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こんにちは、早川洋平です。石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、今日は第94回をお届けします。皆さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、前回は21歳女性からでしたが、今日は打って変わって41歳女性から。
おー、大人ですね。
素敵ですね。春から小説教室に通い始めました。
初めての合評会で作品をケチョンケチョンに批判され、立ち直れずにいます。文章を書くためにパソコンを開けなくなりました。
過度に落ち込まず、他人の意見に耳を傾けるためには、心構えをどう変えていけばよいでしょうか。
いや、これはね、言ったところがまずかったね。
この人どっち系に行ったのかな。
純文学系の創作の会で、主導するプロの作家とかがいない合評会とかって、弱肉強食なんですよね。
弱肉強食。
で、みんな自分で何をやっていいかわからなくて、手探りでめちゃくちゃ書いているんで、
しかもそういうところって、人のものを読む目だけは高いけど腕がダメみたいな人がどっさり集まったじゃないですか。
なので、ともかく厳しいんだよね。
で、これが例えばね、本当にプロになろう、その作家としてエンタメでちゃんと食べていこうみたいな会だと、
やっぱり褒めるところは褒めて伸ばさないといけないからっていう指導がちゃんと入るんだけど、
純文系の合評会でアマチュアばっかりだと、本当に植えた狼にいきなり羊を投げ込んだみたいなことになっちゃうんですよね。
で、みんな自分の批評の鋭さによって、
ズタズタに引き裂き合うので、でもそれやってたら伸びないよね。
確かに。
だって、完璧なもんなんて最初から書けるはずがないんだから。
で、いいところをちゃんと見て評価する、あるいは適性を見るみたいな能力も当然ないので、
だから、この人は気の毒だけど悪い会に行ってしまったなと思うんですよ。
ただ、言っておきますけど、どんなにケチャンケチャンに偉そうに言ってる人でも、
そういう、何?創作の会とかに言う人が多いんですよ。
そういう、何?創作の会とかに言う人が多いんですよ。
そういう、何?創作の会とかに言う人が多いんですよ。
そういう、何?創作の会とかに言う人が多いんですよ。
はっきり言って、大したことないです。
全然実力もないし、プロとして生きていけるほどの能力も当然ないので、
そういう人の言葉にそこまで傷つくことないんじゃないかな。
だから、その会は基本的にちょっと合わなかったということでやめましょう。
で、別な会、緩い会を探す。
そういうのは、ネットなんかで評判を見れば、
あそこは、例えばプロを目指す会だとか、
緩い、厳しいみたいなのが分かると思うんですけど、
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そういう別なところでちょっと頑張るしかないんじゃないかな。
手前ミスですけど、
井田さんから僕もずっと本を書きなさいと言われてて、
やっぱりなかなか書けないんで、
ジャンルは違えど気持ちは分かるんですけど、
ジャンル違うんで一概に言えないかもしれないですけど、
いわゆる人目にさらすというか、
その辺のタイミングというか、
もちろん書き方とかも小説あるでしょうから、
早めに行くってことは大事かなと思いつつも、
やっぱりそのタイミングってどうなんだろうって。
これはね、一つの作品を完成できるようになったら、
ともかく誰かに読んでもないとダメなんだよね。
だからそれが、今回は彼女の場合、
合評会みたいなのを選んでしまったんだけど、
それよりはプロの編集者がいいんじゃないかな。
だから小説誌の新人賞に応募した方がいいと思いますよ。
そこで1次、2次、3次、最終選考、受賞って形になるんだけど、
そこのどこまで残るかっていうのでも、
自分の力がわかるし、
ある程度のところまで進んだら、
編集者はちゃんとリアクションを出してくれるので、
それがやっぱり一番いいよね。
その場合、その編集者もむやみに、
ここがダメだ、お前はダメみたいなことは絶対言わないので、
きちんと欠点を指摘した上で、
ここはいいですよっていうこともちゃんと言ってくれますから、
そういう意味ではやっぱり、プロの編集者、出版社と、
ちゃんと付き合った方がいいんじゃないかな。
小説好きの人が切磋琢磨してみたいなことを言うんだけど、
実はそういう合併ばっかりみたいなところって、
例えば20歳から書き始めて30年書いてものにならなくて、
でも口だけがすごく達者みたいなさ、
ちょっと主みたいな人が何人もいたりするんだよね。
そういう人って基本的に才能あるのを伸ばそうっていうよりは、
若い子は叩きするぞと思って待ってるから、
あんまりいかない方がいいよね。
そういう意味では最終的にはもちろん技術とか才能って大事だと思うんですけど、
それ以前のところでこういう行く場所とか、
自分がきちんと書き切れるかみたいな環境を作るのも大事ですよね。
逆に言えば、そんな別におっさんたちに何言われても全然へんちゃらで、
自分の好きなものを平然と書けるぐらいの心の強さがないと、
プロとしてはやっていけないよね。
やっぱりそこはありますから、健全というのは。
だってそんなもんじゃないもんね。
もう訳の分からない、頭のおかしいみたいな人っているから、
なぜか分からないけど、僕の本を読んで、
こいつは在日だとか言う人もいるからね。
なぜでしょう。
別にどっちでもいいんだけどさ。
なるほどねって思うし。
ありえないことが降って湧いてくるわけですよね。
そうですね。
当然、今厳しい社会なので、
自分が苦しんでいることを人にぶつけたくてしょうがないみたいな人がいるんだよね。
憎しみをともかくぶつけたい。
対象は誰でもいいっていう。
で、表に出れば標的にはなってしまうので、
合併会よりもっと大変かもしれないですから、
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そういう意味ではね、そこはさらっと忘れて、
次の別な会を探す、新人賞に応募する。
ともかく大事なのは、本当に書きたいんであれば、
書き続けて欲しいってことですよね。
伊良さんがせっかく上手くまとめてくれたのに、
あえてちょっと突っ込んじゃうんですけど、
いわゆる今のこの方も過度に落ち込まずとか、
耳を傾けるっていう、そういうものを持ってる方は当然繊細じゃないですか。
うん。あのね、
だから要は、本当は聞かない方がいいんだよね。
聞いちゃう人って、僕なんかもそういうタイプなんですけど、
正直なかなか厳しいのかなって思うんですけど、
そういうのを乗り越えて、今も作家で活躍してる方っていらっしゃるんですか?
いや、プロの作家だってみんな、例えば、
パソコンでエゴサーチしたら1日落ち込んでるとか、
1週間立ち寄れないみたいな繊細な人はたくさんいるよ。
それ聞いてホッとしました。みんな人間ですよね。
そうそうそう、それは一緒なので。
しかも褒めてやる言葉はみんなスルーしてしまって、
その欠点の指摘だけ、やっぱり残ってしまうのが人間だっていうのがあるじゃないですか。
だからあんまり、それも慣れだから。
うん。
食べ物なんかと一緒で、初めは変な味するけれど、
新しい食べ物って慣れてしまうので、
なるほど。
うん。だからあんまり気にせず、
ともかくそこで言われたことは忘れちゃった方がいいよね。
そうですね。どっちでもプラスになってないですもんね。
うん。まあ、プラスにしようと思えばなるのかもしれないけれど、
正直言って、いいところを伸ばすのと欠点を埋めるのだったら、
いいところを伸ばした方が圧倒的に強くなるので、
確かに。
小説ってね、一発勝負ができるものですから、
キャラクターの魅力、あるいはストーリーの力、
あるいはどんでん返し一発、何でもいいんだよね。
何か一点突破する力があれば、ちゃんとものになるから。
じゃあね、また、この場所はちょっと縁がなかったってことで。
そうですね。でも、これから先は長いですから、
多分次にこういう目に遭った時には、
心はもう少し強くなっていると思うので、
諦めずに頑張ってほしいですね。
さあ、この番組では皆様からのご質問を募集しております。
是非、恋や仕事、社会に関する疑問を寄せください。
また、イラさんと双方向のコミュニケーションが楽しめるオンラインサロン、
世界フィクションでできているのか?へも募集しています。
詳しくは、イラさんの公式サイトからご確認ください。
今日は第94回をお届けしました。
イラさん、ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。