00:00
インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターンの渡辺です。おはようございます。インターン生の斎藤です。
大阪万博の経済効果の概要
はい、ということで大阪万博が今週末に控えましたね。もう今週末なんですね。早いですね。
ついに。まあなんかね、いろいろ言われてはいましたけれども、無事開催されることを祈ってということで。
ちなみに斎藤さんは万博どのくらい行きたいと思ってますか?
そうですね。正直なところそんなに興味ないです。
ああ、そうなんですね。自分個人的にはすごく興味があってですね。
ええ、そうなんですね。
自分の母親なんかは母親と祖母で開幕日にちょうど行くみたいでうらやましいなとか思ってるんですけれども。
そうなんですね。でも私の周りでもあんまり興味ある人少なくて、初めて興味ある人に出会ったぐらいです。
ええ、本当ですか。じゃあ今回はですね、今日のテーマも大阪万博の経済効果と注目企業についてお話ししていこうと思うので、
ちょっとでも興味を持ってもらえるようにやっていきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。本当に開幕が迫って興味深いテーマですし、投資家の皆さんも気になっているところだと思うので、ぜひ聞いていきたいです。
はい、わかりました。では本編に入る前にちょこっと株式会社のコーナーです。今回は経済効果についてお話しします。
経済効果に関連して、一応経済波及効果という用語もあって、厳密には分けて使われるみたいなんですけど、今回は同じ意味として使用していきます。
経済効果っていうワードはわかるんですけど、具体的にはどういうことを指すんでしょうか。
はい、そうですね。経済効果とはある出来事が起こることで、特定の国・地域にどのくらいの経済的な好影響があるのかをシミュレートして、金額で表したものになります。
後で本編でも紹介するんですけれども、例えば大谷選手の2024年の経済効果が約1168億円ということで、大谷先生はだから2024年に国内に1000億円以上の影響を及ぼしているということになります。
そんなにですか、大谷選手一人で。これあんまりどうやって算出するのかわからないんですけど、グッズとかそこに来る観客とかそういう感じなんですかね。どうやって計算するのか教えてほしいです。
そうですよね、なかなかイメージ湧かないと思うんですけれども、実際の経済効果の算出っていうのは、まずやっぱり事業とかイベントなどの計算対象を設定します。
その結果的に直接的に生じる需要額、これを直接効果と言います。過去の事例などを参考に推計していきます。
そのさらに直接効果から波及していく産業での効果を計算していって、経済波及効果っていうのを求めていくらしいんですよ。
なんだか難しそうですね。最初の直接生じる需要額の直接効果っていうのはちょっとなんとなくですけどわかったんですけど、そこから波及していくってなるとなんだかイメージが湧きにくいです。
そうですね、じゃあそこについてもちょっとお伝えしていくと、例えば自動車を例にとると、例えば自動車需要が増えます。
そうしたらイメージしやすいところだと部品の生産が必要になるというところがあって、あとはその部品を生産するための鉄鉱や塗料、プラスチックとか繊維みたいな原材料も生産する必要があります。
さらには部品や原材料の生産増加によって生産に携わる従業員の所得が増えて、さらにそこで日用品や食品などの一見自動車とは関係ないところの消費も活発になるっていうところまでが波及効果ならしい。
そんなところまでなんですね。この原材料とかまでだと思ってたので、そこで従業員の所得が増えて、食品とかそういったところの消費まで波及効果に影響されるなんて知らなかったです。
そうなんですよ。なので新たな需要が発生した時に影響する様々な産業を含めて経済効果を出しているということになります。
それでは本編に戻りまして、今日は大阪万博の経済効果と注目企業について詳しく見ていきたいと思います。
大阪万博という一大イベントということで、それこそ経済効果がすごいって言いますけれども、具体的にはどのくらいの規模なんでしょうか?
そうですね。これは複数の機関が試算を出しているんですけれども、例えば経済産業省の2024年2月時点の試算ですと、経済波及効果が約2.9兆円と見積まれているんです。
これは先ほど紹介した大谷選手の2024年の経済効果が約1168億円らしいので、大谷選手約25人分の経済効果があるみたいなことなんですね。
2.9兆円すごいです。すごいんですけど、大谷選手25人でいけちゃうんだっていう。そっちの方がすごく減ってきちゃいます。
確かに比較対象が良くなかったかもしれないですね。それとまた別で、2020年の東京オリンピックの大会の経済効果というのが約3兆円という風に出されていたので、オリンピックと匹敵する経済効果があるみたいなところを万博に見込んでいるようですね。
経済効果の算出と事例
そんなにあるんですね。なんとなくオリンピックの方が大きいイベントだと思っていたので、本当に匹敵するくらいあるとは知りませんでした。
ちなみにこの2.9兆円の内訳というのはどうなっているんでしょうか?
これ内訳としましては、まずパビリオンなどの建設投資で8,570億円、来場者による消費額が1兆3,770億円となっていますね。
入場者数というのは2,820万人というのを見込んでいるので、これは2005年の愛知万博の実績である2,200万人というのをかなり上回っている数字にもなります。
建設投資よりも来場者の消費額の方が大きいんですね。ということはやっぱり観光業界にもかなりの追い風になりそうですね。
そうなんですよ。さらに言えばアジア太平洋研究所という機関ですと、2024年1月に経済効果を2兆7,457円というふうに発表していて、
前回の試算も出していたんですけれども、そこよりも3,698億円も増加したというところなんですね。
経済産業省は2.9兆円と出していて、こっちは2兆7,400億円、2.7兆円。試算が出しているところによって少し変わってくるんですね。
そうなんですよ。算出の方法も違ったりしますしね。ただ、アジア太平洋研究所の試算では被害利客やインバウンド、つまり法日外国人が増加するというところで、
経済効果は最大でこれより6,000億円ぐらいさらに上振れする可能性があるというのも出しているんですね。
そうなんですね。コロナ禍ということでインバウンド回復の流れもありますし、万博開催時にはもっと外国人観光客が増えているかもしれませんよね。
本当にその通りだと思います。アジア太平洋研究所では拡張万博という概念を示していて、万博会場の周辺地域でものづくりの現場を体験するオープンファクトリーとかのイベントも含めた経済効果も試算しているというところもありますね。
注目企業の取り組み
なるほど。じゃあ大阪万博の会場内だけじゃなくて周辺地域も含めた広い範囲での経済効果を見ているということなんですね。
確かに最初の自動車の例で所得が上がって食料品も増えるというような試算をしていることからも、このぐらい含んでいいのかなというふうにも思ってしまいますね。
そうですね。まさしく波及効果みたいなところになりそうですよね。
確かにこれなら大きい数字になるというのもわかりますね。
さて、じゃあここからは企業の取り組みについて見ていきましょう。万博をやっぱり成長のきっかけにしようとしている企業は本当に多いんですよ。
確かにいいきっかけになりそうですもんね。どんな企業が具体的に注目されているんでしょうか。
そうですね。例えば岩谷産業8088という証券コードなんですけど、この会社がマホロバという燃料電池栓を完成させました。
これは水素を動力源としていて、高校中に二酸化炭素を出さないというところが特徴としているんですね。
水素栓ですか。初めて聞きました。でも結構二酸化炭素を出さないということで未来的ですよね。
そうなんですよ。会期中には大阪中心部と会場を水路で結んで、水素活用のモデルとして世界中にアピールしていくというところを目指しているみたいですね。
なるほど。環境に優しいテクノロジーの実用例として世界にアピールできる機会になりそうですね。
では次に関西国際空港。関西エアポートが大元なんですけれども、ここは証券コード8864の取り組みなんですけれども、
ターミナル施設で過去最大の改修を終えて国際線のエリアを大幅に広げたというところも取り組みとしてあります。
じゃあ関空も準備ばっちりということですね。
そうなんです。海外からの旅客の受け入れ能力を年間4,000万人ということで、コロナ前の2倍近くに試算を引き上げていて、
なので万博のファーストパビリオンの役割を果たすというふうに意気込んでいるそうです。
日本島国ということもありまして、絶対飛行機できますもんね。海外からのお客様にとっては最初に触れる日本が関空ですもんね。
第一印象大事ですもんね。
そうですね本当に。さらに決済サービスのビザ。これはニューヨーク証券取引所の企業なんですけれども、ここも注目ですね。
大阪万博とキャッシュレス決済
これは大阪を起点にタッチ決済を日本中へ普及させるということを目指して、2024年4月から大阪エリア振興プロジェクトというのを開始しました。
なるほど。決済サービスも万博に合わせて進化するわけですね。
はい。これ大阪府内の中小企業や公共交通機関への端末導入を後押しして、キャッシュレス決済の普及を目指しているという形ですね。
確かに今キャッシュレス決済が普及してきているとはいえ、まだまだ日本はキャッシュレス更新国と言われていますもんね。
こういう万博をきっかけに一気に普及が進むかもしれないので、投資家としてもこういったトレンドは見逃せないですね。
そうですね。やっぱり自分も海外に行った時、日本ってまだまだキャッシュレス遅れているなというふうには感じたので、こういうことを機に広がってくれるというのは期待したいですね。
それから万博ではその中で中小企業やスタートアップが新技術をアピールするリボーンチャレンジという取り組みも行われます。
へー、万博って大企業だけが参加していると思っていたので、中小企業とかスタートアップも参加できるんですね。
はい、そうなんですよ。これは大阪商工会議所と大阪産業局が共同で設置した出展企画推進委員会が大阪ヘルスケアパビリオンというところで実施するもので、
万博に向けて新技術開発に挑戦する中小企業とかスタートアップを支援していくというものになっています。
なるほど。中小企業とかスタートアップだからこその展示といいますか、ものが見られそうですよね。
具体的にはどのような企業が参加するんでしょうか。
例えばですけど、大阪市イクノクの靴メーカーリゲッタという会社がありまして、
彼らはトライアスロン用のウェットスーツ素材で世界トップメーカーの山本科学工業と連携して空中に浮く靴というのの出展を目指しているらしいです。
空中に浮く靴ですか。空飛べるみたいなことですよね。それ見てみたいですね。
でもどういう仕組みで靴が浮くんでしょうか。
そうですね。この仕組みとしましては、非常に軽くて丈夫な素材を使ったスニーカーを
靴底に入れた板と台の両方からはせられる強力な磁気が反発して浮かばせるっていうみたいですね。
ん?なんか空飛べるのかと思っちゃったんですけど、ただ浮かせてるだけってことですね。
そうですね。自分も写真見てみたんですけど、ただ浮かせてるだけ見えたんですけど、
確かに万博開催時点では人が入って歩くことはできないんですけれども、将来的には、
例えば足が不自由な人の移動の補助に活用するみたいなことを想定して開発されたらしいですよ。
なるほど。確かにこうやって裏を知ると面白い展示ですね。
こういった中小企業の技術力も万博をきっかけに世界に知られるチャンスですね。
その通りなんです。なので、大阪万博は単なる一家制のイベントではなく、
日本企業の技術力っていうのを世界にアピールする絶好の機会となっています。
なので、投資家の目線で見れば、万博関連の事業に力を入れている企業っていうのは、
世界に向けてチャレンジしているっていうところで注目する価値は十分にあると言えるんじゃないでしょうかね。
いやー、今までなんとなく万博そんな興味ないかもと思ってたんですけど、
中小企業の技術力の展示
この話を聞いて注目しなきゃって思いました。
じゃあ僕の作戦も成功ですね。
今日は大阪万博の経済効果について教えてくださりありがとうございます。
数兆円の規模となるとやっぱり見逃せないですね。
本当にそうだと思います。
やっぱり万博自体はもちろんなんですけど、その前後も含めて様々な経済効果が期待できるということで、
視聴者の皆さんもぜひ投資の観点からも万博関連企業に注目してみてはいかがでしょうか。
今回紹介した企業以外にも宿泊であったり、飲食、交通とか様々な分野で恩恵を受ける企業がありそうですもんね。
そうですね。なので今後も万博に関連するニュースがあれば、もしご興味があれば取り上げていきたいと思うので、コメントなどお待ちしております。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
Apple PodcastやSpotifyなどお聞きのプラットフォームへの感想、評価の投稿をお願いします。
また概要欄にはご意見フォームのURLも貼っておりますので、番組へのご意見もお待ちしております。
ご感想やご意見はPodcastを収録するにあたってとても励みになります。
インターン生に話してほしいテーマなどございましたら、お気軽にコメントやフォームに送っていただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう。