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普通の幅を広げていく社会福祉士のお気楽ラジオ
この放送は、現役の社会福祉士で、障がい自己育て奮闘中のTadaが、人と環境の交互作用に着目した発信を通じ
皆さんの中にある普通の幅を広げ、誰もがお気楽に過ごせる社会になるためのヒントを共有するラジオです。
皆さんおはようございます、社会福祉士のTadaです。
最近のちょっとした悩みを、まず話したいと思うので、よかったら聞いてください。
息子のことなんですけど、なんかね、最近オーバーリアクションなんですよ、やたら。
ちょっと大きな音がすると、「わぁ、びっくりしたー!」って言ったり、ちょっとぶつかっただけで、「いてっ!」って言ったり、
なんかね、ことあるごとに言葉の能力が上がっていってる、初めてお聞きの方もいるかもしれないので、
うちの息子はダウン症を持って生まれています。今10歳なんですけれども、発達の年齢だけで言うと2歳とか3歳ぐらいの感じの子なんですよ。
ダウン症の子ってね、お口の機能の発達も遅くて、滑舌も悪かったりするので、知的な発達の遅れで語彙力が低く、
そしてお口の構造の関係で滑舌も悪く、みたいな感じでね、なかなか自己表現が苦手な部分もあったりするんですけども、
そんな彼でもね、そういうふうにオーバーリアクションで言葉で伝えてくるようなことが増えてきました。
ほんとに、「びっくりしたー!」とかね、「いてっ!」って言うんですけどね、
あまりにもそんな機会が増えたので、ちょっと言ったんですよ。
そんなに痛くないときに、「痛い!」って言ってたら、本当に痛いときに信じてもらえなくなるよ。
痛いときだけ、「痛い!」って言って、みたいな感じでね。
そしたら息子、どうなったでしょうか?
次にちょっとぶつかったとき、出てきた言葉。
アオー!
いや、欧米か!マイケルか!ってね。
びっくりしましたけどね、そんな感じで、彼なりに使い分けてはいるんだなというふうに思ったんですけどね。
あ、そういえば、マイケルの映画見ました?
この前公開されたみたいですけどもね、僕ちょっと気になってるんですよね。
世代じゃないし、別に大ファンというわけでもないんですけど、
ただね、亡くなったときに公開されたThis Is It。
あれはね、映画館で確か3回くらい見に行ってて、あとDVDも買ったんですよね。
本当に学ぶことが多いキングオブポップだなというふうに思います。
あとね、話は息子の方に戻るんですけども、もう一つ、そのアオー!以外にも悩みがありまして、
ショッピングセンターとか、買い物行ってるときに、買い物中に離れる問題ですね。
基本、手を繋いで歩くようにはしてるんですけど、
やっぱり自覚も強くなってきて、お年頃なのもあってか、
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興味のある方向へふらふらと一人で歩いていっちゃうことも増えてきました。
ただね、一つ面白いことがあって、
すごく離れていくくせに、時折こっち側をチラッと振り返って、
僕らの存在を確認するんですよ。
確認が取れたら、また前を向いて、勝手にどこかへ歩き始めるみたいな。
この行動を見て思うんですよね。
人は帰る場所があると、安心して飛び立てるんだな、みたいな。
これでね、ボルビーの愛着理論っていうのがあるんですけども、
その愛着理論でいうところの安全基地ってやつなんですよね。
そんな感じでね、一歩ずつ彼なりの成長をね、
これからも見守っていこうかなというふうに思ってます。
はい、さてね、ここまでは我が家の比較的ほのぼのとした、
お悩み相談、子育て相談というかね、安全基地のお話だったんですけども、
ここからがね、今日の本題です。
子供にとっては、親とか家庭というのが、
さっき話したようにね、安全基地になり得るんですけれども、
僕たち大人にとって、あるいはこの国、この町にね、
生きるすべての人にとっての安全基地というのは、
一体何でしょうかね。
僕はね、それこそは福祉、
つまり社会の支え合いの仕組みそのものだと思ってます。
ということでね、今日は、
これからの社会に必要な安全基地というタイトルでね、
お話をしていきたいと思います。
まず、どうですかね。
今のこの日本を見渡してみると、
なんかこう、少子化とかさ、
経済盛り上がってるって言ってるけど、
実際、中小企業とかにはさ、その景気の良さ降りてきてなくって、
経済の停滞みたいな感じ、
物価は高騰するのに賃金は上がらないよみたいな生活、
どんどん苦しくなっていく一方だよみたいなさ、
そういう問題を中心にね、
様々な課題があるよね。
で、なんとなく社会全体に、
やっぱりこう、閉塞感みたいなものが漂う中で、
どうすればね、みんながもっと安心して、
生き生きと暮らせるのか、
そんな街を作っていけるのかっていうのをね、
考えたりしました。
で、僕なりに考えたのは、
そのヒントが、この安全基地としての福祉をね、
どう位置付けるかにあるっていう風に考えたんですよ。
で、少しね、この歴史を振り返ってみましょうかね。
かつての日本の福祉っていうのは、
措置っていうのがね、主流でした。
国とかね、自治体が、
あなたはこのサービスを使いなさい、みたいな感じで
決める仕組みのことです、ざっくり言うとね。
それが2000年代以降大きく変わったんですよ。
いわゆる措置から契約へっていうね、話なんですけれども、
介護保険の導入、
障害福祉の充実、
あとは、利用者が自分でサービスを選ぶ時代みたいになってきました。
だって措置から契約ですからね。
で、そうすることによって、
民間事業者の参入が進んで、
競争が生まれたわけですよ。
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そうすることでどうなったかっていうと、
量ですね、量は間違いなく増えた。
で、サービスを受けられる人の数、ニーズの充足率、
この点ではね、確実に上がってきていると思います。
それは今でもそう。
本当にこれは大きな前進だなっていうふうに思うんです。
ただ、一つね、問いかけたいことがあるんですよね。
質はどうだろう?みたいなさ。
いや、分かります。
利益を出さないと、やっぱり民間事業者も参入しているわけですからね。
利益を出さないと事業は続かないんです。
それは事実。
僕自身、地方自治体の職員として、
お給料をいただいてね、生活しているわけですから、
それも分かります。
お給料、お金がないと生活はできないんだから、
綺麗事は言えないよ。
だって資本主義社会ですからね、現代は。
資本主義社会で経済が回ることの大切さも、
もちろん頭では分かっています。
ただね、福祉の現場に長くいる者として、
そして社会福祉士の資格を取り、
福祉の勉強をしてきた者として、
やっぱり思うことがね、僕の中ではあって、
それは何かっていうとね、
やっぱりね、福祉は競争の産物だけにしては、
もったいないんじゃないかなっていう風に思います。
やっぱり、国家が保障する根幹として、
福祉っていうものをね、位置づけ直せないだろうか。
なんかね、そんな風な問いをね、僕はね、
ずっと持ってるんですよね。
今のね、この国家レベルでの政策をね、見ていると、
こういう順番に見えることがあります。
経済力を上げる。
そして経済力を上げた結果、
いろんなことにね、サービスが展開できるじゃないか。
そのうちの一つに福祉というものがあって、
福祉に注ぎ込む。
力があれば福祉に注ぎ込んでいこう、
みたいな雰囲気を僕は感じています。
でもね、僕は逆の順番もあると思ってて、
福祉に力を入れるために経済力を上げよう。
こういう考え方ですよ。
で、結構僕はこのマインドの違いが、
姿勢に現れると思うんですよね。
姿勢の違いは態度に現れます。
で、態度の違いは、
国民、住民にね、現れていくんですよね。
もちろんどちらが正解かは簡単に言えないです。
これは僕の考え方ですから。
ただ、どちらを根っこに置くかによって、
大きくね、違うという風に思ってるんですよね。
ここで冒頭の息子の話に戻ります。
彼がショッピングセンターでふらふらとね、
一人で歩いていくという話をしたと思うんですけども、
このふらふら一人で歩いていけるのは、
振り返った時にそこに僕らがいるからですよ。
安全基地があるから冒険できる。
帰る場所があるから飛び立てる。
で、これね、子供だけの話じゃないという風に思ってて、
福祉が機能している社会っていうのは、
まさにこの安全基地がね、機能している社会だっていう風に思ってて、
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失敗してもいい。全力でぶつかってもいい。
チャレンジしていい。
なんか、それでも戻ってこれる。守ってもらえる。
そういう安心感が、僕ら大人にとっては、
新しい挑戦や価値の創出につながるんじゃないかなという風に。
それはひいては、この国家とか地域への経済への貢献にね、
なり得るんじゃないかなという風に思います。
まあ、あの、根っこっていう話をしましたけども、
土壌を大切にしないと植物は育たないじゃないですか。
根っこを丁寧に扱わないと木は倒れるじゃないですか。
子育て、高齢者、障害者、医療、経済的困窮、
そういったものへのサポート。
こういったものを安心してフォローできる体制があることが、
僕はね、魅力的な国だったり町を作る。
なんか、ここの国で生まれてよかった。
この町に住んでいたい。ここに引っ越したいな。
こんなところで子育てしたいな、みたいな。
そういう風に思える場所になる。
本当に福祉は根幹だという風に思っています。
社会を支え、人を守るもの。
安全基地としての福祉が機能してこそ、
人は安心してチャレンジできる。
本当にね、現場で働く社会福祉士として、
そして一人の親として、
僕はね、やっぱりどっちが先か。
経済が先か、福祉が先かっていうと、
福祉が先のマインド。
そういう社会になればいいなーって。
いや、そういう風な社会にしていきたいなという風に思っています。
はい、ということでね、
今日はこれからの社会に必要な安全基地というタイトルでね、
お話をさせていただきました。
最後までお聞きくださりありがとうございます。
それでは本日もエンディングのお時間です。
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