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本日は、4月8日に開催したBridge Live Seminarより、藤根様による、「自分にあった投資スタンス」の音声をお届けします。
はい、今ご紹介いただきました藤根でございます。よろしくお願いいたします。
プロフィールには書いてないんですけれども、私は自称ですね、完全無欠の晴れ男というふうに申しております。
子供の頃からですね、遠足とかですね、運動会とか各種イベントの時はですね、必ず晴れると。
大人になってからもですね、旅行、ゴルフ、雨が降ったことがないんですね。
今日は天気予報が雨だったんですけれども、この後降るかもしれませんが、多分私が喋っている間に降ることはないだろうというふうに思っています。
よろしくお願いいたします。
それではですね、自分にあった投資スタンスということで、まずですね、全体像についてちょっとお話ししたいと思います。
この辺は皆様もよくご存知のことだと思うんですけれども、まず考えなきゃいけないこととしてはですね、投資金額、それからですね、自分自身の使える時間がどのぐらい投資に向けて使えるのかということをですね、
一度整理されてよく必要が、多分整理されていらっしゃると思うんですけれど、あるのかなと。
私なんかもですね、家計簿と言うほどきちっとしたものはつけてはいないんですけれども、一応キャッシュイン、キャッシュアウトについてですね、何に使ったのかというようなものはですね、中央記録しているような感じです。
なるべくですね、無駄な支出を抑えるようにしてます。どうしても使ってしまうこともあるんですけれども、後ほどメンタルアカウントというのも説明させていただきますけれども、
手元にお金があるとどうしてもパッと使ってしまうというのがあるので、その辺はちょっと手元にはあんまりお金を置かないようにみたいなことはやっております。
それから投資金額のうちですね、何に振り向けるのかということとですね、後ほど話をさせていただきますけれども、投資スタイルをですね、自分に合ったものは何なのかを考えていくことが必要なのかなと。
やりながらですね、やっぱり定期的に修正を加えていくということが重要だと思います。
それとあと投資評価の期間を決めてですね、きちんとやっぱり儲かった損したものを含めてですね、何が失敗したのか、これはうまくいったけどたまたまうまくいっただけなんじゃないかとかですね、そういうのをちょっと検証していくということが必要かと思います。
それから時間管理というのが意外と僕は重要だと思っていて、会社にお勤めの方はですね、大体もうその仕事でですね、大体もう1週間というのが大体決まってくるかと思うんですけれども、私なんかもね、割と自由業に近い形なんで、時間管理というのは結構重要だなというふうに思っているんですけれども、
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時間配分をですね、決定して、それをですね、まあ厳密でないにしても実測をして、ちょっと配分と違ったところを反省したり、またはより現実的なものに修正していくということ、その上でですね、どうやったらもっと時間をかけないでこれができるんだろうかというようなことをですね、生産性を向上させるということをですね、やるということと、
やらないことっていうのをやっぱり決めるということが必要なのかなというふうに思っています。
で、私の例はあまり参考にならないようなものだと思うんですけど、一応私自身は1週間の時間168時間というふうに捉えてまして、それを割り振っていると。で、最初に割り振っていたものに対してですね、しばらくやってみて、1年ぐらいやってみて、ちょっとこれは修正する必要があるなというので、また修正しているというような感じです。
で、実現可能なレベルに修正していくということが一つは重要だろうというふうに思っています。
こういったメモや記録をつけることも結構手間になってくるわけなんですけれども、これをですね、ノートにつけたり、中にはExcelなんかPCで管理するというものを分けながらですね、やっていくということ。
それと資料についてはですね、僕はできるだけ捨てるようにしています。
どんどんどんどん溜まっていくとですね、それだけで場所を取るだけじゃなくて、探すのが大変になってきて、そこでまた無駄な時間を使うんですよね。
だから資料というのはもう最小限、特に紙のものは取っておくように、取っておかないようにして捨てるようにしております。
それからやりたいことすべてを行うことというのは現実的ではないので、最初はですね、どこまでできるかというのをですね、トライしてみることも必要かもしれませんが、割り切る必要があるというふうに思っています。
これもあんまり参考にならないですけど、私の例なんですけれども、カードの利用金額、月末に明細きますけれども、使ったときに常に記録しているとですね、ちょっと支出が抑えられるというのがあったりします。
で、タバコの本数なんかも毎日つけているとですね、タバコをそんなに吸わなくなってくるというような、そういったメリットがあるのかなというふうに思っています。
で、健康管理という意味では体重とかですね、それからあと3ヶ月に1回定期検査を病院で受けているんですけれども、その血液検査の結果、そういうのをちゃんとつけていくとですね、一時期中性脂肪とか引っかかってたんですけれども、今はすべてクリアしているような、そんな感じになっているというような感じです。
それで、どこで区切るのかということなんですけれども、いわゆる努力、投入量とそれに対する効果というのは直線ではないんですよね。
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最初のうちは投入量に対して効果が上がるんだけれども、ある一定のところまでいくと、あんまり効果が上がらなくなってくると。
最初、例えばダイエットなんかでも、最初は体重減るんだけれども、だんだん減らなくなっていくというようなのがあると思うんですけれども、そこをどこまで手頃な投入量と効果をどこが一番最適なのかということをですね、考えるというようなことも必要じゃないかなというふうに思っています。
それを考えていく上でですね、行動ファイナンスの考え方というのはちょっと使えるんじゃないかなというふうに思ってまして、その前に金融リテラシーについて少しお話ししておきたいんですけれども、よく日本人は金融リテラシーがアメリカ人とかに比べてあまり高くないと、金融教育が遅れているというようなことを言われるんですけれども、
国際比較とかを見る限りはですね、必ずしも日本人の金融リテラシーが低いということはないというふうに思っています。ただ、金融リテラシーの3大要素と言われているですね、インフレとかですね、分散効果というものに関する認識は日本人はちょっと低くなっているのかなというふうに思います。
これは金融広報中央委員会というところが出している国際比較ですけれども、全体として見るとですね、3カ国、24カ国の平均に対して日本はほぼ同じぐらいということで、全体としては低くないんです。
ただこのインフレと分散投資、ここが低くなっていると、あといわゆる行動というか態度のところで言うとですね、お金への注意ですね。だからお金をどういうふうに管理するのかとかですね、バッと使ってしまわないようにといったようなところはですね、ちょっと日本人が低いのかなというふうに思います。
それとですね、あと自己評価と客観的評価。これは客観テストをやったのと、自分はどのぐらい金融知識を持っているのかということに対する自己評価に対する差を求めたものなんですけれども、割とですね、50代以降は自己評価と客観評価の差はないんですけれども、
若い方、30代、40代の特に男性ですね、こちらの方は自己評価の方が客観評価よりも上回っているというような状況があるようです。ですからどちらかというと自己過信をしている部分が若い世代は多いのかなというふうに思います。
行動経済学とか行動ファイナンスということは耳にされたことはあると思うんですけれども、中には私なんかよりも詳しい方もいらっしゃるかもしれませんが、一応定義としてはですね、これは野村証券から取りましたけれども、人は利益の追求のために合理的に行動するという前提に立っているのが一般的な経済学。
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これに対して人の心理面などをご機に注目し、人はどのように意思決定をし行動するか、なぜ非合理な行動をするのかを研究するのが行動経済学であり、それに基づく投資理論というのは行動ファイナンスというふうに定義されています。
この行動ファイナンスに関して入門編としては、野村証券のホームページに投資の心理学というのがお金を育てる研究所があって、投資の心理学というコーナーが検索するのが結構すぐ出てこないんですけれども、ここに動画が結構8個ぐらい載っていて、ここには4つしか載っていないんですけれども、これが非常にわかりやすく説明されているので、
あまり行動ファイナンスをご存じないという方は、これを一度ご覧になられるのがいいのではないかなというふうに思っています。
野村アセットマネジメントの定義なんですけれども、いわゆる合理的な人とは、自分を過信することや過去を後悔することはなく、多数意見に安易に同調しない、多くの情報を瞬時に処理できて長期の利益が見込めれば短期の損失は厭わず、間違いはすぐに修正すると。
皆さんどうでしょう。これが合理的な人というふうに定義されているんですけれども、なかなか普通の人では、こういう人はあまり多くはないというふうに言われています。
それではどういう非合理な面があるのかということについてなんですけれども、代表的な12の非合理バイアスということを野村アセットの方では定義していますけれども、
自信過剰とか説明する必要はないと思うんですが、後悔を回避したいがために今行動しないとか、本質回避も同じような感じですね。
例えば本当は損切りしなきゃいけないときに損が見えるのが嫌だから、とりあえず塩漬けにしておくというのがこれですね。
メンタルアカウントってさっきもちらっと言いましたけれども、財布に10万円入っているときと2万円しかないときの1万円の価値が変わってくると。
だから2万円しかなかったら1万円の買い物はちょっと控えたかもしれないけど、10万円入っていると買ってしまうというのがそんなところだと思います。
それから主観確率、これはある現象についてこれはそうなんだって自分の主観で思ってしまうというようなことですね。
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決定麻痺っていうのは選択肢が多いとどれにしていいのかがわからなくなってくると。
群集心理を飛ばしますけど、保有効果、これは自分が持っているものがよく見えてしまう。
自分が要するに今保有しているものがよく見えてしまうというのがあります。
アンカリングは後ほどちょっと詳しく説明するので飛ばしますが、認知的不協和っていうのはですね。
先ほど晴れ男の話をしましたけれども、いつも晴れているんじゃなくて、実は雨が降っているときはあまり覚えていないだけなのかもしれないというのが認知的不協和ですね。
つまり自分にとって都合の悪いことは認識きちんとできていないというのが認知的不協和。
現状維持は飛ばしまして。
総局割引、これはちょっと説明が難しいんですけれども、1年後の利益を取るよりも今のほうがいいみたいなね。
そういうものを総局割引というふうに申します。
こうした何らかしらの非合理バイアスというのは、私もそうですし皆さんも持っていらっしゃるはずなので、
これをですね、やっぱり自分にはどういうバイアスがあるのかっていうのを認識していくことが重要じゃないかなというふうに思っています。
アンカリングっていうのはこれは誰にでもあると思います。
それで例えばですね、商品の価格、要するに過去の価格を知っていると今の価格が高くてちょっと納得がいかないと。
ガソリンなんてね、10年ぐらい前はリッター120円とかそのぐらいだったと思うんですけれども、今だと170円ぐらいしますよね。
だからそうすると今はすごく高く感じてしまうんだけれども、それは安い時を知っているからなわけです。
ブランド品っていうのもですね、これも要するにアンカリングなんですね。
ブランドっていうものの、要するにこれは価値があるっていう擦り込みがあるんでブランドって成り立っているわけなんですけれども、そういうものもアンカリングの一つです。
これ書くと、これちょっとね、書いてしまって後で失敗したなと思ったんですけど、ファンドマネージャーはみんな優秀っていうふうに勘違いしている方もいらっしゃると思うんですけれども、
確かに専門的にやってるから、金融や投資理論などの知識については非常によく知っている可能性はあるんですけれども、じゃあ実績パフォーマンスがそれに一致するかっていうと必ずしもそうではないと。
例えば私なんか昔持ってたアンカリングとしては、60代以上の方はもしかしたらあるかもしれないんですけれども、ノストラダムスの大予言ってあったじゃないですか。
99年七の月に恐怖の大王が降りてくる。これってかなりですね、私なんかは影響を受けたなと。だからちょっといき急いできちゃったような感じがあるかなというふうに思います。
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この過去の認識がマイナスのアンカ、怒りになっている可能性もあるので、先入観を捨ててですね、常にゼロベースで今初めて見たっていう受け止めもですね、重要なのではないかなというふうに思います。
一応これ私全部きちんと読んでるわけでもないんですけれども、コードファイナンスの参考文献として一応三つ挙げました。
この中で一番読みやすいのはこれですね。ダン・アリエリーって書いてる人の予想通りに不合理。この人の本は他にもシリーズがあるんですけれども、これがですね、色々な実証実験を非常に面白く書いてるので、
もしご興味のある方はこの本をお勧めさせていただきます。
それからですね、今の話にも少し絡んでくるんですけれども、ちょっと純文学的なですね、自分の内面分析っていうのを改めてしてみてもいいのかなというふうに思います。
自分は何事も自分で本当に判断して決定してきたのかとかですね、環境や他人のせいにして責任逃れをしたことはなかったかとかですね、自分よりも強い人には、するより弱いものにはちょっと強気に出てしまったことはないかとかですね。
あとはさっきの群衆心理ではないですけれども、本当は反対なんだけれども、周りが賛成だからちょっとそこに逆らわずに賛成してしまったとかですね。
あとはいろんなコンプレックスですよね。学歴とかですね、いろんなスポーツとかそういうのに対するコンプレックスを自分は抱いていないだろうかと、そういうところからですね、まずは自分自身を内省していくことも必要なのかなと思います。
こちらは4月8日に開催されたブリッジライブセミナーの前半です。この後に配信された後編もぜひご視聴ください。