1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #6 できる、できない。現実を..
2024-04-16 14:11

#6 できる、できない。現実を決める、心の仕組み。

今回は、「できる、できない。現実を決める、心の仕組み」。

その中でも、思い込みでできない「できる」について。

心の仕組みという原点から見ることで、自分の可能性を拡げられるようになります。


お伝えしている心理学ですが、

日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介する回です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

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こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。
この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。
できる、できない。現実を決める心の仕組み。
今回は、できる、できない。現実を決める心の仕組みに関するお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも自然とつながっています。
その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、できる、できない。その中でも、思い込みでできない、できるについて。
心の仕組みという原点から見ることで、自分の可能性を広げられるようになります。
第2回目「心の仕組みは世界共通。誰もが持つ親・成人・子ども。」
こちらの内容ともリンクしながらお伝えしていきます。
誰でもできること、できないことがあるかと思います。
パソコンができる、できない。お料理ができる、できない。やりたい仕事をできる、できない。などなど。
いろいろなできる、できないがありますけれども、問題は、できるのにできない。できるかもしれないのにできない。と、無意識に思い込んでいることかと思います。
これは非常にもったいない、そう思います。
今回は、この思い込んでいる「できない」について焦点を当てていきます。
実際に私が以前経験したことが参考になると思いますので、ご紹介をしてみます。
当時、職場で事務担当の女性がいました。
すごくオシャレで、お化粧や身だしなみもきれいにしていて、仕事もよくできて、素敵な後輩女性だったんですけれども、
その彼女に、私が契約書を作成しなきゃいけないということで、契約書の袋とじをお願いした時のお話です。
契約書の背表紙の部分、留める部分を、ホッチキスをくるむようにしてですね、囲んで、のり付けしたりすることを袋とじって言いますけれども、
大きな和紙を4分割しまして、そしてそれをこうハサミでカットして使っていました。
それを折って、きれいにですね、ホッチキスを囲むように使って袋とじをしていました。
そんなわけで、その事務担当の女性に、私はですね、これ契約書作らなきゃいけないから、袋とじお願いということでお願いをしたわけなんです。
そうしたところ、彼女から非常に困ったように、すいません、今日はちょっとできないので、明日でもいいですかって言われました。
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ただ、私すごく急いでいたので、いやどうしたのって聞いたところ、その袋とじ用の和紙がないっていう話になりまして、
その和紙自体は他のフロアでもあるはずなので、あるんじゃないの?っていうふうに聞いたところ、和紙自体はあるんですけれども、カットした和紙がないっていう話になったんです。
で、私はですね、じゃあ切って作ったらいいじゃないって、当然になりますけれども、そういう話をしたところ、彼女からその時言われたのは、
私、ぶきっちょなんで、ハサミが使えないんです。だから切れないんです、って言われたんですね。
ちょっとにわかには信じられなくて、いや何言ってるの?って、こう突っ込んで聞いたんですけれども、いや使えないんですって言われて、見せてよって言ってですね、
実際にカットするところを見せてもらったんですけれども、その時に本当にぐにょぐにょに、
まっすぐ切るよりもよっぽど難しいんじゃないのっていうぐらい、ぐにょぐにょに切って見せてくれたんですね。
「あ、そう、本当だね、ぐにょぐにょになってるね」って言いながら、「でもね、私、悪いけど信じないから。」っていうふうに答えました。
その時に私が、実際にそう思って言ったのは、「その眉毛、本当に綺麗に整ってて、それハサミを使って自分で整えてるんじゃないの?
あとアイラインもそんなに目の縁に沿って綺麗に描いてるじゃない、ぶきっちょなわけないでしょ?」
実際のところ本当に半信半疑、ではありまして、お互いにだんだんこう、ちょっとなんて言うんでしょう、ふざけながらというか、本当なの?っていう感じで、
「今日のところはいいよ、私がやる、でも見ててね」、実演をして見せたりしました。
まず和紙を折って「折り目はこうやってきゅーってきっちりとつけてください。
そうしないとずれちゃったりかかったりしてしまうので、折り目はきゅーっとつけるんだよ」って言いながら、そしてそこにハサミを差し入れて、
「はい、このまま単純にこの折り目に沿ってシューって動かすだけ。
シュー、はい、切れた。シュー、はい、切れた。はい、シュー」って4つ、4分割した紙、4枚見せて、はい、これだけですというふうに見せてですね。
「はい、じゃあもうこれカットした和紙はできたので、あとは折って袋とじてください。
でも明日からはこのカット自体もお願いね」って言って、その日、終わりました。
そして次の日なんですが、もう私、そのことをほとんど忘れてしまっていて、普通に仕事をしていました。
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そうしたら遠くの方から、私の方に向かって何かが近寄ってくる気配を感じて、ふって見たんですけれども、
すごく嬉しそうに、ちょっと小走りになりながら、彼女がかけて近寄ってきたんです。
そして私に向かって、「私、はさみが使えるようになりました。
ありがとうございます」ってすごく嬉しそうに報告をされたんです。
当時は「そんなの当たり前だよ。よかったね」ぐらいの感じで軽く終わったんですけれども、
この意味するところ、これについてちょっと解説をしてみたいと思います。
これは今にして思えば非常に特徴的だったなと思うんですけれども、能力的な問題はなかったのに、実際にできなかった、ということなんです。
できるのにできなかった。本当に現実でできなかった。ここがポイントです。
第2回目にお伝えしました「心の仕組み、親・成人・子ども。」ここでこの部分のポイントを押さえてみたいと思います。
子どもは、過去に経験したり決断した「行動・思考・感情」が入っている、というふうに言われています。
そして親はですね、親的な役割の人や実際の親から取り入れた「行動・思考・感情」が入っている。
そしてこの子どもと親は、過去のデータで、そこがですね自動的に再現される。
まるでビデオや動画のようにそのまま映し出されるというか、本当に自動的に起動するというふうに言われています。
自分はぶきっちょでハサミが使えない。
これ子どもの時に確かにですねこのハサミがうまく使えなくてグニョグニョに切っちゃったのかもしれません。
大人から「危ない、あー、ぶきっちょなんだから」とか言われて止められて、そしてそれをですね自分でも
「うわぁ、私、ぶきっちょだから、ハサミうまく使えない」と思い込み、私は「ぶきっちょなんだ。
ぶきっちょだから、危ないから、使っちゃいけない。」
そういう自分の中の親が、ですねそういう取り決めをした上で、子どもの思い込みを強化していたのかもしれません。
そんなふうに思います。
自分の中の子どもと親がそう思い込んでいれば、私たちは改めて、チャレンジしよう、やってみよう、と思いませんので、実際にその通りにできないままになります。
こういった制限をかける思い込み、それに気づく、そういうですねヒント、何があるかなと言いますと、
例えば自分の口癖、周りの口癖、この辺り敏感になってみてはいかがでしょうか。
これ口癖はある意味、思い込みの呪いがかかっている、あるいはずっとかけ続けていることになるのかな、というふうに思います。
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例えばもういい歳だから、そんなふうに言って自分で行動しない、挑戦しないということ。
これ10代でも20代でも30、40、50、60、70、80、いくつでもそういうふうに言う方っていうのは、いるかと思います。
同じ歳でもできる人、している人、それは自分とは違う特別な人ってこう思ってしまう。
そんなことってないでしょうか。
パソコンは苦手、もう機械は苦手だからできない。
そんなふうに思い込んでいないでしょうか。
実際やってみてるのかな?っていうことです。
あるいはこう、もう遅い、今更やってもできないよとか、そういったですね、できるできない。実際のところこれ決めているのは自分自身で、
自分が自分に制限をかけている、呪いをかけている、そんなふうに考えてみてはいかがでしょうか。
この「できる、できない」っていう言葉なんですけれども、おすすめはですね、これを「する、しない」という主体的な言葉って言うんでしょうか。そこに変えることです。
例えば、パソコンができる、できないってとこなんですけれども、私はパソコンを「しない」、これできないのではなくて「しない」。
あるいは誰かに何かを言う、言わないっていう時も、「うわぁ、私、その人に言えない」って言ったりするセリフあるかと思うんですけれども、これもですね、
実際に口が回って言語が理解できて、そうすれば言えるんですけれども、能力的には言えるんですが、それを自分が「言わない」って決めてるわけなので、
「言えない」ではなくて、私は「言わない」。そういう主体的な言葉に変えてですね、表現するっていうのも、これはこの「できる、できない」の思い込みを少しずつ解除することにつながります。
やりたいならやってみる。必要ならやってみる。「できない」と思い込んで、やってみもしなくては、実際にですね、できるようにはなるはずがない、非常にもったいない状況です。
ぜひ口癖、呪いの言葉を解除しつつ、どうせだったら、ぜひ新しいキャッチコピーをつけてみてはいかがかと思います。
「ぶきっちょだから、できない」ではなくて、「少し時間はかかるけど、できる」とか、「違う方法なら、できる」とか、「今なら、できる」とか、そして、できれば、できないと思い込んでいることを、
安心、安全な場所、相手、可能性を認めてくれる場で、少しずつでも実際に試してみることをお勧めします。
というのも、この「できる、できない」。今まで実際にですね、思い込んでそうしていますと、周りにもそれを強化する人が集まっている可能性があるので、やはりできれば、本当に安心安全な場所、相手、そして可能性を認めてくれる場で少しずつでも実際に試してみる。これがおすすめです。
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その際できたら、できてるじゃない、すごいね、できなくても、よくやった、ナイストライ!などなど。自分の中の子どもを、ぜひ褒めてあげることも、忘れないでしてあげていただければと思います。
実際にこの、心にエネルギーをチャージすると、さらに次の「やってみる」につながるかと思います。
では、今回覚えていただきたいポイントは、「できる、できない。現実を決める、心の仕組み」。決めているのは自分です。可能性は広げることができます。まずは気づくこと、そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。最後に、番組からのお知らせです。気づくと変わる心理学を、また聞きたいと思った方は、お聞きのポッドキャストアプリで番組フォローとレビューをお待ちしています。
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お相手は遠藤美保でした。ありがとうございました。
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