松井 亜里香
はい、ありがとうございます。今日ここに来ていらっしゃる方々もね ちょっとスカウトしたいなと思っています。
ではお待たせしました。早速本題セッションに入りたいと思います。 まずはですね、ここにいらっしゃる方々、自己紹介をお願いします。
国光 あやの
国光先生からお願いします。 皆さんこんにちは
ありがとうございます。私は衆議院議員の国光綾菜と言います。 元々は専門は、今日も皆さんの中にいらっしゃるかもしれませんけど、ヘルスケア
ライフサイエンスの分野です。もともと医師として病院で働いていました。 でもいろんなイノベーションをライフギア、サイエンス中心にしっかり促進して、皆さんのようなスタートアップ、キラキラ
輝く社会を作りたいと思って、今国会議員やってます。 先ほど動画で登壇した林官房長官と
令和昭和尊塾と言って、皆さんのようなイケてるスタートアップの皆さんの、いろんなこの規制ちょっと取っ払ってほしい。
こんな支援が良い水であったらいい、というまさに座組やルールを、いろいろに変えていくために活動してます。 今日は素敵な皆さんと話しできることを楽しみにしています。よろしくお願いします。
松井 亜里香
ありがとうございます。 では次
村上フレンツェル玲
村上玲衣さんお願いします。 こんにちは皆さん、カダンキャピタルのベンチャーパートナーをしております村上玲衣と申します。
ちょっとですね私の過去のことよりも今やっていることについてお話しさせていただければと思うんですが、カダンキャピタルはですね、我々が
運営しているファミリーオフィスのベンチャーアームというような感じになります。 ファミリーオフィス自体はちょっと皆さんもしかしたらご存知かもしれないんですが、
これまでずっと上場企業にアクティビスト投資をしてきましたので、 基本は上場企業の投資を行ってきたんですが、本当に3ヶ月前にですね、新たに
スタートアップに投資するということで、カダンキャピタルというベンチャーアームを設立いたしました。 主に投資先としましては、フィンテック、B2B、サーズとAIでアリステージのスタートアップに、
私はシンガポールに住んでいるので、基本は東南アジアを見ているんですが、少しずつ日本であったり他のマーケットを見ているというような状況です。
このVC投資をしながら、別に村上財団というファミリー財団でいろいろな社会貢献活動をしているということで、今日おそらくお呼びいただけたのかなと思うんですが、
そこではいろいろな非営利団体に寄付をしたり、それからですね、私個人は非常に政治分野におけるジェンダーギャップに課題を持っているので、
正解を目指す女性の支援というものを財団で行っております。 今日はどうぞよろしくお願いいたします。
松井 亜里香
ありがとうございます。 では次、のぶさんお願いします。
前川寛洋
はい、みなさんこんにちは。前川信浦と申します。 私も今やっていることを中心にお話しできればと思うんですけども、
まず私の立場としては、一位スタートアップの中で経営メンバーとして働いているという立場と、
あと自分で立ち上げたファンドを運営する投資家としての立場というところと、あとここのライフワークというふうに書いておりますが、
今回皆さんご参加いただいております、このIBSのコンテンツディレクターというですね、
今回実施させていただいているIBS全ての企画の責任者みたいなところをさせていただいていると、そういうような人間になっております。
もう少しやっていることを紹介しますと、ファンズはフィンテックのスタートアップでございまして、特に上場企業を中心とした会社に成長資金をデッドで貸すと、
こういうような事業をやっております。 ファンズベンチャーデッドファンドというところですね、
実は今日ちょうどプレスリリースも出したんですけども、セカンドクローズを進めておりまして、
金融機関とともにベンチャーデッドという新しい資金供給手段をですね、開拓していこうと、こういうコンセプトでファンド運営をしております。
これは国内を中心としたミドルレイターのスタートアップに最大10億円ぐらいのチケットサイズで投資をするというような活動をさせていただいております。
ですので今回すごい大きなタイトルでしたりとか、主語の話も多いかなというふうには思うんですけれども、
スタートアップというところから観点を変えてみた時に、この大きな動きがどう繋がってくるのかとか、
これから挑戦する皆さんにとってどういう機会になっていくのかとかですね、そういったところをお話しさせていただければなというふうに思っております。
本日はよろしくお願いいたします。
松井 亜里香
よろしくお願いします。ありがとうございます。
ちょっと私の方も、私モデレーターを務めさせていただきます。松屋有香と申します。よろしくお願いします。
私も起業はしているんですけれども、政府で働いていたりとか、国会議員のアドバイザーとして働いていてですね、
まさに今回のテーマのクロスザバウンダリーというところでですね、いろんなセクターの人を引き合わせてシナジーであったりとか、
いろいろ新しいこと、新しい視点、お互いに刺激になるような議論という場を作っているような人です。
ではですね、早速一つ目の論点から入りたいと思うんですけれども、
新しい資本主義と言われてから久しいですが、これ何なんだというところをですね、いろんな方にちょっとお考えを伺いたいなというふうに思っております。
各セクター、ここですね、カン、政治であったり地方司会であったり、スタートアップの方いらっしゃると思うんですけれども、
新しい資本主義どういうふうに捉えられているかということについてお伺いしたいと思います。
まずはカンから、国民にですね、まだまだ浸透されてないような気がするんですけれども、
これ、ここにいらっしゃっている投資家や企業家にとってどんな意味をなすかというところをご説明いただいてもよろしいでしょうか。
国光 あやの
はい、ありがとうございました。タビキュニミーツです。
新しい資本主義、もうその名前が出て岸田政権が始まって3年以上経ちますけれど、ちょっとなんかよく未だにわかんないなってあると思うんですよね。
で、これよく使われる図は、この成長と分配の好循環というのがあるんですが、
今日皆さんにテイクホームメッセージとしてお伝えしたいのは、多分皆さんこれはもう概念的にわかっていらっしゃると思うんですよね。
今後皆さんのビジネスがどう変わっていくかということを一言で言うと、
今まで新しくなかった今までの資本主義、新自由主義だったりします。
で、これは主に経済性、収益性、財務的リターンを主に求める資本主義であり新自由主義でした。
ただこれがネクスト、新しくなったということは、価値が新しいバリューを今追い求めています。
日本で、そして世界で。何かというと単なる収益性だけではない。
もう一つは、皆さん何のために仕事してますか。何のために生きてますか。
そして何を実現したいですか。それはおそらく、皆さんのような素晴らしいタレントを持った皆さんは社会を良くしていきたい、
社会課題を解決していきたい、それがビジネスになっていってもっと豊かになっていきたい、そう思っていらっしゃるんじゃないかなと思います。
それを実現するのが新しい資本主義です。つまり収益性に加えて新しく社会課題の解決もしていく、
それをウィンウィンで成り立てていくっていうのが、政治の世界から見える、政治の世界が目指している本質的な新しい資本主義だと考えています。
林ともかもよく同じことをおっしゃっています。
松井 亜里香
ありがとうございます。政治家がこんなことをおっしゃってくださるなんて心強いかなと思うんですけれども、
ちょっと投資家にも聞いてみようかなと思います。特に新しい資本主義の成長戦略では、
デジタル、気候変動、経済安全保障、科学技術、イノベーションなど、社会課題の解決を図るとともに、
これまで日本が弱みとされていた分野に官民の投資を集め、成長のエンジンへと転換していくとありますけれども、
これは市場を作る側である投資家にどんな影響をしているんでしょうか。
松井 亜里香
村上ファミリーはですね、代々投資家としてご活躍されていて、お父様は皆さんご存知の物言う株主なんですけれども、
資本主義の権限みたいなところがあるんですけれども、このある意味資本主義の象徴的な存在であられる村上さんがですね、
村上財団を創設され、ひえりの、そして現在は村上玲さんがご自身がですね、理事長としてひえり組織に寄付されていらっしゃいますよね。
この親子の世代間で経済的なリターンと社会的インパクトのバランスっていうのはどういうふうに変わっていったとお考えでしょうか。
また次の世代では投資市場はどう変化していくと思われますか。
村上フレンツェル玲
ありがとうございます。いろいろとご紹介もいただきありがとうございます。
そうですね、私は今シンガポールに住んでいるというのもあって、日本がどういう新しい資本主義を求めているのか、国美先生のおっしゃる通りだなと思うところで、
一方で世界を見たときにその資本主義がどういう方向に行っているかという意味では、これまで資本主義の仕組みの中では経済活動を企業が行って、
その結果生まれた社会だったり環境に対する悪い影響っていうのはあまりコストに計上されなかったと思うんですよ。
特に中長期的にそういった影響があったり高範囲に及ぶようなものはコストに計上することが難しいという中で、
あまりそういったいわゆる外部不経済というものが経済化されてこなかったという経緯があります。
これをどんどんコストに計上していく、逆に言えば生まれてきたインパクトをマネタイズ化していくことを仕組みとして作っていこうというのが、
私が理解した新しい資本主義であります。
過去を見ると実はこれは結構何度か試みがされてきたのかなと思っていて、
皆さん覚えてらっしゃるかもしれませんが、一時期CSRという言葉が非常にトレンドになったと思うんですが、
これを企業が社会貢献活動をしていることを広報の一つとして行って、
それによって企業のブランド価値が上がる、そして利益が上がる、そして株主価値が上がるというようなことをやっていこうという取り組みがあったと思うんですが、
私はちょっと財団のポジションと株主側のポジションとして2つのポジションがあるんですが、
これ株主からするとコストを計上して、その計上をするんですが、
それがそのまま利益に上がったところの因果関係、それからそれがどれだけ利益として増えたかというのは意外と数値化しづらくて、
あまり分かりづらいということがあって、我々はずっとこれはCSR活動というのは実は反対をしてきました。
やっぱりそこの因果関係と数値化が難しいのであれば、なんとなくいいことをしているから利益が上がっているから株主に説明ができているというのは、
ふわっとさせないでほしいというのが今までちょっと思ってきたという立場でした。
ですがちょっと最近になって私が非常にポジションが変わったと思うのは、
1つきっかけがありまして、皆さんご存じかと思いますが、カーボンクレジットという仕組みができて、
これまでは環境に悪いことをしてもあまり関係がなかったんですが、
このカーボンクレジットの導入によって実際にCO2排出量がそのまま企業のコストに計上されるという仕組みが、
村上フレンツェル玲
少なくとも先進国のいくつかの国では導入され、つまり排出量を減らせばそれが利益に上がる、
このインパクトのマネタイズ化というものが実際にできてきたら、時代に変わっているのかなというのを現在思っているところです。
ですので徐々にインパクト投資というものに私たちもちょっと目を向けているというところです。
ただ一方でこのカーボンクレジットはCO2の排出量って非常に数値化しやすいですが、
いろんな社会へのインパクトはあまり数値化しづらいものがいっぱいあるので、
しっかりマネタイズするっていうのはなかなか難しいのかなというところで、
今日のメンバーとそれから林官房長官といろいろ勉強をさせていただきながら、
このインパクトの可閉価値への換算というものをずっと勉強させていただいており、
まだまだ課題はあるのかなというところです。
松井 亜里香
ありがとうございます。村上さんが言葉の重みが違うかなと思うんですけれども、
今、国道先生の政治も経済も資本主義というフレームワーク自体を変えようとしているというのを感じますね。
これから、今変えるちょうど過渡期かなと思うので、我々がこれからどんな経済価値を作りたいのかというところ、
これを議論していくという重要性を改めて感じます。
価値をマネタイズ化していくというのは、企業家である皆さんの役割かなと思います。
次、我々はどんな価値を市場で想像していくべきだと考えるかというところを、
野部さんに聞いてみようかなと思います。よろしくお願いします。
前川寛洋
はい、ありがとうございます。
これまでわりと難しい話もあったかなと思うんですが、若干アングルを変えてお話できればと思うんですけど、
さっき経済価値という言葉があったと思うんですけど、そもそも皆さん経済って何でしょうかとか、
経済の定義って何ですかって質問したときに、皆さんってどういうイメージを思い浮かべるでしょうか、経済的であるってどういう概念でしょうかと。
おそらくですね、多くの場合、最近大学でもですね、マクロ経済、ミクロ経済学という学問で経済を語られることが多く、
前川寛洋
大抵その時っていうのは、いかに効率的に利潤を稼いでいくのか、いかに効率的に生産をして消費をしていくのかっていう、
前川寛洋
こういう観点で経済的というイメージがついているのかなというふうに思うんですけども、
ちょっと今回の話もあって、改めて調べ直したんですけど、
経済って元々の言葉って形成催眠という言葉があって、その略称にあるんですけども、
前川寛洋
この意味は何かというと、非常に簡単に国を豊かにして人を救う、そういう政治一つの形態であったり、
前川寛洋
考え方であると、そういうような言葉になっています。
つまりですね、今皆さんが認識している経済の意味と元々の経済の語源みたいなものって、
実は乖離しつつあるという状況かなというふうには思うんですけども、
前川寛洋
この本来の経済の意味を追求していく、こういうベクトルで考えるということが、
僕としてはこの新しい資本主義という考え方にも近いんじゃないかなという意味では、
前川寛洋
進化しているなのか、場合によっては元々の本来的な価値に戻ってきているというですね、
そういう考え方もできるんじゃないかなというふうに、私としては思っているというところです。
前川寛洋
その意味でいきますと、まずCFOという自分の立場でいくと、
前川寛洋
やはり我々の自分たちの会社の起業価値をいかに最大化できるかということをミッションにやっている職種でございますし、
一方で投資家という立場においては、その目の前にある会社の価値というものがフェアなのか、
はたまた今後中長期的にその価値が大きく育っていくのか、それを見極める仕事であるというふうには思っておりますが、
前川寛洋
この価値の尺度でしたりとか、何を持って価値があるんだということを考える、この術が変わっていくとですね、
もちろん今目の前にあるビジネスの評価も全然変わってきますし、
村上さんの話にあったこれまで、いわゆる外部不経済のような形で、
前川寛洋
企業が何やっても、それで生み出されたペインみたいなのって国が負担するとかですね、
そこが例えば企業に帰属しないというのであれば、利益だけ見ればいいって話なんですけども、
でもやっている活動で生み出したネガティブなインパクトがその会社の財務に現れてくるとか、
逆に言うとその会社が意義深いことをやっていれば、それがその会社の財務に現れてくる。
例えばこういう世界が当たり前になった場合って、ただただ利益が出ているような会社だけがいいとか、
生産活動、消費活動が最も効率的な会社がいいっていうわけではないんですよね。
前川寛洋
まあそういう経済的な追求があった中で、ちゃんと過平価値というところの回収もできているし、
加えて社会でしたりとか、皆さんが生きる世の中にどれだけいいインパクトを与えているのか、もしくはネガティブなものを抑えているのか、
前川寛洋
こういったものが付け加えられていくのが、これからのスタートアップという世界においても本当にそうなんじゃないかなというふうに思っています。
前川寛洋
そういう意味ではインパクト投資っていう話もありましたし、特によく議論される分野で言うとディープテックのような、
前川寛洋
いわゆる科学技術を応用していく中で、みんながこれまで当たり前だと思っていなかったことを再現したりとか、
それこそ何年先になるかわからないんですけど、10年20年先に生きる我々の社会をより豊かにしていくための
前川寛洋
スタートアップとか、やはりこういうものが必然的に着目されてきやすくなるんじゃないかなと思いますし、
前川寛洋
私のファンドでもディープテックは特に注目領域にはしているんですけれども、こういったところに対していかに新たな金融の仕組みが回っていくのかという、
前川寛洋
こういったところを深めていく必要があるかなと思いますし、まさにそういう過渡期に今いるんじゃないかなというふうには思っています。
国光 あやの
ありがとうございます。こんな議論を林川文聴さんが3時間するっていう、めっちゃ面白くないですか?っていうのなんですけれども、
松井 亜里香
成長していくこういう仕組み、実際にどうやって作っていったらいいのかっていうところを次にお話ししたいなと思います。
社会課題解決イコール儲からないみたいなところをどうゲームチェンジしていくか。
新しい資本主義は資本主義自体を諦めるっていうわけではなく、外部不経済も経済活動に入れることによって新たな原動力を得てさらに成長していくっていうシナリオなはずですよね。
その将来をどうやって描いていったらいいか、理想と現実っていうところですね。
前川寛洋
なので次の論点、日本が大きくイノベーションを起こしてビジネスを成長させるためには何が必要かっていうところを、
松井 亜里香
今回はですね、この若手の方から提言していくっていうようなセクションにしたいかなと思っています。
林官房長官のメッセージにもあったんですけれども、日本は失われた20年が30年になって、G7の国の中で唯一停滞している国になります。
企業家はですね、イノベーションによって新規ビジネスを開拓することが期待されていますよね。
事業をスケールしていくことっていうのは社会インパクトを大きくしていくことにもつながります。
なので、グローバルにご活躍されている村上さんから見てですね、
このグローバルな競争や成長戦略で日本に足りてないもの、これをぜひお話しいただければと思います。お願いします。
村上フレンツェル玲
はい、ありがとうございます。この質問すごく私も色々考えて悩んでしまって、色々問題があるんじゃないかなと思うんですが、
一番の原因はやっぱり、企業をしようと思う人たちが日本には少ないのが一番の原因なのかなというふうに思っています。
私自身がスタートアップを企業しているわけじゃないので、こういうことを言うのは恐縮なんですが、
やっぱりイノベーションを起こそうという人たちがあまりいなくて、結果として日本はイノベーションが起きていないのかなというふうに考えています。
それからですね、イノベーションだけに限らず、海外に出ていって何かチャレンジしよう、もしくは企業をした後もどんどん海外に展開していこうという方々が少ないと、
やっぱりグローバルに見た時に、グローバルを代表するような日系企業というのは出てこないですし、
実際見てみても、ハードウェアでは今までたくさんいらっしゃったと思うんですが、ソフトウェアでは今なかなかいないのかなというような現状かなと思っています。
海外に出るという意味で、私は東南アジアを一番中心に投資をしているので、海外ではどういうことが起きているかというと、
東南アジアの創業者の方々を見ると、半分以上が皆さん、大学大学院は欧米で教育を受けられて、欧米でソフトウェアがどれだけ進んでいるかというのを実際に目の当たりにして、
よくあるパターンは、欧米で成功した事例を自国に持ち帰ってきて、起業されるという方がすごく多いですね。
そのパターンはもちろん日本ではあると思うんですが、彼らはそこからグローバルに行く理由としては、やっぱり英語を喋れるので、
デイゼロから自国だけじゃなくて、グローバル、もしくは少なくともリージョナルのプロダクトを作ろうという思いを持たれて、
かつ資金調達も英語で、デイゼロからドメスティックなVCじゃなくて、リージョナルもしくはグローバルで投資を行われているような方々から、
投資を受けて、加害転換のサポートももらっているというのがあるのかなというふうに思います。
日本はそういう企業もそうですし、海外にチャレンジしていく人たちがどんどん増えなきゃいけないのかなと思う一方で、
私自身は非常に企業される方とかリスクを取られる方を最も一番尊敬をしておりまして、
ここにいらっしゃるお二人もそうですし、国道先生も政治家になられるという非常なすごいリスクを取って活躍をされていて、
そういう方々をすごく尊敬をしているんですが、日本はやっぱり何かチャレンジして失敗すると、そんなリスクを取らなきゃよかったとか、
成功しても成り勤のような扱われ方をして、そういう風潮を変えていかないといけないのかなと思っています。
ちょっとこれ低減にするのをいろいろ考えたんですが、やっぱりマインドセットとかカルチャーを変えるって結構大変なのかなと思っていて、
村上フレンツェル玲
ちょっとこれは変化球で申し訳ないんですが、短期でいうと、どんどんそういうチャレンジするような海外国外の方を日本で企業できるような環境づくりをしてはどうかなと思っております。
特にアメリカなんかを見ると、実はユニコーン企業の55%は創業者か移民、もしくは移民日制というような状況になっています。
なので、いろんな国外から優秀でチャレンジ精神のある人たちがその国にやってきて、どんどん挑戦していくというような状況が作られているので、
日本もそういう形で環境整備をしていくことが、短期的には一つ解決策になるんじゃないかと個人的には思っています。
松井 亜里香
ありがとうございます。じゃあ前川さん、日本はどうですか?
前川寛洋
ありがとうございます。日本はどうですかってすごい問いが大きすぎて、何回答しようかって思いましたけど。
前川寛洋
あくまで私の思うところっていうところなんですけど、今の村上さんが話していただいたところもすごい共感で、
僕も割と同じようなことを考えてはいるんですけど、ちょっと日本のことに掘り下げて話してみたときに、
前川寛洋
さっきのこのイノベーションとかっていう考え方があって、このイノベーションが今のさっき説明した経済の成長を後押ししていくんだって、こういう考え方をしたときにですね、
いわゆる一人当たりのGDPみたいな、経済指標GDPとかで測るわけなんですけども、
このGDPと相関関係のある指標って何なんだっていうところがあるんですけど、それが創造的破壊指標と呼ばれるものがありまして、
これは何かっていうと、創業率と廃業率の平均を取るような指標になるんですね。
これ何が言いたいかっていうと、いかにこういう会社でしたり企業みたいなところの新人代謝が健全に行われているかっていう指標が実はGDPの成長というところにも一定程度性の相関を持つというのが実は言われており、
逆に言うとですね、これだけ大きい指標に対してあんまり関係性を持つものってあんまりなかったりするんですけど、それが一つあるということですね。
そうしたときに、じゃあ日本のまず創業率みたいなところを見てみるとですね、
こういうスタートアップのイベントを作っているところもあるので、上がっていってほしいとは思っているんですけど、
一方で別に創業率がマクロで見ると日本で別に上がってきているわけではなくて、結構横ばいかつ低位であるというところが現状です。
加えてですね、いわゆる廃業率というですね、これは必ずしもポジティブな言葉ではないかなというふうに思うんですけども、
前川寛洋
でも一方で何かやりたいことをやってみて、進んだ結果違うかったね、じゃあまた新しくやっていこう、こういうのをどんどんサイクルしていくには、
前川寛洋
やっぱり一定の廃業率も必要であるというふうには考えています。
これを見てもですね、実は日本って極めて廃業率って低いと中小企業のですね、
前川寛洋
これは逆に言うと日本がそういう廃業みたいなものをしなくてもいいわけではないんですけど、
しにくくなる仕組みでしたりとか、いろんな補助があったり支援があったりとかっていう充実した国であるというふうにも言えるかなと思いつつ、
前川寛洋
ことイノベーションを促進するという観点においては、やはりここの新陳代謝を上げていくような仕組みは必要なんじゃないかなというふうに思っています。
そういう意味では、例えば人材の世界とかでいきますと、日本って就寝雇用多いよねみたいな話があると思いますが、
やはりこの労働市場においても流動性ってあんまりないと、この企業経営においてもあんまり流動性がなくて、どちらかというと創業何年の会社が偉いみたいな感じになっちゃってるんですね。
前川寛洋
それはそれでもちろんリスペクトはするんですが、やはりより積極的にイノベーションの渦を起こしていくというところにおいては、
前川寛洋
この新陳代謝をですね、どのようにカルチャーを変えていけるかとか、
もっと平たく言う言葉で言うと、チャレンジして次のステップに行くっていうこういう活動自体をいかに奨励できるかとかですね。
こういうことは、制作的な提言というわけではないんですけども、
一つ日本の中で作っていきたいイノベーションの渦の形なんじゃないかなというふうには思っていまして、
そういう意味ではリスキリングとかでいろんな考え方もあるかなと思いますが、
こういったところの制作的なところでしたり、考え方が広がっていくような取り組みみたいなものができるといいのかなというふうには思いましたという感じです。
松井 亜里香
ありがとうございます。さすがの2人なんですけれども。
政治家役人とかもリスクを取るとか、チャレンジするとか、変革を求めるって、
まだまだ実はマインドが足りてないんじゃないかなっていうところあるんですけれども、
なので政治家がこれからですね、果たせる役割って結構大きいなと思うんですけれども、これを踏まえてどうですか?国水先生。
国光 あやの
ありがとうございます。さっき村上さんが言ってくださったように、ちょっとリスクを取って政治家みたいになっちゃったみたいなですね。
リスクテーカーの私からしてみると、今本当お二人がおっしゃったこと、いずれも本当に真なりで、
それをやっぱり政治家ちゃんと向き合って、変えていかなきゃいけないんだろうと思っています。
まず例えばですね、新人代謝のところで言うと、やっぱりこの日本の失われた運10年って原因は何かっていう時に、
よくこれいろんなところで議論をします、政治家も。やっぱりですね、最後行き着くのは、
新人代謝が明らかに他国に比べて少なすぎたんじゃないでしょうかと。ただこれはですね、
たぶん政治の責任も実は結構大きくて、リスクを取って今これを言うのはちょっと勇気がいるんですけどね。
この平成からずっと、なるべく創業何年という会社を、さらに創業年を伸ばしていくために、
リーマンショックがあっていろんなことがあった時に、国は補助金、税制で、
本当になかなか皆さんがサステナブルになるように支援をしていくと、それをいいことだと思っていました。
が、よくこれ胸に手を当てて考えてみると、価値筋の分野、生産性はその時々で変わっています。
で、その支援の先が、例えば事業再構築補助金、ものづくり補助金、いろんな支援がありますよね。
もらわれている方もいらっしゃると思います。それが本当に価値筋だったらいいですが、ちょっと下手にいろんなこと打ちすぎちゃって、
結局生産性を全体に損ねていなかったかっていうのは、政治の支援として実は非常に今話が出ています。
他国の例を改めて私の勉強をして、今後取り組んでいきたいと思うことは、価値筋の皆さんの分野には徹底的に支援をします。
税制や予算、様々なザグミを作っていく。ただ、もしそうではない分野は、やはり選択と集中で、その企業自体は発展的に新陳対処していただき、
ただ、いらっしゃる人については、経営者だったり非雇用者は、生産性の高い分野にどんどんリスキリングや労働移転、これですね、ここが一番足りなかったんだと思います。
国光 あやの
ここにしっかり研修やリスキリングの仕組みを作って、皆さん、新しい分野にこうして変換していくということをしっかりサポートするということ、
これを今ますますやろうとしているので、ぜひそこは皆さんのアドバイスもいただけたらいいなと思っています。
もう一つ村上さんがおっしゃった、海外との関係です。
今、やはりマーケット取りに行くのは、皆さん国内だけ見ていてももう無理ですよね。
どうしても海外、打って出て行ったり、あるいは海外の投資を呼び込んで行ったりすることが必要。
一つだけ申し上げると、今ですね、例えば海外に出て行くときに、ODAという、日本がこれ世界で一番ODA投資は、例えばグローバルサウス、アフリカなどには投資をしていますが、
やはりそれがあまり日本の成長につながっていなかったことが問題だと言われています。
なので、ODAは今度、皆さんのイノベーション、皆さんの成長の職場にします。
呼び水にして、例えばアフリカのケニアで、マラリアの予防薬、あるいは何か治療薬を作っていきたい、対策したいというときに、ODAを日本として出させていただく。
ただ、しっかりそこに民間の投資を呼び水にして、皆さんがより海外に出て行けやすい環境整備をしていく。
そうやって、皆さんの収益性と、そして日本のみならずグローバルな社会化などの解決力をつなげていく。
実際、今日一つODAになっているソラテクノロジーさん、ソラテクノロジーさん今出てますよね。
これはソラテクノロジーさんはJAXAの研究者だった、衛生をやっていらっしゃった方が、
空からですね、アフリカなどのマラリア発生地を見て、そこにAIで分析をして、そこに支援をしていくということを、
ジブシンのイノベーションで、マーケットニーズであるアフリカの国をつなげて、今どんどん展開をされています。
そこに国も支援しています。
ぜひ、そういう取り組みをどんどん広げていって、皆さんの、まさに新しい日本主義が本当に皆さんの身近なものになるように変えていけたらなと、
そういう環境整備を頑張っていきたいなと思っています。
松井 亜里香
どうぞ、村川さん。
村上フレンツェル玲
あの、今先ほどあった廃業率の話、私も本当にそうだなと思うところがありまして、
やっぱりまあ、時価総額ランキングのトップを見ると、日本はずっとハードウェアが、いまだにトヨタがずっとあってっていうのがずっと変わってないと思うんですけども、
アメリカは、前回のインターネットの革命の時に、グーグルとかアップルがザーッと出てきて、今もAIに変わろうとしてきている時代にきているなというのを非常に思っていて、
私個人的には次のAIが、次の産業革命になるんじゃないかなと思うんですが、
こういう新しい企業が既成産業をどんどんどんどん超えていくっていうところに、ぜひぜひ、政府のお金も回していってほしいなというのを非常に思っているところです。
すいません、コメント。
松井 亜里香
ありがとうございます。
そういった中長期的であったりとか、グローバルっていうような市場になっていくと、
前川寛洋
スタートアップって10年ぐらいでIPをするみたいな形も変わってくるかなと思うんですけれども、どうですか、のぶさん。
前川寛洋
そうですね、ありがとうございます。
僕が最近よく話すこととして、スタートアップがすごい多様化してきたなっていう話をよくしていたりします。
今の話になぞらえると、一つIT革命を終えた後に、日本でいうベンチャー、スタートアップって大抵が都内でできたソフトウェアをやる会社ですというところが大多数であったものが、
前川寛洋
今蓋を開けてみますと、例えばさっきお伝えしたディープテックみたいなものがあって、科学技術の応用のスタートアップが存在していたりとか、
前川寛洋
いわゆる外部不経済のものを経済化していくとか、そこのブリッジをしていくとかっていう、いわゆるソーシャルに活躍するインダストリーのインパクトスタートアップとか、
マバイナザーゼブラと呼ばれるものがあったりとか、それ以外にもグローバルでしたりとか、いろんなラベルがついた今スタートアップが出てきているなというふうに思っていまして、
これめちゃくちゃいい動きなんだなというふうに思っていますと。
前川寛洋
ただ一方でスタートアップが多様化している、言い方変えるとインダストリーが多様化しているみたいなところも含めて考えたときに、
前川寛洋
必ずしも出口の部分でしたり、金融の仕組みが確率的なままでいいかというと、やっぱり全然そういうわけではないんですね。
スタートアップの平均的に、例えばITのスタートアップであれば、7、8年ぐらいでエグジットまで行くっていうのがあるんですけど、
例えばこれがですね、ある程度も基礎研究からやるやつとかでなると何十年みたいな話ですし、
応用研究からのものであって、産業化するための研究だったとしても、やっぱり10何年、20年とかっていうのが全然かかってくるような中でも一つスタートアップという括りがあるからこそ10年の稼いをさせられると、
これは非常にイノベーションのキャップになっちゃってるなというふうには思っています。
前川寛洋
なのでそういう意味では、僕としてはこのスタートアップに対してしっかり向き合っていくべく資金供給側の多様化でしたりとか、金融の仕組みを多様化していくということ自体も極めて重要なんじゃないかなって思っております。
そういう意味では、例えば皆さんスタートアップでエグジットするというふうに考えますと、大体IPをイメージされるかなと思いますし、
M&Aっていうのもあるわけですけども、日本だとM&Aまだまだ数が多くないという現状なので、基本IPOっていう話になっちゃいますと。
したときに、じゃあ本当に全てのスタートアップでしたりとか、全ての業種がIPOという選択がその会社の価値を追求する上で一番大事な工程なのかとかですね、価値を評価するための仕組みなのかというと、必ずしもやはりそうではないんじゃないかなというふうには思っています。
そういう意味では先ほどの定義みたいな話でいくと、例えば未上場株の流動化、つまりセカンダリで株を売却することができて、投資家がより繋がっていきやすくなるみたいな仕組みがあったりとか、
日本だとまだ開発途中ですけれども、IPO一つを取ってもですね、純粋に証券会社が引き受けてのIPOだけではなくて、ダイレクトリスティングみたいなものがあったりとか、場合によってはSPACの上場があったりとか、そういう出口も多様化されるような議論というのは今どんどん発展してきています。
前川寛洋
この分野に関してはやはり金償法の観点でございましたりとか、召喚集みたいなところも含めて様々な歴史的な背景というのももちろんあるわけにはなりますので、
前川寛洋
そういう意味ではやっぱり民だけでそこをどうにかしていこうというのはなかなか限界があるということではあるので、そういった実需のニーズみたいなところとかも間と議論をさせていただきながら、
松井 亜里香
どういう部分をどう変えたら今のイノベーションをさらに促進できるかとかですね、こういったちょっと金融ライクな議論みたいなところも持ち込んでいけるといいんじゃないかなというふうには僕としては思っています。
ありがとうございます。めちゃくちゃいいパスをありがとうございます。最後なんですけど、ちょっと時間も迫ってきたので、官民連携というところをキーワードだったかなと思うんですけれども、資金のファイナンスの意味でもですね、
ここにいるメンバーもいろんな各々のセクターから集まってきていて、ここのですね、官と民の責任であったりとか、さらにどうやって連携していったらいいかというところを最後のまとめとしつつ、皆さんの抱負を言っていただきつつ締めたいと思います。
松井 亜里香
やっぱり新しい市場を作るというところ、新しい価値を作るというところ、当然リスクも痛みも伴うんですけれども、どのセクターがどの役割を担うべきかというところをぜひお伺いしたいと思います。じゃあ村上さんから。
財団やフィランソロピーが資金の出し手として海外では注目されています。村上さんはですね、投資利益の中の一部をいわゆる解かせるお金として財団に回していらっしゃると思うんですけれども、
えいりへの寄付やファミリー財団も運営されている村上さんから見て、官民連携したソーシャルビジネスによる社会課題の解決における民間資金の活用とですね、官側に期待することというところをぜひご教示いただけたらと思います。
村上フレンツェル玲
ありがとうございます。そうですね、先ほども少しお話しした通り、今まで私たちはえいりとひえりというものを白と黒で捉えてきたんですが、特にスタートアップ界隈において社会貢献、社会課題を解決しながら事業化していくというような企業が徐々に出てきているのかなというところで、
企業側もそうですけれども、そこに多様性があるのであれば、投資家側もいろんな多様性が出ていいのかなと思ったより、例えば社会課題を解決しながらしっかり収益も出している企業は、これまでであれば一般の投資家からの資金調達だけだったと思うんですが、これからは財団であったりだとか、ひえり団体からも資金を調達していくことができるのかなと思います。
私たちはまだやってはいないんですが、これまで財団は寄付だけだったのを、寄付だけじゃなくて投資という形である程度インパクトを通して利益も出る、もしくは10払ったら9戻ってくるとか、今まで10払ったら0だったのか、10も払ったら10人で戻ってくるとか、いろんなやり方が多様性が出てきているので、そういう意味で民間という意味では、ひえりに今まで属してきたような団体もポテンシャルがあるんじゃないかなと思います。
あともう一つ日本でいうと、実は広域法人というのは非常にお金がたくさんありまして、ここはわりと国際で運用とかがされていて、日本の国際なのでほとんど利益が出ないものを、一部出たものを寄付するようなことがされているんですが、ここはインパクト投資と非常に相性がいいので、こういったお金が民間から流れるとインパクトを出しながら事業をしているスタートアップさんにはちゃんとお金が流れていくのかなというふうに思っています。
一方で菅の役割としましては、やはり民間の方が今マーケットにどうやってニーズがあるのか、それからインパクトを出しながらもマネタイズできるのか、もしくはできないのかというのは、やっぱり民間の方が圧倒的に、瞬時に素早く民間にそういうことを読み取ることができるので、そこの民間と常に意見交換をしながら、もしマネタイズが難しいのであれば、先ほど申し上げたようにカーボンクレジットのように、税金だったり法律によってマネタイズができるルールメイキングをしていく。
村上フレンツェル玲
もしくは本当にインパクトが非常に出ているものであれば、もうこれは政府でやるべきだよねということで、歳出に入れることも既に生まれたインパクトがエビデンスとして出ているものなので、これを政策の中に入れていくと、よりエビデンスをベースとした政策を作ることができるのかなというふうに思うので、まさに官民で意見交換、それからコミュニケーションを取っていくということは非常に重要だと思いますし、我々もそれを実現できたらと思っています。
松井 亜里香
ありがとうございます。野部さんはスタートアップ議連で提言を出されていて、そこでも官民連携、キーワードだったかなと思うんですけれども、そこの背景とか思いとかをぜひ教えてください。
前川寛洋
はい、ありがとうございます。えっとですね、官民連携みたいな言葉を持ったときに、何でもかんでも官民連携すればいいというわけでもないというか、そのバランスみたいなものが大前提あるなというふうに思っています。
前川寛洋
ちょっとなんか官民連携の話を歴史的に遡ると、明治維新終わった後の内閣ができるところで、じゃあ渋沢栄一派を取るのか、伊藤博文派を取るのかみたいな話もなるところもあるんですけど、その中で僕はどっちかというと、民でやっていきたいなと思ったので、今この立場でやっていたりはするんですけど、ごめんなさい、ちょっと話それちゃったんですが、これ何を言いたかったかっていうとですね、官と民が目指しているものがアラインしているっていう状態をまず作っていくってことが極めて重要だなというふうに思っていました。
前川寛洋
とにもかくにもまずここのセットアップが大事なんだなというふうに思っています。
前川寛洋
その上で何でもかんでも官がそこに対してアウトプットをしてしまうとですね、民だけで回らない市場になってしまうと。
前川寛洋
これ市場の失敗でしたり市場の不成立とかっていうふうに言われるんですけども、あくまで実際その社会に実装されたりとか、皆さんの手元に渡っていく、こういう経済活動をするのってやっぱりとはいえ民であるということでもありますので、
前川寛洋
そこがいかに健全に市場形成ができる形で官がよりよく介入もしていくとか、土壌を作っていくのかみたいな、こういうことを割と考えないといけなくて、実は官民連携って言葉以上に結構難しいなと思ってますし、
政策提言とかさせていただく中で周りを見たときに、とりあえず難しいから官やってよみたいな、そんな感じで来てしまう民もいるんです。
前川寛洋
それは全然違うんだなというふうには思っています。
前川寛洋
その上でというところで終わるんですけど、官がどういう形で入っていくというか、連携していくのがいいのかみたいなのを自分なりに考えてみると、
基本的にやっぱり民業補完、つまり民だけでは成り立たないっていうところを補っていく、もしくは今現状で言うと民だけではどうにもこうにもできないっていうところの最初の礎を官が作っていくとか、
前川寛洋
こういうシーンというところが、特に官民連携というところが求められるフェーズなんじゃないかなと思います。
前川寛洋
例えば、ちょっと擦ってすいませんですけど、ディープテックとかでいきますと、ある程度も技術が立証されてプロダクトにできるっていうフェーズであれば、
前川寛洋
それが本当にマーケットに受け入れられるのか、これはもう民の話だなというふうに思うんですけども、
前川寛洋
例えば、皆さんが寿命が長くなるでしたりとか、年を取らなくなるとかですね、こういう、そもそもまだ技術が確立されていなくて、
基礎研究みたいな概念からむしろ調べていかないといけないっていう分野って、
前川寛洋
じゃあ皆さんそこでお金出しますかっていうと、何の経済的な考え方を持ってもなかなか出しにくいと、応援して出すとかしているのはいると思うんですけど、
とても日本が誇るような一大産業を築くまでの必要な資金がそこで足り切るかって、やっぱりそうではないということがあるわけなんですね。
前川寛洋
なので例えば、カンが今後日本のあるべき姿として目指していく、かつ民としてもそれが今この社会にほって必要であるとか、
皆さんの生活を豊かにするために必要であるっていうところにおいてはですね、
例えば最初のスタートダッシュの部分っていうところを、カンがいろんな支援でしたり補助金みたいな形で提供していただいて、
前川寛洋
まずはプレイヤーを増やしていく、こういう官民の連携みたいなところもあるんじゃないかなというふうに思っているというところです。
前川寛洋
そういう意味ではちょっと冒頭の話にありましたが、インパクト投資みたいなところ、
ここは言い換えて言うと、これまで価値としてあまり換算されなかったものを、仕組みを変えて尺度を変えて考え方を変えて、
前川寛洋
それが価値があるものなんだというふうに定義をしていくわけですけれども、
この考え方だけ言ってもやっぱりそこに実際にお金がつかないわけなんですよね。
前川寛洋
そこに対して誰がリーダーシップを持ってとかオーナーシップを持ってその仕組みを変えていくのかとか、
それが価値あるものなんだっていうのを伝えていくのか、こういったところはやはりカンと民が一緒に連携していく中で模索していけるところだと思いますし、
前川寛洋
やはり開発していけるところでもあるんじゃないかなというふうに思いますので、
前川寛洋
話を戻りますとやっぱりカンと民っていうところが目指すべきところをアラインする、こういったところが極めて重要なんだなと思いますし、
僕が今からスタートアップをやろうと思ったら、こんなにカンがいろんな分野を育てようと、新しい資本主義も含めていろんな分野を作っていこうというふうに言っているところを徹底的に見た上で、
前川寛洋
どこの部分が一番アラインして進んでいけるんだろうかみたいなところですね。
欲も悪もハックしてみるみたいなところは、これからスタートアップをチャレンジする人にとっては非常に大きなオポチュニティをつかむということにもなるんじゃないかなというふうには思っているというところです。
松井 亜里香
ありがとうございます。めちゃくちゃ熱いメッセージですね。
村上フレンツェル玲
今日はありがとうございました。
松井 亜里香
ありがとうございます。ぜひ皆さん連絡してください。
じゃあ最後に野部さんどうぞ。
前川寛洋
はい、改めまして本日は皆さんご参加いただきましてありがとうございました。
今ちょっとこういう場でお話をさせていただいて、
あたかもすごい政策的な提言をよくやっているような雰囲気だけは出しているんですけども、
前川寛洋
実はこういう活動をし始めたのも、実はもう2、3ヶ月前とかぐらいで、
急に明日空いてるみたいな、林官房長官と会う会があるんだよ、みたいな感じでマジさんに呼ばれてですね、
実はそういう形で、僕も全くキャリアがそこにあるわけではないんですけども、
前川寛洋
そんなちょっと等身大の自分からした時に思ったこととしては、
あ、こんなに何でしょうね、勘と見て近かったんだな、みたいなところでしたり、
前川寛洋
例えばルールがあると思うんですね、法律でしたりとか、監修でしたり、
いろんなしがらみみたいなものはあると思うんですけど、
これってみんなあまり考えずに無意識的に受け入れているものってすごく多いと思うんですよね。
勝手にそれがもう変えられない政策だっていうふうに思っていると思うんですけど、
前川寛洋
ただ勘と見というのが本当に方向性がアラインした形で連携することがあれば、
その当たり前みたいなものがやっぱり変えられると、
こういう感覚を持てたっていうのは個人的にこういうのに携わらせていただいて、
前川寛洋
すごい良かったなって思ったところですし、
前川寛洋
改めて皆さんが感じる社会の不条理というものはやっぱり変えられるんだっていう、
こういうまずマインドセットを持つみたいなところが、
イノベーションということを考える入り口なんだろうかなって思いますし、
前川寛洋
あとは日本株式会社における新規事業部門は僕はスタートアップだとは思っておりますので、
前川寛洋
皆さんがぜひ感じる社会のペインでしたりとか、こうあってほしい、こういう未来がいいんだっていう、
なんかその思い、それができないと思うんではなくて、
それ自体をやはり成し遂げるのがスタートアップという、僕はやり方だというふうには信じておりますので、
そこに対する投資家も非常に尊いですし、そこにチャレンジする企業家も尊いですし、
そこを支援しようとする様々な団体の方も非常に尊いと、
こういう大きな渦がですね、どんどんどんどん大きくなっていくことで、
これが虚言ではなく本当にあの時のIBSが、
あの時のこのセッションがですね、日本のイノベーションの渇きになったんじゃないかって、
前川寛洋
振り返られるような場になるんだというふうに僕は信じています。
前川寛洋
なので最後はちょっとIBSの人間として示させていただければと思いますが、
前川寛洋
今日皆さんが参加いただいて、今この1階から5階まで様々なステージがご用意しています。
前川寛洋
特にこの1階においてはですね、社会課題でしたりとか、先端の技術でしたりとか、
グローバルの今のありどころでしたりとか、
本当に今日話したところの第一線っていうのがどういう状態なのかっていうのを、
ふんだんに、しかも業界の最前線で働いている人たちが喋ってくれると、
そういうようなセッションをご用意しています。
かつここに集まっていただいた皆さんのようにですね、
志の高い面々というところが参加者としても集まっている機会になりますので、
ぜひこの3日間ですね、熱狂していただきたいなと思いますし、
新しいインダストリーをですね、作っていくというところでですね、
前川寛洋
第一歩目を迎えていただけると非常に嬉しいなというふうに思っております。
松井 亜里香
ありがとうございます。
そうですね、資本主義自体も変えられるんで、
皆さんで一緒にいい将来、未来を、
資本主義もすごい大きくなっちゃいますけど、
作っていけたらなと思います。
本日はありがとうございました。