中川 悠介
見に行きました。めちゃくちゃすごかったです。
すごいんでしょ?
小橋 賢児
はい。
これなんで、小橋くんね、もともと俳優さんやってやめてからプロデューサーになって、
それが30くらい?30歳?
小嶋 陽菜
そうですね、30歳くらいですかね。プロデューサー31、32くらい。
小橋 賢児
今までいろんなものを、ウルトラとかいろんなものをやってきたり、
オリンピックの、パラリンピックの閉会式をやったりとか、
という中で、2017年に花火というのは、なんで花火をやろうと思ったんですか?
小嶋 陽菜
それこそ2014年から、ウルトラジャパンというマイアミのウルトラミュージックフェスティバルの
日本版のディレクターをやってたんですよ。
1年目で、何か締まりが足りないなと思って、伝統の花火をやっぱり入れたいと。
ということで、花火を入れた時に、すごく若い世代と伝統の花火が融合している新しい景色が見えたんですよね。
その時に、やっぱり花火の未来って何かって考えたんですけど、
僕の中でイベントを作る時に、結構気をつけてるというか、ベースにあるのが、
出会いとストックと違和感というのがあるんですよ。
小橋 賢児
出会いとストックと違和感。
小嶋 陽菜
違和感って何かっていうと、やっぱり現状のものに何か満足してない、何か変える必要があるから、
やっぱり新しいムーブメントが、イノベーションが生まれるわけじゃないですか。
その時に、当時無料の花火イベントがのきのみ中止になってるっていうのを聞いて、
なんでですかって花火屋さんに聞いたら、これからは有料の花火しか生き残れないんですと。
なぜですかって言ったら、無料の花火って昔は新聞社の広告がなりわいで、
やっていたけど、時代がスポンサーがつきにくくなって、
かつSNSで拡散されるから、経営費がとんでもないと。
まかないないから、有料のエリアを仕切ってやっていかなきゃ生き残れないと。
僕はそこで違和感を感じたのは、今まで無料だったものが、
ただそのままの中身で有料になっても納得いかないんじゃないかと。
もう一つ違和感があったのは、伝統を守ろう守ろうって世の中で言われてたんで、
伝統ってただ守るだけでいいのかと。
伝統って言われるゆえには、その時代の人たちがものすごい熱量でクリエーションして、
イノベーションしたからこそ、後世に残ってきたんじゃないかと。
ということであれば、この時代の才能、つまり出会いと技術ですね。
いろんなストックを組み合わせてアップデートするタイミングだと思って、
スターエランドっていうのを作り上げたんです。
小橋 賢児
なんか日本って無料のものを有料にしようとか、
そういうことに対してのハレーション半端なくないですか?
小嶋 陽菜
それはありました。最初、お台場でやった時、
1万5千人の席が全席有料っていうので、最初すごいハレーションありました。
小橋 賢児
あとその職人さん、古くからいる職人さんにイノベーションを起こすことを説明するって。
小嶋 陽菜
それはね、最初は外側から来たら、やっぱりどこぞのもんやっていう感じで、
本当に締め出されるような空気がありましたけど、
でもやっぱり一生懸命説明していって飲み会も開いて厚く語っていく中で、
やっぱりストーリーですね。僕先に音楽のストーリーを作るんですけど、
ストーリーを見せて、ここにこういう花火ってこうやって欲しいんだってやっていって、
実際に出来上がった時に花火師さんたちがみんな感動してくれて、
僕らが参画したいっていう風に言っていただいて。
小橋 賢児
今でもさ、この2年くらい花火のイベントってめっちゃ増えてきてるよね。
小嶋 陽菜
そうなんですよ。だからこういうのもひとつきっかけになって増えたんじゃないのかなっていうふうには思います。
小橋 賢児
これにじゃあ今一番力を注いでる。
小嶋 陽菜
これだけじゃなくて、ちょっと説明してもらってもいいですか。いっぱいあるんで。
これサウジでやったやつですね。
小橋 賢児
すげえ。
小嶋 陽菜
これはシンガポールのカウントダウンです。
国のカウントダウンをマリンナベーサンズの前で。
これもともと、今ドローンショーめっちゃ増えたじゃないですか。
東京モーターショーの時に、当時日本最大のドローンショーということで、
東京モーターショーのオープンエアの会場でやったんですよね。
小橋 賢児
これ何年前ですか?
小嶋 陽菜
これ2019年。
小橋 賢児
すごい早いね。
小嶋 陽菜
そうなんです。
小橋 賢児
最近結構真似してやってる人もいるけど。
小嶋 陽菜
そうなんです。
とか進んでってもらってもいいですか。
小橋 賢児
こういうのさ、ドローンショーとかめっちゃ大変じゃない?
小嶋 陽菜
めっちゃ大変です。
小橋 賢児
どうやってくどくんですか?
小嶋 陽菜
これね、今回のお台場でやったやつもそうですけど、
本当に行政も含め、
例えばお台場なんかはめちゃくちゃ軽裕な環境で、
海は漁業圏という管轄してるし、
陸は港湾だし、
お台場はこの第三台場っていうところは建設局だし、
空は国交省だし、みたいな。
本当に一つ一つくどいていくしかないんですよね。
でもやっぱり、
重いって言ったら変ですけど、
こういう世界を体験させたいんだ、見せたいんだっていうのを
同じ気持ちにさせていくっていうのはすごく大事ですよね。
小橋 賢児
すげえな、これが?
小嶋 陽菜
これはパラリンピックのクロージングセレモニーの
ショーディレクターをさせていただいた時ですね。
小橋 賢児
めっちゃ大変だね、やっぱり。
小嶋 陽菜
いや、これは変な話。
もう数ヶ月前にアサインされて。
小橋 賢児
えー?
小嶋 陽菜
だから普通に物理的に考えたら
時間も予算も、
言ったら作り上げるのに
普通だったら何年かけていくじゃないですか。
小橋 賢児
しかもこういうのでめちゃくちゃお金もらうと
また戦われるじゃん。
小嶋 陽菜
いやいや、もらえないです。
もらえないんですか?
もらえないです。
国家事業はね、今万博も言ってるんですけど、
本当個人なんで、
会社で受けたりとかもできないし。
小橋 賢児
自分と…
小嶋 陽菜
心差しですよ、本当に。
小橋 賢児
飲み会で自慢するために?
いやいや、ちょっと待って。
小嶋 陽菜
すごい心差しと小さなところで。
小橋 賢児
えー?そうなんですか?
はい。
えー?何ヶ月も前からもう?
小嶋 陽菜
普通は何年も前ですけど、
いろいろあったじゃないですか。
あったあったあった。
小橋 賢児
いろいろあって、
小嶋 陽菜
僕に来たのは本当に数ヶ月前なんで。
えー?
だから、現実だけを見たら
不可能なことをやっぱり
奮い立たせてやるっていうんですね。
小橋 賢児
えー?これは?
小嶋 陽菜
これは本田圭介さんが
アンダー12歳、12歳以下のために作った
世界大会。
アンダー10歳ですね。
10歳のために作った
サッカーの世界大会の
総合演出させてもらったりとか、
あとこういうホテルの空間を
リノベーションして作ったりとか。
小橋 賢児
こんなことやってんだね。
小嶋 陽菜
いろいろやって。
ポンポン言って
子供のキッズパーク作ったりとか。
あと、これは地熱を啓蒙していくっていうので
ツアー作ったりとか。
えー?
あと、公演?
公演の、今、パークPFIで
都市公演法が改正されて
そういう公演のリニューアルのクリエイティブとか
作っていったりとか。
こういうデベロッパーと一緒に
新しい施設を、
ハイノードって日の出の
船つき場の施設を作ったりとか。
小橋 賢児
すごいね。
小嶋 陽菜
あとは最後になりますけど
来年の2025年の大阪関西万博の
最次企画プロデューサーっていう
開閉会式とか、ナショナルデーとか
いろんな184日、毎日あるイベントの
全体の統括のプロデューサーを。
小橋 賢児
これやっぱり、こんだけ大阪万博
いろいろ叩かれると燃えるんですか?
逆に。
小嶋 陽菜
まあ、いろいろもちろん部署が違うんで
僕も全然知らないとこもいっぱいあるんですね。
パビリオンはパビリオンでやってる人たちもいるし
ただまあ、イベントにおいて
プロセスって基本的にはもう
カオスだし
どっちかというとトラブルが99%なんですよ。
最後の最後にやっぱり
こう、なんだろう
押せるはひっくり返るみたいにピタッて
何かが出来上がるって感じなんで
プロセスを露呈されたら
それはもうひどいって言われるよねって
僕は思っちゃう。
小橋 賢児
いやでも、こんだけ叩かれたら
俺すっげー成功するんじゃないかなと思って
小嶋 陽菜
逆にね。
でもなんか祭ってそうなんじゃないかなって
そうだよね。
祭のプロセスはみんな寄り合いで
戦い合って、競い合って
そこで変わっていくんで
ハプニングも含めて。
小橋 賢児
そんな詳しくですね。
さあ、続いて