こんばんは、石田衣良です。
こんばんは、吉水ノアです。
こんばんは、早川洋平です。
さあ、始まりました。今回は、ここに書かれてありますね。第143回、幸せって何だろうスペシャル。
わあ、素敵ですね。
ということで、幸せを考える切り口として、洋平君が推薦したこの本ですね。
色が違いますね、文庫とね。
世界しあわせ紀行、エリック・ワイナーさんという、エリックさんってどんな人?
エリックさんはですね、アメリカのジャーナリストでニューヨーク・タイムズの記者を経て、NPR、全米公共ラジオありますよね。
都会員として、ニューデリー、エルサレム、そして東京にもいたんですよね。
まあでも、そこのやつは言ってみればNHKラジオみたいなことだね。
そうです、そうです。国営放送なので。
で、まあそこでね、世界中よく見てたんですけど、2008年か、この本を出版してベストセラーとなって、18カ国以上に翻訳したということでですね。
でね、作りとしてはね、
まあ、エリックさんっていう人が、
変わった人で、その幸せってなんだろうって考えちゃうんだよね。
で、世界中あちこちの国に行って、どれぐらい幸せかっていうのを試してみるという。
ちなみにあの、幸せを探して世界10カ国を旅して、で、一つの旅に、ここがね、一番羨ましかったんだよ、僕。
一つの国に2週間滞在するの。
最高ですよね。
幸せを聞くために。
3泊4日とか、5泊6日じゃないんですよ。
2週間、ただいろんな人に会って話を聞いて、
この国の人は幸せで、
何ですか?幸せって何ですか?って聞き続けるという。
あの、大バカ企画です。
日本でこれさ、出版社に持ってってさ、
これやりたいんだって言って、お金出したやつ誰もいないよね。
僕、通してもらえませんでした。
近い話を。
いやもう、絶対無理だよね。
ということで、それが面白いの?って言われると、面白いんです。
面白かった。
不思議ね。
でもこれ、そもそもなんで取り上げようと思ったか、ちょっとだけ言っていいですか?
そう。
僕、ご存知のように、デブ症じゃないですか。
デブ症なのに、なんで海外には出るのか、みたいな。
よくふざけたようで、家を出るか、国を出るか、みたいに言ってたんですけど。
で、海外に実際行くと、なんか日本人や現地の人と、海外に住んでる日本の人とか、外国の人と、心地よいみたいなのがあったんですよ。
で、それってまあ、月並みになっちゃうんですけど、やっぱりこの国にいると、息苦しくなるからみたいに思ってて、日本に。
で、なんで息苦しくなるんだって、そういう疑問を抱いたときに、この本見つけて。
で、彼も日本にいたりとか、その辺も書いてあったんですけど。
そうだね、4年間いるんだよね、東京に。
だから、日本のこともよく見えながら、後でね、後半出てくるかもしれないですけど、僕、自分が何者かっていうのが分かって、快楽難民でしたね、高校にあった。
なるほどね。
なので、潜在的にそういう人、結構いるんじゃないかなと思いますね。
ちなみに、幸福学の研究成果に関してはね、もうシンプルに出てます。
外交的な人は内向的な人より幸せ。
楽観的な人は悲観的な人より幸せ。
要するにさ、この10点がある人って、10と、
1と2の間をめちゃくちゃな勢いで行き来してると思うのよ。
そうそうそう。
で、本当はここら辺ずっといればいいってことだと思う。
確かに。確かに。
5、6点でいいじゃんっていう。
分かる分かる。
じゃあ2人いい感じじゃん。
ていうか、なんかその、そう、幸せっていうものが、えーと、どう?
どういう状態?
ていうか、でも俺思ったけど、この本にさ、僕は見落としてたかもしれないけど、
そもそもの幸せという答えじゃなくて、定義というか、その始まりがどっから生まれてみたいなの、なかったですよ。
ないないない。
なかった。
ていうか、それは無理なんだよね。
無理。
うん。小説でも、あれは書けないの。天国は書けない。
ほう。
書けない。どういうことですか?これは。
えーと、ダンテに地獄編っていうのがあるじゃない。で、大名作なんだけど、
はいはいはい。
地獄は書けるけど、ダンテは実は、地獄編と天国編を両方書こうと思ってたの。ただし、天国の方は書かずに死んでる。
へー。
天国なんて書いてもつまんないんだよ。
なるほど。
それこそ、処女が美味しいご飯食べさせてくれるみたいな、ああいうイスラムのゴミみたいな天国になっちゃうの。
書く価値がないってことで、書かなかったってことですか。
うん。要は、幸福は書いてもつまらないってことです。
あー。
満ちたれてる人を見たら、普通に面白くもなんともないじゃない。それよりも、お金がなくて、これから、
確かに。
助手席の金貸しを殺しに行く。
確かに。
ラスコリニックオフを見た方が面白いじゃない。
うん。
マリオで、確かに、スターで無敵になっても、その時楽しいけど、ずっとだったらつまんない。
つまんない。
なんか、幸せっていう、私の中の幸せっていうイメージが、薬をやって、
いきなりそこ?
ごめんなさい。
オランダだね。
オランダ、オランダ。
あ、そっか。
ふーってずっと言ってるのが、例えば幸せだとするじゃないですか。
幸せだって、なんかその幸せっていう言葉を聞くと、いつもハッピーで、いつも高揚感があって、いつも何も気にしなくって、
あのー、なんでも。
ノーストレス。
そう、ネバマインみたいな、なんかそういう、なんかそういう感じっていう風に、なんか思いません?
なんかラリフィタン、アメリカの大学生みたいな、幸せじゃないよ。
そうそうそう。で、なんかでも幸せって聞くと、そういう風になるから、
うん。今もそう思う。
だから、みんなが幸せを、なんか探し求めてるけど、その、自分の中に、幸せっていうものの形が何なのかっていうのは、多分ない気がしますよね。
僕はイメージとしては明確にあるよ。
え、なんですか?
え?
自分の中ではね。
てか、今の、麻薬をやって、ハイになって、ヒャッホーって言ってる奴は、幸せに見えてるのかもしんないけど、それがありえない。
見えない。
いや、違う違う、麻薬を、麻薬をやってるかどうかは関係なくて、麻薬をやったような状態、その、アドレナリンが常に出て、
ハイになってる。
そう、ハイになってるような状態が、
決まっちゃってる。
だからさ、それを言うんだったら、
幸せっていうこと。
でしょ?あの、富士急ハイランドでものすごいジェットコースターに乗ってる奴が、
富士山ね。
憧れの幸せに見えるかって話だよね。僕はもう、かけらも幸せに見えないんだけど。
え、でもそういうことじゃないですか、幸せって。なんかこう、パリピをみんなが羨むこと。
え、ちょっと待って。
いや、全然違うと思うな。
え、そう?
これ、ノアさん自体はそう思ってんの?
うん。
思ってないでしょ?
っていうことだよね。
そう、それを聞きたいわ。
そう思ってるってことでしょ?
いきなり前半から飛ばすけど。
あー。
いや、これは結構、いや、入り口としては本当に面白い。
そういうもんなんですよ。ね、でも私は違いますなのか、私もそういうふうに思ってますなのか。ちょっとここは大事ですね。
あ、でも、多分、自分がそういうふうに思ってたと思う。多分。
そうか。じゃあ、なんか、タトゥーとか入れて地元のクラブでバカ飲みしてる。
全然そのイメージないけどな。
そういうことって。
ちょっと、もうちょっと返答してください。
やっぱだから、本当に幸せそうだなって。
まだ、説明が足りてない。
あ、というか、その、あの、幸せイコール、その、悩みとか失敗とか雑談。
うん。
失敗とか挫折とか、暗い感情、負の感情からすべて解き放たれた状態っていうのが、幸せな状態だっていうことを思ってた。
なるほどね。
幸せな状態っていうこと。だから、負の感情を感じるっていうことは、それは不幸なこと。だから、割といつも、そしたら不幸だよねって、人間って。
うん。
だから、幸せっていうものが、脳がどういう状態なのか、自分の中でちゃんとはっきり言って、
うん。
自分の中でちゃんとはっきりしてないと、その対極にある状態だったら、不幸せってことじゃないですかって。
うん。まあ、対極もないんだけどね。
言わないでしょ。
ようへくんの幸せのイメージは何?
僕は、まあ、ちょっと抽象的に言えば、自分で自分の人生のハンドルを握ってるか否かだけですね。
なるほど。
自由が、実際その通りにいくかどうかは別として。
仕事でも、その、私生活でもね。
そう、イニシアチブをとって、まあ、結果は。
自分で選択ができるっていう状態ね。
そう、結果は、あの、コントロールできないってあれですからね。
そういう幅があるね。
なるほど。
僕は、十分にできた日だね。
十分にできた日。
要するに、あの、僕今までね、そういう幸せのことを知らなかったんだよね。
うん。
えっと、長編小説とかを書いて、最初に仕上げて、終わって、ああ、もうその日はクタクタじゃない。
うん。
で、明け方の3時とか4時とかに、クタクタになって寝て、次の日の朝起きて、その次の日の朝が素晴らしく幸せだったの。
へえ。
それは本になるかどうかもわからない。
うん。
で、誰も知らない。基本的に僕が小説を書いていることは。
うん。
でも、朝起きた時に、笑いながら目が覚めたんだよね。
へえ。
ものすごい。
あ、デビュー前?
うん、デビュー前。
へえ。
そんな幸せってないじゃない。自分が何をやったのかはわかっている。それが社会的にどう評価されるかなんて一切関係なく、完全に満足している状態。
うん。
そして、それが長い時間続く。
うん。
で、それを人に別に言う必要さえないわけ。
うん。
こんなことをやったんだよとか。
確かに。
誰かと分け合うこともないし、でも別に誰からも何ももらわなくても十分幸せ。
うん。
うん。一人で静かに満足できる。深い満足感っていうのかな。
いや、じゃあ、言わせてもらうと、早川さんとイラさんが特殊だと思います、私。その世の中全体から見たら。
うん、どうかな。
でしょ?
例えば、日本アカデミー賞でも直木賞でもいいけど、
そういう賞をもらった次の日とかそういう感じだよ。
へー。
まあ、特殊だよね。
うん。
まあ、確かに出来事としては特殊かもしれないけど。
でも、今回ほら、全米オープンでさ、スペインの新人が勝ったじゃん。
うん。
まあ、19歳の男の子なんだけど、彼も次の日の朝とかは、もうただひたすら幸せなんじゃないかな。
へー。
まあな、賞金が2億円だからな。
それ、すごい。
うん。
うん。
明確に描けてる人は、もう幸せだから分かってるわけじゃないですか。
うんうんうん。
明確に。
だから、今自分がその状態になかったとしても、その幸せの状態を描けるってことは、もうその人はたぶん幸せなんですよ。
そこまでたどり着ける。
うん。そうだね。
今、のあさんが言ったやつって、アメリカの子供たちがさ、ラッパーのMVとか見て、ものすごい金のチェーンして、お尻とか胸とか丸出しの女の子が何人も寄ってきてて。
うん。
黄色いフェラーリの前で踊り狂ってる絵を見て、これが幸せだって。
うん。
アメリカの国民の下半分のやつがみんなそう思うじゃん。
うん。
その状態だと思う。でもそれは、確かにみんなの、本当に足りていない人の憧れの幸せだよね。
うん。
でも、それぞれは幸せじゃないことは、みんな僕たちは知ってるじゃん。
うん。
うん。
でも、どうだ、なんか、面白いよね、今回ね。
面白い。
あのー。
ていうか、全く考えたねえ切り口だったんで、びっくりした。
あ、うるせえ。
だからラッパーになるんだ、みんなと思ったよ。
確かに。なんか、あの、持論になっちゃうけど、さっきのほら、そのー、えっとー、イラさんの話じゃないけど、自分が、その幸せを最初に感じたとき、なんかさ、ほら今、ノアさん的にもう、イラさんは早川さんは、みたいに言ったけどさ、俺からするとその、やっぱ幸せってさっきのなんか表面的なことじゃなくて、やっぱその状態だと思ってて。
うん。
あの、ま、さっき経済満足度は3なんだけど、別に今も、あの、それは変わってないんだけど、最初にやっぱりこう、ほら、会社で。
会社で泣かず飛ばずだったとき、インタビューの仕事を内緒で始めたときに、それやってもさ、当たり前から1円にもならないわけよ。
うん。
で、なんか、家ももう、奥さんが子供生まれそうで、会社もやばいみたいな。
うん。
だけど、ちょっと真面目な話になっちゃうんだけど、なんか、あの、もう深夜までそのインタビューを、会社に内緒で編集してやって、寝不足になって、もうさっきのイラさんのじゃないんですけど、すげー満足感だね。
うん。
で、次の日また通勤で死にそうになっていくんだけど、なんかね、誰かが言ってたんだけど、やっぱ頼まれてた。
お金を払ってもいないのに、お金を払ってでも、なんかちょっと地獄奴っぽくて言うんだけど、お金を払ってでもやる。
そういう報酬とか見返りが何もなくても、やるものに出会えたら、それは幸せかなってのはちょっと思うね。
そうだね。まあ、言ってみれば、本当に深い魂の満足度みたいなものが上がっちゃうと、もうなかなかだよね。
うん。
それが、本当に日々の生活で、介護の仕事で満足できる人もいれば、本を売るので満足する人もいるし、中には、あれってすごいと思わない?