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2019-01-18

Q.127 小説家養成スクールに通い始めましたが・・・

スクールの課題をやるより、コンクールに応募するための小説を書いた方がいいのではないかと思い、力が入りません。

【パブリッシュサロン、はじめました】
 
世界は先が見えず、ネットには攻撃的で強い言葉ばかりはびこっています。
「普通」にしっかりと生きている人が生きづらい困った時代です。
でもほんとうは迷いながら、毎日をしっかりと生きている「普通」の人こそ、主役なのです。

そんな人同士が集まって、本や音楽や社会の話、仕事や恋愛やこれからの世界の話を
のんびりと大人の余裕をもって話し合う小さな社交場=サロンをつくれないか。

そんな想いからサロンは始まりました。

ユーザとして−−−石田衣良の世界観を味わう。生まれたコンテンツを体験する。
クリエイターとして−−−サロンでの出会いを通じて、創作に打ち込む。
プロデューサーとして−−−サロンで見つけた原石を、世の中に届ける。

それぞれがそれぞれの関わり方で、フィクションを楽しみ、自分の生活を豊かに、展開するためのホームグラウンド。

誰もがクリエイターで、誰もがユーザーで、そして誰もがプロデューサーになれる時代です。
フィクションという入れ物を、ただ味わうだけではもったいない。アイデアの原石を、研ぎ澄ませる工程も楽しめる場所にしたいと考えています。
肩書きの垣根を超えて、みんながそれぞれの想いを叶えるための場所を、オンライン上に作りました。
 詳しくはこちらから→https://yakan-hiko.com/meeting/ishidaira/top.html

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00:18
こんにちは、早川洋平です。石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、今日は127回です。
衣良さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、前回は恋愛のドロドロ、危なそうな感じでしたが・・・。
そうね、心配ですよね。
どうだったでしょうか。今日は1点、こんな質問をいただいています。
年齢はわかんないんですが、小説家になりたいと思い、小説家養成スクールに通い始めました。
ただ、毎週課題をやる暇があるなら、コンクールに応募するための小説を書いた方がいいんじゃないか、という気がして、あまり目が入りません。
小説家志望の中には、スクールに行って目が出るタイプと、特別なことをしなくてもデビューできるタイプと、何をしてもダメなタイプがいるのかなと感じています。
その違いはどこにあると思いますか。
これはね、スクールに関しては、何でしょうね、みんなが一緒に頑張っているんだっていう、そういう仲間意識だったり、
自分一人じゃないんだっていう安心感はあるとは思うんですけど、あんまりスクールでものすごく創作のことが学べるっていうことはないと思うんだよね。
だから、今これ違いは何かっていうふうに言ってますけど、要は、ともかく一人で何か書き始めて、最後までちゃんと書ける人と、何か励ましがいる人の違いなんじゃないですかね。
これ、イラさんが知る限りじゃないですけど、そういうスクールから。
うん。
いや、スクール出身の人も結構いるんですよ。
やっぱりいるんですか。
います、います。
三部さんなんかも一応そうだよね。
そうなんですね。
じゃあ、必ずしも別に否定するわけではないんですね。
いや、もう何人かいます。ミステリー系の人なんか結構多いし。
ただ、どうだろうな、スクールがものすごく役に立ってデビューしてるみたいな人はあんまりいないかもしれないね。
もともと力のある人がたまたまスクールに行っていたっていうパターンなんで、
小説の場合はやっぱり最後の最後はどうしても、
個人の力、その人のセンスとか才能の問題になってくるんで、
スクールに行けば即デビューできるみたいなことはないんですよね。
逆にそういうところに行けば何とかしてもらえるとかって人に頼る気持ちがあるような人は、
まずほぼダメなので、しんどいよね。
そういう意味では、もちろんこの方の文章もわかんないですし、
文章だけだと判断できないかもしれないですけど、どうなんでしょうね。
この彼、彼女がそう感じてるんであれば別にスクール行かないで。
もういいし、いきなり行って、要するにお守り代わりで行っておいて、
課題は適当にこなしながら、自分の本当の作品をちゃんと書いた方がいいっていう気もするよね。
でも、はっきり言ってさ、まだデビュー前で若いし、エネルギーにあふれてるはずだから、
毎週の課題ぐらいサクサク片付けた上で自分のものを書けるぐらいじゃないと、
03:01
やっぱりそのぐらい、そっか。
なかなかデビューは遠いんじゃないかな。課題って大したことないでしょ。
やっぱり書くこと、書き抜くこと、それを続けること、淡々とっていうところで、
そこが大事なんですかね。
そこだと思いますけどね。ただ、その辺ってなかなか分かんないよね。
分かんない?
要するにプロになってみないと分かんないところがあるんですよ。
アマチュアのうちは締め切りがなくて、自分のペースでのんびり書けるじゃないですか。
締め切りがあって、毎月毎月回っていく中で、きちんとある一定のレベルで、
量をちゃんと書けるかどうかっていうのは、プロにならないと分かんないですね。
プロでも書けない人たくさんいるので。
なったらなんとかなるってわけでもないってこと?
そうそう。ちゃんとデビューしたんだけど、うわぁ、プロの書き方は無理だっていうパターンもあるのでね。
なので、この人も自分のそのペースなり何なりを考えた方がいいかもね。
スクールね。いろいろ考えちゃいますよね。
そうね。でもスクールはなかなか本当にそこから伸びる人は少ないなぁ。
なんか全然フィールド違うんですけど、僕もマスコミの業界入るとき、
やっぱり学生時代、やっぱり心配だったよね。
元新聞記者の人がやってる作文塾みたいなの行ってて、
作文塾みたいなの行ってたんですけど、
無駄ではなかったと思うけど、イラストの人より、やっぱりなんかお守り的な感じですよね。
そうだよね。
で、そこになんかずっと行ってて、なんかもう5年ぐらい就職浪人、マスコミ浪人して、
なんかそのテクニックだけ詳しくなってるけど、受かってないみたいな人がいっぱいいて。
だから。
そういうの多いよね。
そうなんですよね。
だからね、やっぱりどの仕事にも適性っていうのがあるんで、
自分のなりたい意思っていうのはわかるんですけど、
あんまりこだわらなくてもいいかなって気はしますね。
そうですね。
うん。
それがまずね、彼か彼女かわかりませんが、
まあ書いた方がいいんじゃないかってことでやっぱりとにかく。
そうだね。それとスクールも全然安くないと思うので、
課題があるんだったらちゃんと出してみたら、
で、その上で自分のものをちゃんと温めておいて、
書ければ書いていくっていうのがいいと思うな。
そうですね。
うん。でも本当、学校で何か教われるようなことってたかが知れてるからね。
理系の研究員とかそういうんじゃない、こういう文系の仕事では、
学校はそんなに効かないっていうのはちょっと覚えておいてほしいですね。
はい。頑張ってください。
はい。
さあ、この番組では皆様からのご質問を募集しております。
詳しくはイラさんの公式サイトをご覧ください。
また、石平サロン、世界フィクションでできているも関与募集しております。
こちらもサイトの方をご覧ください。
今日は第127回でした。
イラさん、ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。

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