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2018-08-03

Q.105 小説家として売れるためにはどうしたらいいですか

電子書籍の作家をしていますが、やりがい搾取という言葉の通りの現状です。

【パブリッシュサロン、はじめました】
 
世界は先が見えず、ネットには攻撃的で強い言葉ばかりはびこっています。
「普通」にしっかりと生きている人が生きづらい困った時代です。
でもほんとうは迷いながら、毎日をしっかりと生きている「普通」の人こそ、主役なのです。

そんな人同士が集まって、本や音楽や社会の話、仕事や恋愛やこれからの世界の話を
、のんびりと大人の余裕をもって話し合う小さな社交場=サロンをつくれないか。

そんな想いからサロンは始まりました。

ユーザとして−−−石田衣良の世界観を味わう。生まれたコンテンツを体験する。
クリエイターとして−−−サロンでの出会いを通じて、創作に打ち込む。
プロデューサーとして−−−サロンで見つけた原石を、世の中に届ける。

それぞれがそれぞれの関わり方で、フィクションを楽しみ、自分の生活を豊かに、展開するためのホームグラウンド。

誰もがクリエイターで、誰もがユーザーで、そして誰もがプロデューサーになれる時代です。
フィクションという入れ物を、ただ味わうだけではもったいない。アイデアの原石を、研ぎ澄ませる工程も楽しめる場所にしたいと考えています。
肩書きの垣根を超えて、みんながそれぞれの想いを叶えるための場所を、オンライン上に作りました。
 詳しくはこちらから→https://yakan-hiko.com/meeting/ishidaira/top.html


00:15
こんにちは、早川洋平です。石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、今日は第105回です。
本当に三桁に乗りましたね。よろしくお願いします。
ちょうど8月頃配信というふうにいつもブツブツ言ってたんですが、これ今生放送もFacebook Liveでしているので、今これすぐ聞ける方もいますが、読みますね。
54歳の方から、衣良先生、こんにちは。
先生はやめてください。
やめてください。
衣良先生って珍しいですね。石田先生、衣良先生ありますか?
いや、たまにありますけど、先生呼びは本当にすぐやめてもらうので、いやお願いだからやめてよっていう感じです。
それやっぱり最初からなんですか、衣良さん嫌なのは。
そうですね。やっぱり小説家って別に先生っていう仕事じゃないからね。
でもぶっちゃけ誰もが知っているような、もちろん先生方で、先生って呼ばないとやっぱり機嫌悪くなる先生もいるんですか。
いっぱいいっぱいいます。
普通は言わないよね。作家同士も言わないしね。
学校の先生ぐらいじゃない?お互い先生。
お互い先生って言い合うのは。
そんな衣良先生、こんにちはということで。
はい、こんにちは。
遅咲50代の恋愛小説アマチュア作家です。
なんかいろいろついてますね。
活動は4年。紙書籍の出版実績はなく、19本の電子書籍を出していただいています。
結構ベテランじゃないですか。
すごいですね。プロ作家と言い切れないのは、悲しいほどに売れていないからです。
それでも途切れずに原稿依頼があるのは、主婦で時間の無理が利くこと、
編集者の要望を嫌がらずに原稿に反映させられるからかと推測しています。
使いやすい下請け業者という感じです。
長年の憧れだった文筆業に携わることができただけで、確かに幸せは感じます。
しかし、やりがい搾取という言葉の通りの仕事内容です。
私が恋愛小説を納品しているレーベルはかなり大手ですが、全く宣伝しません。
不思議なことにレーベル用のホームページさえありません。
宣伝は作者本人がツイッターで発信、フォロワーが拡散する形式に限られています。
そうだね。
やりがい搾取。
こうなるとフォロワー数の多いベテラン作家さんのやりがいは、
一人勝ちになります。
やはり私自身のツイッターベタの成果と落ち込む無限ループ。
買い切りの原稿料は費やした3ヶ月に換算するとお小遣い程度。
ダウンロード料に至っては実績表を見るのも辛い現状です。
憧れだった内容にあった表紙。
ねりんねったタイトル。
渾身の煽りコピー。
店員さん直々の感想と推薦。
全ては紙書籍のもので溜息が出ます。
なるほどね。
巨額の資金が必要な紙媒体に比べ、電子書籍はリスクが低く。
だからこそ、
1回の主婦にも文筆の道が開きました。
きっかけには心から感謝しますが、
使い捨てにならないよう、
そして売れるためにはどうしたらいいでしょうか?
いやー、売れるためにどうしたらいいか正直わかんないよね。
ただ、もう19冊書いてるじゃないですか。
なので、ここのブランドでの仕事は、
それなりにいろいろな縛りがあると思うんだけど、
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こういう形で恋愛を書いてほしいとか、
こんな風に展開をしてほしい、
なんていう縛りがたくさんあると思うんだけど、
なんていう縛りがたくさんあると思うんだけど、
そういうのを書いてると、
だんだん自分の中で溜まってくるんですよね。
だんだん自分の中で溜まってくるんですよね。
そのパターンだったり、
そのパターンだったり、
同じ仕事ばっかりしてると。
なので、そういうのを溜め込んだものをですね、
自分の好きな風に書いて、
1回、紙の本の新人証の方に応募してみません?
1回、紙の本の新人証の方に応募してみません?
電子書籍で20冊本を出していても、
紙の本で過去の経験は問わずっていうのが多いので、
新人証を応募できますから、
そこで書いて、
1回、勝負してみましょうよ。
これだけ、逆に19冊書いてって、
書ける人ってことですよね、
内容はわかんないですけど。
書ける人だと思う。
それに、自分なりの得意なパターンもできてると思うんだ。
なので、それをうまく崩し、
やっぱり電子書籍の小説の場合は、
文章の密度が少し弱いので、
スーッて流れちゃいますから、
そこをギュッと自分なりにやる気を出して、
濃縮して、
やっぱり、
やっぱり、
文学賞に応募してみたらどうかな。
そうですね。
結構、出さない理由がそうですよね。
そうだよね。
ご自身で自信がないのかもしれないけど。
そろそろ、そちらにもチャレンジしながら、
ここのところでは、
正直、今の段階だと、
地道に頑張って、
フォロワー数を増やしていくしかないよね。
何が、わかんなくなってきますよね。
何してるんだろうって、
やっぱり、なっちゃうと思うんですよ。
ただ、あんまり、
自分がTwitterとか苦手だとか、
考えなくていいんじゃないかな。
僕も、別にSNSとか、
全然、得意でも好きでもなかったんですけど、
結構、ハマったので。
ですよね。
Twitterは、
なんていうのかな。
気楽なレポートとか、
自分の考えのメモなんかには、
役に立つと思うんで、
とりあえず、
1日に3本とか決めて、
3月くらいやってみたら、
どうですかね。
そうですね。
そうしたら、
何か変わってくると思うんだけど。
しかも、それなりに、
これは、あれですよね。
こういう時代だから、
もちろん、この方、
そこまで注力はするつもりないんでしょうけど、
伝書籍だから、
何でしょうね。
そのエージェントというか、
何かそういう、
伝書籍の出版社みたいなところに、
頼んでるってことなんでしょうね。
ただ、ここのところは、
多分、何か、
そんなにお金ないんだよね。
実際。
紙の本より、
やっぱり、
回る数が少ないし、
基本的に、
たくさん数ある中で、
勝手に売れれば、
売れてくれればいいけれど、
売れなかったら、
別に、
放っておくだけだよっていうような、
要は、
低コストの中で、
たまにバズると、
いいねぐらいの、
パターンなんですよね。
こういう会社って、
多くは。
そうですね。
宣伝品は、
最初から持ってないし、
ちょっと難しいのかもしれないね。
出版社と言ってても、
本当の出版社の形は、
ちょっと違いそうな感じしますね。
ただ、紙の本も、
別に今は、
そんなに広告量なんてないから、
新聞広告が、
ちょろっと出て、
それでもう、
ほぼおしまいって感じだけどね。
やっぱりそうですか。
それも、
あんまり今、
聞かなくなってるんで、
なかなか書籍の広告自体は、
難しいね。
広告をすれば、
売れるってことは、
06:00
全くないからね。
結構どうです?
イラさん、
電子もですけど、
もちろん紙もやってきて、
ずっとやってきて、
一番広告も、
ボーンと出る時代も知ってて、
今そういう現状がある中で、
直接出版社から、
言われないにしても、
やっぱり著者自身で、
作家自身で、
売っていくみたいなのは、
イラさん…
いや、
あんまりでも、
それを考えても、
無駄なので、
何て言うのかな。
すごく必死に、
頑張ってる人もいるんだけど、
そんなに効果は、
出てないかもしれないね。
結構有名な作家の方で。
そう。
だから、
みんな広告を見ると、
出版社が売ろうとしていると、
思うかもしれないけど、
逆なんだよね。
ああ。
ある程度、
売れた本を、
ピックして、
出版社が広告を作っている。
要は、
売れている本の広告で、
さらに売り伸ばすっていうのが、
本の広告なので、
その前段階だと、
ちょっと難しいんじゃないかな。
そうですよね。
だから、
それこそ、
自然発生的に、
書店員さんが、
盛り上げてくれるとか、
読者の口コミで、
売れてくれるとか、
そういう風に、
出版社が、
それがある程度、
ピュッて頭が出たところで、
これをもっとやると、
今の時代になっているのかも、
しないといって、
広告がつくっていう形なので、
なるほど。
出版社自体には、
本を売る力は、
今そんなないと思うよ。
出版社は、
巨額の予算を使って、
本を作っていると、
書いてあるけど、
全然巨額じゃないからね、
本なんて。
うん。
うん。
これでも、
あれですか。
イラさん、
感覚でいいんですけど、
いわゆる、
巨額の予算を使って、
本を作っていると、
書いてあるけど、
本を出した時に、
広告、
出版社とか、
まさに、
かける金額って、
業界のシュリンクと同じくらい、
何分の一は、
どういうイメージですか。
いや、
結構頑張ってるんじゃないかな。
うん。
そのお金に関しては、
あんまりそんなに、
ケチらずに、
昔の例えば、
7割、8割ぐらいまでは、
そのくらいは。
うん。
要は、
新聞広告とか、
雑誌の広告とかは、
出し続けてるからね。
はいはいはい。
それは、
そんなに安くなってないので、
だから、
逆にね、
ちょっと、
今の感じかも。
なるほどね。
でも、
54歳だったら、
また、
ちょっとね、
いろいろ、
大人だし、
たまってきてること、
あるだろうから、
なんか、
自分の中にあるものを、
吐き出してみたら、
縛りが、
すごく多いと思うからね。
そうですね。
恋愛小説ですからね。
なんか、
ありそうですよね。
でも、
恋愛小説じゃなくて、
例えば、
旦那を憎んでいる、
結婚小説とかさ、
なるほどね。
電子では書けない、
ひどい不倫ものとかさ、
はい。
こんな設定は、
ちょっと、
壊れている、
感じの恋愛とか、
いろいろ、
手はあると思うんだよね。
そうですね。
なので、
ぜひ、
頑張ってほしいですね。
ぜひ、
ぜひ、
紙の方も、
チャレンジしてみてください。
はい。
さあ、
この番組では、
皆様からの質問、
募集しています。
また、
イラさんと、
双方向で繋がれる、
オンラインサロンの会員も、
募集しています。
詳しくは、
石田イラ公式ホームページを、
ご覧ください。
はい。
ということで、
今日は、
第105回をお届けしました。

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