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TOKYO NORTH MOVEMENT 飛鳥山の窓から
東京都北区飛鳥山。暖炉のある小篠光洋さんの部屋には、未来を思う様々な人たちが遊びに来ます。情熱とアイデアが交錯した素敵なおしゃべり。さあ、今夜はどんな話が飛び出すんでしょうか。
こんばんは、小篠光洋です。今月のゲストは、株式会社山野楽器代表取締役社長、山野政彦さんをお迎えしております。今週もどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
第1週は山野さんのプロフィールですとか、幼少の頃、草野球、中島和重選手と一緒にやったなんていうお話も伺ってまいりましたけれども、今週は山野楽器さんの経営、そして先日行われました山野ビックバンドジャズコンテストについてお話をいただければと思います。
山野さん、早速ですけれども、山野楽器さん、または山野ブランドの強みやこだわり、こういったものをズバリ教えていただけますか。
そうですね、とにかくこだわりと申し上げるのでしたら、とにかく我々の仕事の一番基盤となるものとして、信頼、とにかくお客様からの信頼、それから当然お取引先からの信頼、あるいは我々社内の人間同士の信頼、とにかくその信頼というものをいつも基盤にして、
その信頼を決して裏切ることなく損なうことなく行動していこうというのがまず基本となっております。
結局どういうことかと申しますと、要は我々何がしたいのかということは、これを最初に申し上げておきますが、やはり一人でも多くの方々に音楽を通じて喜んでいただきたい、音楽を楽しんでいただきたい、そしてハッピーになっていただきたい、その思いなんですね。
よく最近いろいろとクレームということがありますけど、じゃあ何でクレームになるのか。
当然そこのお店側のスタッフがお客様の期待に応えられなかったり、あるいは裏切ってしまったりということがあると思うんですが、
でも一番大事なのが、いつも申し上げているんですが、いかに誠実に対応するか。
せっかく期待をしてきたのに、それ裏切られた。お客様に寄り添うことができずに、やはりがっかりさせてしまったり、その結果信頼を損なってしまう。
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そういうことが決してないように、いらしている方とお客様は全員にハッピーになってお帰りいただきたいという、その精神があるというのが一番の強みだと思います。
なるほどね。確かに今のお話ってさすが4代続く老舗のお話だなというふうに伺ったんですけれども、最初に僕らも例えば山野さんに楽器を買いに行く。
そうすると山野さんであればこういう応対をしてくださるだろうとか、山野さんであればこういう楽器についてちゃんと疑問について答えてくれるだろう。
そして希望にかなうような品物が揃っているだろう。いくつもあってその中から選べるだろう。つまり山野さんならではという期待を持っていくんですよね。
そうですよね。ですからそれに対してクレームが来るとすれば、本当に今おっしゃられたようにあえて何か悪いことをぶつけていくなんていうんじゃなくて、やっぱり多数のお客様、全員のお客様のクレームがあるとすれば多分おっしゃるように期待に応えられたか応えられてなかったかってすごく重要ですよね。
ですから一番お客様の言葉で多いのが、要は我々がお叱りを受けるときにそのお客様の言葉で山野さんとあろうものが。そういうセリフをお客様からいただくんですね。
確かに耳が痛いですけど、でもそれってちゃんと期待値が高いっていうことも証拠だと思ってますんだよね。
だから逆にありがたいというふうに受け止めさせていただいてます。
なるほど。でも大事なことですよね。これちょっとご質問していいかどうかあれですけど、例えばもっと若くて社長になられた頃にお父様の時代はとか言われませんでした?
ありました。それも多分どこの業界もついてもあると思いますけど。
本当に僕なんかもよく言われたんですけども、お父さんはこうだったとかああだったとか言われてると、それ言われちゃってそこを期待値にされちゃうと、なかなかなっていうところもあったりしてですね。
多分そこは僕山野さんと全然いろんな経験も違うんですけど、共有できるかなという気がします。
気持ち一緒だと思います。
私にそんな期待値高められてもみたいな感じは昔はありましたしね。
でもまさにそういうところの中でやっぱり大事にしていくのは信頼であり、やっぱり誠実さというものでその信頼を積み上げていくということだというのは本当に老舗の4代目の一言として僕らもすごく染みる言葉だなと。
ありがとうございます。
それからやはりもう一つは音楽普及による社会貢献ということで。
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先週もちょっとお話しした山野ビッグバンドジャズコンテストなんていうのも一つのこの社会貢献の一つというふうに思えるんですけれども。
前回も伺いましたが1970年のスタートということで今年が55回目だったわけですけれども。
これはもともとはどういう形で始められたんですか。
これ私の父親が始めたことなんですが、当時学生のビッグバンドジャズをやる方々にとってですね。
とにかく発表の場が少ないということが言われたそうですね。
だったらその発表の場を少しでも増やしてあげようということが一つ。
それからどうせだったら同時にクリニックをやって学生さんの演奏技術の向上を目的としようじゃないかということで始めたと聞いております。
確かにビッグバンドって編成からしてまず箱が大きくないとビッグバンドとしての良さが伝えられないというか。
練習のときは小さなところでもありますけど場を作るというのはなかなか難しいところがありますよね。
今年初めて私どもも参加をさせていただいて。
本当にありがとうございます。
一つは本当にビッグバンドとかジャズの業界の素晴らしい方たちが審査員に打ち揃って10人ぐらいらっしゃいますから。
そうですね。
一言一言参加今回は何校でしたですか?
35番目ですね。
35校。一回演奏するたびにちゃんと寸標をするんですよね。
はいそうです。
私も2日間全部は伺えなかったんですけれども何校かのを伺わせていただいて。
なかなか鋭いというかもちろん温かいトーンではあるんだけれども。
非常に端的にこうした方がいいとか言われててですね。
だからお父様が最初始められた時の育成ということは今でもずいぶん力入っているなという印象でしたね。
ありがとうございます。
それと同時に場という点で言えばですね。
先週も申し上げたんですが僕ら野球屋さんから人間からするとやっぱり甲子園という甲子園を目指すという。
いわゆるのような予選の2回戦3回戦防衛もやっぱり甲子園を目指して練習するわけですよね。
歴史を伺ったら結構そういう甲子園的な感じになっているなと思ったんですけど。
ありがとうございます。本当にですね。
もう学生ビッグバンドの甲子園と実際に言われております。
彼ら彼女たちはおっしゃる通り運動部じゃないですけど。
でも運動部と同じような熱を持ってやっぱり青春をかけて戦っていらっしゃるんですよね。
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ですから毎年表彰式の時にご覧いただいたと思うんですが。
本当にみんな喜んで本当に泣いて喜んでという人たちが大勢いらっしゃるんで。
もうその姿を見るだけでこのイベントを続けてきてよかったなということを毎年思っています。
結構そのバラエティに富んだ出場校で。
最初にプロフィールを発表されると40何回出場とか55回全部出てるとかいう。
それで入賞もたくさんというようなことがあったりとかあるんですけど。
一方でもって本当に久しぶりに参加とか入賞はまだそんなにないけどみたいな。
ですからそういういわゆる伝統校と新高校で。
やっぱり入賞した時にちょっと喜びにも落差があったりして。
そうですね。
だから本当に教育高校は甲子園に出て当たり前みたいな。
予選で負けちゃったらみんながっかりしちゃうみたいな。
でも僕らはベスト8になれば大喜びみたいな。
そういうのが感じられて。
決してネガティブなイメージではなくて。
本当に学生らしい生き生きとしたコンテストだなという気がしました。
ありがとうございます。
今年の結果をちょっとここでお話しすると。
第1位の最優秀賞は青山学院大学ロイヤルサウンズジャズオーケストラということで。
第2位の優秀賞が昭和音楽大学リリージャズオーケストラですね。
この昭和音楽大学は昨年が最優秀賞で。
今年が優秀賞という新たな伝統校になりつつあるということだと思うんですけど。
昭和音楽がちなみに一昨年優勝ですね。
みんなやっぱりここのところの競合がここで優勝、準優勝ということですかね。
昭和音楽が一昨年初優勝でした。
そうですか。
今回私どもこしのう建設が協賛をさせていただく中で。
最優秀賞の青山学院大学の皆さんには。
私がちょっと別のところでやっている渋谷クロスFMというところの出演権というのを出し上げて。
青岳さん、好きな番組にしてくださいと言っておりますので。
ありがとうございます。
社長もお聴きいただければと思います。
そうさせていただきます。
よろしくお願いします。
そして先ほどの音楽普及による社会貢献という点でいえば。
チャリティライブを春先にもいろいろされているというふうに伺いましたけど。
そうですね。
要はビッグバンドジャズコンテストに出場して。
上位校ですね。
弊社が今運営しています赤坂のBフラットという。
Bフラットさんはされているんですね。
僕全然知らなくて何度か伺ったことがありましたけど。
そうですか。ありがとうございます。
そのBフラットでそういうバンドを集めて。
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それでチャリティライブにしようということでやっております。
3月には令和6年の野党半島地震の被災地支援ということも含めておやりになられたり。
それからピアノのリユースというのでしょうか。
はい。
こういう企画もおやりになられた。
はい。やらせていただきました。
これは先週も授業についてちらっとご説明させていただきましたけど。
弊社の音楽教室で使っていましたピアノを一斉に入れ替えようということで。
そうなりますと新しいピアノが来るということは元々あったピアノが不要になると。
売ってしまうこともできると思うんですが。
そうじゃなくてやっぱり多くの生徒さんを音楽で楽しませてくれたピアノ達ですから。
その我が子のように本当に気持ちがありましてね。
売ってしまうのはなんかもう忍びないなと。
ということで小山くんどさんに相談しましたら。
じゃあうちの番組でやろうよということで。
手紙を全国の皆さんからいただいて。
その内容が良かったところにじゃあピアノをただで差し上げようと。
なるほど。
ということで今全国のいろいろなところにピアノが行ってまして。
多くの方をまたピアノの第二の人生として。
多くの方を喜ばしてくれているということでやっております。
今SDGsなんていろいろ言われてますけれども。
そういうところの部分もあるし。
それからもっと人間の心の金銭みたいなところにされている。
素晴らしい企画だなというふうに思います。
ありがとうございます。
今週もいろいろ私にとっては学びになるお話を伺ってまいりました。
来週もまたぜひよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。