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2018-08-24

Q.108 同年代の気があう友達ができません

一人で旅行したり、習い事したり、読書したりが好きで他人を必要としてきませんでしたが、そろそろ誰かと一緒に楽しみたいです。

【パブリッシュサロン、はじめました】
 
世界は先が見えず、ネットには攻撃的で強い言葉ばかりはびこっています。
「普通」にしっかりと生きている人が生きづらい困った時代です。
でもほんとうは迷いながら、毎日をしっかりと生きている「普通」の人こそ、主役なのです。

そんな人同士が集まって、本や音楽や社会の話、仕事や恋愛やこれからの世界の話を
のんびりと大人の余裕をもって話し合う小さな社交場=サロンをつくれないか。

そんな想いからサロンは始まりました。

ユーザとして−−−石田衣良の世界観を味わう。生まれたコンテンツを体験する。
クリエイターとして−−−サロンでの出会いを通じて、創作に打ち込む。
プロデューサーとして−−−サロンで見つけた原石を、世の中に届ける。

それぞれがそれぞれの関わり方で、フィクションを楽しみ、自分の生活を豊かに、展開するためのホームグラウンド。

誰もがクリエイターで、誰もがユーザーで、そして誰もがプロデューサーになれる時代です。
フィクションという入れ物を、ただ味わうだけではもったいない。アイデアの原石を、研ぎ澄ませる工程も楽しめる場所にしたいと考えています。
肩書きの垣根を超えて、みんながそれぞれの想いを叶えるための場所を、オンライン上に作りました。
 詳しくはこちらから→https://yakan-hiko.com/meeting/ishidaira/top.html


00:15
こんにちは、早川洋平です。石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、今日は第108回です。
皆さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、前々回も22歳だったと思うんですけど、また若い女性からですね、いただいています。
私は同年代の友達ができません。コミュニケーションは人並みにとります。
話せないとか嫌われているのではないのですが、気の合う人が見つけられず寂しいです。
通信生の高校だったので、一人で勉強し、バイトをして、一人での時間を過ごしてきました。
一人で18キップ、青春18キップですね、を使って国内旅行をしたり、美術館、クラシックコンサート、トールペイントやフラワーアレンジメントなどの習い事をしてきました。
読書も大好きですし、去年の初めての海外旅行で、プラハとヘルシンキに行くなど、いいですね。
一人でいることは苦ではなく、一人でも楽しいと思えるタイプなので、他人を必要としなかったのもあると思います。
現在は看護学生をしながら、趣味を楽しみ、家では本と新聞を読んで過ごしています。
でも、そろそろ誰かと一緒に楽しみたいです。
私の生活と同年代の人たちの生活があまりにも違いすぎて、疎外感を感じます。
どこに行けば私みたいな人がいますか?
井田さんの考える友達、パートナーって何ですか?教えてください。
なるほどね。
ただ、一人でいる時間のパーセンテージっていうのかな。
人間ってそれぞれ自分にとって、
距離でいる時間の割合が決まっているんですよね。
これがゼロの人もいるじゃないですか。
仕事でもそう、寝る時も寮だったり、
あるいは学生のクラブでずっとスポーツをやっている、
全て団体行動みたいな、そういうことができる人もいれば、
このあなたみたいに、いつも単独行動で動いていくっていう人もいるんですよね。
なので、あんまり気にしなくていいと思います。
このタイプは逆に言うと、
なかなか友達ができにくいし、パートナーもね。
でもできるときちんといい関係を作れるので、
僕はこの人の生き方はすごく素敵だと思うけどな。
なんかセンスいいっていうかね、しっかりしてますよね。
ただ、習い事だったり、いろいろバイトだったりしてるじゃないですか。
その過程で、もうちょっと自分から何かアプローチしてもいいかもね。
人との出会いはたくさんあったと思うんだけど、
基本的に学校が通信制だったりっていうのもあって、
単独行動、単独で考えて動く癖がついちゃってるんでしょうね。
なので、どこかでその癖を少し外して、
例えばコンサートだったり、習い事だったりいうときに、
自分から誰かにちょっとアプローチしてみる。
こういうのって楽しい、素敵ですよね。
03:00
私はこういう音楽が好きなんですけど、
みたいなことを話しかけてみたりするっていうのを、
ちょっとやってみれば、いい友達ができると思うよ。
そうですね。
そうですね。
同袖の友達なんて、無理して探すことないんじゃない?
この人、すごく成熟しているところがあるので、
少し年上のセンスのいい人と付き合おうよ。
だって、22歳でガチャガチャ遊んでる子達ってさ、
正直言ってバカばっかりだから、無理だよね。
楽しくないもん。
でも、何でしょう。
人によるのかもしれないけど、
僕も、この22歳とか、大学生の時、
ちょうどそういう時期ってありますよね。
あるある。
何なんですかね。
単純に言ってしまうと、
自分の社会の中での立ち位置とか役割が分からなくて、
自分の力も分からなくて不安で、
人を遠ざけるっていう時が誰でもあるんだよね。
だから、10代の後半から20代の前半って、
そういう時期なんじゃない?
自分が何者か分からない。
なので、自分をさだけ出せないし、
自分の考えだったり、意見には自信が持てないっていう。
でも、その時期も必ず乗り越えるし、
今コツコツやっていることは、
みんな後で役に立つので、
この生き方を続けながら、
たまに、あれちょっとこの人いいかもっていう人には、
自分からちょっとだけアプローチをかける。
でも、そんなに無理して頑張らなくていいから、
ダメだったらさらっと流す。
で、また次に行く。
そうやって、次の10年ぐらいの間に、
本当に何でも話せる仲のいい友達が2、3人、
素敵な恋人が1人見つかれば、
人生大成功じゃないかな。
友達100人できるからなんていう歌ありますけど、
そんな100人なんていらないですから。
だいたいLINEの登録の数とかを
エバってるやつってバカばっかりなので、
そういうのもうほっとけばいいんじゃないですかね。
別にそういう人たちは勝手にやってもらって、
こういう人は。
それと、みんななかなか出会いがないって言いますけど、
出会いはないからね。
ない?
ない。
普通は2、3年に1度ぐらい、たまに、
うわ、この人いいっていうのが現れて、
うまくいったりいかなかったりするもんなんですよ。
確かに。
なので、出会いがないのが当然だし、
うちの学校もうちの会社も、
ろくな男がいないとか女の子みんな言ってますけど、
それが普通ですからね。
そのろくでもない男たちを、
別な会社の女の子が、
あの人素敵って言ってるだけなので、
そうですね。
見つからないものだと。
そうですね。
人生は砂漠の旅だと思ってください。
なるほど。
その中でちょっと。
耐えて耐えて、3年に1度オアシスがある。
素敵ですね。
それでいいんじゃない。
その出会いに向かって、
この人みたいにさ、
自分をちゃんと磨き上げていけばいいんじゃないの。
プラハに行き、ヘルシンキに行きね。
いいですね。
素晴らしいじゃないですか。
でも、ヘルシンキで何かあってほしかったね。
そうですね。
ヘルシンキだったら、
アジア人の女の子は絶対にモテるので、
確かに。
ちょっともったいなかったよね。
わりと近いですね。
フィンランドですもんね。
引き続き楽しんでください。
頑張ってね。
06:00
この番組では、
皆様からのご質問を募集しています。
また、イラさんと双方向でつながれるオンラインサロン、
世界フィクションでできている会員も、
不定期で募集しています。
詳しくは、
イラさんのホームページをご覧ください。
ということで、
今日は第108回でした。
皆さんありがとうございました。
ありがとうございました。

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