1. IVS2024 KYOTO SESSIONS
  2. 新しい社会を創る、新しい”仕..
2024-09-12 45:21

新しい社会を創る、新しい”仕事” - 第2部 新しい価値を作る仕事

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技術革新と社会の変化により、新たな価値を創造する職業が登場している。2部では、最新の技術を駆使して新しい価値を生み出し、持続可能で公正な未来を築くことを目指している方々。初めて聞くような職業を実践している先駆者たちに、この仕事によりどんな未来が創られていくのかを聞く。

■IVS2024 KYOTO/IVS Crypto2024 KYOTOについて
2024年7月4日から6日まで、伝統と革新が融合する京都で、IVS2024 KYOTOとIVS Crypto 2024 KYOTOを同時開催します。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプトとブロックチェーンに特化したカンファレンスです。この分野のパイオニアたちが、デジタル経済の進化とWeb3の可能性について深く掘り下げます。両カンファレンスは同じ場所で開催され、参加者は自由にどちらのイベントにも参加できます。


名称:IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan/京都府/京都市)
日時:2024年7月4日(木)~7月6日(土)
会場:京都パルスプラザ他  

・チケットページ:https://www.ivs.events/tickets2024
・HP:https://www.ivs.events/
・X(Twitter):https://twitter.com/IVS_Official

#IVS #IVS2024 #スタートアップ #起業 #経営 #ビジネス

サマリー

このエピソードでは、岡部さんが新しい職業「リーガル・ハクティビスト」について説明し、法律と技術の融合がどのように新しい価値を生み出すかを探ります。また、インティマシーコーディネーターの西山桃子さんがこの職業の重要性と文化の変化について語ります。 本田さんは開発した聴覚障害者支援の装置「オンテナ」について詳しく語り、そのプロジェクトを通じて新しい価値を生み出す仕事の重要性について考えます。また、社会的なニーズに応えるための企業内での新たな取り組みや、社会背景の変化が仕事にどのように影響を与えているのかが議論されています。 インティマシーコーディネーターの社会的背景やその重要性についても考察されています。特に、声を上げやすくなった今日において性別に関係なく多くの人々が不条理を感じていることや、大企業におけるイノベーションの必要性についても触れられています。 アントレプレナーシップの重要性や新しい価値を生み出す仕事の背景について考察されています。また、青ヶ島の独特な環境とDAOの導入による新しい社会の創造が語られます。 新しい社会における新しい仕事の重要性について考察され、未来に必要な仕事を生み出す勇気を持つことの意義が強調されています。

リーガル・ハクティビストの紹介
奥田 浩美
はい、じゃあ皆さんお席につかれましたでしょうか。では第2部、早速入って参りたいと思います。
2部もそれぞれ、自己紹介とご自身の新しい仕事ということで、まずはスライドが出ている岡部さんからお願いします。
岡部 典孝
はい、みなさんこんにちは。JPYCの株式会社の代表などをしています。
奥田 浩美
今回は、岡部と申します。今回、リーガル・ハクティビストという新しい職業を紹介しようと思ってきました。
聞いたことある人?
岡部 典孝
はい、聞いたこと絶対ない人。
奥田 浩美
ないですね。ある。
岡部 典孝
うちの人なんで、はい。本当に新しい職業です。
リーガル・ハクティビストというのは、リーガル・ハッカーとアクティビストを掛け合わせた造語なんですね。
じゃあリーガル・ハッカーって何だ?アクティビストって何だ?
奥田 浩美
どっちも分かんないかも、みんな。
岡部 典孝
なので、分かんないものを組み合わせた新しい職業です。
リーガル・ハッカーはまず何かっていうと、技術サイドで法律に合ったソフトウェアを作る人です。
これどういうことかというと、ハッカーというのはいるわけです。すごいソフトを作る人。
でもそれが法律に違反することがあるわけですね。
奥田 浩美
今もうまさに話題になっている。
岡部 典孝
そしたらまさにミニーのように捕まってしまうことがあるわけです。
だから法律と技術を両方理解して、法律に合った、ギリギリ法律の中の枠内であるというような、
そういうソフトウェアを作るためには技術も詳しくなきゃいけないし、法律も詳しくなきゃいけない。
私たまたま両方できるので、既存の法律を分析して、その中でこれだったら大丈夫だろうというソフトウェアを作る。
これがリーガル・ハッカーという仕事です。
だからフォームとソフトウェア開発者のいいとこ取りみたいな仕事。
で、もう一つの元になっている職業がアクティビスト、活動家と言われる職業です。
これはどういう職業かというと、なんか首長をワーッとして自分たちの主張を通しに行くっていう職業ですね。
すごく悪い言い方をすると。
世の中に規制緩和とかですね、あるいは規制作ってくれとか、そういう要望をしたりするような人たちです。
これが組み合わさった職業がリーガル・ハクティビストなんです。
リーガル・ハクティビストは何をするかというと、最終的な目標は法律を変えたり規制を緩和してもらうことです。
そのためには、法律を変える理由が必要なの。
立法事実って言うんですけど、その立法事実を作るためのソフトウェア、実際に動いているものを作るのがリーガル・ハクティビストで、
自分でソフトウェアも作るし、それを持っていって、こういうソフトができちゃったんで新しい法律作らないと良くないかもしれませんよっていう情報も提供して、
ガード活動もして、その結果規制を緩和してくれとか、もっと良い制度にしてくれとか、そういう要望をお届けするっていう、そういうお仕事をやっています。
お金の流れと業界の影響
奥田 浩美
ありがとうございます。
それが結果的に仕事っていう括りで言う場合、どういう形でお金に結びついてくるんですか?
岡部 典孝
お金にどういう風になっているかというと2つあります。
1つは少ないお金ではあるんですけれども、大学の客員教授として、どういう風に規制を良くしていこうか、あるいはどういう風に法律に気をつけてソフトウェアを作っていくか、
こういうことを抗議して少しお金がいただけたりします。
もう1つこっちがメインなんですけれども、私フィンテックのスタートアップの代表もしています。
そうすると規制が緩和されることによって株価が上がるということがあります。
奥田 浩美
そうやって回ってくるんですね。
岡部 典孝
マーケットのサイズが大きくなったり、例えばステーブルコインで給料が払えるようにしてくださいっていう要望が通ったら一気に欲しい人が増えるわけです。
そういう要望を通しにいくことができると、会社の業績が良くなって株価が上がってお金が入るという職業です。
奥田 浩美
ありがとうございます。今岡部さんがおっしゃってた内容が、実を言うと、いろんな規制緩和したり制作提言で制作が変わったりすると、
最終的に今すぐにお金にならなくても、何か数年回ってお金に変わるってことを実は私もやっています。
ヘルステックの分野で、例えば先月出したヘルステック分野の提言の中に、介護テックに国がかなり注力して規制を緩和して、
結局その産業にお金が回ってきて、それが別に多分岡部さんもそうだと思いますけど、自分の懐にザックザック全部来なくてもいいわけですよね。
なのでお金を誰が受け取るかっていう、もっと広い意味で動かれているのかなというふうに思いましたがいかがですか。
岡部 典孝
もちろんどおりです。
奥田 浩美
はい、じゃあ次のスライド、これいけるかな。
本多 達也
質問はどのタイミングでできるんですか。
奥田 浩美
いつでもいいですよ。
本多 達也
さっきちょうどウィニーの映画の話してて、あれ見られました?ウィニーの映画。
岡部 典孝
ウィニーは実は公式からコメントくれって依頼が来て、先に見せてもらって感想を送りました。
本多 達也
僕はウィニーの映画を作った松本監督と友達で、僕がプロポーズするときの映像を撮ってもらったりもしたんですけど。
それ言いたかった。
いや違う違う。
で、Iウィニーのような事件って、今もいろんなところで起こり得るような事例がいっぱいあると思うんですけど、そこに対してはどういうふうにアプローチしてらっしゃるんですか。
まず私もウィニー作った金子さんの影響を受けて、介護ベッドで寝起きしながらプログラムを書いてた時代がありました。
岡部 典孝
そういう中で法律の重要性に気が付いて、自分で法律も勉強して、捕まるようなソフトウェアを作らないようにしようという強い心を持って開発をやるようになったんですね。
そういった中でも、とにかく当局に作ったソフトウェアをどんどんモジュール単位、小さな単位で店に行って、
これは大丈夫ですよね、これは大丈夫ですよねっていうのを部品部品で取りに行って、また組み合わせたらまた持って行ってみたいなことを繰り返していく作業なんですよ。
少しずつOK取って、どこまではいいんですかっていうのを自分の中ですごい蓄積していくってことをやってます。
本多 達也
それでもできるエンジニアいる?
たぶんだから新しい職業。
奥田 浩美
いるっていうのがここのメンバーで。
西山次桃子さんなんですけど、桃子さんがポカーンと今の話を聞かれてて、逆に今度はこの男性2人がポカーンとするかもしれない自己紹介をしてもらおうかと思います。お願いします。
インティマシーコーディネーターの役割
西山ももこ
初めまして西山桃子と申します。
インティマシーコーディネーターといって、日本では2020年ぐらいから始まって、今日本では数人いるって言われてる仕事なんですけども、
まあすごい場違い感を感じております。なんで今日呼ばれたんだろうなぐらいの感じなんですけども、いわゆる映画でいう性的描写だったりとか、
岡部 典孝
あとヌードシーン、あと日本の場合は銭湯だったりとかお風呂シーンだったりっていうことが結構多いので、そういうのに立ち会う職業です。
奥田 浩美
わかりました?
本多 達也
いや詳しく聞きたいですね。
奥田 浩美
結構最近知られてますけれども、インティマシーコーディネーターという言葉を知ってる方、手挙げてください。
女性結構多いですよね。でも手挙がってるのは比較的女性じゃないですか。
でもみんなうっすらと聞いたことが、もうない?
本多 達也
ない。ないし、さっきの説明もよくわかってないですね。
奥田 浩美
もう少し詳しく、どういうことをやる。
本多 達也
セットとかヌードのシーンで活躍される方ってことですよね?
西山ももこ
そうです。どこまでもコーディネーターなので、別に私がジャッジする立場ではないんですよ。
これはやっちゃいけないですよ、これをやってくださいっていう立場ではなくて、いわゆる台本もらいます。
台本の中でこのAとB、キスをするって書いてあると、どういうキスなの?
今までって多分、ここで役者さんたちどうぞキスしてくださいっていう感じだったと思うんですけど、
それを事前に確認した上で、みんながそれが俳優がOKかどうかっていうのを、
ちゃんと事前に同意を取ってから撮影しましょうねっていう動きが結構今日本でも起きていて、
この例えば私が2020年から2024年になったこの4年間の間に約50作品以上は携わっているんですね。
それぐらい結構もうスタンダードになっている仕事ではあるなっていう感じはします。
奥田 浩美
まさにね、本当に3、4年前なんですけれども、インティマシーコーディネーターという仕事が、
日本で生きていけるでしょうか、存在できるでしょうかみたいな、オンラインで私で相談があって、
いやでも生きていけるかどうか別として、必要は必要なのでそのまま行ってほしいみたいなことを言って、やっとこんな時代が来たなぁと。
西山ももこ
今だとね、日本だと結構そういう性描写があるならインティマシーコーディネーター入れましょうみたいな、
今年私ベルリンの国際コンフェレンスに行ったんですけれども、やっぱり日本は作品数が多いっていうのもあって、
その4年間で50作品っていうのは結構他の国よりも出てる。
だから結構みんなに驚かれる数なんですけれども、それぐらい結構デフォルトになってきたなっていう感じですね。
奥田 浩美
今日本にたった2名ってことですよね。
西山ももこ
今年ぐらいからちょっと増えてるんじゃないかなって気はするけれども、まだ数人っていう形ですね。
奥田 浩美
世界ではどれぐらいって数字は好評されてるんですか?
西山ももこ
2020年の段階で世界で200人いってないっていう感じだったんですけど、
やはり世界的にすごくある意味ちょっとブームになった仕事というか、確実にすごい人数は増えているんですけども、
その人数を増えつつ、私の中でやっぱり人種はすごいアンバランスだなと思っていて、
やはりトレーニングを受けるにもお金がすごいかかる。
1人100万円ぐらいかかる資格なんですね。
それを受けれる人たちってどういう人たちなの?ってなってきたら、みんなやっぱり仕事に余裕があるとか、
そもそものバックグラウンドがいいとこのお家だったりっていうところで、
やはりそのなんていうんだ、だんだん特権階級の仕事になりつつあるのを変えていかなきゃいけないなっていうのを最近感じています。
奥田 浩美
本田さんなんかもっと聞きたい。
本多 達也
もっと聞きたい。
奥田 浩美
何を聞きたいですか?
本多 達也
まず、50作品ぐらいのキスとか、そういうシーンのご指導をなさってるっていうことですよね。
奥田 浩美
指導じゃないって言ったじゃん。
本多 達也
どういう風にアドバイスするのかとか、
何がダメで何がいいみたいなのがあるってことですか、そもそも。
西山ももこ
まず、塗書にはそんなに詳しく書かれていないんですよ。
例えばここでAさんとBさん、一夜を明かします、みたいな文章が1個しかなくって、
そうすると人によっては、ここって一夜を明かすってただ寝るだけなのなのか、
一夜を明かすっていうのはもちろんそういう行為するよねって思う人ってみんな主観でいろいろいるから、
そこをまず監督にクリアにしてもらおうと。
で、じゃあここは、じゃあ寝てここまでやろうね、みたいなのは全部確認した上で、
俳優部に1回伝えて、役者の中で、いやそんなつもりはちょっとなかったとか、
本多 達也
私はここまでできるよっていうのを確認していくっていう作業です。
でもそうですよね、だってやられる側としたら、いきなり胸触られんのみたいなとか、
舌入れられんのとかって絶対あるじゃないですか。
今までどうなってたんですか逆に。
奥田 浩美
そうそう、今まではもう本番回りますみたいなところで、
相互の一方的にこれがいいだろうと思ったやつが撮られていくっていうんです。
本多 達也
やっぱり役者さんの負担はすごい多かったし、
西山ももこ
実際なんかこう芸人さんですけど、キスシーンがあって、
で一人が舌を入れた方が面白いと思ったっていうので、
実際キスしましょうっていうところから舌を入れないって話だったのに入れてしまったっていうところで、
裁判になってる話もあって、やっぱりそういう風にはなってきてるのかな。
本多 達也
確かに。でもそういう会話って役者同士でもできづらいじゃないですか。
だし、ちゃんと中立な人がいないと成立しないなと思ってる。
奥田 浩美
それがまさにこの状況ですね。
もっと聞きたいけど、じゃあ次、本人の自己紹介いきますか。
確かに、お前が何してるかっていう。
まず、こんだけ詰んできた本田さんが何をされてるか。
オンテナの開発と意義
本多 達也
皆さんこんにちは。本田と申します。よろしくお願いします。
オンテナっていう装置をずっと研究開発、学生時代からずっと研究開発してるんですけど、
これ何かというと、ぜひ回してもらえたらお母さんも、
音の大きさを振動と光の強さに変えて聴覚障害者、老舗の方に音を伝えるっていう装置をずっと研究してます。
これ学生時代にたまたま耳が聞こえない方と出会ったことがきっかけで、
ずっと手話のボランティアとか、それこそ最近手話の勉強されたって言われてるってことなんですけど、
NPOを立ち上げたりとか、手話通訳のボランティアとかもやってたりしたんですが、
もともとバックグラウンドがデザインとかテクノロジーを勉強してて、
彼らに音を伝えたいって思いで、
これ音の大きさによって振動して、
今ここ会場うるさいんでずっと振動してるんですけど、
ちょっとボタンがあるんでスライドスイッチこっちにしてもらっていいですか?
このプッシュボタンの方。
これを押すと複数の音が同時に振動するっていうので、
これで老学校の先生が耳が聞こえない子供たちにダンスを教えられたりできるんですよ。
これでみんなで一緒にダンスを踊れたりとか、太鼓叩くことができるっていう。
これ学生時代の卒業研究でずっと研究してたものを、
未踏プロジェクトってご存知ですか?
未踏ってまだ見ぬ。
ずっとアドバイザーされてるんですけど、
僕は学生時代の頃からお世話になってて、
これを富士通っていう会社に入って製品化させてもらって、
なんと今全国の8割にこれ導入されてます。
8割の老学校に。
企業内での新しい取り組み
本多 達也
っていうのもあって、これをヨーロッパに広めたいっていうのもあって、
デンマークに2ヶ月前まで行ってたんですけど、
でもその時も、奥田さんにこんなので仕事になるんでしょうか?みたいな。
僕は普通に新入社員として就職した会社に、
このままいるべきなんでしょうか?みたいな感じで。
奥田 浩美
でも必要とされるでしょう?みたいな。
本多 達也
っていうので、前の新入社員の時の受かってた会社は辞めて、
富士通に入ったんですけど、
そういう時から心を押してもらってるっていう。
奥田 浩美
今日は新しい職業、仕事として来てもらっているのが、
このオンテナっていうプロダクト自体も新しいですけれども、
それよりも彼の立ち位置というか、
企業の中で新しいポジション作られてるっていうので、
ちょっと来てもらってるので、そのあたりも。
本多 達也
社会社内企業化っていうソーシャルイントラプレナーっていう立ち位置で、
今活動させてもらってて、
要は会社のリソースを使いながら、
こういう社会にとっては必要だけど、
でもめっちゃ儲かるわけでもないよねみたいなところに対して、
やっぱりもっとアクションしていこうっていうので、
このオンテナっていうプロジェクトやってますけど、
例えばこれで全国発明表彰の恩師発明賞っていう賞を受賞したんですよ。
それは富士通の法務駐在の人たちがめっちゃ頑張ってくれて受賞したんですけど、
なかなか法務駐在に沿って表に出ないじゃないですか、バックオフィスっていうか。
それがこういった賞を通して、
社会に評価されたっていうのでみんな喜んでくれたりとか、
あとオンテナ見て富士通入りましたみたいな人が出てきてくれたりとか、
そういうのも嬉しいですよね。
あとこれエキマトペっていうAIを使って、
リアルタイムに音をオノマトペにするっていうプロジェクトを作ったりもしてるんですけど、
そういう当事者と一緒にアイディアを作って、
それを社会実装していくっていうようなプロジェクトを
社内でやらせてもらってるっていう状況です。
岡田さん本当はいつもありがとうございます。
奥田 浩美
こちらこそ本当に学生時代からもう15年ぐらい?
本多 達也
そうですね。10年ぐらいだね。
奥田 浩美
10年ぐらい?
本多 達也
33歳なんで。
奥田 浩美
20歳ぐらいでしたよね。
本多 達也
そうですね。
奥田 浩美
だからずっと伴奏していて、
最初はこんなのが本当にプロダクトになるの、
そしてこれが本当に必要とされるの、
そしてこれが売れるの、
これが大企業の中でどうやって食べていくのみたいなので、
特に最後の大企業の部分は、
富士通という会社名出てますけど、
富士通さんの中の売り上げとしたら、
多分、私が言うのもなんですが、
富士通の売上を支えているという金額じゃないと思うんですけど、
富士通に生み出している価値の大きさが、
ソーシャルイントレプレーナーと呼ばれる
ゆえんなのかなというふうに思います。
本多 達也
日本の企業ってやっぱりちゃんと大きいし、
トラストもあるし、
ある程度の予算もあるじゃないですか。
それをもっとちゃんとソーシャルな部分に
突っ込んでもいいんじゃないかと思うし、
そこで新しいチャレンジができてもいいんじゃないかと思って、
こういうソーシャルイントレプレーナーのコミュニティを
広めていきたいなって思ってたら、
こういうお声掛けいただいて、いつもありがとうございます。
社会背景と職業の関係
奥田 浩美
本当に実は、彼は富士通という大きな組織の中の
お金をいい方向に生み出すっていうので、
私は実を言うと、国が持っているお金とか、
世界が持っているお金みたいなのを、
私の目の前を通ることでいい方向に、
国の事業大好き、自治体の事業大好きなのは、
私がもらうんじゃなく、私の目の前にあったら、
これいい方向に振り分けられるんじゃないかなって思って、
できる大きなお金は大好きです。
確かに、確かに。
本多 達也
岡田さんそれやられてますね。
やってます。
奥田 浩美
これはどういう背景があるかというと、
私が若い頃、フィールドワークをやっていた
マザーテレさんの施設で、
マザーテレさんが言ってた言葉が、
私の目の前に来たお金は、
どんなお金でも綺麗にしますっていう。
本多 達也
マザーテレさんそんなこと言う?
奥田 浩美
言ってたんです。
すごい。
岡部 典孝
こういう言葉って。
本多 達也
お金の話するの?
します、します。
奥田 浩美
私、この言葉が一生の中で、
彼女の言葉で一番好きで。
本多 達也
確かに。
奥田 浩美
それは多分、南米の方から来るお金が、
ものすごく批判されて、
ギャングから得られたお金とか、
色が付いたお金なんじゃないか、
みたいな、急談された時に、
その背景が何であれ、
私の目の前に来たお金は、
綺麗なお金にしますっていう言葉。
それ、あんまり彼女の美談、
今、そう言うわけないじゃんっていうぐらいの
言葉なので、
あんまり知られてないんですけど、
私、その言葉が実は大好きで。
本多 達也
本質をついてる感じ。
奥田 浩美
本質ついてますよね。
やっぱり、世の中のお金って、
自分たちが一番いい方向に、
回って欲しいなあ、なので、
その仕事っていう、
くくりっていうのも大事だなと、
今、聞いておりました。
第1部と同じように、
どんな社会背景があって、
これが仕事として成り立ってきてるのか、
っていうのを、
自己紹介の部分でも、
いっぱいおっしゃったと思いますけど、
今度は本田さんの方から、
社会背景の変化と、
自分の職業の関係性を。
本多 達也
でも、結構、
皆さんも言われてるかもしれないですけど、
SDGsの背景があったりとか、
ESGの投資の話とかもあって、
結構、株主とかからの、
やっぱりこの目線って、
重要になってきてるっていうのがあって、
とはいえ、
企業が何すればいいかっていうときに、
例えば、木を植えますとかね、
水をきれいにしますっていう活動も、
めっちゃ大事だと思うんですよ。
でもそれを、
このソーシャルの、
これまで光が当たらなかったようなところに、
当てていくっていうのは、
すごい重要かなと思ってて、
で、プラスやっぱり、
皆さんのようなイノベーターというか、
やりたいみたいな思いを、
結構、大学の中とかの研究って、
そういうのはいっぱいあるっちゃあるんですけど、
結局お金にならないっていうので、
やめちゃう?みたいなのもたくさんあって、
そういうのも、
もっと世の中に出していきたいっていう思いもあって、
多分そこのマッチングがうまくいったんだと思います。
奥田 浩美
ちょうどでもデンマークも行って、
2年いらして、
帰ったばっかりですよね。
本多 達也
2ヶ月前までデンマークに住んでて、
デンマークいい国でしたね。
フィンランドですもんね、大学が。
西山ももこ
あれ?フィンランドって書いてある。
本多 達也
大学はチェコです。
チェコ、チェコ。
あれ?フィンランドの高校って書いてなかった。
すいません。
そっか、そうそうそう。
で、デンマークって、
社会保障制度がめっちゃ充実して、
世界一幸せの国って言われてるんですけど、
その分税金が高かったりするけど、
例えば消費税も25%、
所得税55%なんですよ。
めっちゃ高いっていう。
奥田 浩美
高っ。でも払いますよね。
本多 達也
その代わり、医療費多々だし、
大学行ったらお金もらえるし、
おじいちゃんになっても、
ちゃんと料があったりとかして、
そういうちゃんと帰ってくる循環みたいなのがあって、
それが多分研究とかにも活かされるし、
奥田 浩美
どんどん変わってきてますよね。
本多 達也
そういう福祉的な、
福祉、日本で言われる福祉的な研究も、
かなり社会実装されているっていう感じですね。
インティマシーコーディネーターの背景
奥田 浩美
ありがとうございます。
じゃあ西山さん、
まさに女性の立ち位置が変わったりとか、
いろんな背景はあると思うんですが、
ご自身が考えられているインティマシーコーディネーターが
生まれてきた社会背景って、
どんなことがあると思いますか?
西山ももこ
やっぱり声が、
一人一人の声が、
やっぱり拾われやすくなってきたってところだと思うんですね。
多分皆さんも、
私の業界も同じだと思うんですけど、
どこまでもやっぱりパワーバランスってあって、
この人のことあったらちょっと仕事が減るんじゃないかとか、
この人にこう言ったら嫌われちゃうんじゃないか、
みたいな背景がある中で、
やっぱりNOって言いにくいことって多いと思うんですよ。
今でも私自身もそれは感じていて、
ただそれが2018年ぐらいのMe Tooから、
やっと声を上げていいんだよっていう世の中になってきた。
今も結構声を上げたら潰されるってことは多いです。
ただやっぱり一個の声がだんだん連帯を生むっていうような形になってきたことが、
私たちのような仕事を生んだんじゃないかなっていうふうに思ってます。
奥田 浩美
それは男性女性関係なく、
やっぱりみんな声を出せなかったみたいなことが現れてきてます?
西山ももこ
やはりここにジェンダーはあんまり関係ないなと思いながらも、
やはり女性は特にこのセクシャルハラスメントっていうものが大きくあったと思うんですね。
日本でも未だにあると思うし、
それがやっぱりなかなか声として上がってこなかった。
上がってきても誰かに握り潰されたっていうことがあるから、
やはり不条理を感じているのは女性がすごく多いんじゃないかなと思います。
奥田 浩美
このシーンを受け入れなければ、
次に出演がないよみたいなことを言う前に、
自分で押しつぶしてしまうみたいなイメージですか?
西山ももこ
やっぱり自分って、これって監督につかれなきゃ、
私って次使ってもらえないかもしれない。
例えばインティマシーコーディネーターである私ですら、
例えばプロデューサーに嫌われたら、
次の仕事に繋がらないかもしれない。
ただそれが本当に事実かどうかなんてわかんないんです。
もしかして言って全然いいよって言ってくれる人もいるかもしれないけど、
まずこの国で育ったっていうところもあるのかもしれないけど、
言う前に自分で閉じ込めちゃうっていうのは大きいと思うんですよね。
これって日本特有って思われがちだけれども、
この仕事は実際にアメリカでもイギリスでもヨーロッパでもあるので、
イノベーションの重要性
奥田 浩美
同じような境遇の人は多いんじゃないかなと思っています。
まさにネットフリックスとか、本当に多くの作品がそれに支えられてますよね。
ありがとうございます。
じゃあ岡部さん、社会背景と。
岡部 典孝
社会背景としては、
イノベーションを起こさなきゃいけないっていう機運が高まってきて、
昔は規制を作って守ればいいっていうだけだったのが、
イノベーションを起こさないといけませんねって今そういう空気になってきて、
ここIPFもこんなに盛り上がるようになったじゃないですか。
そういう風になった時に、当然大企業もイノベーションに参画してくるようになったんです。
大企業の特徴としては、法律ができないと動けないんですよ。
法律を作るためには、誰かが先に動いて実例を作ってくれないと、
法律を考える方も何やったらいいか分からないんです。
まさに最近AIとか書いてある例ですよね。
我々がやっているステーブルコインっていう領域、決済も日進月歩でペイペイが出てきたり、
どんどん進化してる。
そういう時に、じゃあ新しい法律どう作ればイノベーションを疎大しなくて、
例えば利用者も守れるんですかみたいなことを考えた時に、
頭の中で空想してても何も始まらないんです。
特に官僚の人が空想するのは限界がある。
そういう時に、やっぱり誰かがやってくれというのが企業化に求められていて、
でも企業化からすると、いきなりやっちゃうと捕まってしまうかもしれないと思うわけです。
だから誰かやってくれっていう声がすごいいろんなところから来る。
本多 達也
なんかお前行けよみたいな。
お前行けよみたいな。
岡部 典孝
そういう役割。
だから我々ある意味行政からもお尻を押されてると思っていて、
これは例えば今決済の手数料が高すぎるっていう課題があって、
決済手数料下げようと思うんだけどどういう規制にしたら下がるでしょうかみたいな課題が彼らも多分あるんですよ。
そういう時に我々が例えばステーブルコインって技術使うと、
こういう理由で決済手数料が一気にほぼゼロに下がりますみたいな提案をする。
その時に法律が今邪魔してるんだったらじゃあ変えてできるようにしましょうか。
こういうふうに通しやすくなるんです。
だから我々がいくら頑張っても当然国会とか通んなきゃいけないし官僚の人が法律書かないと世の中の規制って変わんないんだけど、
その人たちを後押しするための事例を作ってあげて、
あとは弁護士の人とかいろんな人と協力してみんなが納得しやすい規制に持っていくっていうそういうお仕事ですね。
新しい職業の育成
奥田 浩美
特にこの第2部は新しい価値を作る仕事ってまとめてますけれども、
これをやるとこんなにお金があるよみたいな、お金ガッポバコ稼げるよみたいなもののもとに始めてないし、
そもそも今それが持続可能な職業になり得るのかみたいなことがありつつも、
まずは自分がトライしているっていうグループだと思うんですけれども、
例えばこれを広げていくためには、どんな人にこの仕事、この職域が向いていて、
どんな仲間がいたらいいと思いますかね。
私も自分の再現性ってなかなか難しいなって思いつつ、
じゃあ本田さんからどうぞ。
本多 達也
まあでも、やりたいっていう思いがある人が諦める社会ってやっぱり面白くないと思うんですよね。
特に僕は大企業っていうところに、富士通って結構大きな会社なんですけど、
多くの大きな会社の人たちはこれやりたいみたいなのがないんですよ。
結構言われたことをやる方が幸せっていう人も多くて、
それはそれで一つの幸せなんだけど、一方でやりたいっていうことを押しつぶされちゃうんですよね。
それがゆえに。
それはもったいないし、特にソーシャルの文脈ってなかなか予算がつかなかったりとか、
結局それって金になるんだっけみたいな話に結局なっちゃうっていう。
でもそんなことないよねっていう。
しかも大企業ってお金まだあるだろみたいな。
これやって死ぬわけじゃないんだろっていうのをちゃんと思って、
それをやりたいっていう人にちゃんとお金と決定権を与えられるし、
それを守ってくれる上の人たちもいるっていう社会が理想かなと思いますね。
奥田 浩美
会社では本田さんを支えるチームというか、そこはだんだん広がりを見せてる感じなんですか?
本多 達也
そうですね。ちゃんと部署として作ってくれたんで、
あと社長直下っていうのがやっぱり強いんですけど、
一方で社長も変わるじゃないですか。毎回3年に1回ぐらい。
だからそこをちゃんと守ってくれる人が継続するかどうかっていうのがポイントで、
それは大体攻略法があって、周りを巻き込むんですよ。
つまり社内の中だけで完結すると、社長とか役員が変わるとプロジェクトが潰されがちなんですけど、
外の会社と一緒にプロジェクトを起こして動かしてるとかってすると、なかなかやめられないんですよね。
そっちに迷惑かけちゃうと困るみたいな。
奥田 浩美
大人になりましたね。
本多 達也
大人になった。岡田さんのおかげです。ありがとうございます。
奥田 浩美
じゃあ西山さんはこのインティマシーコーディネーターという職業がどういう人に向いてて、
どういう仲間がいたらいいと思われますか。
西山ももこ
私は今のちょっと本田さんと同意しつつも逆なんですけども、
やりたいよりは向いてる人っていうところを、やっぱりどこまでもコーディネーターなので、
いろんな意味で振り回される仕事なんですね。
それは役者も忙しいし、監督も忙しいし、
その振り回されるのにやりたいっていうだけではどうしても追いつかないところってあるので、
どちらかというと自分が裏方に回れて、ちゃんとそこをコーディネートできる人。
そこで考えていくと、やはり制作をやったことがあるとか、
やりたいっていうのももう一つのあれなんだけれども、
それよりもやっぱりこういうことが苦にならない。
続けていける人。仕事としてちゃんと終わらせれる人っていうのを探しています。
奥田 浩美
向き不向きあるなと。今お話聞いてたら、おそらく私はそこ苦手な気がしていて、
私プロデューサーなので、これぐらいやったらいいっていう思いが口に出なくても、
なんか必死に伝わっちゃう気がしてて。
そうですよね。プロデューサーは比較的コーディネーターには向いていないんですよね。
でもそこの対話を発生させて、いい感じの裏方になるっていうことですよね。
西山ももこ
もう調整がすべての仕事なので、調整をし続けることが苦にならない人がやったらいいかなと思います。
奥田 浩美
今どういう形で日本で増えていきそうですか?
西山ももこ
今、もともと私ともう一人の人は二人で、二人しかいなかったんですけど、
一人の人は自分でトレーニングを始めていて、私は私で会社で新しい子を育てていくので、
それプラス最終的にはやっぱりこの今教育という部分では、
アクセスできる人が慣れる仕事になっちゃいけないなと思うから、
今後はもうちょっと幅を広くいろんな方を育てていけたらいいなと思ってます。
奥田 浩美
何か7月に事業を起こされるとか聞きましたけど。
西山ももこ
一応会社にしてチームにして働けたらいいなと思っていて、
特に最近の映画だとインティマシーコーディネーターを入れました、
みたいなことが結構歌い文句になってたりするんですけど、
私からするとそれインティマシーコーディネーターの仕事じゃなくないとか、
これってもっと専門家を入れないと危なくないとか、
例えばこれはインティマシーじゃなくてメンタルヘルスの分野じゃないとか、
っていうふうにやっぱり思うことがすごく多いんだけど、
でもメンタルヘルスの部分もバーンってインティマシーコーディネーター入れたから大丈夫です、
みたいにしちゃってることがあって、
なので今後はやっぱりセットカウンセラー、海外だと結構普通にいるんですけど、
セットカウンセラーとか、そういうチームでハラスメントだったりとか、
表現交差、そういうのをチームで受け入れるような会社にしたいなと思ってます。
奥田 浩美
やることいっぱいですね。
はい、じゃあ次は岡部さんにぜひ。
でも再現性超難しいって思ってて。
岡部 典孝
最近結構やっぱり同じような人増えてきて、少しずつ増えてきてます。
アントレプレナーシップの重要性
岡部 典孝
必要なスキルでいうと間違いなくテクノロジー、ソフトウェア実装したりみたいなところと、
法律、この2つは外せないんですけれども、
あとはマインドセットとして重要なのがアントレプレナーシップです。
当然01なんですよ、誰もやったことないものを作るって仕事なんで、
しかも捕まるかもしれないリスクを自分で追わなきゃいけないので、
多分雇われてたらまず無理なんですよ。
だから基本的にアントレプレナーシップがあるソフトウェア開発者が法律を勉強するか、
アントレプレナーシップがある弁護士がソフトウェア開発を勉強するかの2択です。
奥田 浩美
すごい、でも絶対必要ですよね。
岡部 典孝
でも絶対必要なんで、そこに突っ込んでいく役、極端なのし、
そこで突っ込んでいけばすぐにお金にならなくても支えてくれる人はたくさん出てきます。
お前がまず突っ込んでいってくれっていうところにお金はつくんで、
それでいくってはいけるんで、最悪弁護士業とかやりながら食い口は自分で家庭で、
そっちをプロボノでやるとかそういうとこからスタートしてやる。
あとは私も大学でちょっと教えたりして、そこで聞いてくれた人がそのうち起業家とかなって育ってくれるといいなと思ってます。
奥田 浩美
本当に後半のこの3人はアントレプレナーシップもあふれ出ていて、
それが結構お三方とも面白い背景で暮らしていらっしゃって、
先ほど本田さんは2年間デンマークに留学して、その間にお二人お子さん生まれて、今子育て真っ最中。
本多 達也
子育て真っ最中。そんな背景いる?それ。
奥田 浩美
必要じゃないですか。
でもそういういろんな方向から見た社会みたいなのを見てて、
西山さんはずっとアフリカの取材とかがメインだったんですよね。
西山ももこ
今も先週アフリカから帰ってきたばっかりなんですけど、ロケコーディネーターをやっていて、
だからアフリカ大陸が専門ですね。
奥田 浩美
さっきチェコって話も出ましたけど、そのあたりもうちょっと広い視野を持たれている方々が、
だからこそ新しい価値が見えてるってなんかあるんじゃないかなと思ってて。
西山ももこ
アイルランドの高校に行ってチェコの大学に行ったんですけども、
日本帰ってきて、日本帰ってきたら急にすごい仕事しなきゃみたいな、
ちゃんとしなきゃいけない、モチベーション持ちなきゃいけない、
ゴールを持って生きていかなきゃいけないのかみたいなのがすごい息苦しくなってきて、
なるようになるやって言ったらアフリカのロケコーディネーターを始めて、
結局インテマシーコーディネーターをやりつつもアフリカをやっているのは、
青ヶ島での実証実験
西山ももこ
やっぱりインテマシーコーディネーターってお金にならないんですよ。
で、ならないからアフリカのロケでガッと稼いで、
ガッとは稼げないけどちょっと稼いで、
インテマシーコーディネーターの方をやるっていう形を組んでいるので、
相変わらずいろいろやりながらって感じですね。
奥田 浩美
そう、だからなんか自己紹介のとき、さっきその紹介いるって言いましたけど、
いろんなことやってると仕事ってそもそも、
なんだっけ、自分が一つの仕事で全部お金回さなきゃいけないのかとか、
あれ、自分が稼ぐ必要あるんだっけとか、
全て含めて海外も含めた大きな経験が必要で、
漁師ですよね。
岡部 典孝
そうなんです。実は私、漁師の見習いもやってて、
今、青ヶ島っていう人口160人の離島に移住して、
で、うちの会社でも漁業を定館に入れて、
漁業が定館に入ってる。
漁業が入ってて、マグロを釣ったりということもしています。
で、なんでそんなことやってるかっていうと、
リーガルアクティビストとして必要なんですよ。
本多 達也
その条件入れちゃうと、なかなかなる人いなくないですか。
奥田 浩美
このセッションは、一つの職業じゃなく生きてる人たち。
岡部 典孝
で、何をやってるかっていうと、
160人しかいないところ、なんで行ったかっていうと、
奥田 浩美
島に160人、
岡部 典孝
島に160人で、村に160人なんですよ。
奥田 浩美
人口が。
岡部 典孝
さっき言った立法事実っていうのは1個あればいいんです。
1個だけあればいいんです。
それでも事実になるんで、
一例やるのが大切で、
邪魔する人がいなければいいんで、
160人だとまず邪魔がいないっていうのが一つ。
誰もやってないから、
邪魔する動機もないし、邪魔もできないし、
もう一つは、
自治体なんです。
160人しかいないのに、
村長も議会もあるんで、
実はトックが通せるんです。
だからもし法律が邪魔して、
これは捕まえるリスクがあるってなったら、
トックで通しに行きますとかがやりやすいんです。
奥田 浩美
ドローンも飛ばせる、
モビリティも好きにやれる。
岡部 典孝
全然人も少ないし、
海にも船全然ないから、
大抵の実証実験が通るんです。
奥田 浩美
漁師のやっぱり免許あった方が、
海まで行けますよね。
岡部 典孝
海も行けるんで、
海も使える。
八丁島にちょっと南にあるんですけど、
小笠原まで無人なので、
300キロくらいの海使い放題です。
本多 達也
300キロくらい使い放題プランだ。
岡部 典孝
実証実験をやるエリアを海に設定しようみたいなことも
やってますし、
本当にめちゃくちゃ面白いところですね。
新しい社会の創造への道
岡部 典孝
今、DAOっていう分散型組織も注目されてると思うんですけど、
青ヶ島をDAOが島にするぞって言って、
こういう面白い人をたくさん移住する。
めっちゃ宣伝してます、DAOが島。
移住するっていう、そういうプロジェクトも。
奥田 浩美
でも本田さんもすごいいっぱい色んなことやってるじゃないですか。
本多 達也
こんなことやってないわ。
魚獲ったりしてませんから。
岡部 典孝
でもそうやってDAOを広めてると、
じゃあDAOの規制緩和をやりましょうみたいなときに、
政府から呼んでいただいたりして、
お話ができたり、自民党から呼んでいただいたりして、
そこで提案したのが、
実際に法律規制緩和に反映されるとか、
そういうことにつながってるんで、
全部つながってます。
本多 達也
これでも岡部さんどうやって増やすかみたいなものって難しいですね。
奥田 浩美
でも私も仕事50やってるから。
本多 達也
やってみますよ。
奥田 浩美
それぐらいやると新しいものを作るのに
抵抗感がなくなるので、
そのうちいくつかが数年で入れ替わっていくっていう。
本多 達也
なるほど。
岡部 典孝
やり方、ノウハウ、自分で身につけたものはとにかくどんどん
他の人に伝えて、他の人が真似できるようにして、
真似してもらうってことをやってます。
本多 達也
なるほど。
卒業して大企業に入るとは全然違うモチベーションですね。
奥田 浩美
卒業して大企業に入っても、
その大企業をいい感じで転がしてるわけじゃないですか。
本多 達也
確かに。結果、事例というか、
こういうケーススタディを見せるってことが大事ですよね。
そういう意味でも。確かに。
奥田 浩美
結構この後半の人たちって何してる仕事かわからないけれども、
その中でも一つ二つぐらい
仕事って役目をつけて
過ごしてる人たちを出しました。
最後あと4分ぐらいになったので、
それぞれどんなワクワクした未来、
あるいはあるべき未来を描いていて、
そして自分たちが今やってることから、
こんな仕事も生まれてくるかなってことでもいいですし、
ちょっと未来に向けて自分の思いを
一つずつ、じゃあ岡部さんから。
岡部 典孝
JPYCって会社は社会のジレンマを
突破するというミッションを掲げていて、
まさに社会のジレンマを突破するっていうのは、
第一の事例を作る人が必要で、
挑戦しやすい社会を作るっていう思いで
決済の仕事をやっています。
なめらかな社会、手数料がかからない社会を作って、
挑戦者をとにかく応援する、
挑戦者がお金を集めやすくするとか、
仲間を集めやすくする、そういう仕組みも含めて、
エコシステムとして、そうやってお金も集まるし、
法律なんか規制なんかもどんどん早く変わっていく。
このサイクルをどんどん早くしていって、
上げていかないと、AIがこれだけ発展して、
世の中が進歩していって、法律側が追いつかないので、
やっぱり成長が阻害されると思っていて、
それを阻害されないように動いていくのが
大事な役割だと思っているので、そういう世界を作っていきたいです。
奥田 浩美
まさにそういう社会を実現するために、
リーガルアクティビストっていうのは、
絶対必要な条件ということで、
本多 達也
一つの仕事にされているという理解でよろしいでしょうか。
西山ももこ
はい、じゃあ桃子さん。
私の場合は、やっぱり安全にどう撮影現場を
作っていくかっていうところと、
やはり撮影現場って人権っていう言葉が忘れられがちなんですね。
各一人一人に人権あるんだよって、
働いている人も思ってもらえるような、
安全に撮影をしていくっていうのが一つと、
やはりそこをなってくると、この業界ってある意味学歴が必要ないんです。
学歴が必要ないからこそ、今まで例えば、
教育を受ける機会がなかったりだったりとか、
教育を受けたいと思ったけど、
ちょっとドロップアウトしちゃったりとか、
そういう子たちに向けて、できるだけ、
いつでも逆転できるよっていうような社会を作っていきたいので、
教育システムというか、
インターン制で育てていく、
この業界で働けるっていう、
人体を育成していきたいなというふうに思っています。
奥田 浩美
ありがとうございます。ほんださんお願いします。
本多 達也
ポイントは、心の余白だと思っていて、
2ヶ月前までデンマークにいたんですけど、
やっぱりね、
ちょっとすれ違うだけでニコってしてくれるとかね、
デンマークって老学校がないんですよ。
つまり、耳が聞こえない子どもたちも、
一緒に小さい頃から、
いろんな障害のある人たちと、そうでない人たちが一緒に暮らしているの。
それって何でできるかっていうと、
やっぱり小さい頃から、それぞれの違いみたいなのを受け入れ合って、
自分らしく生きられる社会みたいなのを作っていて、
それってやっぱり心の余白だと思うんですよね。
例えば、デンマークでも、
システム障害とかトラブルあるんですよ、いっぱい。
でもね、みんなね、
じゃあもうマイナンバーやめようみたいな感じにならないの。
あるよね、みたいな。そういうトラブルあるけど、
進めるごとに我々の生活とか社会って良くなっていくよね、
みたいな感じなんですよね。
日本はさっきのね、リーガルガッチガチみたいな、
そこから何もできないみたいな、
もっと心の余白みたいな、
新しい仕事の創造
本多 達也
日本人ってそういうの得意だと思ってるんですよ、もともとは。
ハイコンテクストに空気を読むみたいなのの一方で、
おもてなしの心だったりとか、
相手をちょっと手を差し伸べるみたいな得意な人々だと思ってるので、
そういうのをやっぱり広めていきたいという思いがありますね。
奥田 浩美
ありがとうございます。まさに3方、
本当に新しい仕事を今日紹介してくれたと思うんですけれども、
私が今回この
2つの2部のセッションの企画をしたんですけれども、
その企画をした背景が、
まず皆さんにこの社会の変化を知って、
新しい仕事が次々と生まれていて、
もう3年後には全く知らない仕事が
次々生まれているってことを知ってほしいなと。
あとはこういう登壇者がどんな生活を普段していて、
どんな思いがあって、
そこに対して新しい仕事を生み出す勇気の裏に
どんなものがあるのかっていうのを
感じてほしいなというのがこのセッションの背景で。
あとは新しい仕事っていうのを
ここのメンバーじゃなくて、
今日聞いていらっしゃる方が、
どんな仕事を生み出していくんだろう。
それより仕事っていう以前に、さっき本田さんおっしゃいましたけど、
どんな社会を生きていきたいんだろうっていう。
なので私は最初のセッションの時の
自己紹介で、職業地球ですって言いましたよね。
職業地球っていうのは、
それは地球の未来に必要ですかっていうことを
どんな会社の中でも、どんな政府の中でも
言い続ける職業をもう生み出しましたっていう意味では、
どんな未来を作りたいかっていうことを
皆さん考えて、今日6人の方、
3人3人出ていただきましたけれども、
これがちゃんと社会の中で成立している、
あるいはもう成立しかけている仕事ですので、
ぜひ皆さん次の地球にあるべき
未来を一緒に作っていきましょうということで、
最後の言葉にしたいと思います。
ありがとうございます。
まさに最後宣伝になりますけれども、
来年の2025年の2月に
地球の未来を開く
カンファレンスを名古屋で行い、私がプロデューサーやりますので、
ぜひお越しくださいっていうのを
私から宣伝させてください。
後、内輪もあるので後ろで配ってますので、よろしくお願いします。
今日は本当に皆さんありがとうございました。
45:21

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