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#992【気質と適応の文化視点 part1】不登校の子どもは「環境感受性」が高いともいえるかもしれない
2026-07-06 15:24

#992【気質と適応の文化視点 part1】不登校の子どもは「環境感受性」が高いともいえるかもしれない

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【本日の論文】
van IJzendoorn, M. H., & Bakermans-Kranenburg, M. J. (2015). Genetic differential susceptibility on trial: Meta-analytic support from randomized controlled experiments. Development and Psychopathology, 27(1), 151–162. https://doi.org/10.1017/S0954579414001369

【2 sidesのYoutube動画】
https://www.youtube.com/watch?v=lZSLElVZnm0&t=714s
https://www.youtube.com/watch?v=eii--gW0uV4

【最新note記事】
https://note.com/hitsuwari5th/n/n484ca985d53c

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おはようございます。心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究の紹介や、心理学者の研究生活のお話をしています。
今週も元気よく撮っていきたいなと思っています。
心と暮らしの処方箋という企画をやっていまして、 簡単に言うとお便りをお寄せいただいて、そこに対する
応答を心理学研究の観点からさせていただこうという、そんな企画になっています。
心理学といえども、本当に範囲が広くて、ほとんどのお便りには何かしらの応答ができるかなというふうにも思っているし、
範囲かつ広いということは、専門からなかなか遠い部分もあるので、自分もAIを使ったりとかしながら、できるだけ真摯に研究の深くのところを話していけたらと思っているところでございます。
今日はお便りをいただいておりまして、それをまず読ませていただいてから、論文とかの紹介をしてみたいと思います。
3日間ぐらいに分けて話そうと思います。
なかなか濃厚な今回のテーマでして、どういうふうにやっていこうかなというのも迷っているんですけど、
今日はまた遺伝子の話と環境感受性というテーマで話してみたいと思います。
お便りをまず読んでいきたいと思います。
ステルフェイス実験の紹介の動画を見ました。
これはちょっと思い出深い研究でもあります。
少し誤解をエクソのあだたいてしまったという、反省もある実験ですけれども、
中学生の時に不登校になった息子がいます。現在19歳。
不登校になる気質を持った子どもは社会に出ることが難しいと感じていて、
では社会がどのようになればそのようなレジリエンスの低い、個人的な意見、人たちを受け入れることができるんだろうと考えています。
以前ステルフェイス実験を実際に行っていましたという、とてもこれまた興味深いですね。
いろいろ教えてほしいぐらいですけれども、
ドイツ大学の赤ちゃん学研究センターという研究所で生活空間におけるロボット実装の実験の実験者をしていました。
実験を実施しながら結局子どもの気質と親のマッチングが大きいのではないかと個人的に感じていました。
私自身は研究者ではありませんと。
これも興味深くて、研究者と実験者が異なるというパターンは、
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あまりでも珍しくないかなと思います。
動画での感想の通り、実験自体は難しかったですし、
実験のデザインに加わった先生も時折実験に立ち会っていましたが、
これは中国人ではできないなと言っていました。
過去参加者が我慢できないから。
子どもの実際の気質は親でもなかなか分かりません。
思春期の成長とそれまでの親の関わりや環境が、
思春期以降の行動に大きく作用するように感じていますが、
忙しい親が子どもの実際の気質まで考えて接することはとても難しいと感じます。
また個人的には、欧米や中国人と比べて日本人のストレス体制の低さなども
生きづらさや不登校の原因を生む要因になるのではないかと思います。
そしてその気質と社会のルールの厳しさが加味され、
社会に出ていけない人たち、一度出てもまた動けなくなる人たちが増える
要因になるように感じています。
過去23年間、香港と台湾で生活していたので、
日本人と中国人は大きく違うと実際に感じました。
今は北宋宗のお寺で仕事をしていて、
優位識という仏教哲学に触れる機会を得たので、
さらに心理学も合わせて学びながら、
社会的な課題を政治的な観点からも考え、また活動をしています。
研究者からのご意見を伺いたく質問させていただきました。
かなり曖昧な質問になってしまいすみません。
個人的な意見で構いませんので、
お時間のあるときにご意見を伺えれば嬉しいです。
ありがとうございます。
動画で見ていただいたということなので、
ここまで繋がっていただいて本当に嬉しい限りです。
お名前も書いていただいていたのですが、
もしかしたら、
こういうふうにポッドキャストで紹介するというふうに
あまり思っていなかったキングもするので、
一応ちょっと伏せたりとか、
ちょこちょこお便りも何回も伏せさせて読ませていただきました。
それでもとても細かく書いていただいて、
もう何時間でも議論できそうなテーマだなと思っています。
研究の話、今日遺伝子の話をするのですが、
その前に、個人的に子供、
親妹、父としては、
この文からも勉強になりますし、
実感の伴った言葉に考えをさせられています。
ありがとうございます。
放送集のネオタラというのもすごく面白そうですね。
話聞いてみたいぐらいですが、
今日は一つずつお答えしていきたいと思います。
スティルフェイス実験の話もまたできたらと思いますし、
あとはストレス耐性という話もね、
あとは文化差。
文化差というのは結構私のサブテーマでもあり、
ドイツにいますね、自分自身もいますし、
あとは勉強していきたいテーマなので、
その辺りもスティルフェイス実験の文化差の話もしたいし、
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ストレス耐性の文化差みたいな話もしたいなと思いますし、
あとはレジリエンスという言葉もあって、
今日はこのレジリエンスという言葉に少し再解釈ができるんじゃないか、
みたいな話をしてみたいと思っています。
取っ掛かりとしてはレジリエンスが低いと、
過去個人的な意見というふうに書いていただいていますけれども、
レジリエンスが低いのかというところですね、
レジリエンスについてはたくさん話せるし、
これまでもポテキャストを撮ってきたので、
よかったらレジリエンスの過去の回も聞いてもらえたらと思うんですけど、
もちろんそういうふうにも言えなくはないと思うんですが、
別の捉え方もできるだろうと、
それが今日の遺伝子みたいな話、
あとは環境感受性という概念、
HSPという言葉も常に流行ってありましたが、
それに近いところがあるかも、
環境の影響を受けやすいというところで、
少し適応しにくかったりとか、
生きにくさを感じてしまうというようなところかなと思います。
遺伝子の話で、
遺伝子の話もこれもちょっとだけ紹介しましたが、
YouTubeで私がお世話になって、兄弟でお世話になって、
高谷先生が対談している動画を、
これもまた今日も貼っておこうと思いますけど、
そこまで見てもらえると分かるんですけど、
結構遺伝子の影響って大きいんですよ。
これだけ言うと語弊があるんですけど、
遺伝子の影響が大きいというよりも、
元々持っている遺伝子が発現するかどうかというのは、
環境の影響がすごく大きいので、
どっちが大事ということでもないんだけども、
元々持っているものがどう発現するかという意味では、
最初のきっかけみたいなのがそこにあるわけなので、
とても重要であることは間違いないだろうと思います。
今日の2015年のメタ分析の論文を紹介するんですけど、
環境の感受性が高いというふうに解釈できる
遺伝子の型を持っている人たちと、
そうじゃない人たちが分けられるわけです。
少し前に紹介した遺伝子多形で言うと、
セロトニントランスポーターという遺伝子があります。
S型とL型というのを紹介しました。
簡単に言うとS型が不安を感じやすかったりとか、
L型というのは感じにくい、比較的というふうに言われています。
そうするとこの論文の文脈に当てはめると、
S型の方が感受性が高いとされる、
環境の感受性が高いと予測される遺伝子型に分けられて、
L型の方が感受性が低いと予測される遺伝子型に含まれるというふうに分ける。
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セロトニントランスポーターではなくて、
ドーパミンの需要体D4というところがあるんですけど、
これもいくつか型が分けられていて、
7リピート遺伝子というのが感受性が高いとされるグループに含まれるということです。
そういうふうにいろんな遺伝子型と介入とその効果を調べた研究がいっぱいあるわけですよ、これまで。
2015年の論文ですけど、2014年までにいっぱい出た22件の研究を合算して、
この遺伝子の元々持っている型というのとその介入効果の関係性を見ているということです。
ちょっと早こしいんですけど、結果はシンプルにお伝えしたいと思います。
ちなみに合計のサンプルサイズは3257人です。
結果本をいきましょうかね。
結果は、感受性が高いグループ、S型の人とか、ドーパミン需要帯が7リピートの方とか、
そういう方たちは教育介入とか、後、予防プログラムに参加したりとか、
行動療法的なトレーニングをしたりとか、
特にこれはADHDの子供を持つ親に対してとかなのでちょっと違うかもしれませんが、
そういうマクロレベルの介入もあれば、もうちょっとミクロレベルの介入、
例えばコンピューターによる識字教育を行うか行かないかみたいな結構細かいじゃないですか、
こういうミクロの話もあったり、ワーキングメモリートレーニングしたりみたいなレイヤーはあれど、そういったことです。
結果に行きます。結果これだけ覚えてもらったらいいんですけど、
S型とか、感受性が高い遺伝子他家を持つグループの人たちの方が、
介入の効果をより受けやすかったというような結果です。
S型とか、感受性が低いと予測される遺伝子型を持っている人たちは、
介入の効果をより受けなかった、むしろより受けないというかほとんど効果がないみたいな風にも
受け取れるような研究結果になったそうです。
つまり何が言いたいかというと、おそらく感受性が高いとか、
社会に適応しにくいとか、集団に適応しにくい、
生きにくいというような人たちは、確かに学校とか、
規範が厳しいような場所では生きにくさを感じやすいんだけども、
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ある介入を与えるとか、ある教育を与えるとか、授業とか、活動とか、
それがマッチすると、フィットするとその効果がより大きいということです。
だからデジリエンスが低いという風に、今回の質問を投げてくださった方が言っていらっしゃることは、
もしかしたらそういう環境感受性が高いという風に言い換えられて、
かつ、ある環境では確かに生きにくいが、またある環境では伸びるということですね、簡単に言うと。
可能性もあるという風に、この研究結果を踏まえると言えるのではないかなという風に思っています。
遺伝子はすごく大事だし、それとどこが発現してくるかという話が覚えていただければすごく嬉しい。
今後もね、粘り強く話していきたいと思うので、今日よくわかんないという方もまた聞いていただければ嬉しいなと思います。
もしかしたら前もね、論文は違いますけど、別な観点で話したので、ちょっとわかってきたぞという方がいらっしゃったら嬉しいなと思います。
そんなところですかね。
結局は、これで自分が伝えたいのは、もうちょっと抽象的に話すと、ある人が持っている気質とか、
遺伝子まで言うとやや自分の専門外すぎるので踏み込めないところもあるんですけど、
気質とか性格とか特性とかっていうのは、ある別の観点では本当に不適応を起こすかもしれないが、
ある別の観点ではそうでもないと、むしろプラスに働くというのが研究からも言えるところが多いのではないかなというふうにも感じておりますので、
ちょっとややこしい話をしましたが、伝わっていれば嬉しいなと思っています。
実生活にそのまま生かせるということでもないと思いますし、
もっと社会とか生活は複雑だなとも思うので、そこを踏まえて一つ応答をさせていただけたかなと思います。
難しいですね。
スティーブフェイスの話も明日とかまたしたいと思うので、懲りずに聞いてください。
こんな感じでお便りは随時募集してますし、毎回概要欄には貼っておりますので、
そんな感じで打ったらいいんだというふうに思っていただけた方は、ぜひお寄せいただけると嬉しいです。
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ちょっと時差はあるかもしれないんですけど、必ずお答えしていきたいと思います。
よろしくお願いします。最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。今週もいい一週間にしていきましょう。
新平でした。心を込めて。
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