自社開発企業のカルチャー理解
こんにちは、シニアソフトウェアエンジニアのリドルです。このポッドキャストでは、IT業界のいろんな話やキャリアや採用みたいなことを喋っていって、聞いてくださる皆さんが道場のように鍛えられることを目指した番組です。
今回はですね、自社開発系のカルチャーにマッチせずに中途の転職採用とかで落ちてしまったケースの話をしたいと思います。
そもそもなんで落ちてしまうんだ、みたいな話ですよね。私もSIRからメガベンチャーっていう自社開発の中でも大きな会社に転職しまして、仕事の仕方で結構違いを感じてめちゃくちゃ苦労した思い出があります。
また、面接の中でもですね、この人はあんまり開発に馴染めないかなと思って、残念ながらお断りするケースとかもいくつか見てきたので、これから自社開発系の会社に入りたいなと思われているSIRの方であったり、
異業種から挑戦したいという方、また実際に面接受けてみたけどうまくいかないなという方向けに攻略法というか、こういうことを見てますよっていう点を紹介します。
今回はですね、自社開発系のカルチャーというんですけれども、ここで言うカルチャーは会社のこういう雰囲気ですみたいなとか、こういうミッションやビジョンがあってこういう人を募集してますっていうようなカルチャーではなくてですね、
開発のスタイルだったり仕事の進め方みたいなところがやっぱりこうスピード感があったりだとか、割と自由というかちょっと特徴的なのかなと思っていて、
そのあたりがあんまり外から見てると見えづらいとか、あんまりこういきなり違う業界から入ってフィットするものでもなかったりするので、
その差を体験はできないまでもいかに面接中に私そこフィットできますよみたいなことを言えるかというか示せるかみたいなところをコツとしていくつかご紹介できればと思います。
今回はですね、大きく6つ紹介します。
まず一つ目、チーム開発をしているですね。
これは多くの方がされていることではあるかなと思うんですけれども、自社開発系ではプロダクトを作っているので基本的にチームで開発をしています。
ここでいうチーム開発っていうのはGitHubやGitLabのようなGitのホスティングサービスを使ってチームでコードを管理し、
いろんなブランチ管理フローはありますけれども、ブランチを使ってフィーチャーとかデベロップメントとかマスターとかメインとか、
まあそういったブランチでうまくコードを管理し、シェアシリーですね。
実際にテストだったりリンターだったりフォーマッターってものをプルリクエストベースの仕事をしながら動かしてコードレビューをお互いに行って、
モブプロとかペアプロみたいなこともやってらっしゃる会社ありますよね。
で、プラステストを書くですね。そういったことをやってチームで一つのプロダクトを作っているっていうのがメインになるので、
その仕事にまずは入れるかとか、その中で仕事していけるよねみたいなところがまず一つマッチするかなというポイントになります。
現職でやっている場合はその点をそのままアピールすればいいですし、やっていない場合でもどこかでチーム作って開発してみるとか、
インターンだったらインターンでやってみるとか、もし社会人であればですね、例えばスクールとか通われている方だったらスクールの人と何人かでそういうプロダクトを開発する機会もあると思いますし、
通ってなかったとしてもXとかで人募集してちょっと小さいプロダクトを作ってみるとかで大体できるかなと思うので、そのあたりは工夫していろいろやってみてください。
はい、二つ目です。二つ目は技術に対してキャッチアップをし続けているかどうか。これも大事です。
よく面接中に聞かれる方法としては、どうやって技術をキャッチアップしてますかとか、最近興味ある技術って何ですかみたいなところで、
技術感度の高さだったりだとか、継続的に情報収集してるかみたいなことを聞かれます。
その時にですね、嘘をつく必要はないんですけれども、なるべくその業界に適した技術のことを言うといいかなと思っていて、
例えば今やっているのがすごい専門性の高い分野でそのところをウォッチしてますみたいな話をしても不正解ではないんですけれども、
面接官側が全知全能ではないので、知らないところは一切わからないので、そこの話ってあまり広がらないんですよね。
そうなってくるとやっぱり知ってるところだったり、お互いに共通するようなところでこういう風なものを追ってますって言われる方が話も広がるので、
面接受けてその業界にもし入ることになったら行きたいというところだと思うので、そこの業界にあったものを調べるというのがいいかなと思います。
情報の収集の仕方はですね、多くの場合はXを見ることが多いのとブログですかね。
日本のものと海外のものとありますので、日本だったら今だとZENとか、あとはKITAとかがありますかね。
また海外だとハッカーニュースとか、デブちょっと名前忘れた。
ハッカーニュースとかがありますね。そういったものを通じて情報収集をしてますよといったところがアピールできていけばいいかなと思います。
はい3つ目です。3つ目は手を動かし続けていることですね。
多くの方はですね、自社開発企業に入って何らかプロダクト開発に携わるようなポジションを志望することが多いかなと思います。
なのでやっぱりそうなると手を動かせることっていうのは最低条件にはなってくるので、
インフラなのかアプリなのか、アプリでもバックエンドなのかフロントなのかモバイルなのかいろいろあると思いますけれども、
絶対手は動かさないといけないので、それが動かせるということをコーディングの試験なのか、面接中の会話なのかそういったところで示さないといけないですよね。
特にSIRとかにいるとドキュメント管理だったり、リソースの管理、人の管理だったりがメインになってくることで、
この人あんま手動かせないんじゃないかなみたいなこと思われることよくありますので、
こういうふうにコード書いてますよとか、だいたい休日にもこういうもの作ってますよみたいなことを通じて、
手を動かせますよというアピールはしておいた方が良いでしょう。
はい、4つ目です。
4つ目はですね、変化に柔軟に対応できそうか。結構見てます。
これはどういうことかというと、自社開発のプロジェクトってうまくいくことばかりじゃないんですよね。
機能を作ってリリースしてコケましたとか、全然刺さりませんでした。
そうなったらまた案を出してどんどん作り直してやっていくんですけれども、
自分から行動を起こせるとか、支持待ちじゃないってことはすごい大事で、
やっぱりプロジェクトって誰かが仕様を考えて作っていくっていうだけじゃなくて、
みんなでこういうのはどうだろうとか、こういうリサーチした結果こうなんだけど、
次はこれやってみるのはどうだろうみたいな感じで、
チームとして一体感を持っていろんな観点からアドバイスして進めていくってことが大事だったりするので、
カルチャーアンマッチの回避
そのタイミングで自宅開発みたいな形で、
業権が出てくるのをずっと待ってそれをただ作りますみたいな受け身の姿勢だと、
あんまりチームにはフィットしないことが多いです。
特に正社員採用の場合。
これがなんか業務委託で来ていただいてるみたいな場合であれば、
業務委託の方は与えられたものをプロとして作るっていうところが責務になったりするので、
特に問題はないんですけれども、
こと正社員に関してはそういうプロダクトへの能動的な参加っていうのも基本条件として設けられていますので、
そういう姿勢を見せることが大事です。
5番目はですね、自分の仕事の幅に境界線を引かないことですね。
セクショナリズムとも言われますが、
例えばインフラのストレージがめちゃくちゃ得意ですっていう人がいたとして、
その方が自宅開発企業に来た場合に、
ストレージだけをやるってことは基本的にほぼないんです。
めちゃくちゃ大規模なサービスでストレージに特化して、
ストレージがすごい複雑だから一人そこを担当するっていう可能性がちょっとあるかもしれないですけど、
ほとんどの場合はなくて、
ストレージ詳しいレスでしたらまずインフラ全般的に基本やらないといけないですし、
インフラだけじゃなくて、インフラからSREやりましょうとか、
バックエンドやりましょうとか、
バックエンドの人だったらフロントもやりましょう。
フロントの人はモバイル、もしくはバックエンドもやりましょうみたいな感じで、
基本的に越境ってよく言われるんですけども、
境界を超えるみたいな働きが求められるケースが多いです。
もちろんちゃんとそのバックエンドの深みをどんどん極めていきますみたいなポジションの方もいらっしゃいますし、
うちの会社はそういう人しか募集してないですっていうこともあるんですけども、
多くの会社では自分の役割を自分で定義しないで、
どんどん広げていくっていうことが好ましいとされているので、
特に役職名でとかポジションで仕事してきた方は、
その辺が面接中に露呈してしまうと、
ちょっと難しいかなって思われることがあります。
プロダクト開発の意識
はい、最後です。
これは意外と大事で、
意外とっていうか結構大事で、
今まで受託でしか仕事をしてないと、
さっきの受け身の姿勢もあると思うんですけど、
自分たちが作っているものが誰かの何かを変えるっていう意識がやっぱり結構大事なんですよ。
それはもともと最初に擦り合わせるミッションとかバリューとか、
面接上がっていくと取締役からも言われると思いますけれども、
それを通じて何か世の中にインパクトを出すとか、
誰かの何かを解決するっていうことをミッションにやっているので、
今までの受託で言われたものをお金もらって作るっていう感覚とは全然違うんですよね。
これはやっぱりやってみたりとか、
自分ごとにしないとちょっと醸成しづらいものではあると思うので、
いきなりこの面接中の中でできますって言っても、
信用されるものではないので、
面接を通じて今まであげた1から5が満たせていて、
この人と一緒に仕事しても大丈夫そうだなって思ってもらえれば、
6に関しては自分の中での心積もりとして、
違うんだなっていうことだけ理解しておけば、
良いかなと思います。
ということで今回は、
自社開発系に行きたいSIRだったりとか、
受託開発をされている会社の方がですね、
もし受けたときにカルチャーマッチを理由に落ちてしまったら、
今言った6点。
チーム開発、技術のキャッチアップ、
手を動かし続ける、変化に柔軟に対応する、
垣根を作らず、幅広くやる、
そしてプロダクト開発であることを意識するっていう6点をですね、
抑えて、その対策をして面接に臨めば、
もう少し先のステップには進めるんじゃないかなと思いますので、
ぜひ検討してみてください。
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