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  2. 日本の貧困は誰が解決すべきな..
2024-09-15 1:33:22

日本の貧困は誰が解決すべきなのか?

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日本の相対的貧困には「自己責任論」がある。なぜ生活保護があっても貧困はなくならないのか。現状から立ち上がる「意志」は誰がどのように紡いでいくのか。「頑張らないと豊かになれない」という事実にどう向き合うのか。IVSの場だからこそ、ビジネスだけでは解決できない貧困を参加者と一緒に考えたい。

■IVS2024 KYOTO/IVS Crypto2024 KYOTOについて
2024年7月4日から6日まで、伝統と革新が融合する京都で、IVS2024 KYOTOとIVS Crypto 2024 KYOTOを同時開催します。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプトとブロックチェーンに特化したカンファレンスです。この分野のパイオニアたちが、デジタル経済の進化とWeb3の可能性について深く掘り下げます。両カンファレンスは同じ場所で開催され、参加者は自由にどちらのイベントにも参加できます。


名称:IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan/京都府/京都市)
日時:2024年7月4日(木)~7月6日(土)
会場:京都パルスプラザ他  

・チケットページ:https://www.ivs.events/tickets2024
・HP:https://www.ivs.events/
・X(Twitter):https://twitter.com/IVS_Official

#IVS #IVS2024 #スタートアップ #起業 #経営 #ビジネス

サマリー

日本の貧困問題に対する多角的なアプローチが議論されています。専門家が貧困の定義や現状、制度の活用について話し、特に子供たちの支援の重要性が強調されています。子供たちが直面する様々な状況や、支援制度の不足が論じられ、教育や就職の選択肢の限られた中での自己責任の問題も浮き彫りになります。日本の貧困問題は、医療機関やNPOなどの多様なアプローチによって解決されるべきであり、特に医療現場における孤立や貧困の問題に焦点を当てています。社会的処方などの新たな施策が医療従事者による支援を促進し、さらに多角的な支援体制の構築が求められています。地域性や行政の縦割り構造が解決の障壁として描かれ、民間の支援の重要性が強調されています。寄附型の支援や個別対応の強化も求められています。特に若者や子どもたちの貧困とその解決策について、参加者は深く考察しています。民間企業の関与やNPOとの連携を通じて、具体的な支援方法やビジネスアイディアが提案され、貧困層へのアプローチの重要性が確認されています。解決策については、個人の責任意識の変化と非営利団体の役割が重要視され、行政との連携や情報発信のデジタル化が貧困解決に向けた鍵として紹介されています。さまざまな視点からの解決策が模索されており、特に子ども家庭庁やデジタル庁の役割、アウトリーチ手法が注目されています。現場の声を尊重することの重要性も強調されています。このエピソードでは、日本の貧困問題に対する解決策が話し合われ、社会と企業がどのように協力して貧困問題を認識し解決していくべきかが考えられています。また、非営利団体と企業の関係についても触れられています。日本における貧困問題の解決には行政と民間の連携が重要であるとの意見が出て、様々なアプローチが必要であるとされています。企業が社会福祉に貢献する方法や、そのための接点を育てることの重要性についても言及されています。

日本の貧困問題の概要
スピーカー 2
では始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
日本の貧困問題は誰が解決すべきなのかということで、4人でやらせていただきます。
まず自己紹介させていただきます。私の方から。
リノベートジャパン代表のKAIと申します。
私たちは立て直しという事業をカタカナの名称でやってまして、
収益化される前の回収中の物件をうまく活用して、
失業とかDV被害で一時保護が必要な方を受け入れたり就労支援したりする場所として提供して、
その後物件を収益化することでビジネスとして継続するような事業をやっています。
よろしくお願いします。では順にお願いします。
今井 紀明
皆さんこんにちは。DPの今井と申します。
私は13期目の寄附型のNPOをやっておりまして、
オンライン相談、今子供たち1万3000人ぐらいが登録しているLINE相談から
食料支援や現金給付支援を届けていっていて、
子供たちのオンライン上のセーフティーネット作りというのをやっているのと、
あと東横ケッツって聞いたことある方いらっしゃいます?
大阪だとグリスタっていうグリコの看板の下に家出してたりとか虐待を受けている子たちがいるんですけれども、
そこから5分ぐらいの場所に50坪ぐらいの支援拠点を設けてですね、
日々子供たちの支援を繁華街でやっているNPOをやっております。
今日ですね、ちょっと若干近行がテーマなのにちょっと後ろがきらびやかすぎて
少しどうかと思うところはあるんですけれども、
いろいろと皆さんと考えることができればと思いますのでよろしくお願いします。
スピーカー 2
よろしくお願いします。じゃあ市川さんお願いします。
市川 加奈
はい、皆さん初めまして。リライト株式会社の市川と申します。
ちょっと結構ガヤガヤしてて声が聞き取りづらいかもしれないので、
聞こえない場合はこうやってください、声張ります。
普段は東京の方でお家がない方のですね、仕事の紹介とかお家の紹介をメインでやっています。
もともと仕事の紹介がメインで5年前ですかね、立ち上がって今5期目なんですけど、
なかなか仕事だけだとちょっと難しいこともいっぱいあるので、
お家の部分でもちょっと支援をしたいなと思って今お家を借り上げて貸したり、
買ったりとかしようかとかそういう話をしている会社になります。
はい、よろしくお願いします。
スピーカー 2
よろしくお願いします。じゃあ西岡さんお願いします。
西岡 大輔
皆さん初めまして。西岡大輔と申します。
私は現場の人間ではなくて研究者なんです。
もともと医療の現場にいて貧困って健康を悪くするんですね。
どうやったら健康を維持できるかっていうところにすごい関心があって、
医療の限界があるなと思って外に出て研究を始めたというちょっと変わった立場の人間です。
今数字とかデータで分かっていることみたいな感じのことを中心にお話しできるかなと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
支援制度とその実態
スピーカー 2
はい、よろしくお願いします。
実は僕もアジア開発銀行っていうアジアの貧困問題を取り扱う国際機関の研究職から出ているので、
ちょっと僕と流れが逆というか、
研究職から現場に来た身と現場から研究職と現場の方々でお送りしたいなというふうに思っています。
まず日本の貧困問題とはっていうところで、
そもそもそれって存在するのみたいに思っている人が、
IBSの中とかだと多いんじゃないかなという勝手な印象があるので、
貧困問題についてまず少し概要を解説させてください。
短めに喋ります。
まず絶対的貧困と相対的貧困という貧困の定義が国際的にはありまして、
絶対的貧困というのは今世界銀行の定義だと1.9ベイドルですね、アメリカドル。
物価も加味した上でアメリカで例えば1.9ドル1日生活する水準として見なされていて、
これは1日に必要な摂取カロリーとかから逆算されています。
これを下回る人というのが世界に今10%ぐらいいるというふうに、
2015年ぐらいの統計ですけど言われていて、
一方で相対的貧困というのはどちらかというとその地域の水準から考えたときに
貧しい暮らしをしているよと。
定義としては一番上から裕福な人をガーッと並べたときに真ん中の人ですね、
中央値というんですけど、の水準で暮らしている人の半分以下の水準で暮らす、
中央値の半分以下ですね。
暮らしている人のことを相対的貧困というふうに一般的には言います。
日本は2021年の厚生労働省の統計で、
貨処分所得ですね、税金とか保険料とか引いた後の所得、
1人当たりの所得が127万円を年収で下回った場合に相対的貧困として見なされて、
これが15.4%いるというふうに言われているんですね。
約6,7人に1人だというふうに言われているという実態があります。
なので日本の世の中だと生活保護もあるじゃないかとか、
制度があるじゃないかという目線もあると思うんですけど、
市川さんが結構現場で、今井さんもですけどこういうのをやられていると思うので、
生活保護の実態とかもしお話いただければ。
ありがとうございます。
市川 加奈
結構生活保護をつなげたら別に仕事の紹介とか家とか別にしなくていいんじゃない?
みたいな話を結構いただくんですけど、
生活保護自体が誰でも受けれるものなんだけど、
ちょっと使いづらい時があったり、使える時があったり、結構ファジーな制度で、
みんな使えるものなんですけど、日本だとだいたい2割ぐらいですかね、
補足率が、8割ぐらいの方が本当は受けれるんだけど受けれていないという状況になっています。
そういう話をする時に結構生活保護ってパチンコとかギャンブルやるやつがおって、
不成熟級のやつ多いからダメだみたいな話をされるんですけど、
そういう人たちも全体でいうと0.5%ぐらいしかいないんですね。
その人たちがいるというか、そういう人たちみたいな不成熟級の人を受けさせないようにしよう、
みたいな形で結構厳しくて、受ける時の審査が。
2週間ぐらいかかったりとかするんですよ審査に。
なかなかそこが待てないとか嫌だなみたいなので行かない人が多くて、
ビジネスの世界でいうと0.5%のために8割を捨てているみたいな感じなので、
めちゃめちゃ危機感しそうな人だと思うんですけど、
今そういうのが日本だと現状かなって思います。
スピーカー 2
今井さんはどんな印象ですか。
今井 紀明
付け加えると私たちですね、子どもたち若者たち、今13歳から25歳の方、
ユース世代と呼んでいて、オンラインの相談支援やってはいるんですけれども、
現状として子どもたち、若者たちは社会保障制度、日本確かにすごい充実しています。
諸外国に比べても明らかに生活保護だったり障害年金とか、
様々な制度があるんですけれども、そもそも制度を知らない子たちが6割。
知っていたとしても電話相談、窓口に行けない、相談することに拒否感がある。
何か言ったとしても断られるんじゃないか、怒られるんじゃないか、
そういう拒否感みたいな何重もの壁があるんですよね。
だから現場だと見てて思うのは、なかなか制度にたどり着かないという現状があります。
なので今DPの方では20万食超える食糧支援というのを4年間で実施していますし、
給付も今8000万、子どもたちこの年齢に動いていますけれども、
本当に行政の制度というのがなかなか届いていない。
だから相対的貧困よりもかなり厳しい、子どもたちが本当に食べれていないという子たちが
今うちのアンケートを取ると46.2%の子が週に食事を何度食べていますか、
何も食べていない日はありますかということに対して、
週に食べていない日があると回答している子が46.2%もいるので、
かなり孤独で、孤立にある状況というのは現場で、
この生活保護の話でも見てても思うところかなと思います。
自己責任と教育の影響
スピーカー 2
そうですね、一応日本でもガシは存在しているので、
絶対的貧困と先ほど申し上げましたけど、存在しないと一応されているんですね、統計上は。
でもそれって統計が拾えていないだけという可能性もあって、
やっぱりガシというのが存在すると、それがたまにニュースになるというのもあります。
やっぱり制度を使うという観点からだと、病気とか障害とかもかなり関わってくると思うんですけど、
そこら辺西岡さんはどう思いますか。
西岡 大輔
そうですね、医療の現場というのは、いろんな現場がそうだと思うんですけど、
医療の現場とかって助けての窓口になるんですよね。
なので、本来体の健康のことで困ってないんだけど、
病院にやってきてなんとなく体の調子が悪いということの相談をきっかけに、
貧困が見つかるというようなことがあったりするんです。
今井 紀明
そういった方々のサポートをやっていると、
西岡 大輔
やっぱり先ほどお話あったみたいに、なかなか役所に行けないんですよね。
毎日お金に困っている人が、その仕事を休んでまで、給料を捨ててまで役所に行けないんですよね。
で、やっとの思いで夜間病院にやってきて、
初めてそこで捕捉されてつながっていくみたいな感じのところがあって、
なので、医療の現場だとそういう発見の場所に、
みんな全体の発見の場所になっているんだという認識がまだまだ全然なくって、
また来たよう貧困の人ぐらいの感じで、
追い返されてしまうみたいな経験をしていく人がいる。
そうすると助けを呼べる場所が一個なくなるので、
やっぱり広くですね、困りごとを抱えた人に対して、
困りごとを抱えた人をキャッチできる場所であることに、
アンテナをもっと張ってもらえるようになるといいんですけどね。
スピーカー 2
そうですね。プッシュ型のアウトリーチとか言ったりしますけど、
結局制度って受け身なので、受け身だと結局制度を知らないだとか、
使いにくいという人たちにアプローチできないという問題があったりして、
貧困問題というのが残ったりしますし、
生活保護にアクセスできないと差別とかの問題もありますけど、
やっぱり行政の対応が悪い経験があったとか、
特に不要紹介とか監修で行われたりしますけど、
他に頼れる人いないんですかって、頼れる人いないから来てるのに、
例えば関係が悪化してる親族にご連絡してもいいですかとか言われてしまったりとか、
あるいは行政ってやっぱり管轄があるので地理的な、
その管轄に入れるためにまずはシェルターに入ってください、
避難所に入ってくださいって言われるけれども、
その避難所の環境が例えばアイ部屋だったりとか、
そのアイ部屋が児童を連れ込みにくいとか、
精神的に依存しているペットを連れ込みにくいだとか、
あるいは人間関係得意じゃないのにアイ部屋に行かなきゃいけないとか、
そういうところでちょっと難しかったり、
最終的にやっぱり差別の問題とかもそこに入ってくるとあるかなと思いますし、
いろんなことがループして貧困状態っていうのが、
貧困の罠って言ったりするんですけど、
定常したりしてしまうっていう状況があるかなと思います。
そういう中で日本社会だと、
でもやっぱりどうしても、
自助、共助、公助とか言ったりしますけど、
自助みたいなところで、
自己責任論みたいなところが結構強いかなというふうに思っていて、
貧困に陥るっていうのは結局自分が教育をちゃんと受けてこなかったからだよねとか、
頑張らなかったからだよねとか、
でもじゃあ教育を受けるのにお金とか、
あるいは文化資本って言ったりしますけど、
親の教育水準とかも結構影響してくるんじゃないのっていう話もあったりすると思うんですよ。
そういうのって結局現場で見ていると、
どういう実態というか、
果たしてそういう人たちは今の環境で、
こう、生産で評価されるっていう中で、
こう、這い上がっていけるのかどうかみたいな、
頑張れるのかどうかみたいな、
今井さんはどう思いますか?
今井 紀明
今日来ていただいている方には、
ぜひすごい考えていただきたい問題かなと思うんですけれども、
やっぱりこのDPの今、
日本の貧困の現状
今井 紀明
オンライン相談、行き先チャットの相談の現場に来ている行為としては、
親にお金を届けている。
親に例えば8万とか10万とか稼いでも取られてしまう。
もしくは親御さんの介護をしていたりとか、
一人家庭でお母さんが働いていてて、
で、おじいちゃんのケアをして、
同居しているおじいちゃんのケアをしているとか、
あとは親御さんがもう亡くなっているとか、
その様々な状況の子たちが実は日本にすごい点在していてて、
実はこれまでオンラインでの困窮相談というのは
政府はしないんですよね。
いじめの相談と自治の相談に関しては、
国、自治体がやってきてはいるんですけれども、
困窮文脈ではなかった。
だからこそ、うちがこの4年前から実施して、
700人から今1万3000人に増えてきていてて、
見えてきたところで言うと、
この親にやっぱりなかなか頼れない、
これ制度にもつながらない、
制度にも頼れない子どもたちが、
果たして本当にあなたの責任なんですかと。
自分だけの力だけで、
例えば学校教育を受け入れたりとか、
例えば就職できたりとか、
そういった環境ってなかなか難しいなと。
この子ども、幼少期の経験から見てて思っています。
またあと、短めに言いますけれども、
今繁華街のグリスタという地域で、
私も今現場に出て動いてきてますけれども、
虐待経験の率が6割。
オーバードーズという薬物とかの摂取の率も高かったりとか、
犯罪にも巻き込まれやすかったりとか。
その子たちの経験を聞いていると、
やっぱり親御さんから性的虐待を受けてたりとか、
でも学校で相談したとしてもなかなか受け入れられない。
学校と家庭でなかなか受け入れられなかった中で、
繁華街に来ている。
そういうところがあった時に、
本当に本人の責任なのかということは問われなければいけないし、
社会がどうやって彼らを支えるような社会とか、
助けてって言いやすい社会を作っていくのかというところが、
法人にも個人にも僕はすごい問われているなと思っています。
社会制度と支援の困難
スピーカー 2
助けてって言いやすい社会ってすごくいいキーワードだと思ってます。
若者とか子どもっていうのが、
やっぱり選べる環境っていうのが少ない中、
生まれた環境にものすごく依存して、
そこから選択肢を限られた中で選んでいかなきゃいけないという中で、
果たして本当に自己責任なのかどうかという問題もあると思いますし、
そこから若者から育っていって就労するってなった時にも、
結局いろんな環境の制約とかもあると思いますし、
そこら辺ってどう現場で接されているとかありますか?
ありがとうございます。
市川 加奈
私たちも2,30代が6割くらいで、若めの方が
ウェブで相談とかできるのでいらっしゃるんですけど、
年齢制限ないので、50代、40代の方もいらっしゃっていて、
やっぱり頼る人がいなくて、
今まで一人で抱え込んで生きてきたので、
相談してねって言っても、
なかなか相談ができないとなると、
仕事の人間関係とかでうまくできないことがあったり、
認められた経験とか、
愛された経験って言うとあれなんですけど、
承認された経験とか。
そうですね。承認された経験がないと、
アドバイスとかを素直に受け取れなかったり、
ちょっとしたかけ違いでなかなか続かない仕事があって、
ちょっと頑張れば、
もう少しいいポジションになれるとか、
仕事、いい給料もらえるかもしれないんだけど、
そこの踏ん張りができなくて、
そこから抜け出せなくて、
ずっと日雇いとか非正規とかを繰り返しちゃうみたいな、
そんなちょっと雇用の難しさに
老いたちとか今までが繋がっちゃうかなっていう気はしてます。
スピーカー 2
結局、それって本人の老いたちもあれば、
例えば、生まれつきの障害、グレーゾーンの障害を実は
抱えていたりとか、
あるいは途中で、そういう状況に陥る過程で、
精神的な、場合によっては疾患のレベルまで
陥ってしまう時ってあると思うんですよね。
やっぱり障害とか精神疾患を抱えていると、
意思決定っていうのが、なかなか正常な時と
ずれていくんだろうなっていうところがあると思うんですけど、
西岡さんと前、多分そういうお話もさせていただいたと思うんですけど、
研究の面から考えるとどうなんですかね。
西岡 大輔
一つだけ話戻して、幼少期の貧困とか、
幼少期の、僕らの逆境体験って言うんですよ。
アドバースチャイルドエクスペデンスって、
ACEって訳されるんですけど、
幼少期に虐待を受けているとか、十分なケアを受けていないとか、
栄養状態が悪かったっていう経験そのものっていうのは、
その子の社会の成長に伴って、
様々な疾患とか不利に繋がっていくことが、
もう、疫学研究から明らかになっているんですね。
幼少期の逆境体験が多ければ多いほど将来の鬱を発症したりとか、
いわば発達の問題を抱えてしまったりとか、
場合によってはそうやって就労を継続するっていう、
レジリエンスとか、そういったものまでそがれてしまうっていうようなことが、
実は幼少期の積み重ねで起きているんですね。
なので、今目の前で貧困の問題を抱えている人というのは、
幼少期からの積み上げが背景にあって、
そういうことが起きているのかもしれないというふうに思えるのが、
すごい大切なことですよね。
もう一つその話でいくと、
貧困に陥っている方たちが何か仕事をしようとか、
意思決定をするときに、
本当に合理的に正しく意思決定できるのかと言われると、
そうじゃないんですよね。
貧困も障害も、様々な精神疾患等もそうかもしれないですけど、
すごい心理的なストレスに人が晒されている時っていうのは、
本当に自分にとっていい方の選択って選ばれにくいんですよ。
その場で自分が気持ちよくなるような、
自分のストレスが解消される方の選択をしやすくって、
これって脳の中の機能で証明されているんですね。
ストレスがかかっていると脳の報酬系っていって、
自分が気持ちよくなる、なりたいっていう場所が
すごい不活化して大きくなるんです。
その結果自分の選択は、
だから将来の健康よりも今のカップ麺になったりするわけなんですよね。
相談のハードルと医療現場の課題
西岡 大輔
将来の健康のことを思うと、
ちゃんと栄養を整ったものを食べたほうがいいんですけど、
お金がなくてストレスがかかっていると、
今自分のお腹を満たしてくれるものに走りやすくなるのは、
皆さんイメージできますよね。
だからちょっと変な例えですけど、
言うなればゴキブリが出た時にですよ、
掃除機で吸っちゃう人っていうのは、
合理的に意思決定していないわけですよ。
だってあんたは、
後でその掃除機からゴキブリ取り除かなきゃいけないわけでしょ。
だけど突発的にそこで吸っちゃうわけじゃないですか。
そういうようなことをしてしまうというのが、
積み重なって自分の人生の選択になっているっていうことですね。
スピーカー 2
ありがとうございます。
ここで言う合理性って、
例えばその金銭的な合理性だけじゃなくて、
結局究極的には好きなもの、
自分が中長期的にこれがいいと思えるものを、
その人が追求できるのかって意味の合理性だと思うんですね。
結局それができなくなっちゃう。
短期的な意思決定によって、
それが歪んでしまったりとか、
短期的な過度なストレスによって、
それが歪んでしまったりとかってすごいあると思いますし、
あるいは発達系の障害だと、
共感覚がすごい強い人ってたまにいるなと思ってて、
そうすると周りの好き好みに、
自分の好き好みがものすごい、
その時だけの時点で左右されちゃう人っていたりするんですよね。
そうするとまた意思決定が狂ったりするっていうのがあると思ってて、
現場だと多分いろいろ、
今の抽象的な話の具体例みたいなのが、
市川 加奈
たぶんすごいあるんじゃないかなと思ったりするんですけど。
そうですね、今もうめっちゃわかると。
拍手しちゃったんですけど、もうまず。
そうですね、やっぱり品すれば鈍するっていう言葉があると思うんですけど、
やっぱり目先のことしかどうしても考えられないし、
手取り早く楽して幸せになりたいみたいな、
それ短絡的にどうしてもなってしまうんで、
なかなか仕事とか家とか建設的に、
こうやったら将来こうなるよみたいな話をしても、
やっぱり響かない時があって、
目の前の楽なものに行っちゃうとか、
そこをすごい頑張って説得したり、
結構メリット訴求をしたりとかですね、
そういうのが結構現場では課題かなっていうのは思いながらやってます。
今井さんとかどうですか?
今井 紀明
ちょっと別の観点で伝えたいなと思ったのは、
相談をするっていうのは結構ハードルが本当に高いことでなんです。
例えばなんですけど、
今繁華街に来てる子たちに相談窓口を設置して解決策になると思いますか?
来ないんですよ。
彼らはなぜ東横とかグリシタンに来てるかというと、
友達に会いに来たりとか遊びに来てるんですよ。
単純に相談窓口を設置する。
これだけが問題解決には全然ならない。
だからこそ、例えばうちで言うとテントを出してアウトリーチっていうんですけど、
彼らと交流したりとか結構雑談とかをしていって、
今ユースセンターっていう場所を作って、
今日々50人とか60人くらい平均来ていってるんですけれども、
やっぱり最初は雑談から入っていくんですよね。
で、相談っていうのは結果だけなんで、なかなか相談窓口を作るってだけだと解決に至らない。
特に日本は諸外国に比べても相談しないっていうデータとかもきっとあるんじゃないかなと思うんですけど、
本当になかなか福祉制度が繋がらないっていうのは多分国民性もすごいあると思うので、
それを加味していかに社会制度を設計していくのかみたいな部分っていうのは重要だなとは思ってます。
スピーカー 2
そうですね。日本は結構受信責任社会と言われてて、
文化的な背景がかなり同質だからこそ、
発信しなくても受け取ってくれるよねっていう受信者に対する責任がすごい重い社会になっちゃってる傾向があって、
一方で北米とか移民国家だとそれが逆で、
発信者責任社会で自分で言っていかないといけないっていうふうに育ってるんですよね。
受信者責任社会で育った若者とか子どもが自分から発信しやすいかっていうと、
そうじゃなかったりするっていう話だと思うんですよね。
今井 紀明
そういう話だと思うんですけど、
スピーカー 2
そうするとやっぱりさっきのキーワードじゃないですけど、
助けてって言いやすいとか、
支援が必要な人をどうやってこっちからプッシュ型で見つけていくのかとか、
あるいは向こうが実際に歩み寄ってきてくれるとか、
実際に歩み寄ってきてくれるためのハードルを下げていくのかっていう話になっていくのかなと思うんですけど、
医療の現場でもそうだと思うんですけど、
そういう面での課題も今お話いただいたと思うんですけど、
他に課題っていうか、医療現場での課題とかはどうですか?
西岡 大輔
そうですね。
相談するためのハードルを下げるという意味でっていう感じですか?
だとすると、医療現場って体の相談はしますよね。
でも自分の生活の相談ってあんまりしないじゃないですか。
医療現場に行って体の相談しないで、
医療機関における支援
西岡 大輔
自分実はお金困っててみたいな相談するケースってよっぽどレアだと思うんですね。
なのでそのアンテナをどの程度張れるかみたいな感じのところは結構大切になると思います。
その障壁を自分で自分の追い目を離すっていうことを、
なるべく簡素化というかしやすくするために、
例えば問診票の隅っこにその暮らしのこと、
直接お金のこととか聞かなくても困ったりしたことありますか?
ぐらいの感じで質問を入れていって、
それをピックアップしていくっていうことを頑張っている医療機関さんとかもあります。
そういうところで見つかると、
医療機関には医療ソーシャルワーカーという存在がいますので、
生活の相談に乗ってくれて、
様々な社会の諸制度につないでくれる人たちがいるんですね。
そういう人につながることができれば、
例えば生活保護の申請に行きやすくなったりとか、
いろんな要因につながっていくので、
入り口をたくさんチャンネルを作って、
その人が通ってくる場所で、
少なくともここではキャッチできる、
みたいな取り組みをやっている医療機関も結構あるなという印象ですね。
スピーカー 2
西岡さんの研究だと、
社会的処方という言葉も結構出てくるなと思っていて、
それって結局、医療従事者とか看護師さんとかが、
外により出ていくという話に近いのかなというふうに思うんですけど。
西岡 大輔
はい、そうですね。
社会的処方って新しい言葉で、
まだまだ浸透しきってないと思うんですけど、
貧困だけ対象にしているわけじゃなくて、
医療現場って孤立の問題にもいっぱい出会うんですよ。
孤立ってタバコと同じぐらい健康を害することは言われていますので、
タバコ吸っている人と孤立している人って同じだけの死亡リスクがあるんですね。
なので、孤立している人とか貧困の人という状態にある人をキャッチして、
病院の中で解決する話じゃないじゃないですか。
なので、病院の外に医療従事者が出て行って、
その人たちと伴奏していくということを目指しているんです。
問題はいっぱいあって、
医療従事者は結構温室育ちが多いんですよ。
なので、目の前の患者さんが抱えている困難に、
思いを馳せたり想像したりすることが難しかったりするんです。
なかなか全てパッと上手くいくわけじゃないんですけど、
そういう取り組みも広がっていますね。
マイノリティと貧困の交差
スピーカー 2
そういう社会構造的な問題もありますよね。
どのポジションにどういう人がいるかというのが、
結局どれぐらい裕福な家庭で育ったかとか、
貧困から育ったかというので、
かなりグラデーションが分かれてしまうというか、
まだ同質な、同質というか、
結構日本って人種的にはかなり、
同質だと思うんですよね。
海外とかだとそれがさらに人種が絡んできたりとか、
でも日本でもやっぱりマイノリティ性とか、
交差していくなというふうに思っていて、
要はマイノリティである、
何かしらの属性でマイノリティであること、
シングルマザーであること、発達障害であること、
精神疾患であることとか、
ヤングケアラーとかもそうだと思うんですけど、
そういうマイノリティ性と貧困問題というのが、
すごい交差する現象が増えているなというふうに思うんですよね。
だから結構複合的な環境整備、
さっきの相談窓口を医療の側面から設置するとかもあると思いますし、
そういう就職の面のところで、
じゃあ生活はどうなのっていうふうに見ていくっていう、
路線も必要だと思うんですけど、
今、たぶん新しい事業でそういうところも。
市川 加奈
そうですね。なんか今聞いててすごい分かるわ、
またすごいうなずきが止まらなかったんですけど、
なんかその相談ってやっぱハードルが高くて、
特別に起業家の皆さんとかもそうだと思うんですけど、
困っている人ほど言えないと思うんですよね。
じゃあ窓口を作っても難しいってさっきお話があったと思うんですけど、
私が起業するときに思ったのは、
その人たちが生きている中で使うものに、
相談できる場所じゃないけど、
相談が一緒にできちゃうみたいな感じにしたらいいんじゃないかなって思って、
私はお家がない方とかホームレス問題を何とかしたいと思って起業したので、
なんかじゃあその人たちが日々使っているもの、
生きていく中で使うものってなんだろうなって考えたときに、
なんか結構ひやといで仕事を探してたので、
仕事の窓口というか相談窓口を作って、
そこで生活の相談もして、
やっぱお金がないとかそこでちょっと教えてもらったりできるので仲良くなると、
じゃあ役所に行きましょうよとか、
なんか結構その役所のちょっと手前の窓口としての機能もちょっとあったりして、
仕事でちょっとなかなか難しい方は物件の方で、
物件に住んでもらって、そこで家賃対応が始まったら、
そのタイミングで生活困っているのかなみたいなのが分かるので、
そこをきっかけに連絡を取っていくんですけど、
どれだけ困っている人の困る始まりというか、
所属を抑えられるかが結構キーかなと思っていて、
そういう仕組みをできるのって結構民間の企業だったり、
いろんなサービスを提供している方なんじゃないかなって
思っているんで、
非営利事業の役割
市川 加奈
みんなで考えられたらいいなと思っています。
スピーカー 2
営業を掛けに行った時に、その人の家庭訪問した時とかに
ちょっと状況が見えるとか、
そういう連携とかもできたらいいなと思いますよね。
私の方でも結構リノベーション中の物件を活用する、
先ほど週1日前に申し上げたんですけど、
リノベーション中の物件の完成個室、先に完成した個室を活用して、
相談窓口さんとかと連携して緊急避難の答えを受け入れて、
生活費を稼ぐ過程として、残りのリノベーションの補助業務を入れているんです。
そうやってやっていくと、我々がそもそもリノベーションに入っているところに
住み込みで、好きな時に加わってもらってバイト代が出るという感じなので、
結構雑談から入りやすいという環境はあるなと思っていて、
今すごい雑談が大事って今井さんがおっしゃっていたと思うんですけど、
すごいわかるなと思っていて、
リノベーションしながら、ここをこう塗って、ああ塗ってとか言いながら、
雑談して、最近どう?とか、今何見てるの?とか、
アニメの話でもいいですけど、就活してるんだったらバイトどういうの探してるの?
こういうのもしかしたら得意なんじゃない?とか、
そういう雑談から入っていって、どれくらい生活費が必要なの?とか、
そういう話もできたりすると思うんですよね。
それで結局、いろんなアクターがそうやってアウトリーチをしたりとか、
あるいは受け身でもいいんですけど、相談を受けて対処していくという中で、
役割分担というのが結構重要なんじゃないかなって僕は思っていて、
要はどこだったら公共政策でやるべきで、
どこだったら非営利事業、あるいは寄附型の事業でやるべきで、
どこだったら営利事業、営利化して、交換原則ですね、
ウィンウィンに基づいて、貧困状態とか不平等みたいなところを解消できるのか、
みたいなところがあると思うんですよね。
そこら辺、ご意見とか、誰がどうすべきかとかってありますか?何かご意見。
今井 紀明
めちゃくちゃ意見はあるんですけど、
例えば今非営利型、うちはNPOとして13期目で、
今2.7億円くらいの予算のうち84%が寄附で運営しているNPOになっています。
非営利事業というのはNPOの先輩特許ではなくて、
社団法人とか医療法人とか学校とか、非営利型の会社とか、
今あらゆるところで文脈的には非営利事業というのはあると思うんですけれども、
やっぱりこの非営利事業をやっていて、すごい思うのは、
少ない資本でもある種、大阪府とか市とかに提案したりとか、
国に提言して仕組みを作るっていう部分は、
非営利事業だからこそできるところかなと思っていてて、
例えばなんですけど、今グリシタの事業ですね。
大阪の南で繁華街で動き始めて、
大阪府も市も警察の以外のやってることっていうのはなかったんです。
プラスNPOもプレイヤーは一人の個人がいるだけでいなかったんですけれども、
うちが今ユースセンターを作って、それで大阪市長とか府知事が来て、
グリシタ会議っていう会議体ができて、
今先月大阪市長と府知事にも提言してきました。
ようやく少しずつ変わろうとしてきているんですけれども、
要は何を言いたいかというと、少ない資本でそういった事例を作れる。
それを新しい仕組みを作るっていうのは、やっぱり非営利事業ができることだと思うので、
さっきこれ質問にもあったと思うんですけど、
個人とか法人がじゃあできることが何かっていうときに、
今法人とかも例えばいろんな大銀行が3億円くらいNPOに出して事例を作ろうとしてたりとか、
その見てね基金とかあると思うんですけど、結構見てねってサービスありますよね。
そこが個人の笠原さんがNPOに投資して、
今14億くらいお金を出して新しい事例みたいなのを作っていって、
それで新しい公共というか、新しい福祉サービスとかそういったものを作ろうとしていってるんですね。
なのでやる方はいっぱいあります。
非営利事業のセクターとして言えるところで言うと、
そういう新しいもう一回相互扶助とか、
セーフティーネットの新しい仕組みをいかに作っていって、
行政とかのサービスっていうのはアップデートしていくのか。
そういうことっていうのは非営利型の事業でもきっとできることが多いんじゃないかなとは思います。
スピーカー 2
ありがとうございます。
市川さんはどう思われますか。
市川 加奈
めっちゃ難しいですよね、これ。
なんかどのセクターも全然いいかなって思うんで、
別にNPOじゃなきゃとかそういうのも株式だからとかもないんですけど、
やっぱりどこから持ってくるかで、やっぱりお金の色というか、
最近は結構そういうの気にしてて、
色っていうよりはどういう使い方をするか、
どういう箱に入れるかみたいな形が、
やっぱり変わってきちゃうなって思っていて、
株式会社というか、
営利でやってていいなって思うのは、
結構一般の民間の人たちでルールを作っていったり、
解決できるんで、
規模っていうともしかしたら、
国とかそういう方が大きいかもしれないんですけど、
結構柔軟に色んなケースを対応できるなってすごい思っていて、
そこからまた行政とNPOさんと連携してみたいな話が、
結構しやすいのかな、
なんか報告義務も別にないし、
利益が上がりさえすれば持続可能かなって思うので、
そういう意味で貧困っていう問題に対して、
貧困っていう問題自体が結構ファジーというか、
すごい複雑性があるので、
そこにアプローチする意味で、
結構株式というか民間がやるっていうのが、
すごい熱いんじゃないかなっていうのは私は思っています。
はい。
スピーカー 2
西岡さんはどう思いますか。
西岡 大輔
僕はあんまり語れるとこないなって、
正直思ったんですけど、
でもそういう人々が日常的に使うインフラですよね。
医療もそうだと思うし、
もしかしたら銀行とか郵便局とか、
そういうとこもそうだと思うんですけど、
先ほどお話ししているように、
そういった人たちを発見できる場所なんですよね。
なので、なんかそういったところであるっていう部分を、
ある程度その地域の枠組みの中で、
地域性と縦割り構造の影響
西岡 大輔
国全体でやろうと思うと地域性が大きすぎるので、
その地域の枠組みの中で、
誰がどこまで守ろうかみたいな感じを協議していく、
みたいな感じの地域づくり、
地域の規範づくりみたいなものは、
あっていいんじゃないかなっていうふうに思っていてですね。
自分たちはこういうとこまで手伸ばすから、
こういうセクターが一緒になってやると、
守備範囲じゃない問題が発生するので、
この守備範囲じゃない問題を、
じゃあここまで手伸ばすから、
ここはオーバーラップしましょうね、
みたいな感じのことを合意している、
みたいな感じの関係性づくりみたいなのが大切かなと思います。
だからやっぱり業界の中では、
結構縦割りが多いですからね。
スピーカー 2
縦割りが多くて、
そうすると横の縦に隙間があったりとか、
あるいは縦と縦の連携ができていなかったりとかっていうのが、
結構大きいのかなと思っていて、
そこを民間側からどう繋いでいくかとかも、
結構やられているという認識ですね。
グリッシャー会議とかも結局、
いろんな縦の行政を結んでいくみたいな、
一つのコンセプトがあるんですね。
そういうコンセプトがあるんですね。
そういった縦の行政を結んでいくみたいな、
一つの目的に沿って集めていくみたいなイメージだと思うんですけど。
今井 紀明
そうですね。
本当に行政の縦割りの問題は大きくあるかなと思っていて、
うちはそういう意味では、
一社では支援しないという方針を立てているので、
今140のNPOとか、
あとは自治体30団体と連携して、
オンライン相談の分野でも動いているので、
どうやって縦割りの問題をどうやって解決するかというのともかく、
そういう繋ぎ止める役割みたいなものは、
社会ですごく必要なのかなと思います。
民間の支援と個別対応の重要性
今井 紀明
行政がよく言われる課題は、ちなみに、
スピーカー 2
確立性と言われていまして、
税金を使っているから、
平等に人を扱わなきゃいけないという、
確立性の縛りというのがあるんですね。
そうすると、個別対応がめちゃめちゃ下手になるんですよ。
例えば、この人はペットがいるから、
この人を個室の避難所に誘導しようとか、
基本はできないんです。
要は、あの人が個室に行けるんだったら、
私も行けるでしょという人が出てきちゃうという
リスクがあるから、
それができないとかがあったりするんですよね、
というのがあって、
一方で、やっぱり個別対応ができるというのが、
民間、鋭利であれ非鋭利であれ、
民間の強みなんじゃないかなと僕は思っていて、
結構、市川さんとかもそこは個別対応を
たくさんされているんじゃないかなと思うんですけど。
そうですね、はい。
めちゃめちゃテンプレにしたいなと思いながら、
市川 加奈
全然できないなと思っているんですけど。
そうですね、何ですかね、
結構、仕事の紹介も物件もそうなんですけど、
お金が逆に動く方がシンプルって言うとあれなんですけど、
仕事で言うと、例えば働けたらええやんみたいな、
なんでもいいよみたいな、
バックグラウンドなんでもいいんだけど、
ちゃんとお仕事ができて、
給与が払える成果が上げられるんだったらいいですよ
っていう話があったりとか、
物件もそうですけど、
ある程度の属性を最初チェックはしちゃうけど、
基本は入居して、
ちゃんと生活が遅れそうであればいいですよみたいな、
成果がちゃんと出せそうであれば、
バックグラウンドはちょっと緩くしてあげれるよみたいな、
ちょっと幅があるのが営利かなって思うんですけど、
一方でどんどん営利を求めよう、求めようってすると、
難しいところとかを削いでいってしまうかなって思うので、
その場合は審査が厳しくなるとか、
入社できないとかがあるんですね。
そこもちょっと会社によるかなって思うんですけど、
中小企業とかだと結構できるのかなって気はしてます。
そうですね。営利のグラデーションの中でも結局、
スピーカー 2
その貧困問題に取り組みやすい領域とそうじゃない領域とかとは、
多分あると思うんですよね。
やっぱ受益者負担っていうのが、
でもやっぱり民間の中で考えたときに、
できるのかっていう問題が結構大きいと思ってて、
受益者負担って要はその、
サービスを受けてる人がお金、
そのサービスに対して対価を払うことができるのかっていうのが、
結局、スタートアップもそうですけど、
ビジネスとしてその当事者を巻き込んでいく上で、
かなり重要なポイントだと思っていて、
それができない領域っていうのが必ず存在するから、
やっぱり寄附型っていうところの視点も出てくると思うんですよね。
寄附型はまだほんと少ないですね。
今井 紀明
ほんとにこれ日本は多分、
質問にもちょっと出てたと思うんですけど、
今日本って5万、
NPOだけで見たら5万法人あるんですよ。
で、そのうちの8割はボランティア型というか、
基本的に給与支払ってない組織になっていてて、
あとの2割は、
ほとんどは大体事業型の組織なんですよ。
基本的に株式会社と同じ、
ビジネス型でやっていると。
で、寄附でやっぱ運営してるNPOっていうのは、
ほんとに数百団体ぐらい、
ちゃんと運営して回してて給与出してるっていうのは、
多分それぐらいなので、
ほんとに少ないなというふうに思っています。
医療と外国人支援の現状
今井 紀明
なので、ある種、
ちゃんと、ただとはいえ、
東日本大震災以降、
だいぶ寄附の決済とか、
あとは、
ふるさと納税の影響もあるんですけど、
寄附、個人寄附に関してでいうと、
やっぱり増えてきてはいるっていうことがあったりとか、
あとは、日本ってそもそも、
結構これは、リブセンスの桂さんとかが
よく言ってくださってたんですけど、
贈与文化がめちゃくちゃ強いんですよね。
お中元とか、
あとはお年玉とか、
そういうもの、
欧米各国に比べると寄附とかは、
すごい少ないって言われるんですけど、
結構そういうポテンシャル自体は高いというふうにあると思うので、
いかにもっかい、
自分たちで公共とか、
社会とかを作るムーブメントを、
いろんなセクターと巻き込んでやっていくのかっていうところは、
なんかすごい、
最近めっちゃ語りたいテーマだなと思いながら、
質問を見てました。
スピーカー 2
ありがとうございます。
市川さんの方だと、
結構受益者負担もできる人もいたりするってことですよね。
そうですね。
市川 加奈
物件の方だと、
家賃が払える方になるので、
ある程度お仕事をしていて払える。
ないしは、ちゃんと福祉サービスにつながって、
生活保護とかがもらえるとか、
どうしてもお金っていうものが、
発生する人になってしまうので、
例えば、
自分がNPOさんももしもやれたら、
最初の初期費用の部分を、
その寄付で賄って、
なんとか入居させてあげて、
その後、福祉サービスにつなげるとか、
そういうのができるかなって思うんで、
別に何か、
営利だから、非営利だからっていうよりは、
ミックスしてやれると、
すごいやりやすいんじゃないかなって、
最近はめちゃめちゃ思ってます。
ただ、やっぱり営利だけだと、
払える人だけになっちゃうので、
ちょっとそこはデメリットかなってのは思います。
スピーカー 2
包括的にというか、
いろんな手段がある中で、
どの手段が最適なんだろうっていうのを、
処方箋として出していくみたいな、
イメージですよね。
それができるといいのかなと思ってて、
医療でも結局そういう、
考え方だと思いますし、
受益者負担ができない人が、
医療に来た時って、
どうなるんですかっていうのが、
多分疑問であると思うんです。
西岡 大輔
結構大変な問題ですよ。
結構大変な問題ですね。
受益者負担できない人が、
人の属性にかなりよります。
みたいなところはあって、
実際にお金が払えなくて難しいという人が、
分かった場合に、
それが分かるまでも結構時間かかるんですけど、
それが発覚するまでも。
ですけど、場合には、
基本的にはやっぱり公的な不助ですよね。
行政の生活保護につないで、
医療不助という形で支払えるようにする、
っていうような形の関係性を作っているのが、
一番多いと思いますけど、
一部の医療機関は、
結構そういう社会福祉、
社会保障の制度を上手に使っているところも多くて、
例えば、社会福祉法の制度の中に、
無料定額診療事業という事業があったりして、
これって日本で、
あんまりやっている医療機関は多くなくて、
日本全国めちゃくちゃある中で、
700くらいしかないんですけど、
その医療機関で相談すると、
生活保護の基準の150%未満ぐらいだったら、
医療費無料にできますよ、
みたいな感じのことに提供している人たちもいますね。
そうです、そうです、そうです。
そうです、そうです、そうです。
そうです、そうです、そうです。
そうです、そうです、そうです。
そういった形で提供をして、
医療機関側は法人格にもよるんですけど、
税制上のメリットを得るみたいな感じの仕組みで
運用されているものもあったりします。
他にも皆さんが入っているような保険、
健康保険とかにも、
そういった医療費の支払いが難しい時の
減免制度って存在したりするんで、
そういったことを上手く活用したりしていくんだろうな、
という部分ですね。
スピーカー 2
活用している機関が少ないというのは、
どういう課題があるんですか?
知識じゃないですかね。
西岡 大輔
知らないんだと思います。
こうやってお話ししていく中で、
皆さんがそんな制度あるんだって思った人が
いると思うんですけど、
そういうのが今の医療現場の中でも
共通認識なので、
そういったやっぱり、
これは医療の問題なんですけど、
あんまりちゃんと社会保障とか社会福祉の勉強を
教育されないんですよ。
どんなふうに支払い制度が成り立っているか
ということを勉強するのって
医者になってからの方が多いんですね。
なので、そういった部分で、
みんな教育が行き届いていないみたいなところは、
もしかしたら、
スピーカー 2
もしそういうのを、
例えばプッシュしていくってなったら、
今度は寄附型できっとNPOとか立てて、
他の医療機関に
そういう制度を活用しましょうみたいな
営業をかけに行くみたいなのも。
西岡 大輔
そうですね。
東京とかでよくやられているのは、
今すごい注目されているのは、
在留資格のない外国人支援なんですよ。
在留資格のない外国人の方の
健康支援しようと思ったら保険がないんで、
慈悲で10割払わなきゃいけないんですね。
そういった時に病院行けない問題が
発生しますんで、
それを無料定額診療事業という風な事業を
やっているような医療機関に
外国人支援のNPOとかが
繋ぐみたいな感じのことを
よくやられていたりしますね。
スピーカー 2
外国人とかだと、
要はビザがなかったりすると大変ですよね。
相談のハードルと属性
スピーカー 2
外国人対応とかも
これまでありましたか?
今井 紀明
一応うちのオンライン相談には来ますね。
やはり仮方面という風に
言うんですけれども、
その子どもたちの相談とか
来ていたりもしています。
スピーカー 2
あんまりないです。
結局言語的なハードルとかも
市川 加奈
あると思うんですけど。
そうですね。
私たちのウェブが
日本語しかないという
ユニバーサルデザインになっているのは
めちゃめちゃ思うんですけど。
通用語の問題はある。
たまに留学生とかで
留学に来たけどお金がない。
でも働ける時間が決まっているから
もっと稼がないと生活ができない。
どうしようみたいな
スピーカー 2
そういう相談とかは
結局そういう属性とか
持っている人種、国籍って
自分で変えられないわけじゃないですか。
そういう不可抗力によって
決まっている属性によって
使える制度がまた変わってきちゃったり
あるいはなかったりとか
結局戻ってくると
相談するハードルとか
相談した結果
その期間が本当に
適切な対処ができるのかどうか
というのが
結局分かりづらくなっちゃっているというか
難しい問題になっちゃっていて
もう少し
今デジタル時代にも
なってきているんだし
うまく自分の状況とか属性とかを
相談したら
それに最適な処方箋が
出てくるみたいな仕組みとかも
作れていけたらいいなとか
思うんですけどね。
ちなみに僕は結構
民間から受益者負担で
どうやってビジネスで
アプローチするのか
みたいなのを考えた時に
属性を逆手に取るみたいなのを
結構考えることが多くて
支援したい当事者の属性を
属性の人が
だけが入れる市場を
新しく作るか
あるいはその人たちが
強くなれる市場を
新しく作るっていうのが
もしビジネスとして
そういう人たちを巻き込みたい時の
結構僕はギミックというか
やり方かなと思って
例えばビッグイシューさんという
ご存知の方もいると思うんですけど
路上で
常に雑誌販売を
してもらうっていう
その雑誌販売の利益を
分け合うっていう
仕組みがあるんですね
要は路上にいるから
雑誌販売常にできるでしょ
みたいなちょっと
路上生活であることを
逆手に取ってるというか
そういう労働市場というか
マーケットを作ってるっていうのは
結構うまいなって
僕は思ってて
ビジネスサイドからの
結構重要なのかなというか
イノベーション
技術的にもそうだと思うんですけど
をいかに
西岡 大輔
起こして
スピーカー 2
要はそういうマーケットを作って
ビジネスサイドからも
今まで放置してきた
そういう課題ですね
要はビジネスって結局
潜在的課題に向かうことが
多いと思うんですよ
まだ見えてない
まだ健在化してない課題を
マーケティングして探って
仮説検証いらない
ですよね
今井 紀明
サービス設計するときに
どういう課題か求めて
意向の中でどういう課題を抱えているのか
スピーカー 2
もう潜在化してて
明らかにみんなが課題だと思ってるもので
でもやっぱり
ビジネスも公共も
うまく取り組めてないという領域が
結局こうやって貧困問題とか
社会課題としてやっぱり
残ってる印象が強くて
そこに対してやっぱり
貧困問題が必要になるのかな
今井 紀明
って僕は思ってます
企業とNPOの関与
今井 紀明
そうですね
でも質問が結構
どうやったら企業さんとか
スタートアップとかVCが
貧困の問題に関われるかとか
結構来てたりとかすると思うんですけど
アイデアとか
それぞれありますかね
結構いろいろ今回の理由と
その文脈の質問から見てたら
スピーカー 2
めちゃくちゃ多いなみたいな
そうですね
IVSに貧困問題をぶつける
IVS側からね
どういうスタートアップとして
企業として
どういう目線でいたらいいのか
っていうのはもちろんあると思うんです
質問の方に入っていきたいと思います
皆さん多分質問のQRコードで
質問いただいてると思うんですけど
今井 紀明
めちゃくちゃ質問もらってます
市川 加奈
大量に来てるんで
スピーカー 2
これからまた質問されたい方は
どんどん入れてください
いいねとか他の人の質問に
押していただけると
よろしくお願いします
じゃあ上からいきますか
若者の貧困について気になります
若者の貧困と機械格差
ちょっと抽象的ですけど
今井 紀明
でも答えられるところから
やっていきましょうかね
そうですかね
例えば質問の中で
未成年・成年の貧困問題を解決する上で
民間の教育・研修・ビジネス事業が
できることは何がありますか
というふうにあると思うんですけど
これは結構企業さんと話すときに
すごい言われるんですけど
例えば子どもの貧困とか
若者の貧困の文脈の話だと
本当にその子たちの
状況によるかなというのがありまして
例えば学習支援文脈のNPOさんとか
結構意欲的に
NPOさんの勉強とかを
取り組んでいるところとは
組んで何かしらできる可能性が
あると思うんですけど
例えばうちの文脈でいうと
その手前の段階の子が多い
例えばグリスタの子たちでいうと
医療支援がめちゃくちゃ多いんですよ
まず移植中をできていないとか
あとは病院に行けていないとか
あとは産婦人科に
めちゃくちゃ通う必要があるとか
ニーズが違うんです
NPOでいうと
NPOと関わっている子どもたちが
違うというのがあるので
その辺は分けて考える
必要性があるかなと思います
例えば学習支援領域とかのNPOとかは
こういうサービスをやっていたら
関わりの度合いがあるかもしれないんですけど
それはすごいぜひ相談してほしい
みたいなところがありますし
もしやるなら寄付というかかり方もあるし
ボランティアみたいな形で
スピーカー 2
できることもあるし
民間から特にアプローチするときって
貧困層って言っても
結局どの層
貧困層の中でも結局
いろんな層が実際に多様で
そこのどこをターゲットにして
どういう支援を提供するのか
みたいなのが
結局整理が必要になってくると思っていて
教育だから研修やるにしても
グラデーションのどこなんですか
みたいなところですよね
今井 紀明
そうですね
最近結構カオスマップみたいなの
作ったほうがいいかなと思っていて
どういうNPOが
どこの領域にやってるのか
みたいなことがもうちょっと分かると
多分おそらく企業の方とかも
かかりやすいんだろうな
スピーカー 2
というのは見てて思います
市川 加奈
欲しいですね
スピーカー 2
あったほうがいいよね
市川 加奈
カオスマップ
私も結構ホームレス問題を
授業でっていう風に言ってるので
いろんな方とお話しして
例えば路上で生活されている方を
連想した言葉的に
なので結構
おじいちゃんなんじゃないか
やっぱり日々私たちは
教育と市場の新しいアプローチ
市川 加奈
目の前で対峙してるんですけど
そうじゃないと
改造度が全然違くて
見えないホームレス問題
っていうところでやってるので
どっちかというと若者の非正規で
日当とかでやってて
ネットカフェで生活してる
でも毎日働いてる
みたいな人たちなんですけど
そこの前提がすり離すぎて
全然話せない
難しいごめんなさい
西岡 大輔
という時があるので
日当とかで
できることないかって思われた人たちって
ぜひ現場見に来てほしくないですか
現場で何が起きてるかっていうのを
やっぱりちょっと1回
肌感覚で体験してほしいな
みたいな感じのところって
今井 紀明
あるんじゃないかなと思っていて
西岡 大輔
それは間違い
僕はビジネスを進めようと思ってる人って
そのニーズとかシーズを見つけることに
めちゃくちゃ長けてる人たちだと
思ってるんですよ
その人たちの目で現場を見たら
できることって
思われると思ってるんですよね
なのでぜひ思ったら来てほしい
みたいなところはあります
スピーカー 2
ビジネス用語で言うと
だからペルソナを設定したら
その仮説検証しに来てほしい
今井 紀明
ってことですよね
これは本当にその通りで
うちも割と食料倉庫みたいなのが
大阪にあるんですけど
来ていただくと結構
いろんなアイディアをいただけるんで
結構NPOでも
なかなか
寄付をいただいてた時に
スピーカー 2
その
今井 紀明
なんていうんですかね
先行投資結構しづらいというか
っていう文脈のことがあって
それを一緒に考えられる人が
すごいいるとありがたいなって
ところがあるので
本当に企業の方も現場に来ていただきたいな
スピーカー 2
ってところはそう思います
僕いつも教育系で思い浮かべてる
ビジネスアイディア実はあって
例えば受益者負担っていうのが
できない時に
受益者を置き換えるっていう方法は
結構あると思うんですよね
例えば
消費者系の物品を販売してる会社が
キャリア教育として
社員を
受益者負担できない子どもたちのところに
派遣して
その人が
製品の裏側を
裏側でどういう仕事があるかとか
どういうキャリアがあるかっていうのを
例えば説明したり
ワークショップやったりっていうのが
結局会社からすると
その消費者物品の
宣伝になるわけじゃないですか
ってなったら
そこって別に無償でやってもいい
あるいはお金払ってでも
そういう人たちにアウトリーチして
キャリア教育して
印象アップしたいよねみたいな
そういう受益者転換みたいなのも
一つあり得るのかなとか
ざっくりですけど
考えたりとか
あとは
例えば子どもの領域とかだと
子どもに教えてもらいたいっていう
ご高齢のお金持ちの方とかって
いると思うんですよね
だから例えば
その習い事とかを
その高齢者が
その子に教えてもらうっていう前提で
その子にまずプロが教えて
その子が高齢者に教える
で、その高齢者がプロに払うっていう
要は
そういうやり方もありなのかなと
思ったりします
要はプロが教育して
その教育を受けた子が
その実践経験も含めて
例えば有料介護施設の
おじいちゃんおばあちゃんに
ギターを教えるとか
で、そしたらその高齢者の方々が
その授業料を
プロの方に払うっていう風にすれば
個人の責任と社会構造の変化
スピーカー 2
要は間に挟んじゃえば
その子の教育が無料になるとか
そういうのも考えたりはするんですけど
要は受益者をどこに置くかみたいなのを
考えてみても
面白いのかなっていうのは
ビジネスとして
もし受益者負担の中でやるのであれば
あるかなとは思ったりします
他の質問に
ちょっと行ってみましょう
なんか
これピックアップしたいみたいなのが
あったら言ってください
今井 紀明
西岡さんにナザースで来てます
西岡 大輔
逆境体験について
貧困に限らず誰しもが
身近な他者や自分自身にも
該当する部分があると思いました
そんな中私たちは
身近な他者や自分自身に対して
どのように関わっていけばいいんでしょうか
難しい質問ですね
難しい質問ですけど
そういうことが思い浮かぶようになる
っていうことが大切なんじゃないかな
っていうふうに思うんですよね
目の前に何か困難があった場合
自分が直面したもしくは
周りの人が直面している
その人が
なんであいつあんなことやってんだろう
って思わずに
きっと何かあったんだろうなって
想像できるというか
理解しようと務められる姿勢を
持っていて
すごい根性論みたいな話になるんですけど
精神論みたいな
社会の貧困に対する
自己責任論とかを含めた
そういう規範って
個人個人が作ってると思うんですね
貧困って社会課題で
私たち社会の構成員ですから
一人一人の考え方が
一つ一つ変わっていくだけで
社会全体の構造って
変えられると思ってるんですよ
そこがその社会に対する
責任論みたいな
そういう形で
今日お話聞いてくださった方たちが
展開してもらえると
嬉しいなみたいな希望です
スピーカー 2
僕は結構
非営利団体の強みと行政の連携
スピーカー 2
当事者っていう
何ていうの
属性ってさっき申し上げましたけど
くくるくくらないも
結構大事だと思っていて
場面によってくくるくくらないを
使い分ける必要って結構あると思うんですよ
こういう逆境経験をした人
っていうふうにくくって
ずっとくくったままだと
その人たちが白い目で見られちゃったりとか
差別をされちゃったりするので
くくって持ち上げて
持ち上げるとこまで持ち上げたら
くくらないとか
そういうこう
学術的に言うと
本質主義と構築主義っていう話が
社会学的にはあるんですけれども
そういう感覚
バランス感覚というか
結構大事だなと思っていて
当事者って言った時に
当事者の中の多様性を
見落とさないことっていうのも
結構大事だなと思っていて
こういう逆境経験をしました
あなた同じ経験をしましたね
だからあなたと私全く同じですね
って言ったら違うじゃないですか
結局同じようなDV被害者っていう
括りの中でも
どういう被害だったかとか
誰からの被害だったかとか
その人がどう感じてるかとかって
結構多様だと思うんですよね
だからこう当事者同士だから
分かってるっていう風に
考えすぎるのも危ないし
分かり合おうとするのは大事だけど
分かった気でいるのも危ないのかな
みたいなのを思ったりします
今井 紀明
あと結構他にも
質問があったりとかしたんですけど
もう回答しようと思ったんですけど
全然ピックアップしてください
非営利団体だからこそ
国や公共団体に提言することで
新事例を作ることができるという話が
ありましたが
被害の強みとは具体的に何ですか
っていうところがありました
西岡 大輔
これどうなんですかね
今井 紀明
これ思うんですけど
結構非営利事業の関係者って
例えばこれNPOのところなんですけど
やっぱり国とかですね
会社組織ができてないニーズを
すごい探ってるなと思っていて
多分それは会社のところとかも
同じだと思うし
多分ここ全般的だと思うんですけど
やっぱり今までなかなか
社会課題のニーズに合ってなかった
そのものを拾ってきてると思うんですよね
だからやっぱりそこの発見は
ものすごいこの非営利団体の強みだな
と思っていてて
だからそこをちゃんと行政が
うまくちゃんと活用できるようには
していった方が
行政から見たらした方がいいかなと思います
というのが例えば
うちでいうと繁華街での
例えば実態調査みたいなものって
いろいろあるんですけど
それかなりレアなんですよ
やっぱり
だからやっぱりそういう実態調査とかっていうのが
やっぱできるような
現場をやっぱ持ってるので
そこはなんか行政側が
西岡 大輔
うまく活用したらいいんじゃないかな
とは思いました
デジタル化と情報アクセスの向上
西岡 大輔
なんかそういう文脈で
僕よくNPOの人たちとよく話してるのは
自分たちがやってる活動を
評価してほしいみたいな感じのこと
よく学術の立場にいるので言われるんですね
自分たちがこういうことやってると
例えば統計など使って評価してほしい
みたいな感じのこと言われることも多くて
なのでぜひそういうところタグ組みながらですね
形を作っていって
見せるみたいなのがいいですよね
今井 紀明
うちもだから結局
研究者の方とやっぱり組んでます
やっぱりそうじゃないと難しいですね
スピーカー 2
意外と研究系の予算ってあったりして
応募できたりするんで
今井 紀明
あと最近ポリシーファンドとかもありますよね
ポリポリさんというスタートアップが
ポリシーファンドっていうのをやっていて
あれで割と
政策提言をするための調査の費用を
スタートアップの企業からもらってくるみたいな
数百万みたいな形であるので
ああいうのもうまく使えるかなと
思いますね
うまくその領域の研究者とかと組めると
スピーカー 2
そういう事例作りとか分析ができて
そこから政策提言にさらにつなげていけるっていうのが
本当にそうっすね
ありますよね
私や西岡さんは
今井 紀明
自らが研究職だったりもするので
スピーカー 2
それも結構動きやすいですよね
そうですね
私や西岡さんは
自らが研究職だったりもするので
それも結構動きやすいとは思うんですけど
なかなかキャパシティの問題もあったりとかは
すると思うんですけど
他に質問とかで
ありますかね
貧困問題に関わる人を増やすためにできることは
何があるでしょうかっていうのがあって
これ僕
今井 紀明
今日のテーマでもありますよね
スピーカー 2
一つあって
僕は結構貧困問題に興味がある人とか
福祉に興味がある人っていって
手を挙げる人ってなかなかいない
少数派だと思うんですよね
すごく
貧困の当事者と対話してみようみたいなのって
結構倫理的に難しかったりとか
今井 紀明
すると思うんですよね
スピーカー 2
そもそも
なので僕が思っているのは
結構明るいテーマと掛け算しちゃうとかは
結構ありだなと思っていて
うちとかは例えば
DIYってテーマがあったりとか
その物件を例えば
ゲストハウスにいずれしていくんだとしたら
旅、観光、ゲストハウスみたいな
いわゆるビジネス課題の
ちょっと明るめのテーマみたいなのが
掛け算式になっていることで
興味を持って入ってきて
ちょっとボランティアでDIYをお手伝いしたら
隣にいる人が実は当事者
貧困当事者で
そこでちょっと興味が湧いたり
理解が深まったりするっていうのは
結構あるかなとか思ったりするんですけど
それはでもね
もちろんその通りですよね
歴史的にも
今井 紀明
歴史的にも
もちろんその通りですよね
質問何だったっけ
スピーカー 2
貧困問題に関わる人を増やすために
できることみたいな
やっぱきっかけ
入り口をいっぱい作るみたいな
のが大事なのかなって僕は思ってます
今井 紀明
でもなんかこれレイヤーによって
全然違いますよね話ね
例えばで言うとその
日本社会全体の雰囲気として
今日最初の話題として出てましたけど
スピーカー 2
まずそもそもさっき相談文化がないみたいな
今井 紀明
相談文化がないみたいなところとか
結構大きいって話をしたと思うんです
相談文化とか相談する
そのものがないっていうような
やっぱ話があったと思うんで
そもそも結構その課題の部分は
すごい感じていてて
だからどうやったら逆に言うと
その制度
国とか自治体とか
この相談につながるような
アクセスの部分を
改善していくのかっていう部分は
めちゃくちゃ重要だなってのは
すごい思ってます
なのでそれを今NPOが
わりとやってる文脈はあるとは思うんですけど
そもそものその全体感からした時には
かなり行政からの
情報発信とか
このアクセスの部分を
いかに上げていくのかみたいな部分っていうのは
結構貧困問題の解決っていう部分では思います
スピーカー 2
そうですね
今井 紀明
そもそもの大前提で言うと
スピーカー 2
結構デジタル化とかも大事かなと思ってて
行政の広告が
まだまだアナログなんじゃないかなって
僕は結構思ったりはしますね
今井 紀明
そうですね紙媒体とか
それしか発信してないみたいな部分
スピーカー 2
みんなスマホはだいたい
もう持ってるような世代で
LINEとか使ってたり
SNS、インスタグラムとか
使ってたりする中で
ビジネス側
それこそスタートアップ側とかは
個人最適化しながら
広告を当ててくわけじゃないですか
若者とか子どもとかに
それをもう少し
福祉とか
貧困問題とかの文脈でも
できたらいいのかなとか
思ったりしますけどね
市川 加奈
ジェイスどうぞ
そうですね
まずできることって
なんだろうって考えた時に
なかなか当事者とかが
難しいんで
まずこうやって
興味を持ってくださったこととか
今日聞いたので
多分皆さんも今後
気になっちゃうというか
知ってるものにしか
何か行動ってできないかなって思うので
まずは今日この場で
今授業をしながら
やっぱり今の社会って
その人たちがいなくても
成り立つというか
いない方がうまく回る
みたいな感じになっちゃってるんで
なかなか届かないなって
いつも思っていて
なのでウェブの広告とか
それこそSEO対策とか
結構ガンガンして
どうやって彼らがどういう文脈で
貧困問題と行政の役割
市川 加奈
何を知りたいのかとかは
うちも結構やってるんで
そういうノウハウとかが
できると思うので
そこら辺のプロモとか
もしも入ってもらえると
めちゃめちゃいいのかな
というのは思います
NPOさんそこら辺が苦手というか
やったことない方も
スピーカー 2
いらっしゃったりするんで
いいのかなって気はしてます
それをもっとデジタル庁とか
子ども家庭庁とか
今できてる予算の中に
当てていくとかも
ありだと思っていて
そこからうまく予算を取ってきて
いろんな人たちが
必要そうな人に向けて
個人最適化で広告を
アウトリーチしていくみたいな
オンラインのアウトリーチというのも
市川 加奈
結構重要だと思うんですよね
そうですね
今役所に行かないと
自分が何を使えるのかって
確定しないんですけど
でもウェブ社会になって
まず知ってから行きたいじゃないですか
お金かかるしめんどくさいし
そこのまだ俗人的な
難しいのが
自分に合わせる
そうなんですよ
推薦主義ってやつですか
そうなんです
なんかもっと便利で
うまくやれないのかみたいなのは
世の中がそうなっていくんで
逆にそれに合わせていかないと
スピーカー 2
なかなか使えないんじゃないかな
っていう気はしてます
自分の課題がまず
言語化できてるかどうかも
わからないですしね
あと何が必要なのかも
わからないっていう状況で
なかなか難しいみたいな
ところもあるかなと思ってます
西岡 大輔
そういう貧困の問題を
知ってもらうっていう中にも
グラデーションが多分中にはあって
貧困の問題の中でも
この課題っていうプライオリティが
いくつかついていくといいなと思うんですよね
例えば子どもの貧困って
子ども家庭調の文脈でも
だいぶ注目されるようになってきたし
子ども支援の段階で
例えば生活保護を受けてる子どもの支援を
強化しましょうみたいな
流れもあったりするわけで
そういうターゲットをまた絞って
そこに対して誰が何ができるか
みたいな感じのことを
三官学民さまざま超えて
話し合うテーブル作るみたいな感じのところから
始めていってもいいんじゃないかな
と思ったりします
有識者委員会とかいろいろやってます
有識者だけでやると
現場わからないままやったりとか
現場の人の声が尊重されないケースも出てくるので
もっともっと理想を言えば
当事者の人たちも入れるような
西岡 大輔
テーブルになるのがいいんだろうなと思うんです
そうですね
現場の声と支援の重要性
子ども食堂に関する質問とかも来てたりして
子ども食堂って
そういうオフラインでいう
そういうアウトリーチの現場でも
あり得るのかなと思う一方で
ここにもありますけど
実情としては
開催頻度が低いとか
参加する子どもが貧困ではないこと
子ども食堂っていうよりは
地域食堂って言っちゃったほうが
いいんじゃないかとか
貧困に対する政策じゃないという風には
言われてることは多いと思うんですよね
このオフラインの課題なんですけど
これはどう思いますか
貧困
子ども食堂とか
そういう食堂系はどう思いますか
大前提
この質問の出演いただいた方に
すごい個人的な感想として思うのは
すごいやっぱり今
僕らの社会の中で
子どもの居場所自体が
なくなってきてるとは思うんですよね
なので
例えば地域の中で
タムロする場所だったりとか
地域食堂になってたりとか
なかなか友達の家にすら
うち娘が2人いるんですけど
友達の家とかも許可制でいけないみたいな
許可取らないでいけないみたいな
こともあったりとかしていてて
骨折りしてると
本当に子どもの居場所がないな
というのはすごい思っています
なので
子どもの貧困に対する取り組みとして
今井 紀明
っていう文脈だと
確かに優位性みたいなのは分からないんですが
ある種それを予防するというか
防止するという意味で
7000カ所くらいあるんですけど
ある種
居場所としての重要性というのは
とてもあるのかなと思っています
ただ貧困に対する
どのような仕組みをつければいいんですか
というときに
やっぱり思うのは
やっぱりいかに
市川 加奈
アクセス
今井 紀明
相談の部分とか
早期発見とか
今の制度をちゃんと
フル活用できるような環境を
まずは整えるところかなというところは
やっぱり大事としては思います
日本って結構制度自体は割とある
抜け穴はいっぱいあるので
抜け穴は僕うちにもすごい来るんですけど
ただやっぱりまず
つながってないことだったり
とか早期発見がないっていうのは
医療でも福祉でもすごい感じるところは
すごいあるので
さっきの申請主義というか
申請しないとなかなか制度が使えない
って話もあったと思うんですけど
いかにちゃんと制度を使いやすくするのか
社会全体から見たら
それをやっぱりやっていくのか
何をやらなきゃいけないというか
何やってるんだろうというところは思います
スピーカー 2
早期発見早期対処みたいなところですよね
今井 紀明
そうですね
スピーカー 2
あと使えるようにするということですね
結局予防保全みたいな考え方でいうと
行政コストも実はそのほうが
低かったりするっていうのもありますよね
今井 紀明
そらそうですよね
スピーカー 2
結局就労できないほどの精神疾患に
そこで混乱によって陥ってしまって
もうじゃあそこからずっと生活保護を
受けますっていうことになるよりは
その手前に
手前の段階で救い上げて
自分で自立して生活できるように
導いていったほうが
行政的な
本当にコストで考えるのは
あまり良くないかもしれないですけど
行政的にもいいんじゃないかとか
思ったりはしますよね
社会課題としての貧困
スピーカー 2
この文脈ですいません
市川 加奈
結構本当に困ってる人って
誰なんだろうねみたいな
結構やってると
何だろうねみたいな議論出るなって
いつも思ってるんですけど
多分本当に困ってる人って
いないって言うと変なんですけど
本当にっていうのは
意味がないのかもしれない
っていうのは結構思っていて
例えば滝出しもボランティアで
事業関係なく参加してるんですけど
そもそも生活保護受けてる方も
いらっしゃったりしてるんで
そうするとあれ本来の意図と
何か違くないみたいな
時とかもあるんですけど
でもその人が来て
いることで
別の方が来れてとか
そういうのもあったりしてて
困ってる困ってないで
ペルソナを決めすぎちゃうと
結構なかなか仕組みとして
成り立たない時があるんですね
広告とかもターゲット決めるけど
結構全然違う人当たるじゃないですか
そんなもんって思って
広告費みたいな感じで
ある程度全然違う人来るけど
それはそれでいいじゃん
でも本当にというか
コアで届けたいところに
全然刺さってない時は
変えたほうがいいと思うんですけど
当たってたらいいじゃんみたいな
ちょっと緩やかな許容が
あったほうがいいのかな
スピーカー 2
って気はしてます
当事者の声は実際に
どういうものなのか
もっと支援してほしいという
西岡 大輔
ものなのでしょうか
今井 紀明
これ難しいですね
当事者の方からのやっぱり話って
今井 紀明
二通りあるかなと思ってて
その通りに支援して
別にうまくいくわけではないとは
すごいいつも現場では見てて思ってますが
さっき話してたんですけど
本来的に彼らが困っていることとかっていうのは
なかなか言語化できなかったりとか
する場面っていうのは
特に繁華街の支援でも
オンラインの相談の支援でも
とてもやっぱり感じることなんですよね
なので
別に例えば
繁華街に来ている子たちとか
繁華街にずっと座ってたりとか
路上にいる子たちって
別に本来的には大人と関わりたくない
大人に対しての信頼感もなかったりとか
そもそも拒否感がある
っていう感じなんですけど
話していくうちに
実話みたいな話とかが出てくるんですよね
だから
これ質問何でしたっけ?
スピーカー 2
もっと支援してほしいというものなのか
当事者の声実際どうなんですか?
今井 紀明
だからもっと支援してほしいと
支援というか
ちゃんと繋がるっていう社会の設計なのかな
っていうふうなところは
あくまで僕の現場では思っているところで
やっぱりその部分を
いかに設計していくのかっていうところが
僕は大切かなと思っています
スピーカー 2
コマ?
そうですよね
もっと支援してほしいっていう声は
多分あんまりない?
あんまりないですね
どちらかというと困っていて
どうしようもなくなっちゃってる
今井 紀明
みたいな感じの状況の方が多い
そうね
もっと支援してほしいと
スピーカー 2
本当にその通りかなと思います
今井 紀明
それが結局
スピーカー 2
何もできなくて
路上とかネットカフェに
出て
定常してしまう
その状態が定常してしまうみたいなのが
結局社会課題っていうふうに
なっていくんだと
僕は認識してるんですけど
あと皆さんにお伺いしたいのが
このセッションを
2,3回いただいて
貧困問題っていうものに対して
このセッションを通じて
どう印象が変わったのかとか
何か発見があったかとかを
教えていただければ
こっちのスライドの方で
今井 紀明
出していただけると
すごく嬉しいです
あと直接質問とかもあったら
スピーカー 2
ぜひ聞いていただけたらな
今井 紀明
直接問いながらこれじゃなくて
リアルで聞きたい方
マイクラができるみたいなので
スピーカー 2
ぜひぜひ
市川 加奈
やっぱりヘビーな問いなので
明確な解みたいなのは
たぶんここでは
出せない可能性があるので
スピーカー 2
最後の締め入れても
全然2,3個質問は
いけるかなと思うんですけど
市川 加奈
ありがとうございます
スピーカー 2
お話ありがとうございました
私自身もちょっと
企業の中で
一般社団法人にはなるんですけれども
課題の解決を目指しているところで
いわゆる行政の方が
注目をしてくれるとか
民間企業の中でCSR部署が
社会課題としての貧困
スピーカー 2
お金を出すっていうのは
今井 紀明
いわゆる社会課題として
認知をされている状態
スピーカー 2
社会が生み出した課題であり
社会が解決するべきだよね
ってなってから初めて
金が回り出すなっていうのは
西岡 大輔
すごい感じていて
スピーカー 2
その段階に行っていないところで
どうやって経済的なインパクト
損失額も含めて出していって
これは社会が生み出した
市川 加奈
社会課題なんですよね
スピーカー 2
っていうところに
持っていくまでの段階って
結構ストラッグしてるんですけど
そこがそれこそ非営利にしか
西岡 大輔
できないことだ
スピーカー 2
っていうふうに思っていて
どうしたらいいかな
ちょっと皆さんから
ご意見をいただきたいなと思った次第です
すみませんややこしい課題で
申し訳ないです
今井 紀明
どう思いますか今井さん
企業とNPOの連携
今井 紀明
いやこれなんか結構
スピーカー 2
シンプルな話かなと思ってて
今井 紀明
ちゃんとテーマごとというか
やっぱりお困りごとみたいなものを
やっぱり対話していったほうが
すごく重要で
割と例えばどのテーマとか
どの課題に対して
どういうふうに動くかってところは
やっぱり結構企業内部だけだと
やっぱり難しいし
NPO内だと結構困ってることが
わかんないので
やっぱ基本的には対話というか
結構一緒に協議して考えていって
動かしていくみたいなところっていうのが
とても重要かなというふうに思ってます
NPO側も結構やっぱり
大企業の論理っていうか
何にか困ってるってところが
大きくあるかなと思ってるので
それをやっぱりいかに
例えばこういう場で身近になっていって
近づいていくのかってところは
いつも大切だなと思ってます
それ以外は
スピーカー 2
メディアとかをやっぱり
うまく活用していくっていうのが
社会の認識をということだと思うので
まず社会の認識をどう作るかっていうのは
やっぱり発信と
発信をするときに
多分よく使われるのは
アイデンティティポリティクスとか
言いますけど
アイデンティティポリティクスを
いかに集めて
その人たちでまず
運動を起こすかみたいな
ところだと思うんですよね
そこから外の人たちに
どうやって課題として
認識してもらうかみたいな
例えばブラックライブスマターとかって
結局黒人の
アイデンティティポリティクスなんですけど
その当事者たちが声を上げて
あえて社会的に
集まって見せて
デモとして
これが課題なんだっていう認識を
社会に深めさせるわけじゃないですか
そういう
ある意味非営利でもある
ボランティアでもあると思うんですけど
そういう当事者を
かき集めて
あるいは当事者に共感してくれる
当事者の親族とか
友人とかをかき集めて
そういうアクションを
表だって起こしていくみたいな
西岡 大輔
プロセスが必要なのかなと思います
そういう意味で
貧困の問題っていうのは
貧困の問題なんだと思うんですね
そういう社会の構造に対して
差別を受けていた
それに対して反駁するように
行動に起こせる人たちは
まだ強みがあるんだと思うんです
貧困の状態にあるって
そのパワーが奪われている
社会の中で奪われている状態なので
それこそ様々な企業の人たちが
それを理解して
その人たちの状況を
きちんと代弁するような
アクションを起こしていくっていうところで
それって社会全体に
アクションをそれぞれ
様々なステークホルダーが
やっていけるといいんだろうな
というふうに思っています
そうすると行政もだいぶ
自分ごとになるし
企業としてもできることって
スピーカー 2
もっともっと見えてきたり
増えてくるのかなというふうに
感じています
社会制度の役割
スピーカー 2
あるいは類似する課題と
結びつけるというか
もうちょっと抗議に課題をくくる
その貧困だったら
貧困っていうのは
西岡 大輔
貧困に取り組みたいと思っている
スピーカー 2
行政とか企業を
巻き込みやすくなるかな
とは思ったりはします
大丈夫です
じゃあ次誰かご質問
お願いします
市川 加奈
ありがとうございます
西岡 大輔
すみません
スピーカー 2
僕スタートアップにいるんですけども
西岡 大輔
医療系なんです
オンライン診療で
スピーカー 2
女性のピルを販売するような
西岡 大輔
やってるんですけども
スピーカー 2
そこで
問診の一部に
西岡 大輔
生活に関する質問を
入れるみたいな話があって
スピーカー 2
当然弊社にも
西岡 大輔
それなりの数のお客様が
いらっしゃって
スピーカー 2
多分そういう行動とかって
起こしていけるようなことになる
と思うんですけど
会社としてやっぱり
西岡 大輔
投資家から投資を受けている
ような状況で
やっぱりそこが実際に
スピーカー 2
営利活動の
西岡 大輔
状況もあり得るかなと思っていて
そこでうまい具合にスムースに
こちら側の負担にならないように
スピーカー 2
渡していければ
結構そういう
医療側のスタートアップ
最近増えていると思うんですけども
西岡 大輔
そういうところからも
スピーカー 2
やり取りしていけるかなと思うんですけど
こちらに負担がかかってしまうと
西岡 大輔
営利目的の方に
コストがかかってしまうと
スピーカー 2
なかなかうまくいかないのかなと思うんですけど
西岡 大輔
最近そこら辺のスキームって
どういう感じになっているのか
私がやっているビジネスの範疇で
やらないみたいな感じのところって
結構大事なんじゃないかな
っていう風に思っていて
利用者の顧客の中で
そういった困難を抱えている人みたいなことが
見つかりそうなことが
糸口がつかめるんだったら
この人たちに誰とどうできるか
みたいな感じのことを
ビジネスの枠の外で
何か協議できたりすると
いいんじゃないかなという風に
思ったりしているんですね
医療も医療で
一緒にこんな風に
伴奏できるような形を
作ってみましたみたいな感じのことを
なかなかオンラインでやると
どこが地理的な
タッグを組める関係性なのかって
すごい見えにくい部分があるので
すごい曖昧になっちゃうかもしれないですけど
そういうサポーターができると
スピーカー 2
いいのかなって感じたりはします
西岡 大輔
そういう団体が
スピーカー 2
やっぱり現実にいないと
なかなかそういう風に
結びついていくことは難しい
西岡 大輔
みたいな話だったんですけど
なんか貧困困ってる人を
見つけ出すこと
っていうことそのもので
要は純粋にビジネスでいうと
割に合わない行為ですよね
だってお金取れないわけですから
その集団からは
なのでそもそも
ビジネスの哲学の中に
反した行動をしているわけなので
その反した行動を
自分たちは許容しながらやる
っていう選択をするのか
そこは別の団体を使いながら
今井 紀明
もしくは自分が別の団体を作って
西岡 大輔
いこうとしていくのか
みたいな感じのことを
考えるスキームが大事なのかな
スピーカー 2
って感じました
ありがとうございます
あと今の制度内で考えると
住宅案件に消化するとかは
ありだと思っていて
結局それが社会課題として
認識されているのであれば
行政から予算が出る可能性
っていうのはあるわけなんですよね
なので自分たちが抱えている
このサービスだとか
このデータとかが
受益着短ではなく
要はビジネス化できるというか
住宅案件として消化できる
っていうのはまず一つあると思います
投資系だとやっぱり
ESGはちょっと違いますけど
インパクト投資とかは
多分これからセッションが
あると思うんですけど
そういう領域が広がっていけば
よりソーシャルインパクト
社会課題に対する取り組みをしている
ものに対しての投資が
広がっていくのかな
っていうのもあるんですけど
民間だけに
社会課題気にして投資しろよ
みたいなことを言うのって
消費者行動用の
変容だけに
依存していると思っていて
すごい難しいというか
エシカル消費とか
エコ消費みたいなのを
みんながもっと急激に
気にしていかなきゃいけない
っていうのは
なかなかムーブメントとして
起こしにくいと思うので
制度側からどう
金利としてこれだけ
出すよとか
そういうのが
もっとできていくと
いいのかなっていうのは
要は助成金の使い方じゃないですけど
予算の使い方として
考えてもいいのかなとか
は思ったりしますね
ソーシャルインパクトボンド
とかいう考え方もあったりして
要は行政の費用
行政がその課題に取り組まなきゃいけない
費用っていうのを
どれだけ削減できたか
SIBとか言ったりしますけど
そういうのとかが
制度として実現していくと
それこそNPOとか
政策提言とかの中で
そういうのが実現していくと
より営利企業が
そういった社会課題に
取り組みやすくなっていくのかな
とは僕は思います
市川 加奈
残り5分ぐらいなんですけど
どうしようかな
天の声から印象がどう変わったか
スピーカー 2
印象がどう変わったかっていうのは
手を挙げてみて
変わった人います?
今井 紀明
印象変わったよみたいな
スピーカー 2
あんまり変わらなかったよとか
やっぱ難しい
もともと知ってたよ
みたいな感じが多いんですか
なんで変わらなかったですか
もともと知ってたよ
っていうことが多かった
当ててほしい
じゃあ真ん中の黄色のシャツの
貧困問題の印象が変わったか
変わってないか
ビジネスのサイドから
見たりしてもいいんですけど
聞こえますか
変わってない
もともと知ってたっていうのは
おこがましくて違う気がするんですけど
興味があって
うっすら知っていた領域が
今井 紀明
より深く分かったりとか
スピーカー 2
より細かく鮮やかに
理解できたなっていう感じなので
今井 紀明
印象が変わったっていうことは
スピーカー 2
ないんですけど
やっぱりいろんな人たちと協力して
取り組んでいかなあかんなっていう
思いは増したから
じゃあ印象変わってるかもしれないです
ありがとうございます
他にちょっと感想を
表明してくださる方いらっしゃいます?
我こそは
貧困問題に向き合う
スピーカー 2
いないかな
指していったほうがいいかな
指すのも申し訳ない気がするんですけど
大丈夫
じゃあお願いしていいですか
西岡 大輔
いけます?
すいません
市川 加奈
ボーダレスジャパンのものなので
もともと知っていたところに
より理解が深まったっていう
印象が強いかなと思ってるんですけど
西岡 大輔
やっぱり行政を巻き込んだ
市川 加奈
制度設計みたいな話は
すごく具体的だなと思っていて
やっぱり
リライトのいつかは
株式会社でやる部分と
いろんな隅分けを
悩んでいるタイミングではあるかな
と思うんですけど
それぞれの役割だったりとか
持ち屋持ち屋の強みを生かした
西岡 大輔
貧困問題の解決みたいなところを
市川 加奈
アプローチしていく必要があるのかなと
西岡 大輔
改めて感じさせてもらうセッションでした
企業の社会貢献と連携
スピーカー 2
ありがとうございます
市川 加奈
ありがとうございます
スピーカー 2
ゴリゴリビジネスサイドから来ました
みたいな人いらっしゃいます?
今井 紀明
ゴリゴリみんなそうなんちゃう?
スピーカー 2
みんなそうですか?
スタートアップですって方
一人ですか?
じゃあお願いします
市川 加奈
すみませんありがとうございます
スピーカー 2
会社としても
実は社会問題というか
女性の生理の問題に取り組んでいるので
近しいかなと思って
ちょっとお伺いに来たんですけども
まだまだって言ったら
あれかもしれないですけど
西岡 大輔
政府の充実した制度を
スピーカー 2
どうやって引き出すかも
こちらも分かってないですし
逆にそういう問題を抱えている人たちの
窓口もなければ
窓口として受け入れてみても
解決方法が多彩を
用意しなきゃいけなくて
西岡 大輔
でもその受け皿が全然足りてない
みたいな結構そういう状況が
スピーカー 2
ありありと分かったセッションだな
というふうに思っていて
もう少しやっぱり会社としても
西岡 大輔
社会福祉的なところに
もうちょっと貢献していきたい
という部分もあるんですけど
スピーカー 2
やっぱり営利ではあるので
その接点とかは
西岡 大輔
やっぱりまだこれから
スピーカー 2
育てていかなきゃいけない
西岡 大輔
ところなんだなというのを
スピーカー 2
ちょっと今日理解できました
市川 加奈
ありがとうございました
ありがとうございます
連携できるといいですよね
興味持っていただいて
別に株式会社だからとか
冷えりだからとかじゃなくて
1個のテーマに対して
スピーカー 2
何ができるかみたいなのを
持ち寄って何かできたらいいな
というのは
明日からのアクションを
などなどいただければ
宣伝とかでもいいんですけど
西岡 大輔
今日はありがとうございました
貧困って社会課題で
こうやったら解決する
という答えがあるものでは
なかなかない
そうであれば貧困はないわけで
なのでぜひそれぞれ
一人一人が自分は貧困に対して
どう向き合っているんだろうか
みたいな感じのことを
ぼんやり考えられるような社会に
少しずつなっていくといいな
よろしくお願いします
市川 加奈
長い時間お付き合いいただきまして
ありがとうございました
多分めっちゃ重いテーマだったんで
ちょっと置いてきもりに
してしまった可能性があるんですけど
すいません 話せてよかったです
なかなか自分で授業をやっているときに
ビジネスサイドの方と
こういう会話とかをする機会がないというか
聞いてもらう機会がないので
すごい嬉しかったなというのと
うちに来ているインターン生が
こんな世界あるんですね
こんな困っている人いるんですね
って言ってて
やっぱり大学ぐらいまで出て
普通の会社さんに入る人たちって
そもそも出会わない可能性が
すごいある世界だなって
いつも思っているんで
まずここで知ってもらえて
っていうのが私がすごい嬉しかったんですけど
この後何かできるかなっていうのを
問い続けるみたいなのが
できるといいんじゃないかなっていうのと
もしも連携できることがあったら
今井 紀明
ご一緒できたらなと思うので
今日はありがとうございました
今日は本当にありがとうございました
ぜひ来ていただきたいな
というふうに思っていてて
現場を知っていただきたいな
というところは思いとしてあります
なかなか今の子どもたちとか
若者たちの支援の現場というのが
届いていないというところは
やっぱりあると思うんですが
こういうふうな来ていただくことによって
関心も広がってですね
大企業の中とか企業の中とか
伝わっていくものだと思っているので
ぜひ見ていただけたりとか
お声掛けいただけたらなというふうに思います
大切なのはやっぱり
企業ではなくて
クロスセクターとか
混じってやっていこうかな
と思っているので
そこの部分を皆さんと一緒に
作ることができればなと思っておりますので
スピーカー 2
よろしくお願いします
本当に今日はありがとうございました
ありがとうございました
ちょっと拙いモデレーターを
務めてしまったんですけれども
僕が思うのは課題から考えて
手段とかビジネスとか
制作とかそういうのは手段なので
結局課題に対してどれが適切かというのを
課題から考える
その思考回路が大事なのかな
って僕は思っていて
それでトータルでやっていく中で
私も研究職やったりとか
現場やったりとかしてみているので
僕もそういう
セクターをつなぐのとかも
お手伝いできたらなとかも思いますし
営利側の話を非営利側に持ってくるとか
逆もしっかりだと思うんですけど
そういうところもできたらいいなと思っています
引き続きよろしくお願いします
ありがとうございました
01:33:22

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