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2018-11-23

Q.120 仕事もプライベートも趣味も全てがうまくいっているのに不安です

いつまたどん底に落とされるか思うと、今の満足な状況を楽しむことができず自分にプレッシャーをかけてしまいます。

【パブリッシュサロン、はじめました】
 
世界は先が見えず、ネットには攻撃的で強い言葉ばかりはびこっています。
「普通」にしっかりと生きている人が生きづらい困った時代です。
でもほんとうは迷いながら、毎日をしっかりと生きている「普通」の人こそ、主役なのです。

そんな人同士が集まって、本や音楽や社会の話、仕事や恋愛やこれからの世界の話を
のんびりと大人の余裕をもって話し合う小さな社交場=サロンをつくれないか。

そんな想いからサロンは始まりました。

ユーザとして−−−石田衣良の世界観を味わう。生まれたコンテンツを体験する。
クリエイターとして−−−サロンでの出会いを通じて、創作に打ち込む。
プロデューサーとして−−−サロンで見つけた原石を、世の中に届ける。

それぞれがそれぞれの関わり方で、フィクションを楽しみ、自分の生活を豊かに、展開するためのホームグラウンド。

誰もがクリエイターで、誰もがユーザーで、そして誰もがプロデューサーになれる時代です。
フィクションという入れ物を、ただ味わうだけではもったいない。アイデアの原石を、研ぎ澄ませる工程も楽しめる場所にしたいと考えています。
肩書きの垣根を超えて、みんながそれぞれの想いを叶えるための場所を、オンライン上に作りました。
 詳しくはこちらから→https://yakan-hiko.com/meeting/ishidaira/top.html

Appleミュージックで「世界はフィクションでできている」のプレイリストを配信中。石田衣良セレクトの音楽をお楽しみください。
https://apple.co/2oaqam4


00:17
こんにちは、早川洋江です。石田衣良。恋と仕事と社会のQ&A。今日は第120回です。皆さんお願いします。
あれ、120回ってことはもうどれくらいになるってこと?
もう1年50何週ですよね。
あ、そっか。じゃあもう2年ちょい、2年半ぐらいですね。
3年目ぐらいにいってるんですね。
なるほどね。
今ですが、さあ、こんな質問をいただいています。29歳女性。いい年齢ですね。
毎週楽しみに聞かせていただいています。最近仕事もプライベートも趣味も全てがうまくいっています。
うわ、おめでとう。
この春に長年夢見ていた仕事に就けたことが大きく影響しています。
好きな仕事に就けて、家族やパートナーとの関係も良好で、自分なりに十分と思える程度、趣味に時間とお金をかけることができています。
もちろん日々のストレスや嫌なこと、改善したいと思っていることはありますが、
これまで大学受験や就活は思い通りにならず、私がしたいのはこれじゃない、ここじゃないと求めすぎる生活だったため、
今の状況になれず、これから人生のどん底に突き落とされるのではないかという不安が、
時々頭をよぎります。
今の満足な環境を楽しめばいいのに、その不安に勝てず、自分に不要なプレッシャーをかけてしまいそうです。
どうしたらいいでしょうか。
これは当然なんです。
当然。
人生ってそれぞれライフサイクルとかライフステージがあるじゃないですか。
今、ようやく自分の落ち着けるライフステージを見つけた30歳でしょ。
実際これはみんなそうなんですよ。
20代まで、20歳くらいまでは学生として基本的に勉強で過ごす。
20代の10年間、社会に出てあれこれやりながら、社会の中で自分のポジションを作っていく。
その中でステップアップもダウンもありますけれど、
やっぱり大体30歳から40歳にかけて生活が落ち着いて、自分の一生の仕事が決まっていくのね。
なので、それまでの不安が残ってしまうのは、30歳ではしょうがないんだよね。
長年夢見て仕事でしょ。
しかもそのために頑張って努力してきたと思うので、ようやく来た。
でも昔のように戻ったら怖いなと思うのは、本当に普通に誰でもあることなので、
人間ってそういう不安は必ずありますから、でもそれも今の生活を続けているうちに自然に消えていきます。
僕たちも大学時代って不安だったじゃないですか。
社会に出たら何するんだろうな、自分に居場所があるのかなって不安だったんですけど、
それから10年20年経てば、そんなことは考えないで目の前の仕事に集中して生きているじゃない。
だからそれを彼女の場合も。
29歳って良い年だよね、コツコツと楽しみながら続けていくっていうライフステージに来た。
で、その悩みもいつか必ず消えると思って安心してもらっていいかな。
無理にその不安消そうとか、もう思わなくてもいいかもしれない。
03:03
そうですね。
そのために無茶にして、もっと頑張られていけないとかって自分にプレッシャーをかけたりすると、夢見ていた仕事が辛くなっちゃうからね。
なので、あんまり追い込まずに今のまま自分の能力を発揮していく。
うん。
ただ、これは人間だからそういうふうになりますけれど、社会でもあるんだよね。
うん。
この失われた20年ってさ、考えたらおかしいよね。
おかしい。
要は新しい環境になったグローバリズムで、日本ももう昔のように成長しないんだよってなっただけなのに、
昔が正しかったから今は失われているんだっていうのを、失われた20年で今もう失われた30年って言ってるじゃないですか。
はいはいはい。
だから、昔が正しくて今が間違っている理由は何?
なんてことです。
うん。
でも、社会全体でも一度そういうふうに思い込みをしてしまうと、やっぱりなかなか直せないものなの。
うん。
なので、この彼女の場合も新しい仕事に就けて、今幸せである、でも昔の不安が残っているっていうのは、これからまだ先何年も時々顔を出すようになります。
なるほど。
でも、それは自然で普通のこと、同世代で望んでいた仕事に就いたほとんどの人と同じなので、そこは心配しないでいいですよっていうふうに言いたいですね。
うん。
うん。
それは心配ないね。社会全体のほうが危険。
確かにそうですね。
失われた40年にならないようにしたいよね、日本も。
確かにそうですね。
まあでもね、今何後もあれうまくいってるということはね、それはね。
いやでも、こんなこと滅多になるので、
ないですよね。
もう徹底的に楽しんでほしいですね。
そう。全部揃ってなかなかないですからね。
仕事を思いっきりやって、デートとして、趣味もバリバリに遊んで、もう何、29歳から30代、本当に最高だったっていう10年間にしてしまえば、40代には不安なんて全く感じなくなってると思いますよ。
ああ、そうですね。そういう時期、楽しむこと大事ですね。
うん。
さあ、この番組では皆様からのご質問、ご感想を募集しております。
はい。
また、伊賀さんと双方向でつながれるオンラインサロンの会員も募集しています。
詳しくは石平ホームページをご覧ください。
はい。
今日は120回でした。
はい。
伊賀さん、ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。

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