土成実穂
皆さん、お待たせいたしました。大手企業×スタートアップの産学連携によるオープンイノベーションの実現のセッションを始めたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
このテーマは、産学連携により事業を加速させている大手の企業の皆さんと、産学連携による利点を深掘りさせていただいて、
なかなかウェブに載っていないような一時情報を皆さんにお届けしたいなと思っております。
さらに、産学連携の一つの手法である大手企業とディープテック系スタートアップの取り組みを進めておられる方々にも、
今日参加していただいていますので、多角的に産学連携の実態を深掘りしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
本日、モデレーターを務めさせていただきます株式会社ユニッチの土成と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
私の方からご紹介をさせていただきます。東壇社株式会社始末製作所の高橋さんです。
髙橋雅俊
どうもよろしくお願いします。
土成実穂
産業化成工業の森さんになります。
森宏一
よろしくお願いします。
土成実穂
株式会社スクリーンアドバンストシステムソリューションズの中村様です。
中村康則
中村と申します。よろしくお願いいたします。
土成実穂
株式会社AFIテクノロジーの隅田さんになります。よろしくお願いいたします。
隅田剣生
隅田でございます。よろしくお願いします。
土成実穂
参加者の皆さんが今回テーマが大手企業スタートアップの産学間連携ということになっているので、
どんな方々が参加されているのかアンケートを取りたいなと思っております。
今日でいうと大手企業かな?大手企業の皆さんいらっしゃいますか?
こんな感じだそうですよ皆さん。
スタートアップの方もいらっしゃいますね。
あと他何ですかね?支援会社とかVCの方もいらっしゃいます?
おーなるほど。
ということで比較的プレイヤーの大手の企業だったりスタートアップの企業の皆さんが多いということになっておりますので、
何か最後ですね、この回が終わる時にはTipsというか、
明日からでもできるような産学間連携の一手を見つけていきたいなと思っております。
よろしくお願いいたします。
ということでまず後半はパネル3テーマを用意しているんですけれども、
前半は私含め各社さんどういった企業さんで産学間連携をやられているのかというのを
簡単に資料を使ってですねご紹介をさせていただきたいと思っております。
ちょっとごめんなさい見えづらいかもしれないんですけれども資料で進めさせていただきます。
まず私が所属しておりますユニッチになります。
簡単にご紹介をさせてください。
私ユニッチの代表父なりと申します。
アルファドライブグループの中でオープンイノベーション支援を専門とした子会社を
3年前に設立をしております。
我々大事にしているのはですねマッチングでは終わらないオープンイノベーションというところをテーマに掲げておりまして、
制度設計から大企業の方が募集を始める前の検証そしてマッチング、
マッチング後の実証実験といったところ一気通貫でご支援するということを大事にしている会社になります。
強みとしては国内最大級の新規事業支援搬送実績を持っているというところで、
単にですね各社に応じたものというよりかこれまでのノウハウを生かした仕組みづくりといったところが我々ありますので、
イノベーションマネージメントシステムこういう風に構築するといいですよというのを体系的にお伝えできるというのが強みになっておりますし、
また2万件のスタートアップデータベースを持っているというところで、
人とテクノロジーの力でオープンイノベーションを支援している会社になります。
一部実績をお持ちしましたが、厚生産であったりですとか理工産、半球半芯不動産、モビリティーショー、
なんかですね幅広い業界のオープンイノベーション支援をさせていただいております。
今日はオープンイノベーションの中でも産学関連系ということで、
私もまだまだ勉強したい領域だなと思っておりますので、
ぜひ皆さんからいろいろお伺いできればと思っております。
よろしくお願いいたします。
では高橋さん、バトンパスします。
こちらの緑のボタン押してください。
髙橋雅俊
ありがとうございます。
髙橋雅俊
島津製作所の高橋です。
本日はお集まりいただきましてありがとうございます。
私高橋はですね、島津製作所の中の基盤技術研究所未来戦略推進室というところでおります。
こちらは研究所の中の組織になっているんですけども、
新規事業につながるような企画であったり開発を進めるということと、
それからスタートアップさんでいくとCVCの機能もこの中にあるという形で、
積極的にスタートアップさんとの連携を進めるというところで活動している舞台ということになります。
まず島津製作所がどんな会社なのかというところを簡単に記しているのはこのスライドになるんですけども、
ご覧の通り島津って明治8年、1875年なので、来年でちょうど150周年というかなり古い企業になります。
ただ京都の企業ってそれこそ数百年以上続いている企業さんとかお店もいっぱいいらっしゃるので、
京都の中では150年というとどっちかというと若い会社ぐらいのイメージで捉えられてしまうという会社ですね。
どんな事業をやっているかというところはこの後のところでまたご説明しますけども、
我々大きくこの4つの領域で事業というものをやっています。
左上からこの計測機器というのがあるんですけど、これいわゆる理科学機器とか分析機器みたいな形で、
特に理系の方ですと学生実験で使ったりとか、あるいは研究室に行ってから使ったりとか、
そういうような分析をするような測定装置を作っているというのはこの計測機器で、
これが島津の中でも一番中心になっている事業領域ということになります。
その下の異様機器ですけど、こちらは我々X線関係の装置をやっているので、そういうレントゲイン周りの装置。
それから産業機器というのは、これは油圧のポンプであるとか、そういった領域ですね。
それから航空機器、飛行機に搭載するようなフライトコントロールとか、そういったようなものも島津はやっています。
こういう領域で活動していまして、その中で我々新しいものを生み出していくというところを今積極的に考えておりまして、
特にこの左側、ちょっと見にくいんですけど、やはり島津単独ではなかなか新しいものができないというところから、
アカデミアとの連携であったり、スタートアップさんとの連携であったり、
そうしたところを組み合わせることによって、この新しい事業展開というものを描き出そうという形で、
我々が持っている要素技術と組み合わせるというところを今積極的に進めようとしております。
次に、これ4つプレスリリースコピーなので、細かいところは全く見えないと思うんですけど、
一応スタートアップさんとも今連携を進めてまして、それは共同開発であったり、あるいは販売連携であったり、
あるいは出資させていただくというパターンがあったりという形で、我々の事業に比較的近いところのスタートアップさんとはこういう形で連携を進めさせていただいている次第です。
それから最後の方になりますけど、我々のCBCも立ち上げて、このシマーズフューチャーイノベーションファンドという形で、
昨年4月にCBCを立ち上げました。
我々特にディープテック系の方のところに出資を積極的にさせていただいてまして、
ファンドの規模としては50億円で、グローバルブレインさんとの2人組合で運営をさせていただいてます。
今1年ちょっと経ちましたけど、この右下のところにポートフォリオ4社書いてますけど、
遺伝子検査の会社であったり、想定系の会社、あと医療系の会社、あとAI系の会社、こういったところに出資をさせていただいているという形になります。
そういう意味で我々、今スタートアップさん、それから大学さん、こういったところの連携というところは、
特にやっぱり技術の会社というところがベースにありますから、そうした連携というものは極めて大事だなという形で今活動させていただいてますので、どうぞよろしくお願いいたします。
土成実穂
ありがとうございます。
髙橋雅俊
共同研究、共同開発だけではなく、CBCもいよいよ立ち上がりましたけど。
土成実穂
昨年から立ち上がったというところで、ぜひディープテック系のスタートアップの皆さん、この後名刺交換をしていただきたいなと思います。
では次、森さんお願いいたします。
森宏一
ではですね、サイオン活性のご紹介をさせていただければと思います。
私はですね、サイオン活性の事業企画本部というところにおります森と申します。
本日よろしくお願いいたします。
事業企画本部というところでございまして、いわゆる既存の事業部とはちょっと別のコーポレートの組織でございまして、会社として新規事業をどうやって組み上げていくかというところですね。
そういったところを担当するような本部におります。
どんな会社かというところをお示しをしておりますが、本社がですね、京都の東山というところにございます。
実は新幹線で京都駅に来ていただくと、京都駅の近くで弊社をご覧いただくことができるんですけども、
非常に街中に本社がある会社でございまして、こんな街中にこんな工場あるのかなというところでご覧いただいた方もおられるかもわからないんですけども、
そういったところで一部生産活動もしながらですね、京都で事業させていただいているような会社でございます。
事業のところはパフォーマンス・ケミカルと書いておりますが、科学の中間体ですね、いわゆるBtoBで化学品を販売させていただくようなことをやっております。
具体的にどんなところで事業をさせていただいているかというところをお示ししておりますが、
基本的に左側の6つの分野になります。
具体的なところで言いますと、中断ですね、海綿活性剤と書いておりますが、これが実は成り割の事業でございまして、いわゆる洗剤の原料に使われるようなものになります。
ここからですね、樹脂関係とかに発展をしてまいりまして、上段自動車関係の事業であったりとか、
真ん中のところは、いわゆる住宅関係とか、電子材料とかですね、そういったところ。
右側に行きますと、バイオメディカル、ライフサイエンス系ですね、そういったところであったりとか、実は様々な分野で展開させていただいております。
なかなか酸化性という名前をメインにしていただくことは少ないかもわからないんですけども、実は皆様の身の回りのところに使っていただくものに入っているケースがたくさんございまして、
かけながら皆様の暮らしをサポートさせていただいている、そんなことをやらさせていただいている会社でございます。
こういった会社なんですが、当然今後成長していかなければならないというところで、直近の中継で掲げておりますキーワードがこちらです。
科学の力で科学の枠を超えるというところですね。こういったことを掲げまして、新しいイノベーションを起こしていきたいということで今取り組んでおります。
この中で、事業企画本部というところで新しい事業の取り組みをしているんですが、先ほどケミカルの材料と申し上げましたが、
そういったところから超えて、センサーであったりとか、農業関係であったり、養殖事業であったりとか、アップサイクルのところとかですね。
枠を超えるような取り組みもチャレンジしながら進めているというところでございます。
その中で、より新しいものを積み上げていくにはどうしたらいいかというところは絶えず検討しております。
当然のキーワードですけれども、エコシステム戦略というところで、一社ではなかなか難しいというところは共通のところかと思いますので、
我々もいかにパートナーさんと連携していくかというところに主眼を置きながらやっております。
この中で、スタートアップさんとの三学科の連携で言いますと、CVIというところですね。
イノベーションのためにどうスタートアップと関わっていくかというところ、ここに重きを置きながら今検討をしております。
目的観は左側に3つ書いておりますが、ピースを埋めるだったりとか、ユニークな技術がないかとか、
あとは我々が把握していないような事業界をどう展開していくかとかですね、その辺りを意識しながら今取り組んでいます。
具体的な事例は右側に載せておりますが、我々も基本的にディープテック系ですかね、
そういったテクノロジー系を中心にいくつか具体的な趣旨を指していただきながら、新しい事業を作っていきたいなということで取り組んでいるところでございます。
森宏一
本日はいろいろディスカッションさせていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上です。
土成実穂
ありがとうございます。
では次中村さん、お願いいたします。
中村康則
はい、スクリーンの中村と申します。本日はよろしくお願いいたします。
それでは私の方からですね、スクリーングループの産学連携と題しまして報告いたします。
私、今所属はですね、スクリーンアドバンスとシステムソリューションズというところにおりまして、
スクリーンの事業の中にAI及び量子コンピューティングを適用していく、そういったのをミッションとした、
そういう会社でございます。そこに所属しております。よろしくお願いいたします。
まずスクリーングループの会社の概要です。
本社はですね、皆さんと同じように京都市にございます。
設立が1943年なので80周年ということなんですが、
創業から含めますと155年なので、ちょっとだけ先輩かな、みたいな感じのところですね。
はい、東商プライム上場企業でございます。
スクリーンのですね、これ主力工場、滋賀県の彦根市というところにございまして、
これ非常に大きな工場なんですけれども、なんとこれあれなんですよ。
敷地の中に鉄道が走ってまして、ちょっと見えにくいんですけど、スクリーン駅というのがございます。
スクリーン前ではなくスクリーン駅というのがあるんです。
それ敷地の中なんで。
土成実穂
前ではなく中ですもんね。
中村康則
中なんです。そういった企業でございます。
何をやっているかと申しますと、メインはですね、半導体製造装置です。
この右上ですね、セミコンダクターソリューションズということになります。
その中で洗浄装置はトップシェアです。
あの半導体を作るシリコンウェアを綺麗にする洗浄装置ですね。
そのトップシェアをいただいている会社です。
でですね、創業時はこの左上のグラフィックソリューションズというところで、
印刷製飯機器を作っていたんですけども、
最近ではですね、皆さんひらぎの民調体とかひらぎの格好色とかご存知ですかね。
あのマックやiPhoneの標準フォトなんですけども、実はそれもスクリーンの製品でございます。
あとはですね、プリント基板の製造装置であったり、
液晶ディスプレイの製造装置も手掛けておりまして、
なので皆さんが普段お使いのパソコンやiPhoneなどはですね、
私たちの製品かなり関わっているんじゃないかな、みたいな会社でございます。
その中でもですね、私所属しておりますのが、
このスクリーンアドバンスとシステムソリューションズという会社でございまして、
AI並びにデータサイエンスの事業を手掛けております。
最近ではですね、量子コンピューターの方も手を出しているみたいな感じです。
で、産学連携の事例、簡単にアカデミア系ですとテキストマイニングですね。
これまた後で深掘りされるんですよね。
ここでは省略しますが、こういったテキストマイニングのツールであったり、
因果探索、物事の因果関係、原因と結果をですね、
自動で明らかにするというソリューションなんですけど、
こういうツールを手掛けております。
なので、大学の先生が開発されたこういったライブラリであるとか、
あるいはアプリケーションを製品化する、みたいな感じでですね、
産学連携させていただいております。
またディープテック系ではやはりAIと量子コンピューティングですね。
ラボロAIさんというのはAI系のディープテックなんですけれども、
我々作っている製造装置向けのレシピですね、
これ人間が今まで作ってたんですけど、
もう本当にどんなに頑張ってもあるレベルまでいかないんですよ。
あるレベルまでしかいかないんですけど、
実はAIにやらせると4倍ぐらいの性能が出たりする、
そういったところを手掛けております。
またSIGMA AIさんは、これ量子コンピューティングとディープテックなんですけれども、
量子コンピューターですので、生産計画の最適化とか、
あるいは薬液マテレルズインフォマティックスですね、
薬液のMIなども手掛けています。
そんな感じでございます。
これ以外にもですね、様々な連携しておりますので、
また本日ご縁があればですね、
ぜひお声掛けいただければ幸いに存じます。
中村康則
どうぞよろしくお願いいたします。
土成実穂
はい、ありがとうございます。
では最後、
隅田さんなんですけど、隅田さんもスクリーングループに
ジョインされたということですよね。
はい、またその点は後ほど詳しくお伺いできればと思っておりますが、
ご紹介をお願いいたします。
隅田剣生
AFIテクノロジーの隅田でございます。よろしくお願いします。
大企業さん3社で、私どもが唯一スタートアップでございます。
まずあれですね、弊社の製品とサービス、
これだけ見てもちょっとあまり分かりづらいかもしれませんが、
どちらかというと、島津さんが作られている装置に近いですね。
いろんな細胞とか微生物を分析して、画像解析して、
いろんな検査をしたりですね、いい細胞を取ったりとか、
そんな装置とサービスを展開してございます。
創業から現在までということで、創業は2013年。
ようやく10年、11年ですかね。
ベンチャーで10年経つと、死にせのベンチャーと言われまして、
ベンチャーって分類されなくなります。
いろんなところに分類されるときに、今回一応スタートアップで入ってますけど、
だいたい10年経つと中小企業が扱いされちゃいまして、
なので、死にせのベンチャーと言っております。
当初ですね、ここに園長寺という、当時の代表ですね、
園長寺が研究開発で、私が主に事業開発で、2人で立ち上げました。
もともと我々も大学発ベンチャーでございます。
技術がね、京都大学とか大阪大学、それから都立大学、東京ですね。
いろんな技術を組み合わせて、経済産業省さんの、
この辺はよくあるベンチャーの設立する流れにはなっていると思いますが、
開発を始めて、始めのシリーズAですね。
シリーズAの時に、京都大学のアイキャップさん、
それから半大のOUVCさん、それからSMBCさん始め、
あと京都の都キャプチャルさんですね。
いろんなとこからご出資いただきまして、シリーズAで開発をスタートいたしました。
それ以前もですね、教師員さんとか書いておりますけど、
エクイティ集めるまでに、かなり教師員さんにもお金貸していただいて、
助けていただいて、ようやくお金が集まって開発が始まったというのが大体2015年ですね。
そこから段階的にいろんなロゴを書いておりますが、
シリーズBの頃に、ちょうど我々先ほどのように製品を作っています。
ベンチャーなんで、ものづくりできないんですね。
図面も書くのもあんまり書けないとか、コア技術ぐらいは持ってるんですが、
やっぱり装置開発となったら自社ではできないということで、
髙橋雅俊
また島野さんにも行きました。
土成実穂
こういう未来もあったっていう。
隅田剣生
初め島野さんに行きましたけど、どうかなって言われまして。
髙橋雅俊
タイミングが合わなかったんだと思うんですね。すみません。
隅田剣生
ちょうどスクリーンさんの方も新しいですね、ライフサイエンスの新規事業をされているということで、
一緒にやりましょうと、ものづくりもやりますよということで、
ものづくりと、お金もないんでということでご受信していただけませんかと、
いいですよということでシリーズBでスクリーンさんにかなり入っていただきまして、
大体Bのちょっと後ぐらいですかね、リードがiCAPからスクリーンさんに変わっていただいて、
そこから本格的に営業面も含めてですね、製造、営業、一緒にやっていきましょうということでスタートしました。
並行して海外のですね、いろんなやっぱり検査装置とか我々もやっているので、
アメリカ、実質グローバルな認証も取得して、ようやく装置として認められるようなものになってきまして、
はじめ島津さんにはですね、こんなおもちゃって、おもちゃ扱いされて、おもちゃって言われたんですけど、
土成実穂
たぶん高橋さんが言ったわけじゃないですけどね。
隅田剣生
やっと大手のメーカーさんにもですね、製薬会社さんにも買っていただけるレベルにやっとなってまいりました。
他、三浦のボイラーさん、三浦さんってありますけど、三浦さんもいろんな検査装置やってて、
三浦さんにもご出資いただいて、いろんな装置開発一緒にやってます。
ちょうど2年前ですかね、よりもうちょっと一緒にやっていきましょうということで、
スクリーンさんにさらに一株主になっていただいて、グループ入りしまして、
もともとスクリーンさん自身もライフサイエンスの授業をやられているので、
ちょうど一番右上の方に一緒に大学、特に我々ライフサイエンスなんで、
医学部、大学の医学部、兄弟だけじゃなくていろんな医学部と連携してまして、
スクリーンさん本体と弊社、他のいろんなベンチャー、それから大学たくさん一緒になってですね、
コンソーシアムを組んで、いわゆるがんを治療していこうというプロジェクトも立ち上げながら、
一緒に授業を進めさせていただいております。以上です。
土成実穂
ありがとうございます。まさか高橋さん、こんなお話になるとは。
髙橋雅俊
映像アーティストさんはそういう意味で存じてはいたので、何かそういうことが出るかなと思ってました。
土成実穂
思ってたんですね。よかったです。ありがとうございます。
では各社の紹介がこれで終わりましたので、パネルディスカッションに入らせていただきます。
今回3つトピックスご用意しておりますが、まず一つ目ですね、
もう少し各社さんの具体的な事例について深掘りをしていきたいなというふうに思っております。
高橋さんからいきたいかなと思うんですけど、先ほどプレスリリース4件ご紹介いただいた中で、
1つ2つ具体的に教えていただきたいなと思います。
髙橋雅俊
私どもやっぱりディープテック系のスタートアップさんといろいろ連携させていただいたりしているんですけども、
1つは共同研究ベース、あるいは販売連携、そういったパターンがあるんですね。
この下の2つなんですけど、左下側ちょっと見にくいんですけど、
こちらのシリコンバレーにあるシールドAIっていうスタートアップさんと
共同開発契約を結んで、ちょうどコロナが流行っている頃、
除菌とか殺菌とか、そういう技術を我々結構探してたんですけども、
実際にそのコロナの検査室とかを作った時に、
じゃあその後どう消毒するのっていうところが出てきたんですね。
基本的にはやっぱり吹き取りを皆さん消毒しているんですけど、
なかなかそれじゃしんどいだろうということで、
天井につけているところから照射して消毒するような、
そういう技術ができないかなっていうところで、
ちょうどシールドAIさんはそれを製品化に持っていこうという活動をされていたので、
ちょうど我々人感センサーとかAIとか組み合わせて、
人がいない時に光を照射して消毒する、
そういうようなことができないかなっていうところで一緒に、
これは今も共同開発させていただいて、
結構いろんなところに病院とか展開できそうなので、
今一生懸命開発を進めさせていただいてます。
それから右下のところなんですけども、
こちらは特に女性の産後鬱とかのところですね。
そこの課題に対して実際にメロディーインターナショナルさんの
扱っているデバイスを我々の子会社のところで
販売させていただいているという形で連携をさせていただいてます。
こちらはちょうど我々そういう人の生態を計測するような
デバイスを自社で開発しているっていうものがございましたので、
それと組み合わせることによって、
そういう新しい産後鬱とか、
違う領域にも入っていけるんじゃないかなという期待があったので、
そういう意味でメロディーインターナショナルさんの製品も扱いながら、
我々もそういう新しい市場領域っていうのを勉強して、
さらに何か新しいものを生み出す、
そういう観点で付き合わせていただいていると、
髙橋雅俊
基本的には当事者同士でやってましたね。
幸いというか、シールドAIさんがやっていたメインの市場を狙っているのは、
どっちかというともっとコンシューマー寄りだったんですね。
そういう意味で、我々はどっちかというとやっぱりコロナの検査室とか、
ちょっと病院寄りとか、ちょっと違う方向に持っていきたかったので、
そういう意味で新しい領域に進めるというところで話がしやすかったと。
もし既存のところで行くということになると、かなりぶつかったと思うんですけど、
市場を新しく開拓していくというところだったので、
それで比較的話がしやすく、うまく進んだということだと思いますね。
土成実穂
同じ、似たような研究をしていても、
それぞれ見据えているターゲットとか市場が違うとなると、
ある程度そこは役割分担しやすいということなんですね。
髙橋雅俊
特に新しいところに行こうと思うと、やっぱりお互い新しいところに行くので、
じゃあどうしようかというところは建設的に相談できるというところが良かったのかなと思いますね。
土成実穂
中村さん、この後また中村さんの事例も聞きたいんですけど、
結構アカデミアとの共同研究もやられていると思うんですけど、
今の役割分担というか、地材のところってすごい難しいんじゃないかなと思っているんですが、
中村さんのご意見もぜひ。
中村康則
地材の前にNDA結ぶときに結構揉めたりするケースもありますよね。
そうですよね。
あとはそこをさえ突破していただければ、
お互い先ほど歩み寄りというふうにおっしゃったんですけど、
まさにその通りだと思うんですよ。
ディープテックの方も我々の事業のことを理解していただく、
我々のドメインの方に近づいていってもらう必要もあるし、
私たちの方から逆にAIとかQのディープテックの方の技術も理解した上で、
一緒に仕事を進めていくというような、
歩み寄りは絶対必要だと思いますね。
土成実穂
なんかこれよくオープンイノベーション議論であるんですけど、
結局お互いの持っている技術も大事だって話なんですけど、
担当者同士の人柄というか人間性の部分だみたいな結論に結局なったりするんですけど、
歩み寄りってそういうことなんですかね?
中村康則
相手の事、相手の事業なり、相手の技術、仕事を好きになっていただくっていうのが非常に重要なんじゃないかな。
土成実穂
好きになる。
そのために工夫することあるんですか?
中村康則
まずはこちらの方もかなり相手の立場に立ってですね、
まずその相手がすごい大切にしている技術っていうのを、
我々も愛するみたいな感じが必要なんじゃないかなって。
尊重するってことですね。
それは結構重要だと思います。
土成実穂
どうでしょう?高橋さん今の愛するという。
髙橋雅俊
そうだと思いますね。
愛するって言葉はちょっと恥ずかしくてなかなか言えないですけど、
でもやっぱりウィンウィンになることを考えないといけなくて、
やっぱり人によっては自分たちの都合優先で、
自分たちのゴールだけを一方的に考えて提案していくっていうスタイルを、
人によってはそういう人もいるんですけど、
そういう場合なかなかうまくいかなくて、
お互いが共通認識を持てるゴールっていうのを設定して、
きっちり両方ともがウィンウィンになるという関係をどう築けるかだと思うんですね。
土成実穂
分かりました。ありがとうございます。
そしたら森さんのお話に行きたいかなと思います。
森さんはいくつか出資をされているスタートアップさんがありまして、
特に今日三角連携ということなので、
ちょっとその三角連携系のテーマでお話いただけるといいかなと思うんですけど、
どの事例がありそうですかね。
森宏一
そうですね。一応三角連携ということで言いますと、
今回6つ事例を出ししているんですが、
2つ目と3つ目の会社さんですかね、
ティンファクトリーさんとフロスフィアさんという会社は、
いずれもこれ京都大学発のスタートアップさんであられます。
やっていることは、2つ目のティンファクトリーさんはエアロゲルということで、
左側のいくつか目的観を示しているんですが、
その中で言うとユニークな技術ですね。
非常に面白い技術をお持ちな会社さんでして、
我々もぜひ使わせていただきたいなという観点で、
出資をさせていただいたのがこの2つ目の会社さんです。
3つ目のフロスフィアさんは、
右側に書いてますけど、パワー反動体というキーワードでして、
これ左側の整理で言いますと、
我々から見ると周辺の授業になるんですね。
実は反動体というキーワードもスクリーンさんがおられながらなんですけども、
参加者としてなかなか反動体授業に入っていくのは難しいという、
大きな課題感がありまして、
その中で出資をうまく活用しながら入っていきたいなと。
業界を勉強させていただいて、
どうやって授業をやっていけるかなというところ。
知見取り込みながら新しい授業を作っていきたいというところを期待して、
やらさせていただいている取り組みになります。
どちらも京都大学発ということで、
場所的に非常に近いというメリットがありますので、
非常に生き生きしながら、
特にこのフロスフィアさんなんか、
かつらの方にも、
かつらは分かるか分からないか分からないですけど、
実は京都大学さんの近くにも研究所を持っていまして、
土成実穂
歩いて5分ぐらいで行けるところにあるんですね。
森宏一
物理的にも距離が近いですね。
そうなんですよ。
そういうのもあって、
実は頻繁にコミュニケーションをさせていただきながら、
新しいことができないかなという取り組みをさせていただいています。
どうやって成果につなげていこうかというところは、
まさに今、あの手この手いろいろ議論しているところなんですが、
やっぱり、先ほどありますように、
どちらに関してもすごく面白いことをやられていると思っていますし、
人柄的にもすごく深いお付き合いをさせていただいていますので、
そういったことを使いながら、
まさに両者がウインウインになれる形。
それというのは何なのかなというところを目指しながら、
土成実穂
おそらくあるとは思うんですけども、
そこよりもそういう姿勢みたいなところが大きそうですね。
中村康則
お互いにいかに歩み寄る姿勢があるかどうかで
長続きするのか、あるいは
どんどんどんどん展開していくのかいなかっていうのは
結構分かれ道になると思います。
土成実穂
なるほど。
澄田さん、先ほど島津さんとのご縁を触れていただいてましたけど、
そのあたりの技術だけではない歩み寄りみたいなところって
これまでいろんな企業さんとの接点がある中で
どう感じられてますか。
隅田剣生
いや、それによって決まりますね。
本当に。
そういう意味ではよく俗人的って話がありますけど、
俗人的ありますよね。
担当者さんによってやっぱり全然変わります。
今でもそうですね。
土成実穂
なんか印象的だったエピソードありますかね。
隅田剣生
いっぱいありますね。
やっぱここまで来てるのも奇跡の連続みたいな話なんで、
たくさんあります。
分かりました。
土成実穂
ぜひそのあたりも語っていただきたいなと思うんですけど、
澄田さん、シリーズB後半のタイミングで
スクリーンさんとまず共同研究から始まったということだと思うんですけど、
この時には今みたいなブランドインというか
グループに入るみたいなことは全く考えてなかったんですか。
それとも少しシナリオとしてあったんですかね。
隅田剣生
いくつかは当然ありました。
森宏一
そうなんですね。
土成実穂
スタートアップですから、IPを目指すみたいな話と、
そうでなければMAと、一応二つの中の
隅田剣生
スクリーンさんね、
結構いい人がすごく多いです。
土成実穂
今ちょっと曲がってきましたね。
隅田剣生
別に他の会社さんというわけじゃなくて、
いろんな方々とお付き合いしていると、
すごく素直にお話できる方々がとても多いですね。
土成実穂
共同研究の中で製造も販売も一緒にやられていったというところなんですけど、
そこでの付き合いがあったからこそ、
ブランドインが決められたというところはあるんですかね。
隅田剣生
皆さんお互い、さっきの愛の話じゃないですけど、
土成実穂
釣れない人があんまりいないです。
隅田剣生
関西弁ですかね、釣れないって。
釣れないって関西弁か。
表面的であんまり情報のないというか。
皆さんちゃんとお話ししていただいて、
ダメならダメでね。
当然全部が全部いいわけじゃないので、
ダメの方が多いですけど、
ちゃんとお話ししていただいて、
ここでダメならダメ、
これならこれでやりましょうっていう。
それでうまいこと、
情報の方も合いましたし、
人の方も合いましたし、
土成実穂
それで我々も思い切ってお願いした点もあります。
ぜひこのスクリーンさんとの取り組みの裏話というか、
ちょっとここうまくいかなかったんだよねみたいな、
なかなかウェブでは知れない情報が聞けるっていうのが、
今日ちょっとあったりもする。
もちろん話していただける範囲で問題ないんですけど、
裏話的なとこはあったりしますか。
隅田剣生
悪いお話はそんなにないんじゃないですかね。
土成実穂
ここに上がってない会社さんいっぱいあるんですよ。
隅田剣生
別の大企業さんもありますし、
土成実穂
別の京都の大企業さんもあります。
隅田剣生
京都の大企業も。
まだここに載ってない会社さんですけど、
ひどいとこいっぱいありましたよ。
なるほど。
土成実穂
いわゆる大企業とスタートアップの悪い事例ってあるじゃないですか。
隅田剣生
そういう会社さんもやっぱりありました。
全然会社を会社と思わないような扱いする会社さんも当然ありましたし、
そういう中でスクリさんが一番普通にお付き合いいただいて、
今に至ってますね。
スタートアップさんいっぱいいらっしゃると思いますけど、
たぶんたくさんご経験されてると思うんですよ。
いっぱいされてると思うんですよ。
でもスクリさんはこれまでなかったですね。
土成実穂
中村さんそのあたりは、中村さんが愛を持ってスタートアップの皆さんと
いろいろ活動されてるってのは伝わってきてるんですけど、
スクリのグループとしてそういった何かバリューじゃないですけど、
っていうところあったりするんですかね。
中村康則
フードとして技術が好きなんですよ。
土成実穂
なるほど。
中村康則
なので何か新しい提案持ってきていただければ、
これ面白そうだなってことで調べていくんですよね。
調べていくうちに好きになっていくんですよ。
土成実穂
そうですね。
中村康則
そういうところでスタートすることは結構ありますよ。
土成実穂
森さんのところとかいかがですか。
技術を好きになる森さんのところもかなり研究をやられている会社さんかなと思うんですけど。
森宏一
まさに同じですね。
やっぱり技術が好きなメンバーが多いですし、
土成実穂
我々も会社としてはほとんど研究員が多いので、
森宏一
技術が好きというのは同じだと思います。
一方でそれを授業にどうしていくかっていうところ、
そこは大きな課題感があって、
そこの難しさはいろんな方と議論しながらやっていくっていうことですかね。
そこにやっぱり課題感があって、
技術だけでは難しくてって話を申し上げてはずっとしてます。
土成実穂
なるほど。
そこはありますよね、三角連携で。
技術とビジネスっていうところ。
森宏一
そうですね、そこはおそらく違うスキルなんだと思いますし、
我々まさに勉強中なんですけども、
スタートアップさん、三角連携にかかわらず、
どう技術を育ててビジネスにしていくかというところ、
そこはもっと大きな課題感として、
いろんな方と議論していかないといけないポイントかなというふうに今思ってます。
土成実穂
そこは仕組みで解決したりとかやられてる企業さんあったりしますか?
ビジネスと技術みたいなところ。
高橋さん、中村さん。
仕組みではやっぱり難しいのかなと思っていて、
髙橋雅俊
やっぱり我々も技術系の会社なんで、
どうしてもやっぱり技術レベルで気に入って共同研究を始めるっていうテーマは結構多いんですよ。
そういうやつはビジネス観点っていうのはちょっと後回しになっていて、
やっぱりあるフェーズで進んでいくとやっぱりそこがだんだん議論になってくるので、
その段階になってようやくいろんな人がチャチャ入れたり、
中に入ってきて事業としてだんだんブラッシュアップしていくみたいな、
そういう形になったりするんですよね。
だから最初からやっぱりビジネスも加味してやっちゃうと、
逆にうちの会社の場合はテーマが潰れちゃうかなっていうのも結構あります。
もちろん技術で行きたいんだったらまずちょっとそっち側を走らせてみて、
ちょっと事業はゆっくり考えても、
とりあえず最低限のレベルさえ考えていれば、
もうちょっと後になってから考えてもいいんじゃないの?
ぐらいにしておかないと結構進まないこともありますね。
土成実穂
そこの期限だったりとか、投資金額とか、
そういう上限というか投資撤退ラインみたいなのはあったりするんですか?
髙橋雅俊
そうですね。研究で言えばやっぱりフェーズがあるんです。
こういう事前検討みたいなところがあって、
そこから本気でやるときになったら要素を開発みたいな、
本当の研究が始まったりするんですけど、
そこに本当の研究を始める前のところである程度、
これが技術的にもものになるのかなとか、
そういうスクリーニングは一応するんですよね。
そこがクリアできたらその後のフェーズに進みながら、
事業的な部分もちょっとずつ考え始めるみたいな、
そんな感じになっていくので、
開発ごとのフェーズがいくつかあるんで、
そこで見極めていくような話をやっています。
土成実穂
会社の大きな戦略の一つに三角連携がなっていて、
でも共同研究っていう手法だけではなく、
いかに密にコミュニケーションが取れるかっていうところで、
授業だったりとか、博士課程を取ったりとか、
髙橋雅俊
CVCという活動もその一つだったのかなと思うんですけど。
人材育成とか本当にいろんなところで、
大学さんもそういう幅のある取り組みされてるんで、
そういう意味ではいろんな取り組みできますし、
やっぱり大学さんもいかに大学発のスタートアップを出すかっていうところを
すごく一生懸命やられてるんで、
そうしたところを早いところから連携させていただいたり、
あるいは大学の中からスタートアップを起用される段階で
いろいろ一緒に入っていって、
いわゆるもう大学発のスタートアップを作る段階からも
今起用が入っていくみたいな、そういう動きもありますから、
我々もそういうところを積極的にしていこうかなというふうに考えてます。
土成実穂
なるほど。高橋さんの立場ではそうだなと思ったんですけど、
会社として本当に大きな戦略の一個として走らせてるんだなというふうにも思ったんですよね。
大学で事業入るとかって人事的なところも入ってきますし、
かなり経営としてもコミットしてるふうに今捉えてるんですけど、
そのあたりの経営人の考え方だとか、経営人のコミットメントみたいなのって、
この産学連携に対する将来ビジョンどういうふうに捉えてるんですか。
髙橋雅俊
まさに経営人のトップからしてやっぱり大学、
特にもう海外を含めた大学の技術をどう取ってくるかというところは、
やっぱり最優先に今考えているというレベルなんです。
先ほどの博士の人を育てるというところも、
やっぱりうちの経営人としてもそういうことを今後していかないと、
土成実穂
なかなか人って育っていかないだろうという強い認識を持ってますので、
髙橋雅俊
まさに会社として今そういう動き方になっていってますね。
土成実穂
わかりました。ありがとうございます。
森さんも聞いてみたいと思うんですけど、いかがでしょうか。
森宏一
ありがとうございます。
どちらかというと自社のビジョンになるかもわからないですけども、
おっしゃった通りで産学連携というのは重要なキーワードだなと思っています。
当然技術的なところは当然なんですけども、
先ほどちょっとお話しさせていただきました通り、
ビジネス面であったりとか、出口戦略をどうしていくかとか、
最近よく出てますけども、やっぱりそういった観点で、
どう事業をやっていくかというところを考えたいかなと思ってます。
そういった意味では技術も当然なんですけども、
課題の目の付けどころとかですね、
そういったところも自社でいるだけでは気づかないところに気づかれて、
土成実穂
そこに対してソリューションを出していかれるということもやられてますので、
森宏一
そういった点でもいろいろ議論させていただきながら、
どういった課題、基づくと社会課題に取り組んでいくかとかですね、
そういったところからもいろいろ話をさせていただいて、
当然、戦略作っていきたいなという期待感も込めて、
連携させていただきたいなというところですかね。
会社としては、これもまさにお島さんおっしゃられたのと同じだなと思ったんですけども、
会社が本当に続いていくためには、
全くそもそも違う会社になった方がいいんじゃないかとかですね、
土成実穂
そういった議論も結構出てまして、
森宏一
違う柱を立てていかないと、本当に続いていけるのという課題感は、
よく議論になりますので、
そういったところを埋めるのは、やっぱり外部の連携、
三角連携というのは非常に重要なピースだと思ってますので、
そこをうまく連携させていただきながら、
森宏一
自社の方向になるかもわからないですけども、
持続的に発展していくというところですね。
そこをやっていきたいなというイメージかなと思ってます。
土成実穂
なるほど、三角連携がいわゆる共同研究という手法だけではなくて、
さっき新しい領域、半導体という領域を攻めにいくというところでも、
三角連携を活用されてますし、
また課題を発見するというところでも三角連携を活用するということで、
本当にいろんなビジネスアプローチに対して三角連携を駆使されてるなというのが、
すごく伝わってきました。
森宏一
そうですね、同じ方向に対して技術的な連携もそうですし、
我々として違うアプローチで解決するとかですね、
やっぱりその会社と一緒になってその課題をどう解決するかとか、
そういった話もできてくるんじゃないかなと思ってますので、
ちょっといろんな形で、
その社会の課題を解くというところにアプローチしていきたいなと思ってます。
土成実穂
澄田さん、スタートアップの立場で、
これまでいろんな大手企業とお話をされてたんですが、
今みたいに、共同研究とか共同商品開発以外で
新しい領域を攻めるだとか、
課題の発見みたいなところの目的も三角連携これから出てくるんじゃないか、
むしろそこを森さんとしては期待してるってことだったんですけど、
スタートアップ側としてはどういう意見を今持たれますか。
隅田剣生
はい、それは必ずやらなきゃいけないことですね。
どうしてもスタートアップ、リソースが少ないので、
社員未だに十数名ですよ。
多い時で二十数名。
結局、新しいことをしようといった時に、
考える頭が少ないので、
周りのいろんな頭の知恵を活用しないといけないので、
当然大学ともやりますし、
普通の大学発スタートアップの方々もそうですし、
当然大企業さんと、これ面白いなと思ったら一緒にやりませんか。
スタートアップからしたら、
あらゆるリソースを大学もそうですしね、
いろんな方々と連携してやるのが基本になってますね。
土成実穂
いかにスタートアップとしては、
単純な社員を増やすということではなくて、
周辺のパートナーでどれだけ頭を、
隅田剣生
いかに多くの方々と連携して一緒にやるかというところですね。
土成実穂
ありがとうございます。
中村さん、三学連携の将来ビジョンです。いかがでしょう。
中村康則
最近ね、独位やって言葉も完全に陳腐化してますけど、
目まぐるしく変わるじゃないですか。
そんなような状況の中で、
三学連携がない未来っていうのは、
はっきり言って想像できないです。
これマストだと思っています。
さっきから歩み寄りって私言ってますけれども、
ディープテックさんの方にね、歩み寄るためにやはり
PHDのホルダーですよね。博士課程。
博士を持った学生の皆さんにも来ていただきたいですし、
それはディープテックの方に歩み寄るために必要な姿勢ですよね。
もちろんディープテックさんも単なる共同開発じゃ終わらないようにするために、
やはり歩み寄っていただきたいんです。
うちのビジネスが何かっていうのを理解していただきたいんですよね。
そうすると、何か新しいものじゃあ作ってみませんか。
この技術を使って作ってみませんかって話まで持っていくことができるんで、
やっぱりね、私もしつこいですけど、歩み寄りなんですよ。
土成実穂
将来、三角連携も必要不可欠で、
その三角連携に必要不可欠なのは歩み寄りだと。
お互いのね。
分かりました。ありがとうございます。
澄田さん、三角連携の将来ビジョン、グループ員されているお立場でも
ぜひ語っていただきたいなと思います。
隅田剣生
そうですね、私自身もずっと大学の技術を事業化する仕事をやってたんですね。
その一社がこのAFYテクノロジーなんですけど、
そういう意味で、ちょうど今別のセッションで創薬をやってるセッションがあるんですよ。
確か、IPSのとか、巨大の人たちとか、高橋正先生が確かいらっしゃるんですね。
例えば、あの分野でしたら、グローバルで見たときに、
お薬になっているシーズン元の半分以上が大学なんですよね。
なので、特殊な分野でも、お薬は特殊な分野でもあるんですけど、
やっぱりいろんな分野で、この大学の地を活用したビジネス、
技術開発だけじゃなくて、人もそうでしょうし、
そういったものが普通になってくる。
当たり前とおっしゃいましたけど、
まさにそういうのが普通になってくる時代になってくると思いますんで、
本当に、例えばこのスタートアップも、私この仕事20年やってるんですけど、
中村康則
10年前と様変わりですよ。こんなのなかったです。
隅田剣生
特にディープテックは。
ITがあったかもしれませんけど、ディープテックは全くなかったんで、
大学がVCを持つなんてなかったので、絶対無理って言われてたことが変わってますからね。
これだけ変わってますんで、どんどん新しいものを取り入れるという意味では、
まさに必須ですね。将来ビジョンという意味では。
土成実穂
なるほど。グループインという選択肢は、
上場を目指すとかっていうよりも、まだまだグループイン自体を目指す、
ブランドイン自体を目指すスタートアップってまだまだ少ないかなと思っているんですけど、
この三角連携の将来ビジョンの中に、大きな一つの出口としては出てくるんじゃないかなというふうに思ってます。
隅田剣生
もっともっと出てきてほしいですね。
土成実穂
そうですよね。
隅田剣生
これね、今両者、島野さん、三葉加生さんが、スタートアップをグループに入れてまだませんよね。
ですよね。
土成実穂
そういったメッセージを受けて高橋さんいかがでしょう。
髙橋雅俊
おっしゃる通りかなと思います。
実際そうですね、うちも国内じゃないんですけど海外のスタートアップは結構グループ会社というか100%持ってるっていうところもやっぱり数社ありますね。
土成実穂
基本的にだいたい今そういう形で中に入れたっていうのはかなり既存事業に近いところですね。
髙橋雅俊
我々でいくと分析計測機器がガチガチの会社なんで、そこのパーツとして使うことを最優先に考えてるっていうところは中に入れてますね。
逆にちょっとまだ遠いなっていうところはまだ我々もまだそういう活動が十分できていない領域なので、そこはまだ中に入れてるではなくまだ出身をし始めているそういうフェーズなんで、
そういうところをこれからどうするかっていうのは先ほどいろいろご指摘があった部分なので、我々もやっぱりスクリーンさん見習って頑張っていかないといけないかなと思ってます。
土成実穂
森さんはいかがですかこのグループインという出身のその先かなと思うんですけど。
森宏一
そうですね、まさに我々もまだまだそこまでいけてないなっていうのが実感です。
ちょっと中止とさせていただいて、そのプロセスをやっぱり整えてとかですね、そういうところのフェーズなので、将来的にはそういうことを必要だというところも思いましたし、
今まさにお話を伺いして改めて思いましたので、そういうところに発展していけるようなことをですね、会社の風土を含めてですね、
整いくようにしていければいいんじゃないかなと思いました。
土成実穂
少し先輩という、5社すでにグループインされている中村さんの立場からもお伺いしたいなと思います。
中村康則
そうですね、グループインが必ずマストってわけではないですよね。
土成実穂
そうですよね、一つの出口っていうことですよね。
中村康則
先ほどのラボロAIさんはIPOをすでにもう済ませていますし、どういう形態であれ歩み寄っていたら協力もしますし、
それこそね、先ほど言われてましたけど、ウィンウィンの関係というのを保てるじゃないですかね。
やっぱりその気持ちですよね。気持ち大切だと思います。
土成実穂
IPOもグループインもいろんな選択肢がある中で、一番歩み寄ったときにどれがベストな選択肢なのかというところで、
選択肢はいろいろ三角連携の先にもあったほうがいいかなと思いますけど、じゃあ何を選ぶかみたいなところはやっぱり歩み寄り?
中村康則
そうですね。そこはある程度自由度というのを持たせて、うまいことすればいいんじゃないかなと思います。
土成実穂
分かりました。ありがとうございます。時間ももう間もなく迫ってきているので、
ちょっとだけ事業開発のプロセストピック3をお話しした上で、できれば質疑応答の時間も残り10分くらい取りたいなと思っています。
プロセスについては結構これまでありまして、まず一番最初のスタートといったところはお互いの技術を好きになる、愛を持ってみたいなところが一つと、
もう一つ今まで出てきた中で言うと、研究とビジネスといったところの両立、両立という表現がいいかわからないですけど、
どうビジネスにしていくかというところの二つのポイントが三角連携の中で出てきたかなと思いますが、
他何か事業プロセスの中で、高橋さん。
髙橋雅俊
やっぱりどういう連携するかによってちょっと変わってくるかなと思ってまして、
やっぱり我々、企業側からするとやっぱり我々のアセットをどう使うかというところをやっぱり考えるのかなと思ってまして、
それが例えばシマーズであれば、医療技術であったりとか分析に関わる技術であったり、
あとソフトの開発技術であったり。
製造で言えば、やっぱり我々量産ずっとやってますから、製造側でどういう支援ができるかとか、
あるいは販売のチャンネル、販売網とかサービス網がどう使えるのかとか、
そういうやっぱりアセットをどう使えるのか。
それで共同研究みたいな形を取ったり、販売連携という形を取ったりというところがあるので、
まずどういう連携で、うちのどういうアセットを使うとうまくシナジーが得られるのかというところはやっぱり最初に考えますね。
その中でやっぱりプロセスを築き上げていくという形になってくるので、
まずはちょっとそういう自分たちのアセットがどこが使えるのか、
逆にスタートアップさんからすると、どこのアセットがやっぱりうまく含むとシナジーが生まれるのか、
土成実穂
そこをやっぱり相談していくというところがまず最初のフェーズかなと思います。
なるほど。ステップ1はアセットということなんですけど、
アセットの議論としてあるないという話と、使える使えないという話は別問題だというのはよくあると思うんですけど、
この辺りって現場というのがいいかわからないんですけど、
髙橋雅俊
それぞれの既存事業部の方々とどのようにコミュニケーションを取られているんですか?
そうですね。やっぱりこれはもう合う合わないはやっぱりあります。
土成実穂
そうですよね。
髙橋雅俊
事業部によってもやっぱりこういう領域を進めたいと思っている事業部は、
そういうところがうまくマッチできるということになりますし、
やっぱり我々も日々そういう事業部の人とはコミュニケーションして、
土成実穂
コミュニケーションを取っているんですね。
髙橋雅俊
どこがやっぱり一番進めやすいかなとか、
今こういう領域をやっぱり会社として、それから事業部も探しているんだなというところは常にニーズ持っておかないと。
そうですよね。
やっぱり連携しようと思っても、いくら中央部門が言っても事業部が動かなかったらやっぱりなかなか話が進まないということはよくありますし、
特にやっぱり事業部の人はちょっと目が厳しかったりするんで、
土成実穂
そのあたりはやっぱりこちら、我々みたいな部門がうまくやっぱりコントロールしながら進めていかないとなかなかうまくいかないというのはありますね。
産学連携に限らずオープンイノベーションという講義の意味でも、
まずは自社のアセット、あるないより先の事業部の皆さんとコミュニケーションを取る中で、
使える、使えないというところまでちょっと踏み込む必要があるかなと思いますよね。
土成実穂
ありがとうございます。
では森さん、事業プロセスの中で。
森宏一
そうですね、食べたべば同じようなお話になっちゃうんですけど、
確かにアセットを使っていただく、使っていただけないかとか、
そこはもう一番のポイントだと思いますので、
そういった議論をしていく中で歩み寄ってグイグイになれるということですかね。
そういったことができればいいかなと思ってます。
一方で、あまり押しつけがましくなってもいけませんので、
そのあたり、やっぱり必要なときはサポートとか一緒にやっていきますし、
そういう状況じゃないときはしっかりかけながらサポートするタイミングとかも見極めながら、
お互いの状況をしっかり議論して、理解をしあいながらやっていくというところが大事なのかなというふうに感じてます。
土成実穂
研究者の方々が先ほど多いということだったと思うんですけれども、
社内でアセットを使う、使わないみたいになったときに、
研究者の方々ってやっぱりご自身の研究をすごく熱心にやられている中で、
そういう外のスタートアップとやるみたいなところで少し抵抗がある方っていうのも、
やはり一定いるんじゃないかなと思ってまして、
そこの森さんとしては巻き込んでいきたいということだと思うんですよね、役割的には。
何かそこ工夫されてる点ありますか?
森宏一
そうですね、確かにそういった事例はありますし、
土成実穂
日々ありますよね。
隅田剣生
そうですね。
森宏一
やっぱり面白さをね、
少なくとも我々が腹落ちして伝えないと絶対伝わらないですし、
しっかり我々がまず理解して、自分のこととして伝える。
あくまで感性的にじゃなくて、
土成実穂
自分のことが面白いと思っているということをしっかり伝えるということかなと思います。
分かりました。ありがとうございます。
中村さん、事業開発プロセスいかがでしょう?
中村康則
ほとんど出てしまったので、それが全てなんですけど、
まあ、強いてプラスアフはするか。
土成実穂
プラスアフはぜひ。
中村康則
まあ、アセット使う使わないという話の前に、
やっぱりコミュニケーションだと思いますね。
そもそもこういった技術があるということを知らずに研究している、
そういったエンジニアもたくさんいるわけで、
いかにそういった情報を社内で共有する?
あるいは、ディープテックの皆さんにはどんどんどんどん売り込んできてもらって、
その情報というのは単純に担当者だけで止まるんじゃなくて、
我々は結構情報共有する仕組みというのがあるんですよね。
土成実穂
具体的にどんな仕組みなんですか?
中村康則
本当にコーポレートマーケティングという部門がありまして、
こんなディープテックさんあったよっていう感じのことをキャッチすると、
土成実穂
それが各部署に流れていくような仕組みというのがすでにあるんですよ。
中村康則
そうなっていくと、そもそもこんな技術があるんだったら、
今私ここに悩んでるのって解決できるじゃないかって気づきですよね。
そこに至っていないケースって結構あると思うんで、
その辺りがポイントになっている。
土成実穂
なるほど。
情報をいろいろ社内掲示板とかで流していても、
見てくれないとか、気に留めてくれないみたいなのもよく聞くんですけど、
そこって何かポイントあったりしますか?
中村康則
もう能動的に。
土成実穂
能動的に。
中村康則
もうピンポイントで。
土成実穂
ダイレクトスカウトみたいな感じですか?
中村康則
この人だったら多分この技術に興味があるなっていうところに
メールが直接来るような仕組みになっていまして。
土成実穂
じゃあ幅広く情報を出す時ももちろんあると思うんですけど、
あなたのためにこの情報を届けてますよっていう形での届け方をされる。
中村康則
名指しです。
土成実穂
そこは中村さん上手そうですね。
なるほど。
一方でスタートアップからもたくさん
間口を広げて情報を集めるってことも大切にされてると思うんですけど、
今日こういった場も一つ重要な活動の一つかなと思ってますが、
他何か間口を広げてスタートアップとたくさん設定を持つみたいなところ
工夫されてるポイントありますか?
中村康則
特に工夫してるところはそんなにないんですけど、
来ていただいた方には本当にまずその技術を知る。
積極的にまず知らないとダメですよね。
本当にこれも相手よりなんですけど、
その技術って本当は何なんだろうっていうところまで理解する。
そういった気持ちがあるかないかでも相当変わってくると思うんですよ。
理解すればこの人だったらこういうことに興味ありそうだなっていう
そういった情報の伝達もできるわけじゃないですか。
そういったのも工夫としては必要なんじゃないですか。
土成実穂
なるほど。
本当にスタートアップまだまだ数限られている中で
いっしょいっしょ真摯に向き合われてるっていうところがまた
いろんな噂で広がっていき中村さんをどんどんつなごうみたいな形になっていくのかな
っていうのもちょっと今勝手に想像していたところで
真口をパンと広げるというよりは