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2025-04-14 18:39

【輝きの秘密】銀を着ける蒸着加工!現役TES資格保持者「福永社長」によるラメ糸解説07

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現役TES資格保持者「福永社長」によるラメ糸の徹底解説ラジオ。

後染ラメ糸メーカー「泉工業株式会社」の福永社長が繊維業界40年の経験をもとに、業界用語をわかりやすく説明する番組です。

今回は【蒸着加工】

主に"真空蒸着"と呼ばれるものに焦点を当ててお話していきます。

何故真空蒸着である必要があるか、何故銀を使う必要があるのかを是非ご自分のお耳でお確かめください!!


○このポッドキャストを聴いた人はどんな変化があるか

毎週楽しみながら繊維の知識が増えていく。一ヶ月で4〜5個、一年で52個の知識が増える。

→仕事場で会話にすると、自分が着実に成長している事を実感できる。


○こんな人にピッタリ

繊維業界の仕事をもっと楽しみたい

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福永社長に会ってみたい


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(TES試験受験者)


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サマリー

このエピソードでは、ラメ糸の魅力や作り方、そして金属コーティングの重要性である浄着について詳しく説明されています。特に、銀を使用する理由やアルミニウムとの違いについても触れられ、繊維業界における技術革新の発展が考察されています。また、蒸着加工における銀の使用時の速度調整の重要性とその影響についても詳細に解説されています。さらに、フィルムの冷却方法や膜圧の調整についても触れられ、蒸着機の内部構造について説明がなされています。

ラメ糸の魅力と展示会
ジョブオール 福永ひとしの繊維の泉
始まりました、泉工業株式会社福永ひとしの繊維の泉
この番組では、ラメ糸の魅力や作り方、使用法についてお話ししていきます。
ラメ糸は織物や編み物、刺繍や縫製など様々な場面で使われ、製品に華やかさを添える大切な存在です。
どんな種類があるのか、扱う時の注意点は、そんな疑問にも丁寧にお答えしながら、ラメ糸の世界を深く探っていきます。
お相手は繊維業界40年福永社長です。よろしくお願いします。
ヤンフェアも終わりまして、その次の週に、翌々週に社長また展示会の方に行ってきました。
こだわりの布という生地の展示会になります。
糸谷が生地の展示会に出るという理由は、さておいて。
さておくんですか。
ちょっと説明すると、もう3話分ぐらい話さなあかんので。
長いわけですね。
また、知りたい方はお会いした時に聞いてください。
わかりました。
さておいて、行ってきました。
やっぱり糸谷が生地を売るっていうことは、もう何回やるな。こだわりの布も5、6回言ってるんですけど。
最初から今も変わらず、難しいなあって思います。
やっぱり世界が違うと言うとちょっと大げさかもしれないですが。
僕ら糸の世界観からすると、やっぱり生地の世界観ってちょっと違うので。
それはそれで、餅は餅屋というのか、糸は糸屋で生地は生地屋やなっていうのを本当に痛感させられてます。毎回。
今回ね、3月の半ば過ぎという日程でありながら、東京渋谷で行ってるんですけども。
なんと雪が降りまして。
3月の半ばに。
3月の半ば過ぎに。
もう終わったやろみたいな感じのことを言ってる最中に降ったと。
そんな関係で、さすがに雪の降っている時間帯とかはもうほぼ来客がないという状態で。
うんちはうんなんですけども、そういうこともありまして。
非常に今回は特に弊社のブースに関してはお客様が大変少なかったという。
それでもね、せっかく行ってますので、そういう意味では色々勉強させていただきましたですね。
特に今うちでね、ちょっとデッドストックになってるような糸っていうのがやっぱりあるので。
浄着の技術と特性
そいつを周りのブースの方々って結局自然に作ってられる方々なんで。
そういう方々に対して、こういう糸をうまく使っていただけることないですかねっていうような相談をね。
色々させていただいたり。
そんな時間にちょっと追加させていただきましたですね。
なるほど。
次回が9月なので、また東京でお会いできる方々がいらっしゃいましたら、ぜひお願いしたいなと思います。
それでは本日のお題は。
浄着という工程になります。
着色から続いて。
浄着という工程ですね。
まず浄着って何なのという説明をいたしますが。
浄着とは、金属を蒸発させて、気化させ、金属分子を機材の表面に堆積させ、薄膜でコーティングする製膜方法。
正確には真空浄着という手法なんですが。
単純に説明すると、金属を熱しまして、金属最初は固体なんですけど、そいつを熱して液体化する。
さらに熱して、今度は機体化すると。
その機体状態になった金属が上にピューンと飛んでいって、その上におるフィルムにペチャコンとくっつく。
透明になったフィルムが金属の光沢を得る。
これが浄着になります。
さっきも言いました、正式には真空浄着という。
真空って何なんというと、真空じゃない状態でそれを行うと、
空気中にある他の物に、他の分子とかに疎外されてしまうんですよ。
酸素とかですか?
酸素とか。
二酸化炭素とか。
いろいろある奴らが邪魔するんですよ。
ピューンって金属が飛んでいくときに、本来フィルムにペチャコンとくっついて欲しい物が違う物にくっつき寄ると。
だから真空状態にして、できるだけそういう疎外する物をなくした状態で行うことで、
しっかりフィルムに金属がくっつくという形になります。
真空状態で行うことで密着力の向上とか、
高品質の膜が形成されるというような形になります。
銀の使用と生産性
非常にこの真空乗着装置、真空乗着機と言われるんですけども、非常に高価です。
高い。
高い。お値段高い。
ですので弊社の工程の中で唯一、その装置のない機械になりますね。
今は乗着を頼んでいる。
外注さんにお願いしているような状態になっています。
むちゃくちゃ高いです。
何億円です。
手が出ないですね。
なかなかね。
僕らの業界って本当にこの真空乗着がないと、フィルムに金属光沢を付与できないので。
真空乗着機と呼ばれている真空乗着方法以外は、その乗着というのは存在しないんですか?
いやいや、スパッタリングとかそういうものも、いわゆる薄膜コーティングって言われるものの中に入りますね。
スパッタリング方式ではダメってことですね。
ダメなことはないです。
ただ速度がやっぱり真空乗着の方が圧倒的に速いので。
生産性。
生産性の問題等々で、やっぱり今一番向いている。
僕らの業界、そもそも以前にも説明しましたが、和紙に漆塗って金箔を貼り付けて、それを細切って糸にしてたという業界なんですけど、
昭和の30年代半ばぐらいにポリエステルフィルムっていうものが出来上がって、それに伴ってこの真空乗着という技術が確立をして、
飛躍的に僕らの業界っていうのは、工業製品として大量生産できるようになった。
それが僕らの業界のいわゆる第一変革期みたいな状態ですね。
今まで手工業をやったものが工業製品としてできるようになった。
ほんまに大量に生産できるようになったっていう形ですね。
この真空乗着という技術が確立しなかったら、今でも手工業ってことはないかもしれんけど。
ここまでの大量生産はできなかったよね。
その真空乗着ですが、金属は特別この金属じゃないとダメということはないんですが、
僕らの業界で流通させる金属としてはやっぱりアルミニウムというのが安価で加工しやすいっていうのがあって、非常にポピュラーに使われてますね。
うちの場合は後染めがメインということもあって、金属は銀ですね。純銀。
AGを使うことが非常に多いです。
前回も説明したように、透明フィルムにアルミ乗着を施した、いわゆる銀のフィルム。
これが先染め用なんかで使われるラメ糸に使われてます。
これはフィルム商社さんから僕らはフィルムを買うんですけど、
透明のフィルムのものを買ったり、あるいはアルミ乗着されているフィルムを買ったりというような形ですね。
アルミ、僕ら泉工業では後染め用のラメやから銀を使う。
それはなんで銀を使う必要があるんですか?
繊維製品って、特にポリエステルなんかはそうなんですが、アルカリ処理されることが非常に多いんです。
アルミニウムってアルカリに対して極めて弱いので、溶けよるんで。
ですので銀を使う。
アルミでアルカリ処理をすると、もう透明のフィルムに戻っちゃうってことですか?
そうそう。アルミが溶けてしまってなくなるようになって、
透明のフィルムになっちゃうので、後染めとか極端に言うと晒しでもそうやし、原料処理とかでもそうやし、
あと反応染色とかもアルカリを結構使いますから、
そういうときはアルミのワンプライの先染め用なんかを使っちゃうと、金属光沢がなくなっちゃう。
そういうときは後染めのものを使っていただく。
そのために銀が使われている。
あと一部鈴も使われてますね。
アルミよりは鈴の方がアルカリに対しては強いので、
鈴なんかもそれなりかな、そんなに多くはないですけども、使われている場合がありますね。
そのどのくらいの加工やったら耐えられるみたいなのが、鈴はまだちょっと強い?
うん、ちょっと強い。
強さ的にはアルミが弱くて真ん中に鈴がいて銀がいる?
そう。
それよりも強い銀はいるんですか?銀というかシルバー色は。
シルバー色か、ないんちゃう?
現状ではわからへん。ない。
銀色の金属だけでも限定されるんで、あとはその流通量っていうのかな、金属のね。
あまりにも希少性な金属やと、確かに銀よりも強いのかもしれないけど、手に入れるのが大変とかさ。
値段がすごいとか。
あと国家レベルの打ち合わせが必要とかさ。
しがらみがすごい。
大変そうなんで、そうなるとやっぱり手に入らないので、一般的には流通している銀を使うことが多いですね。
なるほど。真空乗着の個体から液体になって、それがフィルムにくっつくじゃないですか。
それがどれくらいのスピードで?
乗着は秒速何十メーターとかっていうような速度で。
めちゃめちゃ速いってこと?
めちゃめちゃ速いですよ。見えへんですよ。
銀の蒸着加工
そのスピードでつけられていく時の銀がつく量で調整とか。
それはね、すべて速度で。
効かされた金属がピューンて上がっていくのはもう言うたら勝手に上がっていきよるもんやんか。
だから上を走っているフィルムの速度によって膜圧の調整をしているっていう。
乗着膜圧っていうのはオングストロームっていう単位で表現されたりするんですけど、
オングストロームってものすごく薄い厚みじゃなくて距離やね。
長さを測る単位の一つで、ものすごく短い距離を表すための単位ですわ。
あまり皆さん聞かれたことがないと思うんですけど、
ミクロンとかはまだ聞かれたことがあるかもしれないですけど、
それよりも薄いものを表現するときにオングストロームっていうものを使います。
もうほんまにほぼ誤差みたいな感じ?
一生懸命やってる人にとって誤差って言われるんだけど。
速度調整的にすごい大変なことはあると思いますけど、
我々が重さだとか、そういうところを表現するにあたってできるだけ少なくした状態でオングストロームになって付けられてるから、
普段僕らが表現するときには6ミクロンって入ったら、そこのオングストロームほとんど破裂してるじゃないですか。
そういう意味では、ほぼ気にしなくても大丈夫って言われてるぐらいの爆発になるってことですね。
そうそう、蒸着ってすごいんですよ。
蒸着機の内部構造
じゃあ速度を変えるとそれだけトフ量多くなるってことですね。
そうそう、ゆっくり速度を落とすことによって爆発を上げるっていう。
速度を上げることによって爆発を薄くするっていう。
当然金属使用量が少ない方が単価は安くなるので、なるだけちゃんと銀色に見えて薄くっていうのは蒸着メーカーさんは一生懸命されてますね。
もう一つ、フィルムが通るじゃないですか。
上にフィルムが通ってるところに上に上がってきた機体がつく。
これはフィルムの上側って完全に壁に密着した状態に進んでるんですか。
マスクと呼ばれている、フィルムが通るところっていうのが限られた場所なんです。
そこだけ通ってきてるんで、きゅーっと上がってきて、言うたらどうみたいな、マスクやな。
穴の開いてる箇所がきゅーっと上がってきて、銀がくっつき寄るところの穴を通るよってやつだけがフィルムにつくんですよ。
それ以外は蒸着機の下側の窯の壁にピチャコンってくっつき寄るんですよ。他のやつらは。
その穴を通過したやつだけがフィルムにつき寄るね。
もうほんまに小さいってことですか。
細いって言うかな。
その上、これもうほんまに何百度何千度みたいな温度になってるから、フィルムを溶けてもらうから。
穴の上側に冷却ロールって呼ばれている。フィルムを冷やすためのロールがいて、
そのロールを接触したところの下に穴が開いてて、そこを通った金属だけがフィルムにつく。
口で言うの難しいな。
要するにその上の面はロールに引っ付いてるってことでしょ。
冷却ロールに当たったんですよ。
だから銀は突破されることはないってことですよね。
下側はその穴の開いたやつたちが来てそこについてくれる。
僕はもうあのすごいでっかい長いところを秒速で走ってるもんやと思ってた。
こんな小っちゃい、そんな細いんですね。
僕ら、特に僕なんかもそうやけど、子供の時からこの着色、前回説明させてもらった着色っていう工程になっている機械のコーターっていうものを見てるんで、
機械ってああいうもんやっていうイメージがあるんですよ。
初めて乗着機見たとき、ちっちゃって思ったからね。
ちっちゃいんですか。
それが見えてる部分って氷山の一角で、そこで作業してるんやけど、その下に氷河の大部分がいるみたいな。
下行くみたいな感じなんですか。
下が主装置なんですよ。
地上におるちょろんってした機械がそのフィルムに乗着してる。
秘密基地みたいな感じですね。
もう言うたら砂漠の中にスーパーハウスがポンってあって、その下に地底人がいるみたいな。
大都市みたいな。
そんな感じなんです。
そこで乗着されるわけですね。
そうなんです。
そのスーパーハウスの中で乗着されるんです。
でもその装置を動かしてる下が地底人が住んでいるところが州になるんですね。
本日お届けした内容は、
皇帝の中の乗着でした。
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ありがとうございました。
福永人氏の繊維の泉。
この番組は提供後染めラメイトメーカー泉工業株式会社製作ジョブオールでお届けしました。
18:39

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