1. IVS2024 KYOTO SESSIONS
  2. SFから現実へ ~近未来に訪れ..
2024-08-20 58:58

SFから現実へ ~近未来に訪れる社会課題と向き合う~

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イノベーションによって未来には何がもたらされるのか?この大きな問に対し、本セッションでは創作の世界で描かれる「未来予想図」を共有し、現代社会とのギャップについての共通認識を形成する。AI、ロボット、バイオテック等の技術革新の先に顕在化するであろう社会課題について徹底議論する。

 

■IVS2024 KYOTO/IVS Crypto2024 KYOTOについて
2024年7月4日から6日まで、伝統と革新が融合する京都で、IVS2024 KYOTOとIVS Crypto 2024 KYOTOを同時開催します。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプトとブロックチェーンに特化したカンファレンスです。この分野のパイオニアたちが、デジタル経済の進化とWeb3の可能性について深く掘り下げます。両カンファレンスは同じ場所で開催され、参加者は自由にどちらのイベントにも参加できます。


名称:IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan/京都府/京都市)
日時:2024年7月4日(木)~7月6日(土)
会場:京都パルスプラザ他  

・チケットページ:https://www.ivs.events/tickets2024
・HP:https://www.ivs.events/
・X(Twitter):https://twitter.com/IVS_Official

#IVS #IVS2024 #スタートアップ #起業 #経営 #ビジネス

サマリー

このエピソードでは、SFと現実の交差点に立つ新しいテクノロジーや社会課題に焦点を当て、様々な専門家が未来を描く重要性について語ります。医療、AI、ロボティクス、宇宙技術の進展とそれに伴う倫理的問題が浮き彫りになります。 また、このエピソードでは、SF作品が人生や社会に与える影響について議論されています。ガンダムや攻殻機動隊、メタルギアソリッドなど、さまざまな作品が未来の社会のあり方にどのように寄与するかを探求します。 さらに、近未来に訪れる社会課題や技術の進化についての議論も展開されます。特に、SFが新しい技術を社会にどのように受け入れさせ、加速させるかについて考察され、宇宙産業やリーダーシップの重要性についても触れられます。 自動運転やバイオテクノロジーなどの技術発展がもたらす社会課題についても考察され、ディストピア的な展望とそれに向けた議論の重要性が強調されます。 また、科学倫理と技術の関係に焦点を当て、SF思考が未来の課題解決においていかに重要かを議論しています。バイオデジタルコンバージェンスの概念や、未来を考えるための新たな機関の設立についても語られます。具体的な事例を通して近未来に訪れる社会課題を考え、解決策を模索します。

SFファンと専門家の集結
佐藤 将史
1時半になりましたので始めたいと思います。 こちらですね、SFから現実へということで、今日3本目ですかね、このステージの3回目のセッションになります。
岡島礼奈
モデレーターを務めさせていただきます、BEYOND NEXT ADVENTURESの佐藤と申します。よろしくお願いいたします。
佐藤 将史
はい、SFから現実へということで、今日は多分SFファンの方とかですね、アニメファンの方とか、たくさんいろんな結構変わった趣味を持っている方が多く集まっているはずじゃないかなと思いますけど、
スピーカーの方々もだいぶエッジ効いていらっしゃるメンバー揃っているので、これから紹介をしていきたいというふうに思っております。
ではですね、まずはじめに私のお隣にいらっしゃいます、阿部さんから自己紹介をお願いしていきたいなというふうに思っております。
阿部圭史
日本維新の会の阿部圭司さんになります。よろしくお願いいたします。
佐藤 将史
じゃあこちら、お使いください。
阿部圭史
はい、ありがとうございます。皆さん初めまして、日本維新の会で、今選挙区神戸なんですけども、衆議院の支部長をしております阿部圭司と申します。よろしくお願いします。
私のこれ簡単なバックグラウンドですけども、もともと医者をやった後にですね、厚生労働省で行政関係の政策をやっておりました。
そこでは主にヘルスケア関係ですね、医療介護、そういった関係の政策もやっておりましたし、あとは外交関係、そういったこともやっておりました。
その中で一番取り組んでいたのが、危機管理、本当に国家の危機にどういうふうに対応するのか、例えばテロとかですね、あとは感染症、武力攻撃事態、いろいろありますけども、そういったことをやっておりました。
その後、国連に移りまして、コロナの最中はWHOでいろんなオペレーションをしたりしておりまして、その後、おまっきん税とか、いろいろ民間に移ってですね、事業をやった後に、今政治の道でやっている人間でございます。
こんな形で、私の専門のポートフォリオはですね、医療公衆衛生分野と外交安全保障危機管理ということで、2つ専門があるという形になっています。
まさに自分で医者として診療したりというのもありますし、この2つの分野をまたがるような形で政策をやったりしていることもございます。
また同時に左下軍服を着ていますけども、安全保障分野もやっているということで、いろんな軍事関係、防衛関係、そして外交関係をやっている人間です。
今日この2つの観点からいろいろお話をさせていただこうかなと思っておりまして、今日SFということですので、MySFポートフォリオということで書いてきました。
私の専門2つと言いましたけども、大体バイオテクノロジーとリスク、セキュリティ、安全保障と危機管理というところで、私の一番推したいSF作品ということで、また後でもちょっとお話ししますけども、ガンダムシードですね。
ガンダムいろいろありますけども、私ガンダムシードの大ファンでして、私の人生はガンダムシードが作ってくれたというふうに思っています。
そのくらい好きですね。あとは攻殻機動隊と、皆さん知ってますでしょうか、銀河英雄伝説というアニメでもありまして、小説でも非常に長い小説なんですけどね、宇宙の対戦の小説ですけども、今日この観点からいろいろお話をさせていただきたいと思っています。以上です。
佐藤 将史
はい、安部さんどうもありがとうございました。なかなか政治家の方でここまでアニメのレパートリー持っている方少ないですよね。後で詳しくお伺いしたいと思います。
技術とロボティクスの未来
佐藤 将史
では続いてお隣にですね、ツバメインダストリーCTOの石井さんになります。よろしくお願いします。
石井啓範
はい、ご紹介ありがとうございます。ツバメインダストリーのCTOをしています、石井です。私はですね、もともと本当に最初のファーストガンダムがモロの世代でして、そこでやっぱり搭乗型ロボットを作りたいと思って、
学生の頃ですね、ヒューマノイドロボットですね、早稲田大学でワビアンというヒューマノイドロボットの研究開発をやってまして、その時に身長が180センチくらいのロボットだったんですけど、
それを歩いているのを横から見ていて、やっぱり乗って動かすロボットをやりたいなという思いがあってですね、その後乗って動かすロボットを作るために必要な技術は何かというのを考えて、
その後、日立研機という建設機械メーカーの方に入りまして、そこで総案作業機アスタコーという腕が2本あるような機械とかの研究開発をやってました。
いろいろ意外ともうちょっと早く辞めるつもりだったんですけど、意外とテーマは面白かったので続いててですね、
2018年からですね、横浜の動くガンダムの方のテクニカルディレクターということで、そちらの方に移って動くガンダムの方の開発をやってました。
そちらがちょうど今年の3月で展示が終わったんですけども、その開発が一段落した後に、いよいよその重機の技術と動くガンダムで得たエンタメのロボットを動かす技術を含めて、
登場型ロボットの開発に挑戦しようということで、ちょうどその時にですね、弊社の吉田がXで開発メンバー募集していたのに手を挙げて、そこからツバメインターストーリーでアークアックスというものを開発をしております。
ツバメインターストーリーはですね、今回のトークセッションのテーマにも近いんですけども、いわゆるSFですね、サイエンスフィクションの世界をサイエンスリアリティへということで、
いかにSFで夢見たロマンを、我々で言えばそれは登場型ロボットを何とか実現したいという思いになるんですけども、という形で創業した会社になっておりまして、
こちらの今写真にあるのが最初に開発したプロトタイプのアークアックスになっています。
こちらがですね、前後が4.5メートルで、この黄色の部分の中にコックピットがあって、中に人が乗って動かせるものになっています。
こちらのアークアックスについても今回のトークセッションを通していろいろご紹介とかさせていただければと思っています。
本日はよろしくお願いします。
佐藤 将史
はい石井さん、よろしくお願いします。ありがとうございます。
ちなみにガンダムとガンダムシードは結構世代が違うんでしたっけ?
石井啓範
世代が違いますね。15年くらいですかね。
宇宙世紀の歴史は繋がっているんですか?
宇宙世紀は別です。
宇宙ビジネスの革新
佐藤 将史
ストーリーも全然違うんですか?
ガンダム、ファーストガンダム派の人、シード派の人。
あんま勝負つかなかったですね。
後で深めていきたいと思います。
じゃあ次お隣ですね、合同会社機械経営の庵野さんになります。
いろいろ庵野さん肩書き持っているのでなかなか表現しづらいんですけど、今日は機械経営の庵野さんということでお願いします。
安野 貴博
今日は機械経営の庵野としておしゃべりします。
3つ今まで職業をやってまいりまして、一つはAIエンジニアというところです。
東大の工学部の松尾研究室というところを卒業して、AIのエンジニアをしておりました。
特に自然言語処理の分野でいろいろやってまいりました。
2つ目がそのAIの技術を使って起業家というところです。
2社ほど自然言語処理と機械学習の技術を組み合わせたスタートアップを創業しておりまして、
1社目が株式会社ベドアというところでチャットボットですね、コールセンター向けのチャットボットを提供しているような会社でした。
2社目が株式会社モンテスキューというところで、契約書を機械に読ませて、弁護士の先生とか法務部の方をサポートするツールを作っておりました。
3つ目がSF作家というところで、早川SFコンテストという国内のSFの新人賞では最も規模が大きいものがあるんですけど、
そこでサーキットスイッチャーという作品で受賞いたしましてデビューをいたしました。
やはりAIなどを使った近未来の東京を描いております。
これバラバラにいろいろやっているように見えるかもしれないんですけど、基本的にはテクノロジーを使って未来を描くという職業をやってまして、
そういう軸で今いろいろとチャレンジをしております。
実は今東京都知事選に出ておりまして、7月7日に投票日があるんですけど、
それも実はこのテクノロジーを通じて未来を描くという活動の一環でございます。
佐藤 将史
ありがとうございます。
コメントをしていいのかどうか迷ってたんですけど、ご自分で切り出されたので。
実はさっきまでタスキをかけられていてですね、タスキで出てくるのかなと思ってどうやって突っ込むのかと思ったんですけど、タスキだけは外されて。
安野 貴博
タスキはちょっとやめてって言われたんで。
佐藤 将史
ということで、更野杏野さんとして来ていただきました。ありがとうございます。
ではその隣、エールCEOの岡島さんよろしくお願いします。
岡島礼奈
株式会社エールの岡島と申します。
私たちはですね、人工衛星を打ち上げて流れ星を作ろうっていうそういうスタートアップをやっています。
私はですね、もともとバックグラウンドが天文学をやっていてですね、
何のためにこれやっているのかっていうと、やっぱり科学技術を進化させないと人類の文明の存続っていうのが限られてしまうっていうのを本気で思っていて、
なので、科学を発展させるために民間企業でできることっていうのをいろいろ考えてですね、
まずは第一弾として人工的に流れ星を作るというところをやっています。
ちなみにですね、SFとの関わりっていう意味で言うと、
あんまり私、会社の経営とSFっていうのをそんなにくっつけては考えていないんですけれども、やっぱり未来を考えるっていうところと、
あとはですね、実は個人的にSFの映画をプロに物理学者だったりとか、大学の教授だったりとかそういう方々に解説してもらうかいっていうのを主催していて、
こないだ3体でそれをやったら大盛り上がりでした。
こういったようなことを考えていてですね、今日は皆さんとお話しできることを今日楽しみにしてまいりました。
あと余談なんですけれども、私と石井さん実は鳥取出身で、
なんと、あのガンダムの主人公のアムロ・レイも鳥取出身という噂があるのをご存知でしょうか。
ということで、今日はよろしくお願いいたします。
佐藤 将史
はい、ありがとうございます。
なんとなく石井さんがアムロ・レイに見えてきたみたいな感じなんですけど。
はい、ではですね、ちょっと私も僭越ながら少しだけ自己紹介させてください。
改めまして今日のモデレーターを務めます、ビヨンド・ネクスト・ベンチャーズの佐藤と申します。
自分はですね、もともと社会人としては野村総合研究所というところで経営コンサルタントをやってきたので、
ビジネスバックグラウンドの人間で、今ですね、いろいろ運用曲折を経てビヨンド・ネクスト・ベンチャーズに昨年ジョインしまして、
大学初スタートアップの投資のアドバイザーだったりとか、あと大学初のですね、そういった社会実装の環境整備ということで政策提言とかのお仕事をさせてもらっています。
今日ここのモデレーターになっているバックグラウンドを多分選ばれている理由の一つがですね、
自分のメインの領域が宇宙なんですね。
大学時代にちょっと天文学っぽいことをやっていて、実は岡島さんも似たようなことを同じところで勉強していたんですけれども、
前職の時からですね、ちょっと兼務で社団法人でスペースサイドという団体をやっていて、
宇宙ビジネスの全体を業界に盛り上げるような活動をもう10年近くやっているんですけれども、
iSpaceという、おそらく今日のオーディエンスの層の方は知っている方が多いんじゃないかと思うんですが、
月面着陸をするスタートアップにおりまして、IPO等を経てですね、ちょっと卒業しているんですけれども、
そういった宇宙のバックグラウンドがあるからということで、ちょっとSFと近いということで選んでもらったんじゃないかなと思っています。
この辺はビヨンドの紹介でさらっとしますけれども、
うちの今200億円から250億円ぐらいの新しいファンドの蘇生をしてですね、投資の方を始めております。
特にディープテックにかなり力を入れているVCでございまして、大学の先生や研究者、こういった方々との付き合いが多いVCじゃないかなと思います。
ちょっとユニークなところが、もう創業の前段階から研究者の方とリリエーションを取りながらやっていくということで、
割とやっぱりそういう企業家の方ってSF思考の方がすごい多いんですよね。
なのでこういう方々とお話というのは非常に実は日常的にあったりする職場環境だったりします。
領域はもう本当それぞれで、多分今日の登壇者の皆様がそれぞれお得意としている領域があるんじゃないかなと思いますけど、
本当にウェットサイエンスから宇宙やロボティックス、クライマットに至るまで様々なところをカバーしている感じです。
ちょっとここがインプットという意味なんですけど、宇宙が実はSFの中で現実を起こしている最たる例の一つじゃないかなと思っていて、
ここに書いてある出来事って全て実はリアルでビジネスになっているんですね。
よくニュースとかで見ていらっしゃると思いますけど、イーロン・マスク、ジェフ・ベーソス、宇宙のスタートアップをやっていて、
ここに書いてある6つは全部彼らがやっているんです。
SF作品の影響
佐藤 将史
20,30年前から放送としてはずっとあったんですけれども、彼らは2000年代前半に会社を作って20年でビジネスにしちゃったんですね。
彼らの幼少期のSF体験というのはすごくこれに生きていて、こういうのって本当にリアルになるんだなということで、
SFというのはSFで終わらないよということの例かなということでちょっとご紹介させていただきました。
ということで自己紹介を終わりにしたいと思いますけれども、ディスカッションの方に移っていきたいと思っています。
画面の切り替えをお願いします。
今もうそれぞれいろんなお話を伺ったところなんですけど、改めて皆さんが一押しのSFの作品なんていうのをちょっとお伺いしていきながら話を膨らましていきたいなと思っているんですね。
小説、映画、アニメ、漫画、いろいろあると思うんですけど、
ご自身のこれまでの人生の中で一番インパクトを与えてくれたもの、何か、その理由は何かというところをちょっとお伺いしていきたいと思うんですけれども、
もう安倍さんは先ほどすでに出ているなと思うんですが、改めてその魅力をお語っていただけますか。
阿部圭史
はいどうもありがとうございます。
私も先ほどマイSFポートポリオというところでお話ししましたけれども、私の人生に影響を与えたSF3つ、
ガンダムシードと攻殻機動隊と銀河英雄伝説ですね。
やっぱりガンダムシードはですね、ガンダムの世界は全部そうですけども、いろんな戦争があるんですよね。
その中でやっぱりいろんな困難に立ち向かいながら、できることをやっていくと。
やっぱりその中でできること、望むこと、やらなければならないこと、この3つの高点にこそ進むべき道があるんだというのを主人公のキラー・ヤマトが言っていてですね、
まさにその通りだと思って、私はもうこの言葉に人生のキャリアとかですね、
自分が事業をやる上での選択肢を導いていただいたという感じです。
銀河英雄伝説はそれこそ宇宙大戦の話なんですけども、やっぱり権威主義対民主主義、
それの大きな構造をどう戦っていくかということで、私の民主主義の考え方に非常に影響を及ぼしました。
あとやっぱり攻殻機動隊は今後100年どういうふうな社会を作っていくかというので、
非常にSFプロトタイピングとして材料を提供してくるものですので、挙げさせていただきました。
佐藤 将史
ありがとうございます。いずれの作品も多分共通した影響というのは、やっぱりその世界観みたいなところなんですかね。
その世界観がどういう世界を作っていくかという思想の勉強になったという感じですかね。
メタルギアソリッドの影響
阿部圭史
そうですね。やっぱり個人の人生、そして今私政治の道にいますけども、
この社会、日本社会と世界、この社会をどういうふうに形作っていくかというのは非常に影響を及ぼしていると思います。
佐藤 将史
ありがとうございます。石井さんも最初から分かってますけど改めて聞きますが、何の作品が一番でしたか。
石井啓範
はい、先ほどもちょっと当然お話しさせていただいたんですけど、ガンダムですね。
ガンダムの中でも特にファーストガンダムが一番影響を受けてまして、意外とそのきっかけで言うとですね、
私小学校1年生ぐらいの時よりガンプラブームの時に直撃した世代でですね、
小学校1年生なんであんま話はよくわからないんですよ。結構難しい話なので。
なので一番最初やっぱり圧倒的にそのモビルスーツのデザインのかっこよさで、特にその相手側ですね。
ジオン公国の、連邦じゃないガンダムじゃなくて相手側の、私はドムっていうモビルスーツが一番好きなんですけど、
すごいやっぱりミリタリチックなデザインにすごい心を打たれたという感じで、
それがやっぱりものづくりの興味の原点がやっぱりガンダムのジオン側のモビルスーツっていうところが最初のきっかけですね。
佐藤 将史
いやガンダムはやっぱり話がすごく難しいから、そのデザインとかかっこよさから入るのはすごくよくわかるんですよね。
自分も全然わからなかったけど、でもドムなんですね。
石井啓範
ドム、ドムですね。
皆さんドムはわかる方はドム?
佐藤 将史
半分もいませんよ。
石井啓範
あのそうですね、劇中でランバラルっていうパイロットがですね、グフっていうザクが出てきて、
ザクとは違うのだよザクとはっていう名台詞を言うんですけど、子供ながらに見ててザクが青くなっただけじゃんっていうのがあって、
その後にドムが出てきて、ザクと全然違うって思って。
そのマッチョな感じで、その登場とかもすごいかっこよかったので、それで好きになりました。
じゃあ御社のロボットがちょっとマッチョなのはそういう影響もあるんですか?
まあいや、あれデザイナーのもあるんですけど、はいそうですね。
佐藤 将史
はいありがとうございます。
安野 貴博
じゃあ庵野さんもぜひ。
いやこの質問めちゃくちゃ難しくないですか。
一番影響を受けたSFですよね。
まあそれで言うと、いろんな面でいろいろあるんですけど、
一番は私の場合は、中学2年生の時にやったメタルギアソリッド2ですね。
佐藤 将史
ゲームですね。
安野 貴博
ゲームですね。
すごくSF的な発想がいろいろ込められている作品で、
そのメタルギアソリッドっていう作品にさらに影響を受けた伊藤圭角さんっていう人が、
日本のSFのゼロ年代を作っているんですけど、
その人が虐殺機関っていうのとハーモニーっていうすごいベストセラーを出したんですよね。
で実はそれが早川書房という会社から出てまして、
その2冊を出したことで潤った早川書房が作ったのが早川SFコンテストなんですよ。
で私その賞をもらっているんで、まあその元祖をたどっていくとやっぱりメタルギアになるっていう。
佐藤 将史
児島秀夫監督。
安野 貴博
児島秀夫監督をちょっとものすごい影響を受けてますね。
佐藤 将史
あの方はどちらかというとSFの人なのか、なんか戦争のイメージがあったけど。
安野 貴博
まあいろんな見られ方されてますけど、やっぱりメタルギアの中でも
MEMEとかAIとかいろんなSFの発想が詰まっているので、
SFファンの方はぜひやられるといいと思います。
佐藤 将史
なるほど。ありがとうございます。
ちょっと想像しないところから作品が出てきてびっくりしました。ありがとうございます。
小川島さんいかがでしょうか。
岡島礼奈
好きなSF作品とかじゃなくて影響を受けたですもんね。
だからそれ、庵野さんおっしゃったようにすごい難しいなと思っていて。
そういう意味で言うと私は、マイクル・クライトンのジュラシック・パークですね。
映画じゃなくて小説の方です。
何が影響を受けたかというと、あれ中学校か高校の時に読んだんですけど、
理学系の知識をもとに、サイエンスを本当にベースに話が発展していて、
結構リアリティがあるなって学生時代に思ったっていうのがあって。
なので、このサイエンスを使って、科学技術を使って未来が作れるみたいな、
そういうものを目の当たりにした体験っていうのがジュラシック・パークだったっていうのがあります。
全然SFじゃないんだけど、やっぱり影響を受けたのはホーキングの宇宙論とかで、
あれも結局まだ実現されてなかったりとかするので、ある種フィクションも入っているとは思うんですけど、
全力で科学なんですけど、ああいうのを見て、本当に宇宙の壮大さとか、そういうのを見て影響を受けたっていう、そういう世代です。
佐藤 将史
ありがとうございます。ジュラシック・パーク、懐かしいですね。
あれ結構続編も作られて、結構息に長い作品になってたんでしたっけ?
岡島礼奈
続編は普通にアクションが多くなるんですけど、
一段目ってやっぱりどうやってDNAの技術を応用するかみたいなのをかなりリアルに話していて、
あと結構カオス理論とかを混ぜながら話していくので、すごい楽しかった記憶があります。
佐藤 将史
岡嶋さんは基本的にサイエンスバックグラウンドがすごいあるので、本当そういうの大好きですよね。
さっきの3体もそうですしね。
岡島礼奈
だから皆さんが結構、人間の心の話とかは、科学技術のテクノロジーの話をされているんですけれども、
SF思考と社会の未来
岡島礼奈
私は本当にサイエンスの方で好きなタイプです。
佐藤 将史
はい、ありがとうございます。
こういったSFの話なんですから、まず私良かったと思ったのは、一応全部拾えるので、
皆さんのアンサーが何とかわかる作品ばっかりで良かったんですけど、
こういったSFの発想ってもちろん個人の趣味、子供の頃からの夢だったりとか、
影響っていうのはあると思うんですけど、なかなか大人になるとこれを仕事に活かしたり、
リアルな人生に反映するって難しいと思っていて、
お読ん方それを胸張って表で喋れるような活動をされていらっしゃるのは素晴らしいことだなと思うんですけど、
他方でオーディエンスの方の中には大器用お勤めの方だったりとかいらっしゃると思いますし、
私も妻にいい歳していつまでもアニメ見てんじゃねーとか言われるわけですけれども、
そういう中でSFってどうして大事なのっていうのを、
ここに今日いる皆さんとシェアして家に帰ってもらえると嬉しいなと思っているんですが、
やっぱり今日はIBSなんでビジネスとの繋がりっていうのをちょっと考えていきたいと思うんですけども、
このSFがこれまで現実にどれくらいインパクトを及ぼしてきたんだろうかと、
確実にこの4人に対して人生上の影響を与えてきたわけなんですけども、
ちょっとそれを改めて再現性を持って考えたいと思うんですけど、
ちょっと資料の画面切り替えをお願いしてもいいですか。
これ三菱総合研究所さんが整理されていらっしゃるSF思考とはっていうチャートがあってですね、
ビジネスとか社会をこれから創設、いろいろイノベーションを考えていく上でこういう考え方あるよねっていうことをまとめたやつなんですけど、
よくあるのはロジカルシンキングとか言ったりとかシナリオプランニングとか言って、
今これ軸で整理されているのが、
左と右でいうと、縦ですね、縦で上と下でいうと、
確実な今ある既存のものから延長線上で考えたらこうなるよねって話と、
頭を一回吹っ飛ばして不確実なところ、断続的な未来を描いたらどうなるかっていう軸がありますと。
そうするとSFって当然上のほうになるんですけど、
よくシナリオプランニングも同じようなことを言われるんですね。
未来を描いてどういうことが起きていくかをシナリオとして描いていきましょうと。
SFってこれ、自分もこれを見て初めて理解したんですけど、
SFって物語なんで、主人公の目線とかキャラクターが出てきて、
その技術をどう使うかみたいなことがシナリオとか語弊がある、ストーリーで書かれるので、
人間中心で分かりやすいんですよね。
庵野さんの小説の冒頭とかも読ませていただきましたけど、
どういうふうに10年後のテクノロジーを使っているかって確実に書かれていて、
こういうふうに使うんだ、こういう社会なんだってことが、
なんとなく客観的にまとまっているシナリオプランニングで分かりやすいと。
というのがSF思考学で、
最近これがビジネスの業界でもSF思考とか、
SFプロトタイピングっていう言葉が出てきているんですけれども、
まずこれが本当に使えるのか大事なのかというところを、
ちょっと皆さんにお伺いをしていきたいと思っているんですが、
まず安部さんにお伺いをしたいと思うんですが、
これから社会作りの中でSFの思想みたいなのも、
これから訴えていかれるんじゃないかと思うんですけど、
これはいかにして重要なんでしょうか。
阿部圭史
そうですね、SF思考というのは一番代表される単語としては、
バックキャスティングというのがあると思うんですね。
やっぱり今の現在がこうなっているから、
次こうなるかもねという考えというのは、
フォーキャスティングと言いますけれども、
やっぱりそれだと50年後、100年後の社会、
未来をどう作っていくか非常に難しいと思うんですよね。
で、やっぱりバックキャスティングで、
やっぱりこういう社会を作ろうじゃないかと、
こういう未来を作りたいなというビジョンがまずあって、
そこで現在に立ち返って何をやらなきゃいけないかというのがSF思考かなと思いまして、
やっぱり今後の社会を作っていく、
企業の皆さんリーダーになられる方々がたくさんいらっしゃると思いますので、
そういった方ですとか政治家とか、
そういったリーダーになる方々はやっぱりSF思考が重要なんじゃないかなと私は思っています。
佐藤 将史
やっぱりリーダーだからこそ持つべき考え方というところですかね。
阿部圭史
そうですね。
佐藤 将史
はい、庵野さんにもちょっとお伺いしたいんですけども、
実際にもうSF小説も書かれていらっしゃると思うんですけど、
やっぱりああいうのを書く時っていうのは、
あそこで込められたメッセージをいろんな社会経営者とかビジネスの人にも使ってもらいたいなみたいな、
技術の進化と受け入れ
佐藤 将史
そういう思想もあったんですかね。
安野 貴博
そうですね。
自分が書く時はもう楽しんでもらうことを第一に最適化しているんですけど、
それでもSFだからできることってやっぱりたくさんあるなと思っています。
今の社会を見た時に、
最近私が思ったのは、
技術が進化するスピードってどんどん増えて、
スピードが速くなっているじゃないですか。
今までって社会が変わるボトルネックって、
その技術が発明されるっていう技術の進化スピードがボトルネックだったと思うんですけど、
多分この10年くらいでそのボトルネックが移り変わって、
人間の社会が新しくいろんな出てきている技術を取り入れる、受け入れるスピードに変わってきたと思うんですよね。
なので、ある意味技術のスピードじゃなくて、
我々社会が変わるのは、
我々が新しい技術を受け入れるスピードがこの社会の変化を規定している時代だと思っていて、
そういう意味でSFっていうのは、
個人の目線で技術がどう使われるのかっていうのを、
たくさんの人に頭の中でシミュレートさせる機能を持っているので、
社会を加速させるのに一役買っている気は私はしています。
佐藤 将史
ありがとうございます。
そういう意味では、受け入れるってすごく重要なキーワードだと思うんですけれども、
だからありものの技術もそうかもしれないけど、
やっぱりリーダーのような方がちょっと進んだものを提唱して、
それをみんなでやっていこうぜっていう空気を作れるかどうかっていうところですかね。
石井啓範
個人的にSFが何か産業にどう貢献しているかっていうところの、
サイタルで私はやっぱり宇宙産業っていうのが、
元々要はジュール・ベネルの月世界旅行っていうSF文学があって、
それに影響を受けたゴダードでした。
研究者がロケットを打ち上げようっていうところからスタートして、
すごい長い年月を経て、
今これだけ宇宙産業、先ほどスライド見せていただいたぐらい発展していると思うんですけど、
ゴダードなりはそこまで宇宙産業が広がるっていうのは考えていなくてですね、
SFの影響を受けて、やっぱり宇宙に行ってみたいみたいなチャレンジ、
ロマンを大切にしたところからスタートしていって、
それが繋がっていってこれだけの大きな産業になっていると思うので、
このグラフがそのままだと思うんですけども、
人間中心に、人間がロマンとしてやりたいことっていうのを、
もちろん社会規定で社会課題を解決するっていうのも重要なんですけど、
人間がそうじゃない面で、純粋に夢を追い求めるっていうところも大切にしていけば、
その中の何かが50年、500年後に繋がれるのかなっていうふうには考えてますね。
宇宙産業の発展
佐藤 将史
そうですね、そうすると最初にビジョンとか技術の根幹を発した人だけじゃなくて、
やっぱりその思いを継承してインプリする人たちの理解とか協力ってすごく重要になってきますよね。
そうするとやっぱり需要度ってすごく重要になってくると思うんですけど、
岡島さんにも、まさに今宇宙の話が出たので、宇宙業界の仲間として聞きたいんですけど、
どうでしょうこの辺り、やっぱりインプリするってビジョナリーの言ったことが必ずしも実装されるとは限らないと思うんですけど、
宇宙業界とかどうですかね。
岡島礼奈
そうですね、やっぱりジューヌベルの話になると、やっぱり人間は想像したことは大体できるみたいなのをすごくひしひしと感じますね。
特にさっきほども例であったように、SF作品と宇宙ってすごく密接に関わりがあって、
例えばNASAが映画監督の、前はスピルバーグとかジェームス・キャメロンだったりとかをアドバイザーにやってたりとかするぐらい、
そういう宇宙と密接にSFって関わってるんですけれども、それをインプリする上でですね、
もう最近でも見てて思うのは、イーロン・マスク見てれば大体SFだなみたいなのを結構感じていて、ひしひしと。
先ほど週に一度の打ち上げとかいうのもスライドで出てましたけど、
最近毎日打ち上げるぞみたいなこと言い出してたりとかするんで、
なんかイーロン・マスクが一人SF志向をしてる世の中みたいなふうに、今若干見えてたりとかします。
佐藤 将史
すごいですよね。宇宙やってて、脳の改造するやつやってて、地面掘ってて、もちろん電気自動車やっててっていうの全部ですよね。
岡島礼奈
あとAIも確か巨額の投資してますよね。
安野 貴博
オープンAI作ったのはイーロン・マスクですもんね、最初。
佐藤 将史
そうか、そういうことですね。
ああいうリーダーが出てきたらいいと思うんですけど、安部さんいかがでしょう。
リーダーがビジョンを発せるってとても重要なことだと思うんですけれども。
未来のビジョンと自動運転
阿部圭史
そうですね、やっぱりリーダーはビジョンの種というかですね、
本当にどういう方向に組織を持っていくか、社会を持っていくかって常に考えなきゃいけないと思いますので、
リーダーこそSF作品いっぱい見て読むべきだと思いますね。
石井啓範
リーダーはすごいですね、発想が飛んでる必要性があると思う。
私はどっちかというとエンジニアなので、リーダーの発想をどう実現するかみたいなポジションでですね、
エンジニアって割と真面目なんでですね、どうしても積み上げ方で考えてしまうんで、そうすると飛ばないんでですね。
佐藤 将史
そこを伺っていいですか。
まさに大企業としてのエンジニアでもあられた石井さんに聞きたいのが、やっぱりこういうSFの話って大きな企業とかだと、
イノベーター的な役割の人が最近でこそ認められるようになりましたけど、やっぱり最後に事業開発する人とかエンジニアとの間で絶対摩擦が生まれると思っていて、
さっきの妻に怒られた私の話じゃないんですけど、社内でも怒られるみたいなケースあると思うんですよ。
そういうのって実装するために何が必要なんですかね。
石井啓範
そういう意味で言うとやっぱり技術が当然必要になってくるんですけど、
常々難しいところだと思ってるんですけど、うちもそういううちの代表とかが結構飛んでることとか言うんですけど、
それが全部否定してしまうと終わってしまうので、なので結構アンテナを張ってどこまでだったらできるかみたいなところを、
その線引きですね、次の開発の狙いどころをどこに持ってくるかっていうのはすごいポイントだと思います。
先ほどの動くガンダムの話も、あれもサンライズの宮川さんっていう社長やられた方がガンダムを動かそうっていうことを言い出して、
どう動かすかとか何もないんですけど、5年後に動かそうっていうことを言い出してプロジェクトが立ち上がって、
それでエンジニアが試行錯誤した結果が横浜の穴形に落ち着いたんですけど、
そこはだからそのそれぞれのポジションがあってっていう役割が結構2つ明確にあるかなと思います。
佐藤 将史
そういう意味では動かそうというトップダウンも重要だし、もう1個感じたら見せたってことですかね。
石井啓範
そうですね。
佐藤 将史
動かして見せたことによって変わったっていうのはありますよね。
石井啓範
そうですね、それがだから最初から自立しないじゃないかみたいなのは当然わかってる話なんですけど、
今ある技術で動かすと言うとここまでできますよっていうのを見せることによって、特に子供たちがあれを見ることによって、
じゃあそれを見た彼らが次に何を目指すかっていうところに先ほどの宇宙開発と同じなんですけど、
次の世代に繋がっていけばいいかなっていうのも1つの大きなミッションだというふうに考えています。
佐藤 将史
安部さんにもお伺いしたいんですけど、おそらくこれからその政策を作っていく時とかにもやっぱりテクノロジーとかこういうSF基建のものに投資をしようとか、
予算つけようとかっていう時に絶対その反対派とか国民の理解が難しいとかってあると思うんですけど、そういうのはどう乗り越えていくものなんですかね。
阿部圭史
そうですね、やっぱりSFの世界を考えて進めていく上で、今技術の話ありましたけども、やっぱり2つ制約があると思っていて、
技術的制約を解除していくという話と、社会的制約をどういうふうに乗り越えていくかっていう話ですね。
例えば私が好きなガンダムシードの世界でも、ナチュラル対コーディネーターってありますけども、
普通に生まれた人間と、遺伝子操作して生まれた人間と、その対立が描かれるんですけども、
やっぱりそういった新しい技術に対して社会的な需要って非常に大事だと思っていてですね、
また本当に生命倫理をアップデートするですとか、そういったことも議論になるのかなと思うんですが、
やっぱりこれは時間がかかるんですよね、社会的な基盤、条件をアップデートするっていうのは。
なのでこれは国民的な議論ももちろん必要になってきますし、最終的には、
臓器移植法の改正って昔あったんですけども、
佐藤 将史
お言葉でいいですか、臓器?
阿部圭史
臓器、脳死管飾とかですね、そういう関係ありますけども、
やっぱり生命倫理のところについては、議員一人一人の良心に基づいて投票しようじゃないかとか、
そういったことになってくるので、やっぱり本当に世界の中でも非常に大きな議論になるんじゃないかなと思います。
佐藤 将史
そういう時にSFを見て育った世代が多いかどうかで色々変わったりします?
阿部圭史
それは結構あると思いますね。
SFを見て育った人だと、こういう世界観ねっていうのはすぐ思い浮かぶんだと思うんですよ。
それはもちろん良い点もそうですし、それに伴う負の側面もそうですね。
佐藤 将史
庵野さんもしこの辺、まさにSFの伝道師たるお一人としてどうでしょう?
安野 貴博
まさにSFで見ていたことがあるからすっと入ってくる概念ってたくさんあると思ってて、
今日本って結構AIに対して神話的な国だって言われてるんですけど、
それ何でかっていうのを色々議論されている中で一つあるのは、
アメリカとかヨーロッパとかだと、AIとかロボットって聞いた時にターミネーターのことをまず思い出すんだと。
だけれども日本だとアトムとかドラえもんを思い出す。
これによって神話性みたいなのが結構変わってきてるんだっていう話があって、
それはすごいあり得る話だなと私も思いますね。
佐藤 将史
面白いですね。受けたカルチャーによってイメージするものが全然違うってことですね。
そういう意味では岡島さん、我々がいる宇宙業界もアメリカの場合確かにスターウォーズとスタートレックに影響を受けてて、
岡島礼奈
日本の宇宙業界の人はガンダム派が多くてみたいなのありますよね。
ありますね、本当。あとスターウォーズ、スタートレックでエヴァの人もいます、たまに。
たまにエヴァンゲリオン好きの宇宙好きがいる気がしますね。
岡島礼奈
私が一緒に研究してもらっている大学の先生が、エヴァンゲリオンの映画版の最初、
安野 貴博
宇宙空間からの先頭でスタートするじゃないですか。
岡島礼奈
エヴァ級ですね、エヴァ級ですよね。
佐藤 将史
エヴァ級のあれの科学講師をやってたりとか、さはら先生がしてましたね。
そうなんですね。
でも4月に行ったコロナで行われている宇宙業界の最大のスペースポジウムっていう行政とか防衛省とかが集まるイベントがあるんですけど、
そこでやってた一番注目を集めたセッションが、
宇宙業界スターウォーズファン対スタートレックファンっていうセッションをやっててですね、
普通にNASAの幹部が激論化してるんですよ。
これの素晴らしい文化だなと思って。
石井啓範
海外ってすごいスタートレック人気ですよね。
佐藤 将史
そうなんですよ。
石井啓範
日本は圧倒的に、私の認識ではスターウォーズなんですけど、海外は本当にスタートレック人気ありますよね。
佐藤 将史
結構こういうカンファレンスにいいシニアの方が映画のシャツ着て現れるみたいな。
でもああいうのがあるからやっぱり、すごい理解度が深まるし、
いろんな人に宇宙の理解が示されてるんだろうなっていうふうには感じましたね。
じゃあちょっと次のトピックに移りたいと思うんですけども、
SFで未来をちょっと皆さんに描いていただきたいなというふうに思っているんですけれども、
これからの10年ぐらいですね、2030年前後から以降っていうのを足元で見ていければと思うんですけども、
何が最初に起きていくだろうか、ということをまず伺いたいと思っていて、
宇宙に人が住むとかって、ガンダムとかスターウォーズの世界はまだちょっと先かなと思うんですけど、
その手前の未来の中で一番最初に起きること、少し何人かにお伺いしていきたいと思うんですけども、
安野 貴博
まず私の中では庵野さんかなと思っていて、サーキットスイッチャーという本が2029年ですよね。
佐藤 将史
あの辺の世界観からかなと思うんですけども、何が最初に起きるんでしょうか。
安野 貴博
そうですね、私がサーキットスイッチャーという本の中でも書いたんですけど、
一つものすごい社会にインパクトを及ぼすのが、自動運転の普及だと思っています。
実は先週これサンフランシスコでWAYMOっていう自動運転タクシーの会社が一般に営業を開始してですね、
自動運転の影響
安野 貴博
今までウェイトリストになってたんですけど、本当誰でも使えるようになってきたと。
これやっぱり今、移動で困っている方たくさんいらっしゃいますし、
それによって例えば通勤のスタイルであるとか、どこからどこに移動しながら生活をしていくみたいな、
そういったことができるようになっていくんで、ものすごいいろんなところに影響を及ぼすだろうなと思っています。
もちろんですね、この自動運転を普及することによっていろんなリスク、
例えば自動運転が事故を起こしたときにどうすればいいんだ、人殺しちゃったらどうするんだっていうような話とかもあるんですけど、
そういった議論も含めてですね、結構そのAI、機械が重要なことを意思決定していく社会をどう作るかということにも繋がっていく話だと思うんで、
そういうのは盛り上がっていくだろうと思います。
佐藤 将史
WAYMOはもう10年以上前からものとしてはあってようやくリアル実装されたわけですけど、
いろんな議論があったと思うんですけど、庵野さんから見たときに、
あれが出てきて、そしてここまで受け入れられてきた背景って、SFって絡んでたりするんですかね?
安野 貴博
自動運転を描いたSFってそんなになくてですね、あるんですけど、それがメインで描かれているっていうのはそこまでないので、
佐藤 将史
マイノリティリポートとか?
安野 貴博
マイノリティリポートなんかありましたね、確かに。
まあでも、見たことあるっていう意味ではすごい。
佐藤 将史
バック・トゥ・ザ・フューチャーとかじゃない?
安野 貴博
バック・トゥ・ザ・フューチャー、自動運転、
ナイトライダー?
空中を動いてましたよね。
ナイトライダー懐かしいですね。
佐藤 将史
そういう意味ではSFの影響では必ずしもないかもしれないけれども。
安野 貴博
影響なくはないと思いますけど、発想は確かに埋め込まれたと思いますね。
佐藤 将史
でも新しいものが現在化し始めているってことですね。
はい、そうだと思います。
ありがとうございます。
バイオテクノロジーの未来
佐藤 将史
安部さんいかがでしょうか?
安部さんもいろんな、
ライフサイエンスもメカトロニクスも
阿部圭史
宇宙もみたいな感じですけど。
そうですね、私が個人的に注目しているというか、
実現してほしい
技術領域、注目している技術領域は
まさにバイオのところですね。
コーディネーターとか
バグズ手術とかって
ありますよね、テラフォーマーズとかね。
ああいうバイオテクノロジーのところと
あと先ほどドラえもんとか
鉄腕アトムとかありましたけど
ガンダムもそれらも基本的にエネルギー源は
核融合炉ということで
そういった核融合炉の議論も今
スタートアップ界で盛り上がっていると思いますし
ただ個人的には今後
10年20年くらいのタイムスパンで
一番近いんじゃないかなと思ったのは
広角機動体の電脳化技術と
擬体化技術ですね。
ついこの間
6月28日に
Apple Vision Proというのが
発売されてですね
たまたまApple Storeに行った時に
Googleのやつで
体験させていただいたんですけども
すごくてですね
視点を合わせれば全部ポイント合いますし
こんな形でマイノリティリポート
みたいな感じでやってるんですよね。
これ一人の空間で
現実と仮想空間
分かんないような感じなんですけども
それを見た時に
広角機動体の電脳化技術
って近いんじゃないかというのを
佐藤 将史
すごく感じましたね。
広角機動体は世界的にもファンが多くて
特に影響を及ぼしてるって言いますよね。
まさに擬体という言葉を体現した
スタートアップの擬体さんなんて会社もいらっしゃるし
本当にインパクト大きいです。
皆さんの中で
広角機動体の
インパクトを感じるシーンとかってありました?
これまでどこかで
石井啓範
広角機動体は私も好きなんですけど
やっぱり究極的に
擬体化が
進んでいって
自分の脳がネットに繋がれた
同じ話で
自意識ってどうなるんだろうって
すごい気になる。
例えば今AIで
自分の人格的なものをネットの中に
作ること自体はできる気がするんですけど
そうなってきた時に
最終的に
自分の自意識をコピーできるのか
みたいな話になってきて
そうなってくると自分の自意識がどうなるんだろう
みたいなところが
広角機動体の最初の
テーマとして取り上げたゴーストの
問題になってくると思うので
だからすごいこの先どうなっていくのか
阿部圭史
興味あります。
ゴーストの概念で言うと
死の概念が今後アップデートされるかどうか
面白いなと思っていて
昔は心臓死が死だったんですよね
今は脳死っていうのはありますけど
その後どうなるのか
ゴーストなのかみたいな話があるかもしれませんから
安野 貴博
結構面白いかと思います。
死の概念がアップデートされるのはかなりあると思っていまして
最近デジタルネクロマンサー
っていう単語で
言われてたりするんですけど
そのデータをたくさん食わせておいて
まるでその人が
喋っているかのように
喋れるEAとかが
発売され始めています。
これってなんか
今は挨拶するくらいしかできないですけど
そういったその人を
模倣する技術っていうのが
どんどん進歩していった時に
果たして死ぬっていうのが社会的な死が
なくなる可能性もあるなと思ってます。
石井啓範
第三者的に見ると
そう見えるんですけど
一個人で見ると
自意識が自分の体の中にあるわけじゃないですか
それが将来的に
どこかに自意識そのものを
どこかに
移動することが
できるのかどうかみたいなところが
佐藤 将史
すごく気になっているところですね。
自分のコピーみたいなのも生まれるだろうし
他人から見れば自分は死んでいるのに
他の人が自分を演じているしみたいな
自分の定義がよくわからなくなってくる感じですよね。
これはこれでいろいろ考えることが
ありますよね。
ということで
よくSF作品でユートピアか
ディストピアかみたいな議論があるんですけども
少しディストピア的な話が出てきているのかな
という風に思っていて
科学技術が進んでくると
副作用というか変化に伴って
社会課題というのが新しく生まれてくるところが
あると思っていて
庵野さんの作品も多分そうだったと思うんですけども
SFって古今東西そういう要素を結構
払ってるんですよね。ガンダムも
そうですよね。地球環境戦とか
宇宙で生まれた人と
地球人の戦いとかっていうのはあると思っているんですけど
岡嶋さんに
伺っていきたいんですけども
今の皆さんのお話を聞きながら
これから
科学技術が発展していって
社会技術をされていく中で
気をつけなければいけないこととか
我々が留意すべきことがあれば
岡島礼奈
少しコメントいただきたいんですけど
佐藤 将史
すごい偉そうな感じになっちゃう
岡島礼奈
でも
やっぱり
ディストピア的な未来を
描くっていうのがすごい人間のいいところだな
と思っていて
それは批判された未来ではあるんだけれども
じゃあそうならないように
何ができるかっていうのを議論するための
材料として
ディストピアの議論
岡島礼奈
ディストピア的な未来を描くって
大事なことだと思うので
普段からでも
最近でも特に
科学技術と
社会の関係っていうので
よく議論されているのが
法整備とかでスタートアップが
いっぱい出てきて
新しい技術が出てきた時に
今の法整備が追いついていかないみたいなのを
どうやってやっていくかみたいなのの
延長に近いのかなとは思うんですけれども
そういったような形で
ディストピア的な未来を
何年先も予測してこういうことが起こり得る
起こり得るっていうのを
やって事前にどうすればいいかな
って話し合う機会を
持っておくっていうのが
いい感じの世の中を
作れるような
ものではないかと思っています
佐藤 将史
ありがとうございます
庵野さん先ほど小説は
あくまでまず読み手の方が楽しくなるため
エンターテイメントのためっていうのはあったと思うんですけど
やはりあそこの作品で書かれていることは
たくさんの問題提起をしていると思うんですけど
そのあたりでどれくらい意識されて書かれたんですか
安野 貴博
そうですね
ある種問題提起自体が
新しい学びで
それ自体も
読書体験としては良いものになっていると思うので
そういったものは取り込んでいったんですけど
やっぱり今おっしゃった通り
ディストピア小説が
一種の避難訓練というか
将来起こりうる
何かの問題を
事前に知っておく
ような機能を果たしていると思っていまして
これって
まだまだSFが描けていない
ものってたくさんあると思うんですよ
例えばコロナウイルスの
パンデミックってあったと思うんですけど
あれって実はSFでは
あんまり描かれていなかったタイプのもので
感染力は非常に強いけれども
致死性は低いという状況で
SFだと致死性が高い
ウイルスばっかり描いていたので
意外とみんな備えができていなくて
そういう意味では
まだまだ描かれていない
将来のやばいディストピアが
たくさんあって
それを描いていくというのは
大事なことだと思っています
佐藤 将史
ディストピアを描くというのは
見るだけだと陰鬱な気分になるけど
実はとても大事な訓練ということですね
ちょっと私一個思い出したエピソードがあって
日本の研究者が
3年くらい前に集まって
いろんな分野の人が議論する会議があったらしくて
テーマがどうやったら
地球全人口を滅亡させられるか
議論した結果最後に起こったのが
ウイルスだったらしいんですよ
そういう会議って大事だなと
安野 貴博
今ちょっと伺いながら思いましたね
まさにそうだと思いますね
作家とかで話すとよく
どういう風にまさに大災害を起こすかとか
いろいろ議論したりするんですけど
なんかこれってセキュリティのエンジニアが
レッドチームを作って
攻撃のシナリオをプランニングするのと結構似てるなと思うんで
デバッグみたいな感じですね
そうですね
エンジニアの思考回路と似てる部分はあると思います
佐藤 将史
石井さんもしその点あれば
石井啓範
最終的に結局
技術者倫理に
落ちるのかなという気はしていて
今でもある意味です
要は戦争に使われる兵器を
開発するかみたいなところの
選定
ある意味国によって全然
バラバラで
日本は当然そこが結構シビアな
風に見られてるんですけど
海外でいくと全然軍事産業があるわけじゃない
その時点ですでに
技術者倫理のレベルが違ってる
っていうのはすごい思っていて
あとは結構
技術者倫理としてどう考えるべきみたいな
教育とか議論って
あんまりされてないようには
思っていて
なんとなく日本として
エンジニアで育ってるんでそういう流れで
来てるっていうところはあるんですけど
そういう意味で先ほど言った
どうすれば滅亡できるかみたいな
そういうのを積極的に議論してみるっていうのも
すごい面白いなというふうに思います
佐藤 将史
もしかしたらSF作品がまた
教育のツールになるかもしれないし
というのもあると思うんですけど
安倍さんどうでしょう
教育なんかにも携わられることもあるんじゃないかな
と思うんですけど
まさに科学術の倫理みたいな話って
これから
軍隊は幸い
持ってない日本として
それを逆にどう活かして
うまく技術倫理っていうのを
阿部圭史
目指していくべきですかね
科学技術の倫理っていうのはもう
永遠のテーマだと思ってて
結局
なんて言うんでしょうね
使う人間は
技術はアップデートされても
生物体としては人間はアップデートされてないんで
科学と倫理の調和
阿部圭史
どこまで行っても一緒
っていうのがあるんじゃないかなと思ってます
結局使う人間次第
というのがあって
銀河英雄伝説なんか非常に下深いんですけども
本当に宇宙対戦で
ワープだろ何だろいっぱいあるんですけども
人間は全くアップデートされてないというような感じですね
なので本当に
技術っていうのはどの時代においても
デュアルユースがあるんだと
メスも
救う道具にもなれば人を殺す道具にもなりますし
架空エネルギーだってそうですよね
なのでやっぱり
本当に人次第ですので
本当に科学の倫理のところをどういう風に教育に入れ込んでいくかっていうのは
本当に日本は
科学で成立している国ですから
そういったところが非常に大事かなと思います
SF思考の重要性
佐藤 将史
ありがとうございます
岡島さん実際に人工流れ星の
授業とかやってると
それ危ないんじゃないかとか
いろんな抵抗の中でも戦ったりすることも
たくさんあると思うんですけど
岡島礼奈
この辺りに難しさとか感じたりします?
そうですね
最初に流れ星流しますとか言ったら
流れ星かとか言われたことあるんですけど
全然そんなことなくって
流れ星って小さい粒ですね
1センチくらいの粒を
人工衛星から放出することによって
作るっていう
そういう原理なんですけれども
やはり
本当にいろいろな方々が
宇宙空間で物を出すっていう
放出するっていうことに対しての
懸念を結構
教えてくれるんですよね
それに対して一個一個
技術的にこうやってカバーして
安全を確保します
っていうのを
もちろん安全審査みたいなものが
あってそういうところでも
ちゃんと証明しますし
公式なところではなくても
ワンオンワンみたいな
一対一でNASAの偉い人とか
アメリカのキーパーソンとか
そういうのに会いに行って
こういう安全対策をするから
安全なんですよっていうのをちゃんと
懸念とかしたりします
その時にもやっぱり面白いな
と思ったのが
宇宙ステーションより下で流れ星の粒
放出してねって言われて
計算したら別に
上だろうが下だろうが
関係ないんですよ確率的には
ただやっぱり人間の
気持ちってすごい大事だなと思ったのが
その数字で
問題ないのは分かるけど
アンカンファタブルだって言われて
そこのすごい
人々の気持ちとかって
本当に大事なところで
それがやっぱりSF思考とかで
人の気持ちのこととかも
結構いろいろ考えられるっていうのは
すごい大事だなっていうふうに思いました
佐藤 将史
なるほど
NASAの人がアンカンファタブルって
なかなかロジックがなくてすごいですね
岡島礼奈
すごいコメントですね
それはNASAの人じゃないんですけれども
もうちょっとポリティックス寄りの方なんですけど
そういうこともありました
佐藤 将史
庵野さんも小説書く中で
そういう人の気持ちと科学の
利用の仕方みたいな話って
結構いろいろ考えられたんです
安野 貴博
そうですね
小説書く中でも考えるんですけど
実際に直面するのは
スタートアップ経営してた時ですね
やっぱりAIで契約書を読む
それで結構重要な意思決定を
サポートするっていうことになると
本当にそんなの使って大丈夫なのかと
実際にちゃんとテストしてるんですよ
実際に弁護士がやるだけのケースと
ソフトを入れるケースで
こっちの方が安全なんだと
確率では示されるんだけど
おっしゃる通りすごい
安全だけど安心感はないみたいなですね
そういうのは本当に
気持ちで大丈夫ですっていう
コミュニケーションを
努力させてやるのが一番効いたなと思ってます
佐藤 将史
倫理とサイエンスコミュニケーションというのは
切っても切り離せない関係ですよね
そのあたりもいろんなことを考えるところでは
ありますけれどもちょっと時間が
落ちてきているところもありますので
コミュニケーションに移っていきたいというふうに
思っております
4方全員にお伺いしたいと思ってますけれども
今こうやって話してきた
ユートピア的なところ
ディストピア的な社会関係のところ
全部織り混ぜた上でですね
今日ここにお集まりいただいた皆さんへの
メッセージということで少しコメントを
もらいたいと思ってます
これからそれぞれの場所で皆さん活躍される
と思いますけど我々自身も含めて
これからこのSFの
SF地点の社会を
育てるためにどんなことに我々は
気をつけてそして努力や投資を
注いでいくべきかというところについてコメントをいただけないでしょうか
私から近い順で
お願いしてもいいですかね
バイオデジタルコンバージェンス
阿部圭史
はい今後ですね
皆さんへのメッセージということで
3つぐらい簡単に挙げさせていただければと思うんですけれども
1つはやはり
今日はユートピアもディストピアも
いろんな話ありましたけれどもやっぱり
共通しているのはSF思考
っていうのは未来に目を向けることだ
っていうことが共通していると思うんですね
その上で
思考の制限を解除するってことだと思うんです
やっぱり常識にとらわれずに
ビジョンを作ったりとか
人生を作っていくっていう上でSF思考ってのは
非常に良いことだって私は思っていてですね
それはメッセージとして1つあるかなと思います
2つ目が
スティーブ・ジョブズがですね
お亡くなりになる前にこんなことを
おっしゃってまして
21世紀最大のイノベーションは
バイオテクノロジー
バイオとテクノロジー
の交差点にあるって言ってたんですね
これ単語で言うと
バイオデジタルコンバージェンスとか言うんですけど
バイオデジタル修練って言うんですね
今今日出た
SFの話で言うと
まさにコーディネーターとモビルスーツが
一緒に戦う、乗り込んで戦う
作ってらっしゃいますけども
それもまさにバイオデジタルコンバージェンスですし
高架機動隊の
電脳化、擬態化っていうのはまさにそうだと思うんです
なので今後
いろんな事業を考えるとか
技術を考える上で
バイオとデジタルの修練するところはどこか
っていうのをひとつヒントになるんじゃないかな
という風に思っております
最後にいろいろ未来の話を語りましたけども
カナダ政府とか
シンガポール政府に
未来予測機関っていうのがあるんですよね
センターフォーフューチャースタディーズとか
いろいろあるんですけども
私も今政治の道で
政府関係でもやってますけども
単年度予算主義で
なかなか将来的な思考って及ばないんですよね
やっぱりそういったいろんなところで成功している
海外の事例も持ってきて
将来に目を向けた機関っていうのを
作ってみる。こういうのも面白いんじゃないかなと思いまして
最後のメッセージさせていただきます
佐藤 将史
ありがとうございます。私個人的には1点目のところですね
皆さんの殻を破るためにも
SFの考えを持てると
気が楽になるんじゃないかなとかいろいろ思うこともあるので
ぜひ皆さんSF志向を実装してみてください
石井さんお願いします
石井啓範
そうですね
やはり一番言いたいのは
社会課題を解決するために
ビジネスがあるっていうのはすごい大切だと思うんですけども
その100人に1人でもいいので
そうじゃなくて
私はこれが作りたいんだみたいなものを
起点にして
それがSF起点であったら
同じ仲間としてすごい頑張ってほしいなと思うのと
弊社としてはですね
将来的には何年先かわかんないですけど
自分が乗って動かすロボットが
あたかも自分が巨大化したかのような
感覚で動かせるってことになって
初めていろんな分野で
登場型ロボットが活躍できるっていうのを想定してます
ただすぐすぐそれがやはり
ビジネスに繋がっていかないところがあるので
まずはエンターテイメントの分野から
乗って動かすという
そのものを
価値として提供しようという形で
今はビジネスを回しています
これからどんどん資金上達とかも
進めていこうと思っておりますので
ぜひロマンとかに賛同いただける方がいましたら
お声掛けとかいただければと思います
本日はどうもありがとうございました
はい
佐藤 将史
今日のお話を伺うと
エンターテイメントが愛大に入ることの意味というのも
感じるところだと思いますし
つばめインダストリーズさんはぜひ応援いただければと思います
では庵野さんお願いします
安野 貴博
はい
安倍さんがさっきおっしゃったことに完全に同意で
自分の思考の殻を
破ることが
SF思考という意味では
一番重要であると
こういう話をした時に必ず聞かれるのが
それをするのが一番難しいんだと
どうやったらその思考のリミットを外せるんだ
ということをよく言われるので
それだけちょっと付け加えさせていただくと
私がよく
お勧めしているのが
別の人の
思考のエミュレーターを
自分の中に持つことですね
自分の発想を
飛躍させようとすると非常に難しいんですけど
例えば
イーロンマスクを自分の中に買うことによって
この時イーロンマスクだったら
どう言うかなみたいなことを
エミュレートできるようになると
これってSFサッカーみんなやってて
実際その
セリフを書く時とかって
その書く
プレイヤーの書くキャラクターの
エミュレーターがないと書けないんですよね
これは皆さんが
今日からできることなので
ぜひ心の中に
ヤバいやつを買っていただけるといいと思います
佐藤 将史
心の中にヤバいやつ
今日皆さんちょっと持って帰ってくださいね
お願いします
岡島礼奈
岡島さん
私はですね
やはり基礎科学っていうのが
一番人間の未来に対して
大きなインパクトおよび
大きな変革をもたらすと
思ってます
なので皆さん
先ほどリミッター外す方法っていうのを
おっしゃられてますが
私も同意で
物理学的にできること
だったら何でもできるっていう風に
思うと割と
実はリミッターかけてるのは人間の
法整備だったりとか人間の気持ちとか
だったりするので
それはちゃんと
社会と技術の関係性
っていう意味でちゃんと考えないといけない
ところではあるんですけれども
アイデアとしてリミッターを
外すんだったら物理学で
できることは何でもできると思って
考えてみると
いいのではないかと思ってます
なので本当に何百年先の未来
人類が
存続できるように頑張っていきたい
と思っているので
ぜひ皆さんも基礎科学のほうも
何人か
ぜひ投資をしてくれればと思います
佐藤 将史
以上です
ありがとうございます
サイエンス領域 日本は利系が
少し文庫利程なんて言われちゃうことも
あるようなこともありましたけれども
テックで活躍する人が
増えてくればその風向きも変わると思いますし
そういった人たちの背中を見て
くれる次世代がどんどん増えてくることも
とても大事だなと思いますので
教育も含めて皆さんと一緒に
また盛り上げていければと思います
いろいろありがとうございました
ここでディスカッションを
終わりにしたいと思いますけど
最後にモデレーター特権で一つだけ宣伝させてもらって
終わらせてください
来週7月8日から
心の中にヤバいものを持った
宇宙好きが集まるイベントを都内で行います
もし東京アクセスできる方がいらっしゃったら
ぜひウェブでチェックいただければと思いますが
社会課題へのアプローチ
佐藤 将史
私のやっているスペースタイルという団体で
年に1回のカンファレンスを行います
ここに本当にヤバい人たちが
集まる感じなので
ヤバいことを感じたい方がいらっしゃったら
またここで再会できればと思っております
というところでちょうどお時間になったかなと思います
本当に今日皆さんと
ご一緒できてとても楽しかったですし
この楽しさを皆さんも感じ取っていただいて
引き続きいろいろなところで
ご活躍いただければと思っております
本当に今日はありがとうございました
登壇者の皆さまに大きな拍手
安野 貴博
ありがとうございました
58:58

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