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スピーカー 2
こんばんは、石田衣良です。大村瑞貴です。 早川洋平です。大人の放課後ラジオ、この番組はYouTube、ポッドキャスト、各プラットフォームでお届けしています。
スピーカー 1
チャンネル登録と番組のフォロー、よろしくお願いします。 さあ、ということで今日は341回です、みなさん。はい、マイケル・ジャクソン特集ですね。
もうね、あの今世界で大ヒットして日本でも公開中のマイケルっていう映画を見てきたんだよね。
でまぁその映画を入り口に、マイケル・ジャクソンの人生を振り返ろうという、 中森明菜、松田聖子会のような、やっぱね、本当にアメリカのカルチャーの黄金期の話だから、光も影も濃くて、めちゃめちゃ面白い回になります、今回は。
スピーカー 2
マイケルの人生って本当にすごいので。 それがもう始まる前から、特にみなさんから伝わってきますね。
ちなみにどうだった? マイケル映画自体は。 いや、よかったです。なんかね、あの主に前半戦が描かれてますけど、なんかそのやっぱ明るい、どちらか光の部分に最後振り切った感じだったから、
賛否あると思いますけど、見た後がなんかもう楽しかったです。 歌もね、たくさん知ってるわけじゃないですけど、やっぱり割とオードローンを流してくれたので、没入できたかな。
スピーカー 2
そうだね、面白かったね。 ライブシーンもたっぷりありましたよね。
どうだった? なんか本当に、あんまりマイケル時代じゃないですよね。世代がずれてるんですけど、知らない人でも楽しめるし、本当に音楽性がある人って。
スリラってどこで聴いたの? 音楽の授業で流れてたのが最初です。
スピーカー 1
それはさ、音楽の授業でみんなが座って、先生がこれからマイケルジャクソンさんのスリラを流しますって言って、こうやって聴いてるの?
スピーカー 2
いや、マジでそうです。 学校の教室のテレビで、今からこう流しますって、ビデオか何か入れて、これ見て、へー、こんな感じの。
スピーカー 1
でもめちゃめちゃかっこいいでしょ。 めちゃめちゃかっこよかった。
スピーカー 2
よくわかってないやつもいたんじゃない? 中学生くらいの。
ないのもあるけど、でも音のエッジの効き、私はあんま詳しくないですけど、細かさとかエッジの効いた、なんだこの鋭い声は?みたいな驚きはありました。
スピーカー 1
そりゃそうだよね、びっくりするよね。 マイケルは天才だからね、はっきり言って。
あんまりそれで片付けるのは良くないけど。
ただ、本当にアントワン・フークワーってイコダイザーとかトレーニングデイの人なんで、
黒人を主人公にした、自分黒人映画監督なんだけど、アクションものが得意な人だと思ったら、意外と音楽ものが全然撮れたんだよね。
で、ちゃんとかっこいいし。 違和感なかった。
今、黒人の監督ではアントワン・フークワーが一番良いかもな、腕が。
スパイクリーダーとかだとさ、コンプライアンス的な話になっちゃうじゃん。
スピーカー 2
ちょっと癖がありますね。
スピーカー 1
アントワン・フークワー良いな、というのを改めてちょっと感じました。
ということで、正直に言って映画はね、見ても見なくても良い。
まあまあぐらいの劇。
でも、マイケルの人生は面白いから、振り返っていきましょう。
スピーカー 1
で、5歳で加入したジャクソン5なんだけど、
モータウンが今回一つの切り口なんだけど、
今回女性映画ではさ、このジョセフっていうお父さんとの揉め事がメインになってるじゃん。
でも同じぐらいモータウンでの揉め事もあるの。
スピーカー 2
実際は。
スピーカー 1
そう、実際はね。
モータウンの社長はベリー・ゴーディー・ジュニア。
で、モータウンってデトロイトの普通の住宅街の中にある一軒家で、そこの奥にスタジオがあったのね。
で、そこのスタジオ好きのハウスミュージシャンがいて、ファンキーブラザーズって言うんだけど、
そこに超腕利きのジャズメンたちが集まっているわけ。
だからさっきさ、これ僕が書きながら流してたじゃん。
あれはその頃の腕利きミュージシャンが集まってバンバン弾いてるんだよ。
スピーカー 2
すごいっすね。
スピーカー 1
で、いい曲多かったじゃん。
で、ソングライティングも専属のチームがいるの。
ドジャー・ホランド、ラモント・ドジャーとか、バレリー・シンプソンと旦那のアッシュ・フォード、シンプソンとかね。
で、そこにダイアナ・ロスだの、マーヴィン・ゲイだの、スティービー・ワンダーだの、スモーキー・ロビンソンとミラクルズだの。
スピーカー 1
どんどん黒人が集まってきて。
要はさ、デトロイトで自動車作るじゃない。
あのやり方。新しい才能、歌い手を見つけてきて。
うちのところにいる専属の腕利きの作曲たちが曲を作り、
で、それをベリーゴーディジニアっていうプロデューサーが、お前にはこの曲が合うなって言って歌わせ、
で、専属のハウスミュージシャンで曲を作りで、どんどんどんどん回して大量制作して。
スピーカー 2
組み合わせてたんですね。
そうそう。で、ちょっと当たると全員を集めてバスに乗っけて全米にスーパーで回らせてお金を稼ぐっていう。
スピーカー 1
だから、今の音楽美容館みたいなプロフェッショナルなものでなく、家族経営のそういう、
いってみれば梅沢富雄さんの若い頃みたいな、
そうそう、本当に大衆演劇とか、大衆音楽の世界の黒人だけのレーベルなんです。
で、モータウンはいつかやるかもしれないけど、モータウンのベスト集みたいなCDとか、
YouTubeのプレイリストもあるから、それを聴いてみてください。
本当にキラ星のようにいい曲があるから。
でね、ジャクソン5は、あの映画の中ではずっと売れっ子の大スターだって言ってるじゃん。
全然違うの。69年から70年に連続4曲ナンバーワン。
ABC…なんだっけ?アイリー・ビー・ゼアの曲はどういう曲だったっけ?
パッと出てこない。
ABC…これは分かるけどね。
スピーカー 2
出ちゃう。
スピーカー 1
出てこないな。まあいいや、でもアイリー・ビー・ゼア。
で、あと2曲ね、小さな約束とかもう1曲あるんだけど、
それが連続4曲1位になった時がピークなんです。
そのピークの年齢は、実は12から13だったの、マイケルが。
スピーカー 2
まだ小学生かな?可能性はあるよね。
マイケル、子役です。
スピーカー 2
本当の12、3歳ですね。
年齢差し込むぐらい反則してたりもするから。
スピーカー 1
そういうことなのよ。
で、そうなるとさ、子役ってさ、どの世界でも大人になる時に大体ミスって消えていくじゃん。
マイケルもこの時期ね、悩んでどんどん落ちていくの。
だからこの時連続4曲ナンバーワンって超すごいじゃない?
でもこの後当たんないんだよ、もうジャクソン5は。
スピーカー 2
じゃあ消えかけるまでは言ってないけどちょっと落ちてた。
そうそう、ジャクソン5いたね。あの可愛い子たちいたけどどうなったな。
スピーカー 1
もう大きくなっちゃったんだよね。
まあこの翌年にベンっていう映画のテーマ曲でソロでナンバーワン1位を取ってるんだけど、
この辺りからもう3年とかすぐ経っちゃうから。
で、この頃モータウンと揉めるの。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
で、ベリーゴーディジニアはお前たちはどうせファミリーバンドだし、
マイケルの歌が可愛いから売れてるんだろ?
で、お前たちのことはちゃんと父親と話をして、
僕がプロデュースするから好き勝手にやらせないぞと言うんだけど、
この時にマイケルはそばで憧れの人を見てるわけ。
スティービーワンダーです。
スティービーワンダーは自分で作詞作曲をして歌を歌って、
盲目の天才って言われてるわけだけど、
80歳ぐらいの時に一度モータウンを飛び出るって言って喧嘩するの、ベリーゴーディジニアと。
で、もう1回再契約をする時につけた条件が、
今後僕自身の作る音楽はすべてのアーティスティックコントロール、
例えば何を歌う、どんなアレンジにする、どういうビジュアルにする、
そういうアーティストとしての基本的な決め事は、
全部100%自分で権利を握るっていうふうな契約を結ぶわけ。
スピーカー 1
で、当然マイケルも才能があるからそれをやりたいんだけど、
ベリーゴーディジニアはマイケルのことはエンターテイナーだから、
スピーカー 1
お前にはそんな才能はないということでずっと押さえつけて拒否し続けるの。
なのでモータウンが嫌になってジャクソンファイバー辞めちゃうんだよ。
スピーカー 2
そうなの?
スピーカー 1
そう。だって嫌じゃん。
だってプロデューサーにいいように作らされるんだから、この歌歌えって言われるんだから。
スピーカー 1
嫌ですは言えないわけ。コントロール権がないから。
スピーカー 1
僕がプロデューサーだったら描いたんだけどね。
お話し待ってます。
本当にアメだよ。もったいないよ。
スピーカー 2
でも本当に大人に色々揺さぶられてきた人生。
スピーカー 1
あるある、好きなことできない。
スピーカー 2
一番できない。
スピーカー 1
そうなのよ。
ってことはさ、マイケルはこの時ギリギリです。
どうしたらいいかわからない。
スピーカー 1
前のイメージをもう一回壊すのって、
芸能世界で本当に大変じゃん。
スピーカー 1
で、しょうがないから、実はこの時に、
これもダメな映画だったの。
ザ・ウィズっていう。
面白いんだけど、監督は素晴らしいの。
10人のイカれる男とか狼たちのシドリールベッドが撮ってるのね。
なんだけど、中身はいわゆるなんていうのかな、
今最近の言葉で言うとエクスプロイテーションムービー。
要は人種作集映画なの。
オズの魔法使い全員黒人でやったら、
華やかなダンスもあってウケるじゃんっていうことで、
白人の監督が全員黒人スタッフでキャストで撮った映画で、
何曲か1曲あるんだけど、
全然大掛けしてんのよ。
でもその撮影の現場で、
その映画の音楽監督がなんとクインシー上手だった。
この時出会ったのは21歳。
クインシーに言います。
僕ソロアルバム作りたいんだけど、
いいプロデューサーはいないかな。
で、クインシーが言うんだよね。
え?How about me?
僕はどう?
え?やってくれるの?って言って出会って、
スピーカー 1
この時初めて実は、映画の中でもあったよね。
9時から5時まではジャクソンズの仕事をしろ。
ただしそれ以降はお前の自由だ。
スピーカー 1
その自由の中にこれが入っていたんです。
例の言葉です。
A・Cです。
これは本当に大きい権利で、
アーティスティックコントロール権。
アーティスティックコントロールライツを初めて自分でもって、
好きないように音楽を作れたのがOff the Wallだった。
スピーカー 2
そこがやっぱり分水嶺ですね。
スピーカー 1
ここが本当の分水嶺で、ここで一発逆転が起きるの。
ジャクソンズのアルバムは1000万枚だと売れないよ。
だからOff the Wallでは1000万売るんだよね。
22歳。
子役を超えて、あの映画の中にもあったよね。
アダルトなエンターテイナーとして認められたんだっていう。
ちゃんと子役を超えて一人のスターが生まれるのがOff the Wall。
この時の作戦が素晴らしいんだよね。
スピーカー 1
クインシー・ジョーンズはこの後、We are the worldを作るじゃん。
We are the worldを作って、その日スタジオに
白人も黒人も大スターが集まって歌を歌って、
明け方まで録音して帰る時、
クインシー・ジョーンズは車に乗ってしみじみ言うの。
やっぱり白人のアーティストってすごいな。
だから黒人音楽、黒人だから黒人音楽だけやってたんじゃ
もう先は見えている。
白人音楽の良さ、白人のリスナーをつかまないと
スピーカー 1
本当のトップには行けないぞっていうのが分かってるんだよね。
スピーカー 2
そこがすごい。
スピーカー 1
そこがすごいんだけど、その時に撮った作戦が素晴らしいの。
ドラムはジョン・ロビンソンね。
これはマイケルの曲ずっと前からやってる人なんだけど、
チャカ・カーンって知ってる?
名前は?
チャカ・カーンは知らないか。
チャカ・カーンっていうソウル・ディーバー、
スピーカー 1
ものすごい歌の上手いおばちゃんがいて、
そのおばちゃんがいるルーファスっていうバンドの
白人のドラマーなんだ。
で、白人のドラマーだけど黒人のビートが好きな白人ドラマー。
そしてドラムは白で、ベースはルイス・ジョンソン。
これはブラザーズ・ジョンソンっていうバンドの
チョッパーベースってあるよね、こうやってやる。
それの創始者の一人って言われている腕利きミュージシャン。
これ黒人ね。
プロデュースのクイーン・シーン・ジョンズは黒人。
そしてメインになる作曲家のロド・テンパートンは
これイギリス人。
イギリスの白人で、
スピーカー 1
でもブラックミュージックが大好きで、
ブラックミュージック的なものばっかり書いてたわけ。
なので、黒人好きな白人が書いた
白人にわかりやすい曲を
ビートをキープするのが上手な
ノリのいいジョン・ロビンソンの白人が叩き
ベースで黒人風にした上で
マイケルが歌う。
スピーカー 1
だからね、一回ねじって入れてくるんだよね。
だからイギリスで生まれてドイツで活躍したんだけど
呼び寄せるのよ、来てくれって。
スピーカー 1
ロド・テンパートンも入り、この音でしょ。
この頃ね、ジョン・ロビンソンは
スピーカー 1
実はルーファスとかやってる頃は
おかずの多いドラマなの結構。
こうやってドンパ、ドンパってやって
タカタン、タカタン、パパパパみたいにやるじゃない。
それをこうやって気持ちよく叩いてると
このオフ・ザ・ウォールとかをね
そうするとなんか違うなって言うんだって
クイン・シー・ジョーンズが。
で、スタジオのスタッフの子が来て
こうやってタムを取っていくの。
じゃあそれでもう一回やってって
パパパパパ、タカタン、タカタン
タムが取っていく、取っていく、取っていく。
で、残ったのはシンバルとスネアと
このベースドラムだけで
気持ちいいノリノリリズムなんだけど
もうそれしか叩いてない。中学生ぐらいの。
スピーカー 2
シンプルですね、色々。
スピーカー 1
でもね、それはね、要は
黒人音楽特有のちょっとくどいようなノリとかさ
ノリノリすぎると弾くじゃん。
それにやっぱ白人に合わないんだよね。
なので、ビートをすごくシンプルにするのと
あともう一つの理由は
スピーカー 1
その頃、録音技術がすごい発達して
マイクをいっぱい立ててるわけ。
で、そのバスドラムとスネア
上にも立ててるんだけど
スネアをパンって叩くじゃん。
ここにタムがあるとタムが振動して
このスネアの音が濁るんだって。
なので音を良くするために
もうタムだけ、スネアだけ、シンバルだけのマイクを立てて
他のものは一切外していくんです。
なのでこの
オフザーボールちゃんと聞くと分かるんだけど
当時の普通の黒人音楽のレベルとは
全然違う音の良さだから
ものすごく静かだし、スネアの音はパーンって入ってるし
スピーカー 2
人と楽器の組み合わせ方が全然違う。
スピーカー 1
そうそう、全然違う。
で、これは1000万売れていくんだけど
で、マイケルは自信満々だよ。
初めて自分の声で見つけた
自分のアーティスティックコントロール
自分のセンスで作ったものが1000万売れて
もう俺はジャクソンズなくてもいけるなと思ってるんだけど
残念ながらグラミー賞のノミネートが1個しかないの。
スピーカー 1
最優秀ポップアルバムとか
メイルボーカリストとか
スピーカー 1
作曲賞とか一切なく
グラミー、R&B部門賞の1つだけのノミネートで終わるの。
で、この時にマイケルはがっかりするんだよね。
いや、これだけやって1000万売っても
自分のことはアーティストとしては評価してくれないのか
で、次は絶対に誰が見ても
絶対にはっきり分かる形でナンバーワンになるって決めるの。
こよくない?
スピーカー 2
この時点で映画ですね。
スピーカー 1
映画、映画。
でもそこのところもうちょっと描いてほしかったんだよね。
ここのやつってさ
マイケルは才能があるから全然悩まないで
スイスイ成功しましたって映画なのよ。
でもさっきの20歳前で本当に道に迷って