これも聞けばあってわかる。
小惑星エンド。小惑星世界破滅者。
これまあ要はさ、小惑星が飛んでくるんで、あと77日で世界が崩壊する中で刑事が殺人事件を解いていくっていう。
これフィリップ・K肉詞をもらってるんだけど。
ここから例えばさ、イサカさんの終末のフールってネットフリックスになってるじゃん。
これも世界破滅者で。
あ、そうそう。
ナギラさんの、これも世界破滅者の前のシャングリラっていうのがあるんだけど。
ほら、イサカさんがやって、ナギラさんがやって、今売れっ子の作家はこういうテーマの再利用みたいなことをやってるじゃん。
もう全然これ悪いことじゃなくなったんだよね。
これ変な話ですけど、イサカさんやナギラさんに直続かかったわけじゃないですけど、みんな明らかにやっぱりそういうのは絶対に読んでる。
これでも絶対に読んでる。
この設定に関しては、自分が思いつきたかったっていう人がいっぱいいるから。
世界が滅ぶ中でも自分で意思を持って悪を探してやっつけるみたいな話なんで、よくできてるでしょ。
イラさんの作品の中でも今までこういうのを最初の種にしたみたいなのってあるんですか?
あんまないんだよね。
だからここ10年くらいの傾向だと思う。
要は再利用になって、シリーズ化が前提になったっていうのは。
だからこういう時代なので、みんなが知っているものをうまく使いこなすやり方が大事だと思うんだ。
これそうだもんね。
孫悟空プラス、西暦プラス、トーナメントものじゃん。
だから今のって作る時、言うは安いですけど、逆にしたらまずいって話ですよね。
つまり、ベースの箱はなんとかオリジナルでひねろうとして、なんか表層的なところだけドラゴンボール真似たりすると全然ダメですよね。
そうだね。だからそれぞれどんなジャンルにもその面白さの中心になるのがあるじゃない。
世界が終わる中でどう正しく生きるか。戦って戦って誰が一番強いか。
トーナメントだから。
その面白さの核はしっかり掴んだ上で自分なりのカラーをどう乗せていくのかっていうのが、
動画配信の時代、今の小説の作り方の割となんか真ん中なんじゃないかな。
だから読んでさ、これ新しいよなって感じしないよね。
安心感逆に。
今回の直しちゃうのあの本。
クマのやつ。
でもあれもさ、吉村さんの熊原氏っていう小説を読んでインスパイアだからね。
ともぐい。
ともぐいも。
あーそうですよね。
そう。熊原氏はすごい出来だったから。
やっぱりそういったある種のベースをどれだけ知ってるかっていうのは。
そうだね。なのでいろんなのを読んで、自分でこれは震えるな、面白いなっていうのがあったら、
それをどう自分なりにアレンジして変えられるか。
ただし、面白さの格に関してはパクリだと言われようが何でしょうが関係ないから、そのまま使った方が今はいいかな。
創作の仕方がちょっと変わってきてるっていうんですかね。
だからね、オリジナリティみたいなものがあんまり尊敬されなくなったっていうか、
あんまりオリジナリティはいらないってなってると思う。
だってハリウッドの映画もみんなパート2ばっかりじゃない?
今年踏切するハリウッド映画ってほぼ全て2だよ。
2か3か4。
知ってるものの中で、なんかこうちょっと切り方が新しいものっていうことをみんな好んでるっていう感じなんですかね。
好んでるっていうよりは、やっぱりここに書いたここだと思う。
新しいことをもうこれから頭に入れるのはめんどくさいから、今までの知ってる中で適当に楽しませてくれよっていうので、
いつも行きつけの定食屋に行って、日替わり定食を食ってるって感じ。
悪役励上者って全部同じじゃないですか。近くにあるものが。
だけどなんかずっと見ちゃうよねみたいな。悪役励上者って言ったらもう安心して手に取っちゃうよねみたいな、あの感じを求めてる。
異世界とか悪役励上は本当にそうだと思う。
安心して最低限の面白さのレベルは保証されている。
その中でどうバリエーションつけてくれるのかなぐらいのつもりで見読んでるじゃん。
チート能力絶対みんな持ってて、5000人感があるみたいな。
そう考えるとね、今クリエイティブでよし頑張るぜ、俺は今までにないものを作るぜっていうことじゃなくてもいいかも。
だって再利用でここまで行けるんだよ。
確かに。
そういう話を聞くとね、今ちょうど質問しようと思いましたけど、全ての人がってことはないと思いますけど、
やっぱりクリエイティブなことをする時に今言ったような。
どうせ出すんだったら、大衆に受けるにしてもね、ちょっと尖ってるものとかって。
自分だけのとかって考えるんだけど、そこは今ちょっとなかなか難しいかな。
よほどのオリジナリティとか才能がないと、そこまで到達できないと思う。
でもその中でも楽しむことは確実としてもできると。
だからさ、最近のヒット漫画で言えばさ、鬼滅とかさ、怪獣8号とかさ、全部あれこれあったよなと思わない?
新しさはないですよね。
事実も。元をたどれば、あ、ブリーチあったなとかさ、怪獣8号はなんだろうね。
でもこれはもう明らかにちょっとあの感じはあるよね。ワールドトリガーとか。
ワールドトリガーって。で、事実はもうこれもブリーチの感じと、でもこれは幽白の感じもあるんだよな。
で、それぞれのいいところをミックスしながら、今の時代に合うようにちょっとブラッシュアップしてきてるっていう感じだと思うんだよね。
鬼滅、そうね。ナルト、ブリーチの感じね。
ナルトのさ、家族がすごい苦しんだとかさ、鬼滅もナルトの物語、死ぬ時になんか全てを語る過去の話みたいなのってあるよね。
イタチの話とかさ、こういう感じだもんね。
そう、だからこうして見てみると、本当に再利用が本当に多いから、あんまり今は自分だけの世界とかオリジナリティにこだわりすぎないほうがいいかな。
ある意味できちゃったんだよね。小説も漫画も映画も。
ずっとおっしゃってますよ。
その中でやっていくとなると、どうしたらいいのってなったら、自分が一番楽しんだジャンルにもう一回戻ってみるっていうのがいいかもしれない。
逆にそこだけは守りたいですよね。そうしないと人によるのかもしれないけど、なんか続けるモチベーションならないそうですよね。
まあね、でもそうは言ってもしょうがないよね。もうみんなが再生さんになっちゃったから。
だって新しい本ないもんな。最近直樹賞も僕たち読んでるじゃん。
でも、得票しもなく新しいなと思ったのって、テスカトと同志少女ぐらいじゃない?
そうですね。
あとはもう時代物があったよねみたいな。
確かに。
現代物があったよねみたいな。
出てこないですよね。
全然ない。2冊かな。この5年ぐらいでそうだからね。
確かに。
僕らその間に5冊から6冊で、年に10冊ちょい読んで、50冊の中で2冊だから。
そうですよね。
いかにですよね。
いや、ほんと。だから新しいものの時代ではないんだよ、ほんと。
4%、96%は新しくないと。
そう。で、今の時代全体がそっちに向かってるから、その中で面白いの作ればそれでいいんじゃないっていう気がする。
だからあんまり、逆に言えばクリエイティブ振興で、新しくなきゃダメなんだって思い込みすぎてたのかもね。
またそうなると、それ自体がクリエイティビティを逆折ですけど、抑えちゃいそうですね。
そうだね。ないからね、なかなか新しいものが。
じゃあこの後ね、本編の方では今の話を大前提にね、個人的にはどういう型があるのかとかね。
聞きたいですね。
あとモチベーションのことも含めて聞いてみたいかなと思っています。
さあ、ということでお便り、ご質問来てますでしょうか。
はい、お便りです。
かおりさん、50代の女性からいただいています。
こんにちは。スティーブン・キングの回を聞き、書くことについてを変えました。
表紙の写真を眺め、前描きを読んだところで、すでにワクワクしています。
これからも日々を緩めて色彩豊かにしてくれるお三方の放送を楽しみにしています。
ありがとうございます。
で、次が質問です。
しのりんさん、40代の女性からいただいています。
いつも楽しく拝聴させていただいております。
私は40代の主婦で、家事の合間などに趣味で小説を書いています。
いつも一人でただ小説を書いているだけなので、わからないことや質問したいことがあっても相談できる人がいないので、このような場所はとてもありがたく質問させていただくことにしました。
どういう質問かというと、小説の応募方法についてなのですが、応募の他に出版社への持ち込みをして小説家になった人もいらっしゃると思うので、
持ち込みという方法は現代でも可能なのかどうか知りたいです。
一般的には雑誌の応募要項にあった小説を投稿して下読みの人に読んでもらい、そこで先行されるのが第一歩だと思うのですが、ここで少し疑問があります。
趣味で小説を書いているだけの人間がこんなことを書くのをおこがましいのですが、下読みの方々はレッテリや先入観、固定観念、悪意などなく小説をきちんと読める人ばかりが揃っているのでしょうか。
中にはきちんと読めない方もいらっしゃるのではと生意気ながらに思ってしまいます。
ですので、出版社に持ち込む方がプロに近い方にきちんと読んでいただけるのではないか、現代ではどうなのかなと思い質問させていただきました。
また、そういう方法で小説家になった方もいるのであれば、持ち込みや郵送の際にどのようなことに気をつければいいのか教えてくださると幸いです。
これはなかなかない、今は。
落ち込み自体が?
僕が知っている最後で、京極さんぐらいじゃないかな。
ここで小だと読んでくれる人がいまいちかもしれないって言うじゃない。
下読みの人に関しては評論家とかがみんなやってるの、書評家とか。
だから、この人が言うように全然読めない人はいないし、面白かったら必ず問うよ。
いつもおっしゃってますよね。
だからそこで、小だったらダメで持ち込みだったらOK、普通の編集者だからって言うけど、編集者の方が読めないことの方が多いよ。
だって編集者、例えば20代とかで会社に入ったばっかりで、それまで本とかあんまり読んでなかったって人はいるけど、
書評家だったら現場で10年、20年ずっと小説を読んでやってきてるから、そっちの目の方が信用できるっちゃ信用できる。
もちろんどっちも外れてしまうかもしれないけど、それは運だからね。
なので正直、自分の書いたものがわからない人に読まれるのが嫌だみたいな気持ちはわかるんだけど、
それは本になって世の中に出たら、もっとわけのわからない読者が一番もつかってくるんだから、
最初から厳しい方に行ったほうがいい。
で、持ち込みだったらよりうまくいくみたいなことは0%です。
少なくとも、今はみんな賞に送ってくださいって編集者は言うの。
持ち込みをしても、賞に送ってください、うちにご印象がありますって言って終わりなので、
この人がよほど出版社に強いコネがある、あるいはある程度出版社に知り合いがいて、
その人と通過の中でこういうの書いてるんだよねって言って、今度読んでよって気軽に言えるような人だったらいいけど、
そうじゃなくて普通の私夫で一人で書いてるんだったら賞に行くほうが早いと思う。
どちらにしても受かる可能性は限りなく低いから。
あとは仮にネットワークがあったとしても、やっぱり紹介って責任が発生したりするから、
そこで気使ったり使われたりとかいろんなことを考えてると、
フラットに公募してる場所があるんだったら、僕は小説家志望じゃないですけど、むしろ人とは大変さわかってるので、考え方によっては公募のほうが早い。
今の話で言えば、この人すごくニュートラルに書いてくれてるけど、
例えば自分の司令が出版社にいて、その人に渾身で頑張って書いた小説を読んでもらって、
これは商売物にならない資本にはできないよって言われたら、その人の中ってこれからどうかな?
そうだね、へへへで済まないじゃん。
なので、そういうことをやるんだったら、商に応募したほうがいいよって僕は思うね。
実際、普通の会社は今持ち込みはほとんど受け付けてないです。
いろいろとね、公募があるわけですから。
全然新人書だって一緒だよ。
しかもシングルじゃないからチェックは、編集者も読むし、下読み担当の書評家も読むしで、
2人ぐらい読んでるから、2人が読んでそこそこ読書経験のある人が、
これはダメだなっていうのはスパッと落とすので、それで落ちるんだったらしょうがないじゃんっていうことだと思う。
いつもね、オトラジの中でも公募の話、
井田さん自身のご経験なんかあるんですけど、〇〇賞とかで、やっぱり1回目は二次選考があって、
そしたら次も最終まで行く、その次までも最終まで行くとかって言うじゃないですか。
だからその作品とかその書き手の力が本当にあれば、公募のそれなりのところだったらやっぱりちゃんと確率は低いにしても救い上げられるから、
手法よりもやっぱり作品というか。
特に例えばさ、今集まるところは1000も2000も来るのね。
だから1次で、例えば最初2000で来て、ここで半分で1000になる。
2次、3次で最終じゃん。
で、ここで例えば200、80、最終で、あ、80はないな。
ここで50、ここで5だから。
で、ここからは選考委員の作家が読むことじゃない。
で、ここら辺のところに行くまでは、最初は確かに1人か2人だけど、ここら辺からはダブルチェック、トリプルチェックになってくるんで、
そうするとよほどダメなものは当然落ちるのよ。
で、ちょっとでもいいところがあれば拾ってくれるから、
だからそんなに心配しなくて大丈夫です。
その賞だったら訳のわかんない人が読むんでしょって言うけど、全然違うの。
それはもうこの人の思い込みなので、全然そういうふうではないです。
一応プロの書業家とかライターの人が必ず読んでるから、ここから。
当然、出版社の中の人も読むんだよ。
へー、すごい面白いですね。
読んでて、この小説つまんないなーっていうことあるじゃないですか。
あるある。
でも、そのつまんない小説にもやっぱり普通の人たちが光るものがあって、出版されてるってことなんですかね、やっぱ。
そういうことだろうね。
あと、これ正直に言うけれど、出版社も何が当たるかなんてわかんないのよ。
だから常にロングテールで新しい何かを出しておかないといけない。
なるほどですね、確かに。
結構感覚的なところが今ではありますよね。
あるある。それに、僕たちだってさ、ナオキシオの先行作とか読んでさえ、
何これ、どこが面白いの?先行に入れるのが間違ってるじゃんみたいな、しょっちゅうになっちゃう。
見たい放題、すいません、言わせていただいて。
なので、そういうもんなの、小説っていうのは。
でも確かに、感動物をすごい良いよねって思うお客さんもいれば、SFじゃないともう読まないよねみたいなお客さんもいて、
手に取る傾向みたいなのってみんな一緒じゃないから、いろんなジャンルのいろんな味付けの小説を出していかなきゃいけないっていう編集側の意図とかもやっぱりあったりとかはするんですかね。
あとはやっぱりその時代に合わせるよね。
時代性ないとそうですよね。
そう、時代性。だから最近で言えばBL出身の女性作家みたいなのはものすごく各出版社探してるし、
僕はあんまり得意じゃないんだけど、でも探してるんじゃないかな。
そういうふうに考えると、やっぱり直木賞とかで今回のトモグイと五所グラウンドが直木賞を取ったっていうのも時代的なものもあるってことなんですかね。
五所グラウンドに関してはずっととにかくけみさんがやってるんで、功労賞的なことはあると思うけどね。
トモグイはちょっと圧倒的に抜けてたじゃん。
先行の経過とかを読んでもトモグイが最初にパッと決まってるんだよね。
だからまあそんな感じじゃないかな。
ちょっと話混ざっちゃいましたけど、この方のご質問に関しては直木賞とは別なので、いわゆる功労賞的なことはないはずなんで、逆にいい意味で実力というか面白さでいける。
ただこの人が例えばすごく有名な主婦ライターであるとか、お片付けスペシャリストみたいな名前のある人だったら、
そういう人だったら編集者も、この人の読者に向けて出すんだったら、小説小説はつまんなくてもいいかもってなるじゃん。
でもそれで1万人買ってくれるんだったらね。
そのパターンもあるから、そういう人だったらもちろん持ち込みもありかもしれないけど、特別な人以外は新辞書にいたほうがいいよって思う。
そういうのも含めて時代ですね、今ね。
ストレートに小説家じゃなくて、まずお客さんとかファンを自分で別のところでつけて、自分の好きなことをやる方が近道なんじゃないか。
まあその手もあると思う。
いわゆる別通してね、今日のこのテーマもそうですけど、この方の抱くイメージも、いい意味で僕もね、おとらじでこうやってるかある程度少し分からせていただいてますけど、
未だに昔の小説家の人のイメージとかあるから、やっぱりその辺の、今日のテーマも含めて、やっぱりちょっと最新の事情とかどういう状況か知っとかないと乗るものが乗らなくなっちゃいますよね。
だからオリジナリティって大事なんだけど、掘りに行ってさ、砂漠だったってことがあるからね。
なんか井戸を掘って出てくるかと思ったら砂漠でどこまで行っても砂だらけっていう。
それに10年かけてたみたいな。
だから今だったらどちらかといえば、ある既にパターンとして出来上がっているものを上手く使った方がいいのかなって気がするね。
ちょっとでもそこをもうちょっと深くね、聞きたいですね。
はい、ということでぜひ本編楽しみにしていただけたらと思います。
そして番組からお知らせです。人生相談、この番組の売りの回ですが、久々に失恋相談を募集したいと思っています。