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2022-04-27 11:45

言葉より先に物語があった?『セイゴオ先生の人間文化講義』本の感想

とても面白い本でした。Kindle版は出ていないようです。

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義
https://amzn.to/3rOBQwf
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メタ音声配信ラジオ、こんにちは、いわみです。
今日は、今読んでいる面白い本をですね、皆さんに紹介するというか、
読みながら自分の頭をまとめるために喋るみたいな、その両方兼ねたみたいなことをやってみたいと思います。
たまにこういうことをしているんですけど、
誰かに伝える前提でですね、読むと吸収の効率がめちゃくちゃ上がるってことを気づいてですね、
積極的に読んだらすぐ話すってことをしているんですけど、
リアルの場所でですね、話すというのは、その内容に興味がある人じゃないとやっぱり聞いてくれないというか、話しづらいっていうのもあるんで、
こういうポッドキャストの使い方っていうのは、アウトプットツールじゃなくて、
インプットの補助として使うっていうのはですね、僕はありなんじゃないかなと思っていますが、
何の本を読んでいるかというとですね、松岡誠吾さんという方の書いた、
17歳のための世界と日本の味方っていうですね、誠吾先生の人間文化講義っていう本です。
黄色い本でですね、面白い絵が書いてあるんですけど、どんな本かというと名前の通りですね、
松岡誠吾さんっていうのは、東京大学客員教授、編集工学研究所所長、ISIS編集学校校長、
物を教えている人ですね、いろんなことで。この本に関しては、世界の全体的な歴史を俯瞰して、
最後の方に日本とヨーロッパの繋がりみたいなことを書いているんですけど、構造としてはあれですね、
サピエンス前史みたいな、あれはもっと原始時代から現代までのトータル的な俯瞰した本でしたけど、
これはそれをもうちょっと日本寄りにして、世界と日本の味方みたいなことでですね、
大抵その宗教とか、その言語の成り立ちとかそういうことが書いてあるんですけど、
これはめちゃくちゃ面白いなと思ってですね、それで内容、簡単に説明はできないんですけど、
自分で気になったことをですね、ランダム的に挙げてみると、まず最初に僕が面白いというか思ったのは、
言語よりも物語が先だったということが最初の方に書いてあった。
それはなんていうか、すごい目から鱗だなって思ったんですよね。
言語の仕組みが物語を作ったんじゃなくて、物語の語り方や伝え方が言語の仕組みを作ったってですね、
ちょっと一見何を言っているのかわからないかもしれませんけど、でも冷静に考えてみると、その通りかもしれないなっていうですね、
本当にどうかっていうのはもちろん誰にもわからないわけですけど、要するに言葉ができるときって別に言語はそのままあったわけじゃないっていう、
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よくコミュニケーションの道具として言語が発達したっていうふうに何となく理解で思ってましたけど、
コミュニケーションに先に物語があったっていうですね、物語は何のためにあったのかっていうと、原始宗教というか、
人間を統治するためというか、その辛いことから逃れるためというか、考えてみるとすごく深いテーマというか、言語より先に物語があったっていうのはですね、
僕の中では結構納得がいったんでしょうね。物語を語る語り部みたいな人はですね、どこの部族でも昔からいてですね、
紀元前800年くらい前からいて、面白いのは身体的な障害を持った人が語り部になりやすかったっていうのが書いてあってですね、
例えば耳なし法一みたいなそういうことでしょうね。そこから2日目の講義から、聖書とか宗教のほうに入ってくるんですけど、
キリスト教とかユダヤ教とかイスラム教の神様ってみんな同じ神様だっていうことですね。知ってました?
僕もなんとなく聞いたことあるんですけど、そういう流れでですね、歴史的に生まれてきたんだってことですね。
全然知らなかったし、これはですね、なんていうんだろうな、なんで学校でこういうことを教えなかったんだろうって、
もしかしたら教わってたのかもしれないですけど、僕はあまり真面目じゃなかったのでそれを覚えていなかったかもしれませんけど、
この本みたいに面白くですね、ちゃんとイメージができるやり方で世界の流れっていうのをもっと小さい頃から分かっていたんですね。
結構世界の見え方は違ってきたなって思っていますけど、今からでも遅くはないので、こういう本を読んだり。
最後の第4項でですね、日本について考えてみようっていうところがあるんですけど、日本の文化って神話とか古事記とか日本書紀から記されているっていう。
僕はですね、この本と関係なくオーディブルとかで結構日本の文化、日本神話とかってですね、大体子供向けなんですけど、
ああいうのを聞けてですね、何かの檻に何年か前に聞いたことがあって、全然知らなかったなってことに驚いたんですよね。
天照大神神とか、ああいうのってもともと普通に日本書紀とか古事記とかに出てきているので、
もっと昔はですね、戦前みたいなのはこの日本の神話って普通におとぎ話みたいな感じで親しまれていたらしいんですけど、
なぜかその戦後にですね、神話に触れることが結構日本ではタブーになってしまったっていうことで、
その理由としては、結構極端な人たちがそういうのを持ち出して、そこから戦争になってしまったみたいなことで、
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後遺症みたいな感じで、今その日本では結構神話に触れることが未だにちょっと怪しいみたいな思われているところがあるっていうことだけど、
でもこれは結構間違っているというか、ちゃんとした方がいいなって、この本を読んでもですね、オーディブルを聞いても思ったんですけど、
普通に面白いんですよね、その昔話として。桃太郎とか、あれよりも普通にイザナギとかイザナミとか、
ああいう最初に日本が生まれてですね、イザナギとイザナミが生まれて、その前にももっと原始の神みたいなのがいるわけですけど、
そこからですね、国が生まれて、最初に生まれた子供はですね、一番最初に生まれた子供はキケイジだったということですよね。
これヒルコっていう名前で、今はこれは名前を変えてですね、エビスっていうのはヒルコから来ているっていうようなことだったりとか、
こういうトリビア的なことも書いてあって、この本は面白いなって思ってるんですけど、
それでいろんな神を生んでいるときに、火の神様である火の家具土を生んだときに、イザナミは火傷をして死んでしまうんですね。
それを悲しんだ夫のイザナギは、黄泉の国へ行ってですね、これ物語にあったりしましたけど、
会いに行ったらですね、変わり果てた姿でウジ虫だらけで怖くなって帰ってきたらですね、逆に奥さんが逆切れして襲ってきたみたいですね。
なかなか面白い話ですね。
これいろんな子供用の絵本とかになっているんで、もうちょっとこれは知った方がいいなって思いましたよね。
まだこれ読んでいる途中なんですけど、ここも面白いなと思ったところはですね、
日本最初の神話で生まれた古事記と日本書記って書かれ方が違っていて、どう違うのかというと、古事記の方は万葉かなというひらがなの原型になっているようなあれですよね。
で書かれていて、日本書記というのは漢文という中国から来た漢字で書かれているという。
それでどっちもですね、日本の言葉じゃないというところですね。
それがもともとなかったというところなんですけど。
つまり日本で一番最初の物語だとされているテキストは別の国の言葉で書かれているというのもですね、結構これは重要なポイントで書いてあって、確かにそうだよなと思ったんですよね。
日本の最初の歴史の始まりが中国語で書かれているということですよね。
これは結構面白い指摘だなと思ったりしました。
それで最初に日本語としてひらがなとか生まれてきた万葉かなというのがもともとらしいですけど、これは漢字を強引に音読みして生まれたという。
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最初にひらがなというのは女性の文字だったらしいですよね。
女性が歌とかを読むときに使った言葉としてひらがなをですね、漢字を崩して、例えばあだったら安倍さんのあみたいなやつとか、いだったら以上のいとかありますよね。
あれを崩して簡単な形にしてひらがなが生まれたという。
最初の日本の文字というのは女性によって生み出されたというのが結構面白い指摘だなと。
あとは神社と寺が日本にいろいろ混在するというのは、割と僕たちは普通にやってますけど、ちょっと後ろが騒がしくてすみません。
神社というのはもともと日本の神様を祀っているところで、寺というのは仏さんですよね。
仏というのは仏教から来ているわけですから、それが普通に混在していて、さらに今でいうと西洋のクリスマスとかそういうのも入っていて。
でもそういう、いろんないいとこ取りみたいなのは、別に今のはじまったことじゃなくて、別に紀元前から日本はそういうことをやっていたから、それが日本の特徴だみたいな。
ちょっと言い訳が入りますけど、そういうことが書いてあったりとか。
本を読んで思うのは、言語とかその成り立ちである宗教みたいなのを体系的に知ると、結構いろんなことの見え方が変わってくるなというのは思いました。
他にもこういうサピエンス全史的な日本的な本というのはあるんでしょうけど、この本はかなり面白く書かれているし、なるほどって思わせるところはすごく多いので、最初の入門編としてお勧め。
これリベラルアーツとかとはちょっと違うと思いますけど、人間のその成り立ちというか、歴史の俯瞰したあれってことですね。
これ結構日曜日にだらだら本をパラパラめくりながら喋っているんで、途切れ途切れに撮っていて、後で間を埋めなければなと思いながら喋っているんですけど、
そろそろ後ろの方がうるさくなってきたので、今日は終わりにしたいと思います。
今日中に配信できるかわかりませんけど、近々に配信したいと思います。
では聞いていただいてありがとうございました。
良い一日を過ごしください。さようなら。
11:45

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