、
本当に効くのか、十分なのかということが疑問としてあった。
なので今回の研究では、 そういったことを調べるための実験を行うということです。
実験的に子どものフラストレーションを高めさせる場面を作ると。
その時に子どもがどういう行動をしたか。
母親、もしくは父親とどういうふうに関わったか。
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さらには子どもと親の愛着の様子を 第三者というか研究者が評価して、
その愛着の度合いとの関係を調べているという、 なかなかてんこ盛りなわけなんですけど、
それらを調べていくということです。
一つずつお話をしていきたいと思います。
まず参加した親子、家庭というのはウィーンですね。
ウィーンとかその周辺の地域で実験に参加した人。
大学に来るというよりもその家庭で実験が行われたみたいです。
研究者、実験者が家庭訪問をするということのようです。
158名の健康な子ども。
大体半分ぐらいが女の子だったみたいです。80人。
月齢が15ヶ月から38.9ヶ月。
なので結構ばらつきはあるものの、
2歳前後というところは当てはまっているかなというふうに思います。
手続きとしては2回家庭訪問します。大変。
158人の子どもで2回ずつだから300回ぐらい家庭訪問すると。
大体1回2時間ぐらいかかったみたいですよ。
相当大変な実験だったというところなんですけども、
本当にリスペクトしかないですけど、研究者たちにはね。
どういうことをしていたかというと、
まずはさっき言ったアタッチメント、愛着の度合いを測ることをしたみたいです。
ちなみに2回訪問したのは1回目で母親とかね。
もしくは1回目は父親。2回目はもう片方の親との関わりを調べるというので、
2回訪問したみたいです。
愛着を測るのも結構大変で、子どもとの関わりを実験者が見て、
今日は活躍するんですけど、なかなか大規模なアサイスメントツールみたいなのがあるみたいで、
それで愛着の程度を評価するということです。
その後にさっき言ってたフラストレーションを実際に起こさせるみたいなところを実験として行います。
やったこととしては、子どもにびっくり箱を見せる、というか遊ばせる。
1分間くらい遊ばせる。
多くの子どもは興味を持って楽しく遊ぶんですけど、
それを1分後に取り上げるということをします。
半透明のプラスチックの箱に入れてロックする。
そうです。きついね、これね。
自分の息子ももうすぐ15ヶ月ですけど、
まさにもうすぐこの事件に参加できたぐらいの月齢だと思うんですけど、
もう絶対、絶対起こるね。
こんなことしたら、と思いながら見てました。
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ロックするでしょ。半透明だから中は見えてる。
穴があるみたいなんですけど、穴は子どもの手を入れるんだが、
おもちゃは取り出せないサイズだったみたいなんで、
もう本当にイライラするというか、取りたくても取れないし、
でも見えてるし、遊びたいし、みたいな感じだと思います。
この後、親に2つの場面をやってもらうわけなんですけど、
1つが受動場面というので、親はアンケート記入を行うと。
それに集中しててくださいと言って、
子どもが何をしてても構わないでくださいというふうに言う場面。
もう1つが能動的な場面ということで、
これは親子どもを手助けしたりとか関わりを示すというような場面になってます。
これもとても面白い工夫だなと思います。
この1連のやってる時のビデオを撮って、1秒単位でコーディングすると。
今これが起こった。
その起こった度合いは何点みたいなことを1秒単位でやっていくと。
そうすると時系列で分かるし、
この行動が次のこの行動に繋がっていそうだということが
統計的に分析できるということです。
面白いですね。
このコーディングも大変だったと思いますよ、相当ね。
本当にすごいな。
指標をいろいろとコーディングしていくわけなんですけど、
まずはフラストレーション態勢みたいな指標で、
これは最初にイライラを見せるまでの時間です。
取り上げてからだと思うんですけど、イライラするまでの時間。
次に持続性ですね。
イライラし始めてからどれくらい長くイライラしてきたかということとか。
あとは水準。1から6点で判断されたみたいなんですけど、
5点と6点が感触と見出されるという指標があり、
それと子どもの対処行動と親の関わり方も
5種類ずつここではコーディングされていて、
子どもの行動からいきますけど、自分で自分をなだめるってこととか、
気を逸らす、逃避する、席を立つとかね。
あとは助けを求める、見立て遊びみたいな対処行動を5つに分類する。
それがどの時間に起こったかということをチェックしていくわけですよね。
1秒単位で。
親の関わり方5種は、なだめる、気を逸らす、やり方を示す、上げます、捉え直す
ということをこの対処法として調べたそうです。
もうだいぶ長くなっちゃってるんですけど、結果をいろいろと紹介していきますが、
まずは当たり前というかそうだよねというところから言いますけど、
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課題が進むほどフラストレーションが強まっていきました。
時間が経つとフラストレーションが強まっていく。
これが結構面白いんですけど、面白いというか皮肉っぽいというか皮肉っぽいんですけど、
能動場面の方がフラストレーションは強くなっていったということです。
親が関わりを見せたときの方がフラストレーションは強まっていった。
父親と母親の違いなんですけども、
これちょっと父としては嬉しいんですけど、
母、お母さんはちょっと冷静に聞いていただきたい。
後で伏線回収じゃないけど、ちゃんと言うので今、さらっと聞いてほしいんですけど、
父親との課題の時には母親の時よりも体勢が高かった。
つまりはイライラし始めるのが遅かった。
ということで父との時ですね。
母の時よりも父との課題の時でイライラが遅かったし、
持続時間も短かったそうです。
面白いですね。
水準はそんな変わらなかったみたいです。
だから1点から6点で5点と6点が完食って言ったんですけど、
その程度は平均値は特に下がなかったということです。
それから完食レベル5点か6点に達した子供の割合で言うと22.2%だったそうです。
思ったより低いなというふうに思うんですけど、
22%大体2割ぐらいの子供が完食を起こし、
年齢が上がるにつれてその水準は下がっていくということです。
かつ精査はなかった。
面白いデータがいっぱいありすぎて詰め込みでいろいろ喋っちゃってますけど。
それから愛着の話もやっていたんですけど、
母親と子供の愛着関係が安定しているほど体制が高くて持続が短かったということなので、
完食というかフラストレーションが少なかったし短かったというふうに言えるのかなと思います。
対処法の話も聞きたいですよね。
子供の対処法、何が効いたかというと、
なだめるというのはあまり効かなかったみたいですね。
効くは効くんですけど、20%ぐらいの現象につながっていた。
一方で、自分の気をそらすという行動と見立て遊び、これらが強く効いていた。
気をそらすのが50%のフラストレーションの現象につながっていて、
見立て遊びに関しては最大70%フラストレーションを減らしたそうです。
気をそらすとか遊びを変えるみたいな方が遥かに効果的であるというふうに考察されています。
自分の実感ともすごく合っている気がする、この辺。
また、逃避とか助けを求めるという行動は少し遅れて効いてきたみたいなのも面白いですね。
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あとは年齢によってどんな対処法が多かったかみたいなのもあるんですけど、これちょっと嫌。
次は親の方に行きましょう。
親の関わりとして効果的だったのは、気をそらすということと捉え直すということ。
これは子供が自分でやっていたのと結構似てますよね。
気をそらすように関わることとか捉え直すとか遊びを変えるみたいなことだと思うんですけど、それが効いていた。
あとは意外な結果としては、母親のなだめるという行為がフラストレーションをむしろ増大させた。
最大約45%増大させた。
父親の励ますという行為、これは最大100%増加したが大体2倍かな。
父親が励ますとフラストレーションが2倍になるというのがつらすぎる結果なんですけど、
励ますとかなだめるというのは多めに効かなそうだということが伝わっていれば大丈夫かなと思います。
そういう結果でございました。
いくつか補足みたいなことを言いたいんですけど、
研究者が書いていることとして父親と母親の違いみたいなのがやっぱり面白いなと個人的にも思うんですけど、
これははっきりとした原因があるわけではないんですが、
いくつか考察されていることとしては、
母親が主たる養育者であるというのは安全基地になっているし、特に母乳とかもありますし、
そういうところを踏まえると主たる養育を担っているという家庭が多いであろうと。
生物的にもそうかもしれないんですけど、
そういうことを踏まえると、かつ一緒にいる時間がもともと長いとかね。
そうすると母親には我慢しないというか、その我慢しないで巣を出せると言ったらいいんでしょうか。
そういうふうなことが今回のイライラの表出によりつながっていたみたいなことが言えるのではないかということとか、
それから母親と父親の沈め方、なだめ方というと略しいな、鎮静化させるやり方が違っていて、
この母親というのがなだめるとかいうことをより多くやっていた。
それがラストレーションを減らさない方向につながっていたんじゃないかと。
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父親はむしろ毛を反らすとか遊び方を変えるみたいな認知的な変化の関わりをしていたというので、
これがラストレーションの低下につながっていたのではないかということとかが考察されています。
これも面白いな。
母親の方に助けを求める行動が多かったんですって。
助けを求める一方で解決しないということになると、その分すらフラストレーションがさらに高まるみたいなことはあり得るだろうというので、
助けを求めるのは母親の方だというのも結構興味深いなと思いました。
たくさん喋ってしまいましたが、それだけ面白いなと思いますし、
研究者すごいですよね。本当にすごい。
尊敬してしまいます。
2時間家庭本を書けるに150家庭、コーディングもえげつない量というね。
こういうことで得られた研究結果をいろんな人に知ってもらえたら嬉しいなと思っています。
全く知らない研究者が知る分野も全然違うんですけども、
リスペクトと日常になればと広がると思っています。
ぜひ今日の研究の話とか周りの方にしていただけるとすごく嬉しいです。
イライラ期とか2歳児とかのお子さんがいる過程とかは特に一緒に勉強していただけると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいいちんちんにしていきましょう。
新平でした。心を込めて。
16:57
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