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【オトラジ#341】映画『マイケル』公開記念!いま知るべきマイケル・ジャクソンの偉大さ
2026-07-16 25:21

【オトラジ#341】映画『マイケル』公開記念!いま知るべきマイケル・ジャクソンの偉大さ

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【映画公開記念!マイケル・ジャクソン特集】
体罰付きの猛練でスターになったジャクソン5
5歳からの人生を振り返る!
天才・クインシーと出会い
黒人音楽が好きな白人ミュージシャンを多用『オフ・ザ・ウォール』1億枚セールス『スリラー』など
マイケルの偉大な功績をたっぷり追いかけます……衣良

 

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【石田衣良】いしだ・いら
1960年東京生まれ。84年に成蹊大学を卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。97年『池袋ウエストゲートパーク』でオール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。
2003年『4TEEN』で直木賞を受賞。06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、
13年『北斗、ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。『アキハバラ@DEEP』『美丘』など著書多数。
■Webサイト https://ishidaira.com/

 

【早川洋平】はやかわ・ようへい
1980年、横浜生まれ。中国新聞記者等を経て2008年起業。 羽生結弦、吉本ばなな、髙田賢三、ケヴィン・ケリーら各界のトップランナーから市井の人々まで国内外分野を超えてインタビューを続ける。 13年からは戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。 『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』等メディアプロデュースも多数。 インタビューメディア『LIFE UPDATE』配信中。
■プロインタビュアー早川洋平Webサイト https://yohei-hayakawa.com/
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1995年、横浜生まれ。吉本興業勤務等を経て2023年よりWEBライターとして独立。スポーツ選手、経営者、市井の方への取材や、記事制作、電子書籍の原稿執筆を行う他、企業研修のファシリテーター等も務める。2025年より、神奈川・北九州の2拠点で活動している。
■Webサイト https://onoderamisaki.themedia.jp/

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サマリー

このエピソードでは、映画『マイケル』の公開を記念して、マイケル・ジャクソンの波乱万丈な人生と音楽的功績を深掘りします。インディアナ州ゲイリーという労働者階級の町で生まれ育ったマイケルは、5歳でジャクソン5に加入し、幼少期を犠牲にしてスターダムを駆け上がりました。過酷な父の指導と、モータウンでの制約の中で、彼は自身の音楽的アイデンティティを模索します。特に、スティービー・ワンダーに触発され、自身のアーティスティック・コントロールを求めてモータウンを離れ、エピック・レコードに移籍。しかし、そこでも制約に苦しみ、20歳になる頃にはキャリアの岐路に立たされます。転機となったのは、映画『ザ・ウィズ』の撮影現場で出会ったプロデューサー、クインシー・ジョーンズでした。クインシーとの出会いを経て、マイケルは自身のソロアルバム『オフ・ザ・ウォール』をリリース。このアルバムは、黒人音楽の要素と白人リスナーに受け入れられるサウンドを巧みに融合させ、1000万枚の大ヒットを記録し、マイケルを真のソロアーティストとして確立させました。しかし、グラミー賞での評価が限定的だったことから、マイケルは次作で誰もが認めざるを得ないような、圧倒的な成功を目指すことを決意します。この決意が、後の『スリラー』の大成功へと繋がっていくのです。番組では、映画では描かれきれなかったマイケルの苦悩や、クインシー・ジョーンズの戦略的な音楽制作の側面も詳しく解説されています。

映画『マイケル』公開記念!マイケル・ジャクソン特集の始まり
スピーカー 2
こんばんは、石田衣良です。大村瑞貴です。 早川洋平です。大人の放課後ラジオ、この番組はYouTube、ポッドキャスト、各プラットフォームでお届けしています。
スピーカー 1
チャンネル登録と番組のフォロー、よろしくお願いします。 さあ、ということで今日は341回です、みなさん。はい、マイケル・ジャクソン特集ですね。
もうね、あの今世界で大ヒットして日本でも公開中のマイケルっていう映画を見てきたんだよね。
でまぁその映画を入り口に、マイケル・ジャクソンの人生を振り返ろうという、 中森明菜、松田聖子会のような、やっぱね、本当にアメリカのカルチャーの黄金期の話だから、光も影も濃くて、めちゃめちゃ面白い回になります、今回は。
スピーカー 2
マイケルの人生って本当にすごいので。 それがもう始まる前から、特にみなさんから伝わってきますね。
ちなみにどうだった? マイケル映画自体は。 いや、よかったです。なんかね、あの主に前半戦が描かれてますけど、なんかそのやっぱ明るい、どちらか光の部分に最後振り切った感じだったから、
賛否あると思いますけど、見た後がなんかもう楽しかったです。 歌もね、たくさん知ってるわけじゃないですけど、やっぱり割とオードローンを流してくれたので、没入できたかな。
スピーカー 2
そうだね、面白かったね。 ライブシーンもたっぷりありましたよね。
どうだった? なんか本当に、あんまりマイケル時代じゃないですよね。世代がずれてるんですけど、知らない人でも楽しめるし、本当に音楽性がある人って。
スリラってどこで聴いたの? 音楽の授業で流れてたのが最初です。
スピーカー 1
それはさ、音楽の授業でみんなが座って、先生がこれからマイケルジャクソンさんのスリラを流しますって言って、こうやって聴いてるの?
スピーカー 2
いや、マジでそうです。 学校の教室のテレビで、今からこう流しますって、ビデオか何か入れて、これ見て、へー、こんな感じの。
スピーカー 1
でもめちゃめちゃかっこいいでしょ。 めちゃめちゃかっこよかった。
スピーカー 2
よくわかってないやつもいたんじゃない? 中学生くらいの。
ないのもあるけど、でも音のエッジの効き、私はあんま詳しくないですけど、細かさとかエッジの効いた、なんだこの鋭い声は?みたいな驚きはありました。
スピーカー 1
そりゃそうだよね、びっくりするよね。 マイケルは天才だからね、はっきり言って。
あんまりそれで片付けるのは良くないけど。
ただ、本当にアントワン・フークワーってイコダイザーとかトレーニングデイの人なんで、
黒人を主人公にした、自分黒人映画監督なんだけど、アクションものが得意な人だと思ったら、意外と音楽ものが全然撮れたんだよね。
で、ちゃんとかっこいいし。 違和感なかった。
今、黒人の監督ではアントワン・フークワーが一番良いかもな、腕が。
スパイクリーダーとかだとさ、コンプライアンス的な話になっちゃうじゃん。
スピーカー 2
ちょっと癖がありますね。
スピーカー 1
アントワン・フークワー良いな、というのを改めてちょっと感じました。
ということで、正直に言って映画はね、見ても見なくても良い。
まあまあぐらいの劇。
でも、マイケルの人生は面白いから、振り返っていきましょう。
マイケル・ジャクソンの幼少期とジャクソン5の結成
スピーカー 1
マイケル、1958年インディアナ州、ゲイリー生まれ。
このゲイリーって町がクセモンなのよ。
ここに何があるかというと、ゲイリー製鉄所っていうのがあるの。
スピーカー 1
ゲイリー製鉄所は、USチルの子会社なんだけど、そこの全米で最大の工場があるの。
人口は7万だから、ここの町で生きてる人は9割型、そこのゲイリーの製鉄所で働いてるの。
で、お父さん女性ね、お父さんはゲイリー製鉄所のクレーンのオペレーターです。
で、若い頃ギターをやっていて音楽で聴いたかったけど、
いや俺にはそんな才能ないよなって言って、クレーンのオペレーターで働いているという。
ここのゲイリーっていう町自体がね、いわゆる、何ていうのかな、
スピーカー 1
今ワシントンのことさ、チョコレートシティって言うじゃん。
黒人が多いから。
で、ゲイリーはチョコレートタウンなんだよね。
住民の7割8割が黒人なの。
なのでゲイリーで一番有名なのは、そのUSチルの製鉄所があるのと、
あとは全米で初めての黒人首相が生まれた町がゲイリーなのね。
で、当然そういう町だからさ、お父さんは華やかな世界に憧れて、ある日と思うんだよね。
で、お父さんが弾いているギターを、このマイケルのお兄さんが弾いて、
俺もギター弾けるんだよって言って弾いてみたら、上手かったんだよ結構。
で、お父さんはハッて思うの。
よし、こいつらにゲイを仕込んで、サルマン氏のように歌わせて、これで一発当ててやろうと。
なかなか山っ気のあるお父さんなのよ、映画にも出てくる女性は。
スピーカー 2
でもその山が当たった。
スピーカー 1
勝負当たりです。
で、ジャクソン5っていうチームを作るんだけど、
スピーカー 1
マイケルはそこに5歳で入れさせられるわけ。
5歳ってことは幼稚園の年長さんじゃん。
で、それからずっと芸能の仕事をして生きてるんで、もう子供時代がないんだよね。
なので異常にさ、ネバーランドとかピーターパンとかに憧れるのはわかる。
自分には決してなかった黄金時代が、全ての人が経験していて持っているんだ。
自分もそこにいつか行きたいと思いながら50歳まで行きたっていう人なんだよね。
スピーカー 2
だからネバーランドなんですね。
スピーカー 1
そう、だからラマを飼ってチンパンジーを飼うの。
切なくない?
スピーカー 2
彼からしたらでもすごいシンプルな理由ってことですね。
スピーカー 1
そうだね、シンプルだしわかりやすいよね。
モータウンとジャクソン5の成功、そして葛藤
スピーカー 1
で、5歳で加入したジャクソン5なんだけど、
モータウンが今回一つの切り口なんだけど、
今回女性映画ではさ、このジョセフっていうお父さんとの揉め事がメインになってるじゃん。
でも同じぐらいモータウンでの揉め事もあるの。
スピーカー 2
実際は。
スピーカー 1
そう、実際はね。
モータウンの社長はベリー・ゴーディー・ジュニア。
で、モータウンってデトロイトの普通の住宅街の中にある一軒家で、そこの奥にスタジオがあったのね。
で、そこのスタジオ好きのハウスミュージシャンがいて、ファンキーブラザーズって言うんだけど、
そこに超腕利きのジャズメンたちが集まっているわけ。
だからさっきさ、これ僕が書きながら流してたじゃん。
あれはその頃の腕利きミュージシャンが集まってバンバン弾いてるんだよ。
スピーカー 2
すごいっすね。
スピーカー 1
で、いい曲多かったじゃん。
で、ソングライティングも専属のチームがいるの。
ドジャー・ホランド、ラモント・ドジャーとか、バレリー・シンプソンと旦那のアッシュ・フォード、シンプソンとかね。
で、そこにダイアナ・ロスだの、マーヴィン・ゲイだの、スティービー・ワンダーだの、スモーキー・ロビンソンとミラクルズだの。
スピーカー 1
どんどん黒人が集まってきて。
要はさ、デトロイトで自動車作るじゃない。
あのやり方。新しい才能、歌い手を見つけてきて。
うちのところにいる専属の腕利きの作曲たちが曲を作り、
で、それをベリーゴーディジニアっていうプロデューサーが、お前にはこの曲が合うなって言って歌わせ、
で、専属のハウスミュージシャンで曲を作りで、どんどんどんどん回して大量制作して。
スピーカー 2
組み合わせてたんですね。
そうそう。で、ちょっと当たると全員を集めてバスに乗っけて全米にスーパーで回らせてお金を稼ぐっていう。
スピーカー 1
だから、今の音楽美容館みたいなプロフェッショナルなものでなく、家族経営のそういう、
いってみれば梅沢富雄さんの若い頃みたいな、
そうそう、本当に大衆演劇とか、大衆音楽の世界の黒人だけのレーベルなんです。
で、モータウンはいつかやるかもしれないけど、モータウンのベスト集みたいなCDとか、
YouTubeのプレイリストもあるから、それを聴いてみてください。
本当にキラ星のようにいい曲があるから。
でね、ジャクソン5は、あの映画の中ではずっと売れっ子の大スターだって言ってるじゃん。
全然違うの。69年から70年に連続4曲ナンバーワン。
ABC…なんだっけ?アイリー・ビー・ゼアの曲はどういう曲だったっけ?
パッと出てこない。
ABC…これは分かるけどね。
スピーカー 2
出ちゃう。
スピーカー 1
出てこないな。まあいいや、でもアイリー・ビー・ゼア。
で、あと2曲ね、小さな約束とかもう1曲あるんだけど、
それが連続4曲1位になった時がピークなんです。
そのピークの年齢は、実は12から13だったの、マイケルが。
スピーカー 2
まだ小学生かな?可能性はあるよね。
マイケル、子役です。
スピーカー 2
本当の12、3歳ですね。
年齢差し込むぐらい反則してたりもするから。
スピーカー 1
そういうことなのよ。
で、そうなるとさ、子役ってさ、どの世界でも大人になる時に大体ミスって消えていくじゃん。
マイケルもこの時期ね、悩んでどんどん落ちていくの。
だからこの時連続4曲ナンバーワンって超すごいじゃない?
でもこの後当たんないんだよ、もうジャクソン5は。
スピーカー 2
じゃあ消えかけるまでは言ってないけどちょっと落ちてた。
そうそう、ジャクソン5いたね。あの可愛い子たちいたけどどうなったな。
スピーカー 1
もう大きくなっちゃったんだよね。
まあこの翌年にベンっていう映画のテーマ曲でソロでナンバーワン1位を取ってるんだけど、
この辺りからもう3年とかすぐ経っちゃうから。
で、この頃モータウンと揉めるの。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
で、ベリーゴーディジニアはお前たちはどうせファミリーバンドだし、
マイケルの歌が可愛いから売れてるんだろ?
で、お前たちのことはちゃんと父親と話をして、
僕がプロデュースするから好き勝手にやらせないぞと言うんだけど、
この時にマイケルはそばで憧れの人を見てるわけ。
スティービーワンダーです。
スティービーワンダーは自分で作詞作曲をして歌を歌って、
盲目の天才って言われてるわけだけど、
80歳ぐらいの時に一度モータウンを飛び出るって言って喧嘩するの、ベリーゴーディジニアと。
で、もう1回再契約をする時につけた条件が、
今後僕自身の作る音楽はすべてのアーティスティックコントロール、
例えば何を歌う、どんなアレンジにする、どういうビジュアルにする、
そういうアーティストとしての基本的な決め事は、
全部100%自分で権利を握るっていうふうな契約を結ぶわけ。
スピーカー 1
で、当然マイケルも才能があるからそれをやりたいんだけど、
ベリーゴーディジニアはマイケルのことはエンターテイナーだから、
スピーカー 1
お前にはそんな才能はないということでずっと押さえつけて拒否し続けるの。
なのでモータウンが嫌になってジャクソンファイバー辞めちゃうんだよ。
スピーカー 2
そうなの?
スピーカー 1
そう。だって嫌じゃん。
だってプロデューサーにいいように作らされるんだから、この歌歌えって言われるんだから。
スピーカー 1
嫌ですは言えないわけ。コントロール権がないから。
モータウン離脱とエピック・レコードでの苦悩
スピーカー 1
ということでモータウンを怨んでて辞めるのが75年。
ということは69年に12歳だったから75年で6歳足して、
18歳でモータウンを飛び出し、バンドごとエピックに行きます。
ところがエピックでもダメな。
エピックでもその最初のジャクソン、
ちなみにこのジャクソンファイブはノーレレナのモンと一緒です。
前の事務所が意地悪にして使わせてくれないわけ。
嫌でしょ?モータウンも意地悪なのよ。
こっち商標登録してるからな。
ジャクソンファイブは使わせないぞって言ってエピックに行ってジャクソンズになるわけ、あの映画の。
その辺はエグいっすね。
スピーカー 1
その辺はでも見ていて、芸能界が知ってる人は見てすぐ分かるわけよ。
ただみんなボーッと流してみてるから、
なんかジャクソンズになったんだみたいなことでは全くないわけ。
ところがエピックに行くんだけど、
エピックでも売れっ子なんだけど、
フィラデルフィアのギャンブル&ハフっていう売れっ子のフィラデルフィアのプロデューサーをつけられて、
やっぱりジャクソンズはこの人たちに誘致られちゃうわけ。
だからね、しかも人気も過光線じゃん?
人気が過光線な上、好きな音楽もできないっていう状態で、
気が付けば二十歳になる。
一番嬉しかったのは12歳の時。
マイケルの気持ち考えて。
スピーカー 1
俺はスターだぜ。何でもできるよってなるはずないじゃん。
スピーカー 2
私はオワコンがちょっと。
スピーカー 1
これからどうやって生きていったらいいんだろう。
もうこのままだったら本当にやばいよってなってるんだけど、
スピーカー 1
映画は掘りが浅くて、
スピーカー 2
一切描かれてない。
スピーカー 1
そう、悪いところは描けないんで、そこをもっと深く描いてたら、
さっき僕見ても見なくてもいいよって言ったじゃん。
そこをちゃんと描いていればこの映画良くなったんだけど、
スピーカー 1
脚本人とマイケル側の担当がイメージを守ろうとしすぎたの。
この時の苦悩を描かなきゃダメだよ。
12歳で連続4曲1位になって、
スピーカー 1
全米で一番有名な子役スター。
歌も上手い、踊りも上手い、可愛い。
だけど、18歳の時には最初のレーベル音出され、
自分たちのバンドの名前も取られ、
スピーカー 1
しかも新しく映ったところでも別のプロデューサーが当てがわれて、
こいつらの言いなりになるしかなかった。
それで勢いが落ちているし、好きなこともできないで、
20歳。どうですか?
スピーカー 2
家ではお父さんですよね?
スピーカー 1
そう、家ではお前は行け。働け。
スピーカー 2
力も。地獄です。
スピーカー 1
この時の地獄をちゃんと描けば本当にいい映画になったんだよね。
クインシー・ジョーンズとの出会いと『オフ・ザ・ウォール』
スピーカー 1
僕がプロデューサーだったら描いたんだけどね。
お話し待ってます。
本当にアメだよ。もったいないよ。
スピーカー 2
でも本当に大人に色々揺さぶられてきた人生。
スピーカー 1
あるある、好きなことできない。
スピーカー 2
一番できない。
スピーカー 1
そうなのよ。
ってことはさ、マイケルはこの時ギリギリです。
どうしたらいいかわからない。
スピーカー 1
前のイメージをもう一回壊すのって、
芸能世界で本当に大変じゃん。
スピーカー 1
で、しょうがないから、実はこの時に、
これもダメな映画だったの。
ザ・ウィズっていう。
面白いんだけど、監督は素晴らしいの。
10人のイカれる男とか狼たちのシドリールベッドが撮ってるのね。
なんだけど、中身はいわゆるなんていうのかな、
今最近の言葉で言うとエクスプロイテーションムービー。
要は人種作集映画なの。
オズの魔法使い全員黒人でやったら、
華やかなダンスもあってウケるじゃんっていうことで、
白人の監督が全員黒人スタッフでキャストで撮った映画で、
何曲か1曲あるんだけど、
全然大掛けしてんのよ。
でもその撮影の現場で、
その映画の音楽監督がなんとクインシー上手だった。
この時出会ったのは21歳。
クインシーに言います。
僕ソロアルバム作りたいんだけど、
いいプロデューサーはいないかな。
で、クインシーが言うんだよね。
え?How about me?
僕はどう?
え?やってくれるの?って言って出会って、
スピーカー 1
この時初めて実は、映画の中でもあったよね。
9時から5時まではジャクソンズの仕事をしろ。
ただしそれ以降はお前の自由だ。
スピーカー 1
その自由の中にこれが入っていたんです。
例の言葉です。
A・Cです。
これは本当に大きい権利で、
アーティスティックコントロール権。
アーティスティックコントロールライツを初めて自分でもって、
好きないように音楽を作れたのがOff the Wallだった。
スピーカー 2
そこがやっぱり分水嶺ですね。
スピーカー 1
ここが本当の分水嶺で、ここで一発逆転が起きるの。
ジャクソンズのアルバムは1000万枚だと売れないよ。
だからOff the Wallでは1000万売るんだよね。
22歳。
子役を超えて、あの映画の中にもあったよね。
アダルトなエンターテイナーとして認められたんだっていう。
ちゃんと子役を超えて一人のスターが生まれるのがOff the Wall。
この時の作戦が素晴らしいんだよね。
スピーカー 1
クインシー・ジョーンズはこの後、We are the worldを作るじゃん。
We are the worldを作って、その日スタジオに
白人も黒人も大スターが集まって歌を歌って、
明け方まで録音して帰る時、
クインシー・ジョーンズは車に乗ってしみじみ言うの。
やっぱり白人のアーティストってすごいな。
だから黒人音楽、黒人だから黒人音楽だけやってたんじゃ
もう先は見えている。
白人音楽の良さ、白人のリスナーをつかまないと
スピーカー 1
本当のトップには行けないぞっていうのが分かってるんだよね。
スピーカー 2
そこがすごい。
スピーカー 1
そこがすごいんだけど、その時に撮った作戦が素晴らしいの。
ドラムはジョン・ロビンソンね。
これはマイケルの曲ずっと前からやってる人なんだけど、
チャカ・カーンって知ってる?
名前は?
チャカ・カーンは知らないか。
チャカ・カーンっていうソウル・ディーバー、
スピーカー 1
ものすごい歌の上手いおばちゃんがいて、
そのおばちゃんがいるルーファスっていうバンドの
白人のドラマーなんだ。
で、白人のドラマーだけど黒人のビートが好きな白人ドラマー。
そしてドラムは白で、ベースはルイス・ジョンソン。
これはブラザーズ・ジョンソンっていうバンドの
チョッパーベースってあるよね、こうやってやる。
それの創始者の一人って言われている腕利きミュージシャン。
これ黒人ね。
プロデュースのクイーン・シーン・ジョンズは黒人。
そしてメインになる作曲家のロド・テンパートンは
これイギリス人。
イギリスの白人で、
スピーカー 1
でもブラックミュージックが大好きで、
ブラックミュージック的なものばっかり書いてたわけ。
なので、黒人好きな白人が書いた
白人にわかりやすい曲を
ビートをキープするのが上手な
ノリのいいジョン・ロビンソンの白人が叩き
ベースで黒人風にした上で
マイケルが歌う。
スピーカー 1
だからね、一回ねじって入れてくるんだよね。
だからイギリスで生まれてドイツで活躍したんだけど
呼び寄せるのよ、来てくれって。
スピーカー 1
ロド・テンパートンも入り、この音でしょ。
この頃ね、ジョン・ロビンソンは
スピーカー 1
実はルーファスとかやってる頃は
おかずの多いドラマなの結構。
こうやってドンパ、ドンパってやって
タカタン、タカタン、パパパパみたいにやるじゃない。
それをこうやって気持ちよく叩いてると
このオフ・ザ・ウォールとかをね
そうするとなんか違うなって言うんだって
クイン・シー・ジョーンズが。
で、スタジオのスタッフの子が来て
こうやってタムを取っていくの。
じゃあそれでもう一回やってって
パパパパパ、タカタン、タカタン
タムが取っていく、取っていく、取っていく。
で、残ったのはシンバルとスネアと
このベースドラムだけで
気持ちいいノリノリリズムなんだけど
もうそれしか叩いてない。中学生ぐらいの。
スピーカー 2
シンプルですね、色々。
スピーカー 1
でもね、それはね、要は
黒人音楽特有のちょっとくどいようなノリとかさ
ノリノリすぎると弾くじゃん。
それにやっぱ白人に合わないんだよね。
なので、ビートをすごくシンプルにするのと
あともう一つの理由は
スピーカー 1
その頃、録音技術がすごい発達して
マイクをいっぱい立ててるわけ。
で、そのバスドラムとスネア
上にも立ててるんだけど
スネアをパンって叩くじゃん。
ここにタムがあるとタムが振動して
このスネアの音が濁るんだって。
なので音を良くするために
もうタムだけ、スネアだけ、シンバルだけのマイクを立てて
他のものは一切外していくんです。
なのでこの
オフザーボールちゃんと聞くと分かるんだけど
当時の普通の黒人音楽のレベルとは
全然違う音の良さだから
ものすごく静かだし、スネアの音はパーンって入ってるし
スピーカー 2
人と楽器の組み合わせ方が全然違う。
スピーカー 1
そうそう、全然違う。
で、これは1000万売れていくんだけど
で、マイケルは自信満々だよ。
初めて自分の声で見つけた
自分のアーティスティックコントロール
自分のセンスで作ったものが1000万売れて
もう俺はジャクソンズなくてもいけるなと思ってるんだけど
残念ながらグラミー賞のノミネートが1個しかないの。
スピーカー 1
最優秀ポップアルバムとか
メイルボーカリストとか
スピーカー 1
作曲賞とか一切なく
グラミー、R&B部門賞の1つだけのノミネートで終わるの。
で、この時にマイケルはがっかりするんだよね。
いや、これだけやって1000万売っても
自分のことはアーティストとしては評価してくれないのか
で、次は絶対に誰が見ても
絶対にはっきり分かる形でナンバーワンになるって決めるの。
こよくない?
スピーカー 2
この時点で映画ですね。
スピーカー 1
映画、映画。
でもそこのところもうちょっと描いてほしかったんだよね。
ここのやつってさ
マイケルは才能があるから全然悩まないで
スイスイ成功しましたって映画なのよ。
でもさっきの20歳前で本当に道に迷って
『スリラー』への決意と映画の評価
スピーカー 1
何をしたらいいか分かんなくて悩んでる時とか
ここを撮って成功しているのに無視されて
めちゃめちゃプライダーが気づいた瞬間を描いてたら
もっといい映画になるじゃん。
スピーカー 2
だからやっぱり今の衣良さんみたいな
そういう意味では物語って感じにはないよね。
スピーカー 1
物語ちゃんと作ってないのよ。
成功してかっこいい人がいいでしょっていうので終わってるんで。
スピーカー 2
ここの話面白いですね。
スピーカー 1
面白いでしょ。
でもなんか賢いよねクインシーが。
要は黒人音楽の好きな白人を上手く使いながら
白人のビートに黒人のベースを乗っけて
結局バンドってさ何が決めるかっていうと
このリズム体がその音楽のほぼ基本的なものの半分以上決めるんだよね。
スピーカー 1
なのでドラムとベースが本当に大事なの。
ってことはさスリラー行く時にはどうするか分かるよね。
チョッパーベース?そんなんいらないっす。
ジョン・ロビンソン?いやいやもう
ソウルとか好きな人じゃなくていいよってことでトトになる。
トトはもう全白人6番だから。
振った感じだな振り切った。
スピーカー 2
どうします?もうそこまで行っちゃいます?
スピーカー 1
これ無料部分?
スピーカー 2
巻き戻す?
スピーカー 1
はいスリラーから。
スピーカー 2
皆さん優しいんでね。
このスリラーの話もうちょっとこの後はいよいよ本編で入っていきたいと思います。
リスナーからのメッセージと映画鑑賞スタイルの話題
スピーカー 2
さあここでお便りとご質問お願いします。
スピーカー 1
マジか。全然わからなかった。
でもめっちゃ面白いよ。
音楽の話大好きだからな。
夢中ですよ。
スピーカー 2
アールミカンさん30代男性の方からです。
皆さんこんにちは。初めてお便りを書きます。
オトラジを聴き始めたきっかけは35回小説家になるにはでした。
はじめは聞きたいものだけを聞いてメンバーを辞めようと思っていたのですが、
あれもこれも面白いと聞き続けていたらいつの間にか立派なオトラジリスナーになってみました。
スピーカー 1
でも300回以上聞いてるってことか。
スピーカー 2
最初の小説家スペシャルですよ多分。
ジャンルを問わない放送内容で知的好奇心を満たしてくれます。
それに加えて衣良さんの解説が本当にわかりやすい。
衣良さんみたいな学校の先生がいたらよかったのにと妄想するほどです。
今後もオトラジを通して。
スピーカー 1
オトラジスクールやる?
スピーカー 2
僕に大事なことを教えてくれそうですよね。
学校で教えてくれない。
スピーカー 1
ラブホテルがね。
スピーカー 2
まずそこから1時間で。
オトラジを通して生き抜く知恵を学び、
スピーカー 2
貧しさや苦しさに負けず心豊かに生きていきたいです。
ありがとうございます。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
じゃあご質問もいかせていただきます。
ゆめまるさん40代男性の方からです。
映画館の入れ替え性と昔の途中入退所の自由のスタイルどちらが好きですか?
ふと思い立った時に行って途中から見始めて、
また同じシーンになるのを見続けて出るという当時の鑑賞の仕方を今も覚えています。
あの頃みんなそうだったと思いますが、
スクリーンのドアを隔てて上映中の音声が漏れ出ている中、
恐る恐る目の前のドアを開けるあの瞬間と、
自分の体をかろうじてすり抜けられる最小限の幅の開閉を目指しながら、
多少の形気なさをシルエットを通してアピールしながらの
スマートな入場スキルは割と自信があったのに、
もう30年以上それを発揮できる機会がないのが寂しい気もします。
スピーカー 1
オールドファンだね。でも気持ちはよくわかる。
昔の名画座はもう3本立てとかあったから、
途中二重途中退治は当たり前だったのね。
3本見てお尻痛いと思いながら、
ふらふらになって日曜日帰るみたいなさ、楽しかったよね。
だからちょっと今の1本見たらすぐ出てみたいなのは、
もうろくに当たってない映画だったら、もっと自由にしていいんじゃないかと思う。
もう今はその入れ替え性のイメージしかない。
スピーカー 2
たまたまマイケルじゃない?なんかの映画見た時に。
スピーカー 1
マイケルどうだった?混んでた?
スピーカー 2
僕平日行ったんですけど、本当に3分の1ぐらいで、
スピーカー 1
しかも60代70代以上の方。
そうなんだ。
スピーカー 2
若い子いましたけどね。
スピーカー 1
僕は六本木立だから若い子いっぱいいたよ。
スピーカー 2
場所にもいるかもしれない。
でも今ので思ったんですけど、
僕の時代、ゆめまるさんたぶん年代一緒ぐらいですけど、
入れ替え性がもうメインになりつつあったんで、
この間普通に何かの映画見てたら、
年配の方がいきなり普通に土地で入ってきて、
スピーカー 2
その名残なんですかね。
スピーカー 1
じゃない?
スピーカー 2
普通に入ってきた。みんな想然としてた。
スピーカー 1
全然いいじゃん。
途中で出たい映画っていっぱいあるし。
スピーカー 2
そうそう、それある。
なるほど。
でもちょっと昔の方がいいかもしれないですね。
自由で面白いですね。
ありがとうございます。
はい、ありがとうございます。
本編への移行と番組告知
スピーカー 2
ということで、この後本編に入っていきたいと思います。
続きは4通りご視聴がございます。
YouTube、Apple Podcast、ニコニコ動画、
audiobook.jp、いずれかの方でご視聴ください。
詳しくは概要欄からどうぞ。
それでは本編で。
25:21

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