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2024-04-11 16:50

4月11日OA まん中ぐんま元気情報「県内初の『みらい共創中学校』について」(ゲスト:本堂晴生様)

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4月11日OAまん中ぐんま元気情報

ゲスト:NPO法人Gコミュニティ本堂 晴生様

「県内初の『みらい共創中学校』について」

外国人に対して教育支援を行っているNPO法人を運営。群馬県内において初の夜間中学校「みらい共創中学校」を設立するにあたって関わってきました。学校の紹介や、期待することについてお話を伺っております。

#NPO法人Gコミュニティ #みらい共創中学校 #伊勢崎行政県税事務所

サマリー

群馬県内初の夜間中学校である群馬県立「「みらい共創中学校」」が開校し、外国人の子どもや保護者に対する学習支援や教育相談を行っているNPO法人Gコミュニティ代表理事の本堂晴生さんがゲストとして登場しています。県内初の『「みらい共創中学校」』について、県内の中学生が夜間に学ぶことができる制度についての話と、外国人の人たちのサポートやトラブルについての話を交えて、NPO法人Gコミュニティ代表理事の本堂晴生さんが語っています。

夜間中学校の開設までの経緯
いせさきFM 担当スタッフ
まん中ぐんま元気情報
この時間は、ぐんま県伊勢崎行政県税事務所の提供でお送りします。
まん中ぐんま元気情報、この時間は、ぐんま県の情報をお伝えします。
本日は、外国人の子どもや保護者の方を対象とした学習支援や、母国語での教育相談などさまざまな教育支援を行っている
「NPO法人Gコミュニティ」代表理事の本堂晴生さんにお越しいただきました。
おはようございます。よろしくお願いいたします。
本堂さん、2回目のご出演かと思うんですが、改めてご紹介させていただきたいと思います。
本堂さんは、長年、このまん中ぐんま元気情報でも、毎月第3金曜日のポルトガル放送、
そして第4金曜日のスペイン語放送で、外国人の方への生活情報を発信していただいております。
改めてありがとうございます。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
こちらこそ、毎回放送していただいて、いろいろお支配いただいて本当に助かっています。ありがとうございます。
いせさきFM 担当スタッフ
こちらこそありがとうございます。
そして、本日は4月11日、いよいよ外国人の方も対象とした群馬県初の夜間中学校、
群馬県立「みらい共創中学校」が伊勢崎市に開校となります。
そして本堂さん、この夜間中学校の開設にも以前から関係されていたとお話を聞きました。
いよいよ「みらい共創中学校」が開校となりますが、今どのように感じられていますでしょうか。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
ご承知いただいたように、NPOで外国人の子どもの教育支援をずっとしてきたわけですけれども、
その中で夜間中学があればなと思うケースがいくつもあったので、今回できるのは大変うれしいしありがたいと思っています。
県の教育委員会が夜間中学を作ろうということでアンケート調査をしたわけですけれども、
その中で外国人に関するところというのが私たちの方で結構協力をさせてもらえたんですね。
それと、2021年ですけれども、県議会で夜間中学を作ってくださいという請願書を出したことがありまして、
2022年、ちょうど2年前に山本知事が夜間中学を作りますよ、こういうのを作りますよと言ってくれた。
そういう経緯なので、とても振り返ると7年前から進んできたわけですけれども、
多くの方の協力とか、教育委員会の協力でここまで来て、とても感慨深いですね。
「みらい共創中学校」の特徴
いせさきFM 担当スタッフ
はい、わかりました。そして、「みらい共創中学校」、群馬県内で初めての夜間中学校ということで、
まだまだどんな学校なのか、知らないなあなんていう方もいらっしゃると思います。
改めて簡単に教えていただくこと可能でしょうか。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
普通の昼間やっている中学校と違うのが、まず一つ時間ですね。
夕方の6時から始まって、夜の9時20分に終わるということです。
ですから、昼間働いている人も来ることができる。
それから年齢が、日本の中学校というのは基本的に入れる年齢が決まっているんですけれども、
夜間中学の方はそれがなくて、満16歳以上であれば何歳でも、今回でも10代から60代まで入学するのが決まっていますけれども、
年齢に制限がない、幅がとてもいろいろあるというのが、普通の中学校と大きく違うところです。
いせさきFM 担当スタッフ
ちなみに、新聞とかでも、今回この「みらい共創中学校」ですか、入学者の方8割が外国人の方ということなんですけれども、
この夜間中学校、どんな人が入学できるんでしょうか。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
そうですね、今言ったような年齢的には満15歳以上であれば、あと国籍全く関係なく入学できます。
それで、さっき申し上げた私たちの教育サポートの中で、夜間中学があればなと思っていたのが、母国で中学を終わってくれば、
日本の高校を受験できるんですけれども、そういう年齢制限があるのを知らないで来てしまって、
例えば日本に来てから、ちょっと日本の生活に慣れてからと言っているうちに、16歳になってしまったら、日本の中学校にも入れなくてという人たちがいるんですね。
そういう人たちをNPOではサポートしてきたんですけれども、そういう人たちも夜間中学に入れますから、
日本の中学校のとてもよくできている勉強というものが学べて、その後の高校進学につながりますし、
母国で高校や大学を出た人でも、日本の中学校の勉強をきちんとして、それで日本の社会をよく知りたい、
それから他の外国人の子どもたちの支援をしたい、そういう人たちも今回受け入れてもらっています。
いせさきFM 担当スタッフ
ちなみにこれ、どういった授業があるとか、そういうお話は聞いていらっしゃいますか。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
基本的には普通の中学校と同じです。科目としては。
いせさきFM 担当スタッフ
そうすると数学があったりとか、国語とかそういうのもあるという形ですか。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
そうですね。理科もあるし。
普通の中学校とちょっと違う点の一つ、日本語があまりまだできない人も入れますので、
そういう人のためにレベルに合わせて日本語の授業もある。そこがまた助かる点ですね。
「みらい共創中学校」の授業内容と入学条件
いせさきFM 担当スタッフ
なるほど、わかりました。
そしてこの夜間中学校なんですけども、そんな幅広くいろんな方をサポートしていただいて授業を行うことができるんですが、
費用的なものとかっていうのはどうなんでしょうか。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
これは昼間の中学校と同じで、教科書とか学校で使うものについては費用負担はなくて、
ただその中で、教科書と別の教材っていうのは自分で買わなきゃいけないものがあるので、
そういうのが1年間で1万円ぐらいあるかどうかぐらいですね。
いせさきFM 担当スタッフ
すごい!じゃあ費用負担ほとんどないぐらいの感じってことなんですね。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
そうですね。
いせさきFM 担当スタッフ
そうすると勉強これからもっとしたいなっていう方々も本当に助かりますよね。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
夜勉強ですから、やる気がある人たちが来ているはずなので、
その意味では教える先生方もやる気が出るんじゃないかなと思います。
いせさきFM 担当スタッフ
なるほど、わかりました。
そしてこの夜間中学校なんですけども、ここまでお話を聞いて、どうしたら入学することができるんでしょうか。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
今、今回できるのは1学年あたりの定員が35人なんですけど、
定員に空きがある限りは年度の途中でも教育委員会、もしくは夜間中学に連絡すれば面談を受けられて、そして入学ができます。
いせさきFM 担当スタッフ
そうするとじゃあ空きがあればいつでも入ることが可能だよっていうことなんですか。
すごいですね、それはね。
そしてまたこの「みらい共創中学校」、今日がスタートの日となりますが、ちなみにどんな学校になってほしいとかそういうのはありますか。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
山本知事も群馬モデルになるような夜間中学にしたいとおっしゃってくれてます。
その一つがやはり多様性、さっき申し上げたような日本人もいれば、いろんな国籍の人たちもいれば、いろんな年齢の人、10代から60代、さらに希望すれば90代までも入れますけども、
そういう非常に多様な人たちがいる、そういう学びの場っていうのはとても貴重だと思うんですね。
これから群馬県とか日本もそうですけど、社会少子高齢化になる中でエネルギーっていうものの一つが、やっぱり多様性っていうものがエネルギーになると思いますので、
そういう意味で社会で活躍できるような大量な人たちがどんどん生まれていくような夜間中学であってくれればいいかなと。
そういう意味で10年、20年先の群馬県につながるような学校であってほしいし、こういう非常にうってつけな多様性教育の場なので、
そういう他の学校にも広まっていけるようなモデル形成になっていけばいいかなと。
いせさきFM 担当スタッフ
はい、わかりました。ありがとうございます。
そして本堂さん自身、今までそういった夜間中学校とは別個で外国人の方々に向けていろんなサポート、日本語学校とかそういうのをやられているかと思うんですが、
改めてそんな本堂さんが代表自治を務めますNPO法人Gコミュニティの今年度、令和6年度の授業について教えてください。
何か主な授業、また新規こういうのやるよとかってのがあれば教えていただけると。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
冒頭におっしゃっていただいたような、外国人の児童生徒の学習支援とか母国語による教育相談とか母国語による心理カウンサリングっていうのを毎年続けていっています。
ここ1,2年新たに立ち上げようとしての外国人の大人の人たちへの教育支援ですね。
いせさきFM 担当スタッフ
大人の方へ?
夜間中学と不登校のサポート
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
外国人の大人の人たち、日本語が十分でなくて、そうすると会社や工場でもどっちかっていうと単純な仕事に使わざるを得なくてですね。
そういう人たちの中にも能力ある人がいるはずなので、そういう人たちが仕事につながる日本語を学べる、そういうのをサポートして、で、能力を発揮してもらう。
そうすると、そういう大人、親を見ている子どもたちも励みって言いますかね、いい影響になりますし。
そういう人たちを雇っている企業の人たちの方にとっても、今の情勢っていうのは外国人を雇わざるを得ないと言いますかね、正直に言うと。
そういう中で、やはり能力のある人には発揮してもらえるようにっていう環境ができていければ、そういうための企業で外国人に日本語を教えるっていうのを立ち上げています。
教える人も外国人です。そういう人を毎年、今、外国人日本キーパーソンとして養成しています。
いせさきFM 担当スタッフ
そうですか、わかりました。今度は大人の方向けのそういった事業、活動、支援事業っていうのをやるということで動いていらっしゃるということですね。
そして今後なんですけども、最後に抱負やピアノなどありましたらお願いいたします。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
夜間中学について言えば、立ち上がってだんだん見えてきたら、一つさらにお願いしたいのは不登校になっている生徒たちが夜間中学にも入れるようになってほしいなと。
制度的には不登校特例校っていうのを申請するとできるようになるんですが。
いせさきFM 担当スタッフ
それはあれですか、不登校、要は今在学中で不登校の状態のお子さんが仮にいたとして、そうすると「みらい共創中学」に入ることはできないってことなんですか。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
今はまだそこまでになっていなくて、サポートとして今ある中学校に席を置いたまま、夜間中学に来れば色々なサポートを受けられますよということですね。
不登校の原因はいろいろあるわけなので、その中でどうしても今の昼の学校の体制に合わないということであれば、夜間中学はさっき言いましたように非常に多様な場ですから、
例えばですけど、みんなと同じようにやれよって言われてもですね、みんな違う人ばかりなんで、とても気持ちが楽ですよね。
そうすると、不登校の原因がもしそういうことであるならば、夜間中学に入学できれば、その子たちにとってはプラス人生が広げていくんじゃないかと思います。
外国人のサポートとトラブル
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
あとは、外国人がこれから増えていくということで、当然いいことばかりじゃなくて、マイナスの面も懸念される面はあるわけですね。
特に近所で外国人の人は自分の家を持つようになってきたりが増えていますので、いろんな生活上のトラブルとかが増えてきています。
それとか、外国人の人が増えてくると、同じ国籍の人だけで固まってしまうというのはヨーロッパで起きていることなんで、
そういうようなことが群馬県とか日本でできるだけ起きないように、ないしは改善されるようにということで、そういうことをNPOとしても少しでもやっていきたいなと。
近所のトラブルで言えば騒音というのは多いんですけど、一つ印象的なのは東京都のどこかの公園で、外国人ということではないですけど、子どもの声がうるさいということで、
結局何でもそういうクレームがある一軒の家かなって、結局その公園は閉ざされてしまったんですね。
それで新聞が特集した中に、とても興味深い記事があって、そこでは近所の中学校でグラスバンドを練習している、それがうるさいというクレームが強くあったんですけど、
あるとき学校がそういう人たちを部活に呼んで、そしたらどんな生徒がどんなふうに練習しているかというのが分かって、それからあとは同じグラスバンドを練習していても、近所の人たちは僕たちが頑張っているんだというふうに気持ちが変わるわけですね。
外国人の人たちとのトラブルについては、一つは日本の生活習慣のルールというのは基本的に守ってもらった上で、あとはどんな顔でどんな名前の人がいるかというのが分かると、今のグラスバンドの話のように少し違ってくると思うんですね。
そういうのことを地道にやっていきたいと思っています。
いせさきFM 担当スタッフ
はい、分かりました。ありがとうございます。
さあ、というわけで本日はNPO法人、Gコミュニティ代表理事の本堂晴生さんにお越しいただきました。本日はありがとうございました。
本堂 晴生 氏(NPO法人Gコミュニティ)
どうもありがとうございました。
16:50

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