劣等感の共通点
こんにちは、シニアソフトウェア エンジニアのリドルです。
こんにちは、リドルソフトウェア エンジニアのひびのです。
このポッドキャストでは、僕たち2人で実装だったり、キャリアだったり、
IT業界に関するさまざまなことを話して、リアルを届けていこうという趣旨の番組です。
今日のテーマがですね、IT業界の劣等感との向き合い方、いえい。
いえい、劣等感。
劣等感。まあ、これ、基調したネタを考えたのがリドルさんで、
リドルさんがペット、これなんだ?ハテナ特命ダイヤリーのリンク貼ってありますね。
IT業界の劣等感との向き合い方。
まあ確かに、あれですよね。
それこそ、僕が今いる会社でも、僕よりもはるかに優秀そうな人は本当にたくさんいるし、
あとは、IT業界特有だと思うんですけど、あれですよね。
やっぱり、一人の天才の力で世界を変えるようなプロダクトが作れちゃうじゃないですか。ソフトウェア業界。
まあ確かにね。例えば、フロントエンドに革新をもたらしたリアクトとかね。
自分の思考をある程度そのままコードで表現できる分、何というか、
頭の性能の差がアウトプットに現れやすい業界なのかなって、僕はなんとなく思ってます。
そうですよね。しかも、カンファレンスとかで発表するっていうのが結構多いので、
それもあって目立つ人はより目立つし、目立たない人は目立たないし、だいぶその差が生まれやすい構造にはなってますよね。
そうですね。
なんか、発表とかしてる人とか見るとだいぶキラキラしてるように見えますし、
そうなると自然的に他の仕事もできてるんだろうなって思うし、
なんか、いろいろとうまくね、なんか転がって次々と成功を積み上げてるようなイメージ。
イメージというか本当にそうなんだろうと思うけど。
かつSNSが見るとね、いろんなとこにポンポン転職してったりとか華やかなキャリアを歩んでるみたいなこと結構あると思うんで。
それこそカンファレンスとかで登壇してる分、認知度、他の会社の人からもスキルが認知されていて、
チャンスが巡ってきやすいっていうのは大いにあるでしょうね。
そうですね。もちろんね、その人も裏でいっぱい努力をしたりとかするまでの積み上げがあってってことだと思うんで、
そのSNSの表装だけを見ると華やかに見えてるっていうのがあると思うんですけど、
まあとはいえね、裏側想像できないんで、そこを見て劣等感に苛まれるっていうのはあるあるだと思いますね。
発信力と評価
わかる。
あと何だろうな、例えばコード、例えばOSS書いてる人でもGitHubだとスターっていうのがあるせいって、あとフォーク化があるせいで可視化されちゃいますよね、どうしても。
スターが多い少ないとか。
そうですね。
ってなると、結構数値的にもあるし、最近だと転職系のサービスで自分の偏差値みたいなのを出すサービスもあったりするんで。
そうですね。
そういうのを見ると、中央からどれくらい外れてるのかみたいなものを気にしてしまうタイミングとか、気にしないといけないタイミングが結構出てきてしまうのも、そういう劣等感を煽るような感じの業界構造というか、体制になってますよね。
いやわかる。とてもよくわかる。
ひめのさんはどうやって劣等感と付き合ってますか。
劣等感と付き合う。もちろん、僕はリドルさんも皆さんもご存知の通り、そんなに技術記事を書くような人でもないので、おそらく中央から見たら、いわゆるスキル偏差値を出した時に下の方だと思うんですよね。
まだ出したことないんですけど。
それ関係ある?記事書いてるかどうかって。
でもある。
関係ないと思うよ。
特に、ほら、ダプラスとかファインディとか、そういうのってあるじゃないですか。自分が聞いたに記事を投稿してて、それのシター数だったりとか、そういうのも一定加味されるんじゃないですかね。
あとね、発信力っていう点では評価されるんですけど、技術力はコードで見られるので、GitHubのリポジトリですね。
なるほどなるほど。とはいえ。
だから大丈夫。技術力とはリンクしてない。
まあまあまあ、一方であれじゃないですか、それこそ今ね、今AIで行動生成できる時代だし、そんなものはいくらでもコントロールできるんですよ。
まあまあ。
まあまあまあ、じゃあそんな中でどうやって劣等感と向き合うかっていうと、何というか、自分と他人は違うということを自分に聞かせるしかないんじゃないですか。
大事なやつですね。それはずっと前からそうなんですか?
そうなんですか?
ずっと前から?
最近ですか?
僕ですか?
え、僕?
あ、そうそうそう。
え、どうだろうね。
企画をしなくなったら終わる。
それで言うと、僕、大学院の専攻がなんだろう、メディアアートだったんですよ。
はい、珍しい。
ハートの。
メディアアートって何?
メディアアート、厳密な定義を言うと、マーシャル・マクルーハンという人がいまして。
個々の違いの理解
はい。
これ、20世紀のメディア論という学問を創設したとされている人で、その人の言葉で、メディアはメッセージであるという言葉があるんですね。
はい。
これすごい、いろんなところからまさかりが飛んできそうだな。
自分の思考をメディアという表層のものに、言ってみたら、伝え方次第でいろいろなことができるよ、みたいなものだとざっくり捉えていただければいいと思うんですけど、
一方で、ハートってついてるから、自分の考えを作品にするわけですよね、そこの専攻では。
うんうん。
自分の考えと他人の考えは違うっていうところから、理解をスタートさせなければならないじゃないですか、自分の思考を作品にするっていう時に。
まあ、なんというか。
そうなんですね、なるほど。
それこそ、学部時代は情報工学を真面目にやっていたので、スキルを比較しやすい他のエンジニアの人という領域にいたと思っているんですけど、
もう、僕の場合は大学院でだいぶ鍛えられたかなと思います。自分は自分、他人は他人っていうのは。
すみません、メディアートの説明なんかちょっとよくわからなかったんだけど。
すみません。
もう深掘らない方がいいですか、メディアート。
あの、官邸を見なければならなくなりますね。
メディアートとは、コンピューターや電子機器、インターネットなどの新しいテクノロジーを活用した芸術表現の総称ですって書いてある。
まあ、そういう定義もありますね。そう、だから本当に定義次第なんですよ。
で、まあ、何だろう。もう少し言うと、多分メディアート、なんか学問としてやってる人だと、日本だと沖谷洋一さんとかが一番有名だと思うんですけど。
はいはいはい、なんかイメージわかる。
沖谷洋一さんはテクノロジーの領域からメディアートを攻めてる人で、僕がやってたのは思想の領域からメディアートを攻めているので、なんか別ジャンルだと捉えてもらっていいです。
なるほど、わかりました。
で、そのメディアートを先行していたことで、ある意味みんなが違うスタートラインというか、違うところに向かって走ってるので、そもそも比較なんてできないよねっていうことを先行の中で学んだので、社会人1年目からはもう気にすることはなかったですって話ですか。
超個人的な話で言うとまさにそうですね。
じゃあ別に劣等感ないってことですか。
劣等感、まあとはいえなんか、いやとはいえって言ったらあれだな。
いやこの人に負けたくないなとか、いやこの人と比較して今ここが足りてないからもう少し頑張らないかな、頑張らないといけないなみたいなポジティブなことは思いますし、また上手く使っていきたいなとは自分でも思っているところです。
そんなに別になんていうんですか、劣等感に苛まれてパフォーマンスが発揮できないとか、自責の上に立たれるとか、そこまでのことはないってことですか。
そんなに気にしないですね。
じゃあ別に上手い付き合い方がもう分かってるというかね、はじめから分かっていたって感じなんですかね。
まあとはいえですよ、例えばじゃあ僕が仮に転職するとなった時に、多分同じスキル、レベル、体の人たちと一つのポジションを巡って争うことになるでしょうね。
そうですね、はい、あるでしょう。
まあそういう時のことを考えると、他人と比較してここが足りないという現実といつかは向き合わなければならないということは思います。
いや難しいですね。
それなんかさ、ずっと完全に一枠だった場合はあれだけど、これぐらい優秀だったら2人とも取りたいなみたいな感じのレベル感まで行くんじゃダメなんですか。
まあその時の中陣のコンディショニングをやりますね。
なるほどね、理解しました。
そんなにあれなんだ、なんか今まで大きく悩んだということはないというか、そんなに数えるほどしかないかなって感じですか。
どちらかというと僕は、僕の考え方としてはこのフィールドで勝てなかったらこのフィールドに逃げるみたいな。
で、こっちのフィールドでの成果を示せれば、それはオリジナリティのある自分の得意、ストロングポイントじゃないですか。
確かにね、そうやっていろいろと方向性を変えられるのはいい強みですね。
はい、と自分に言い聞かせております。
まあとはいえ、あれですよ、一つの分野で突き抜けられるっていうのもそれはすごい。
まあ一つの分野で突き進められるのはもうほぼいないですよね、そういう人は。
おっしゃる通り。
なんか自分はどうだったかな、20代の時は割と常に劣等感を抱えていたような記憶があって。
おお、そうなんですね。
というのも、なんか特定の仕事をずっとやり続けるみたいなことがなくて、いろんなところを点々としてたみたいなキャリアだったのもあって、
常になんていうんですかね、自分が一番詳しい領域がそんなになかったっていうのがキャリアのスタートだったんですね。
はいはいはい、たぶん今僕もなんとなくそんな状態だと思いますね。
そうなってくると、何をやろうとして何をやろうと、何をやったとしても、こうなんか一番になれないみたいなところは結構あったりとか、
優秀な後輩が入ってくるとか、一個違う先輩がすごい優秀だみたいなのを見ると、なんか大丈夫なのかなというか、
何の勉強をやればいいんだろうみたいなところはだいぶ迷った記憶がありますね。
新人の頃の絶望感
確かに、IP業界特有の事情として何だろう、いわゆるサブジャンルがめちゃめちゃ多いですもんね、データベース、ネットワーク。
そうですね。
みたいな。
そうそうそう、特に自分が新人の時の一個上の先輩は、なんか部の方針もあって、その部がですね、インフラ系の部だったんですけど、でアプリもあったかな、アプリもあったんですけど、
アプリとインフラの中でもネットワークとサーバーと運用とデータベースが分かれてたんですよ、綺麗に。
でその先輩は、それぞれの部署をちょっとずつ経験するみたいなキャリアを、その部に調整してもらってやってたんですね。
だから全部知ってるみたいな。ネットワークも分かるし、データベースもサーバーもアプリも運用も分かるんだ。
で自分はサーバーのところでずっといたので、なんかそうなると、この一個上の先輩はこんなに広い領域を知ってるのは、自分はなんかこのちょっとしか分かんないみたいな。
なるほど。
ってなると、たった一年の差しかないのに、だいぶ絶望を感じた記憶がありますね。
でもその先輩以外の先輩にあたる人たちは、それぞれの分野のスペシャリストだったんじゃないですか。
そうですね、その分野のスペシャリストなんで、年次が2年3年上の人とかはすごい詳しく見えますし、
なんか自分の知らない会話をしてるなみたいなところとか、難しい資格をいっぱい持ってるなみたいなのをなんか結構感じた記憶がありますし、
当時その私が勤めていた会社とかだとエンタープライズ系のお客様の担当だったりするので、こうなんていうんですか、一般的じゃない技術を使ったりするんですよね。
うん、なるほど。
特定の領域でしか使われない製品とか、そうするとなんかそれの勉強って結構難しくて、普通に本屋行っても置いてないみたいなものが多かったりするので、なんか追いつき方も分かんなかったし。
あーなるほど。
それしか見てないから、それが当たり前だと思ってた。それ以外ないと思ってたんね。
確かに。
割と狭い世界で苦しんでた記憶がありますね。
そうですよね。確かに特定の製品を必ず要件として組み込んでとかだと、業界のスタンダードというか、自分の滝位置を監視してみるのがちょっと難しい環境かもしれないですね。
そうですね。
自分はまだマシなんですけど、例えばNECとか富士通の人からと、サーバーとかって自社で作ってるんですよ。
そうなると自社のサーバーを使うってこの前提になるんで、安いし。
なるとそれ以外のことを知らないとか、提案できないとかそういうことにもなってくるんで、それよりはまだマシだったんですけど、とはいえやっぱり歴史があるプロジェクトだからとなかなかね、決まったものしかないしって感じですよね。
SIRならではの悩みというか、そういう事情もあるんですね。
そうかもしれない。だからそこからちょっと自家部署に行ったりとか、割とモダンなものに触れたときに、全然なんかいろいろあるじゃんみたいなところとか、全然ある方を実は部署の人は全然知らないじゃんみたいなところで、ちょっと道が開けたところはあるんですけど。
そうですね。
そこを知らなかったらダメだったかも。
自分自身が広く浅くいろいろなものに触れると、自分の周りの人たちを相対化できるみたいなところはありますね。
そうですね。
確かに。
それは良いブレイクスルーですね。
まあでもやっぱりね、同じ会社とか同じ組織の中にいると、みんなの当たり前が自分の当たり前になっちゃうから。
その部署で生き残るための必要なスキルってやっぱあると思うんですけど、それがないと劣ってるようにどうしても感じてしまう。
例えばお客さんと話すことがメインの仕事だとしたら、お客さんと話せないと劣ってるように少なくとも感じる。
劣等感の乗り越え方
でも広い仕事で見ると別にお客さんと話さない仕事って全然あるから、そうすると広いとこ行ったら別にこっちで買ってるからいいかなっていう気持ちになれる。
っていうのをだいぶ20代の後半ぐらいで気づいた記憶がありますね。
いやでもいいですねそれは。
逆にまあそれこそこのリドルさんが貼ってくださった記事は40代男性が書いているとされている記事じゃないですか。
20代後半でそこに気づけるってだいぶラッキーというか、自力で抜け出せたいい例じゃないですか。
自力って言われると怪しくて、上司とかが気を使って別の部署と移動させてくれたりとか、
気にかけてくれていた先輩が新しいその世の中的に盛んになっているビルドを教えてくれたりみたいなところの外的要因があっての話だったんで。
割と恵まれたかなっていう感じは強いかも。
まあでもあれじゃないですか一方でそのなんか自分の悩みをしっかりと情緒に共有して、
そういう環境を作るっていうのもまた一つのスキルと言えるじゃないですか。
まあ確かにね。あると思う。
まあまあまあまあ。
なんでね、劣等感はまあちょっと感じすぎるとちょっと自生自縛というか自分を結構縛っちゃうんですけど、
ひめのさんが言ってくれたようにうまく使ってね、バレーにするというか。
それ使って頑張るみたいなことには結構使えると思うんで。
そうですね。
自分も今それ使ってるんで。
いや大事。あと劣等感を感じるってなんだかんだでなんかリドルさんもおっしゃってたように視野が狭い状況だと思うんで、
あの一旦一休みしていろんなことを見ましょうに尽きるんじゃないですか。
そうかもしれん。
でもたまに本当にマジ全部自分のジョイ語感みたいな人いるから。
そういう時は本当に別のことを新しく頑張るしかない。
面白い話をするみたいな。別の本当に違う能力で勝負するしかない。
いや本当にそうですよ。もうなんかね20代後半30代とかになったら自分が今持ってるカードで勝負するしかないんで。
カード増やしてこう。
そうですね。手札増やせるんで。
あとはカードの数字を大きくするか。
5なのを10にするとか10を13にするとかね。
まあいくつかアプローチがありますね。
そうですね。そんな感じかな。
はい、ということで今回はIT業界の劣等感との向き合い方について語りました。
ちょっとねいろんな状況あると思うんですけども、ぜひですね劣等感に負けずに自分のペースでぜひ頑張ってみてください。
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ありがとうございました。