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2018-10-26

Q.116 子どもが私の本棚を見ることに抵抗を感じます

アウトローやインモラルの本などまだ早いけど、年齢にあった本がこれと決めつけるのも違う気がします。衣良さんは本棚をどのようにされてますか?

【パブリッシュサロン、はじめました】
 
世界は先が見えず、ネットには攻撃的で強い言葉ばかりはびこっています。
「普通」にしっかりと生きている人が生きづらい困った時代です。
でもほんとうは迷いながら、毎日をしっかりと生きている「普通」の人こそ、主役なのです。

そんな人同士が集まって、本や音楽や社会の話、仕事や恋愛やこれからの世界の話を
のんびりと大人の余裕をもって話し合う小さな社交場=サロンをつくれないか。

そんな想いからサロンは始まりました。

ユーザとして−−−石田衣良の世界観を味わう。生まれたコンテンツを体験する。
クリエイターとして−−−サロンでの出会いを通じて、創作に打ち込む。
プロデューサーとして−−−サロンで見つけた原石を、世の中に届ける。

それぞれがそれぞれの関わり方で、フィクションを楽しみ、自分の生活を豊かに、展開するためのホームグラウンド。

誰もがクリエイターで、誰もがユーザーで、そして誰もがプロデューサーになれる時代です。
フィクションという入れ物を、ただ味わうだけではもったいない。アイデアの原石を、研ぎ澄ませる工程も楽しめる場所にしたいと考えています。
肩書きの垣根を超えて、みんながそれぞれの想いを叶えるための場所を、オンライン上に作りました。
 詳しくはこちらから→https://yakan-hiko.com/meeting/ishidaira/top.html

Appleミュージックで「世界はフィクションでできている」のプレイリストを配信中。石田衣良セレクトの音楽をお楽しみください。
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00:18
こんにちは、早川洋平です。石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、今日は116回お届けします。
衣良さん、お願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今日は37歳、女性からいただきました。
はい。
こんな質問です。
小4、小2の男の子の母親としての相談事です。
本好きの子どもが最近、私の本棚に興味を持ち出しました。
特に下の子は、よく背拍子を眺めたりしているようで、
例えばテレビのクイズ番組で出てきた本の題名を見て、
あ、これママの本棚にあるよね、と言ったり、
ラブレターを見つけちゃった、と何やら手紙を持ってきたり、
いい本がたくさんあるから、ぜひとも読んでほしいし、
地域や学校だけが全てじゃない、広い世界を知ってほしい、
それにはとてもいい本棚だと思います。
一方で、プライベートな部分でもあるし、
ジャンルによっては私の頭の中を覗かれるようで恥ずかしい、
アウトローやインモラルには物の良し悪しをある程度知ってから
触れてほしいなんて思ってしまうけれど、
年齢に合った本はこれとか、この順番で読んで、
みたいに押し付けちゃうのもなんか違うなぁと考えています。
イラさんはお家の中の本はどんなふうにしていますか?
なるほどね、確かに小学生だと考えちゃいますね。
もう中学生ぐらいになったら、
アウトローやインモラルも全然いいと思うんですけどね。
なので、今の段階で、
それだけ自分の趣味のハードなものを少し隔離しておいて、
っていうぐらいでいいんじゃないですかね。
目につかないところね。
僕は基本的には何も気にしないので、
全部一緒に入れてありますけどね。
そういうふうに聞かれたことはあります?
いや、ないですね。
うちの子はそんなに本に関心がなかったので、
こういうふうに積極的に関与してくれる方が逆に嬉しいと思うなぁ。
確かにそう。
そうですね。
順番とか、これって言いたくなるけど、
そこは逆に管理してもいいでしょうから。
強いてどうしても読んで欲しくなかった今井さんよりも最初から省く。
親が押し付けた本なんて全然目につかないですから、
やっぱり子供は背伸びしたいし、ちょっと危ない世界を覗きたいんで、
そういうところも全部カットしちゃったらダメですよね。
もう本当に、最近の絵本みたいに地球環境を守るみたいな話以外は全部、
おならとうんちみたいな、あの辺の程度の低いものに比べると、
やっぱりもうちょっと大人の世界を見せてあげたいなとは思いますけどね。
押し付ける必要はないというものの、この方のキーワードでちょっと聞いてみたいんですけど、
年齢に合った本はないですか?
はい。このものでいいですね。
03:01
例えば僕も未だに週刊少年ジャンプとか読みますけど、別に年齢に合ったもの、合ってないものを
考えようなんてことは一切ないですから、それは別に小学生や中学生で海外文学なんかも普通に読んだりするんで、
年齢に合ったっていうのはないんですよ。その人の進み具合でゆっくり本は楽しめばいいものなので。
でもあれですかね、ちょっとあんまり認めたくないんですけど、僕子供が、前も番組で言ったかもしれないですけど、娘は小4なんですけど、
なんか怖い話の本とか、そういう本ばっかり欲しがってですね。
どうしても親としては、この方と一緒で声で読んでほしいとかあるんですけど、そのくせ当然自分もそんなに読んでこなかったし、
本棚にそれを繋げるような本を持ってないので、押し付けるのももちろんだし、やっぱり何でしょう。
やっぱりなんだかんだ言って、親が自分が読んできたかとか、その辺のものって反映されるんですかね。
ところがね、されないんですよ。読解力とか本を読む能力みたいなのは、与えたりしても伸びないんですって。
で、それをどうやったら伸びるかっていうのは、実はわからないんですよ。
だから結局その人の中で、しかも読解力が伸びるのは、いくつって言ったっけな。
12から15くらいまでの間で、そこを過ぎるとあんまり伸びないらしいんだよね。
そうなんですね。
だからその自然に、10代の前半くらいの時に本に触れて、これは面白いんだって言って、自分から入っていく子は伸びるんだけど、
やっぱり面白くないとか、他にゲームとか部活が忙しいみたいな子はそのまま伸びないんだよね。
じゃあ結構これ。
極端に言うと、やっぱり運とか縁みたいなところもあるじゃないですか。
そういうことです。そういうことです。
家にすごい書棚があったからといって、関係ないということですよね。
関係ないです。
だからそういうのは、もうその子の持ってる資質なんだなっていうことじゃないですか。
だからいい環境を与えてあげたいとかって言って押し付ける人いますけど、無駄ですね。
ですね。
で、親が選んでるいい本ってクズ本ばっかりだから。
確かに。
そう。親の方がセンスないじゃん、大体。
そうですね。
なので、あんまり指導するとかっていうよりは、
子供の自然な好奇心に任せる。
はい。
で、なるべく広いものを読みやすい環境をちょっと作っておくぐらいしかできないですね。
そうですね。
なので、早川さんの場合はあるじゃないですか。
今たぶんその子供が欲しがるやつっていうのは、トイレのハナカさんみたいなやつじゃないですか。
そうそうそう。
なので、海外の怪奇小説傑作者みたいなのもあるので、そういうのをちょっと読んでみたらどうっていうのでいいんじゃない。
確かにそうです。
うん。
で、日本のホラーの中で。
日本のホラーの中でも面白いのがあるから。
そういうことですよね。そこを応援してあげるっていう意味ではいいかもしれないけど。
はい。
ということで。
難しいですね。
難しいですね。
でも本当に、子供自身が伸びるしか道はないという、本当に切ないけどそういうことなんですよね。
親には何もできないという。
はい。
さあ、この番組では皆様からの質問を募集しています。
また、イラさんと倉庫でつながれるオンラインサロン、世界をフィクションにできているの、回も募集しています。
06:04
詳しくはホームページをご覧ください。
はい。
66回でした。
イラさん、ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。

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