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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。 この番組では、インターン生2人が株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら劇する感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の松井です。 おはようございます。インターン生の辰美です。
松井さん、最近ニュースでAIのデータセンターが電力を爆買いしているみたいな話、よく見かけませんか?
はい、見かけますよね。
SAIを使うたびに裏ですごい量の電気が動いているって聞いて、ちょっと驚きました。
はい、そこがそうなんですよ。まさに今、世界中でその電力をどう確保するかっていうのが問題になってて、しかもただ電気を増やせばいいのではなくて、できれば環境に優しいクリーンな電気がいいですよね。
しかし、再生可能エネルギーでおなじみの太陽光だったり風力発電にはある弱点があります。
何だと思いますか?
弱点ですか?天気に左右されるとかですか?
はい、その通りです。太陽光は夜になれば止まりますし、風力も風が止まれば止まりますね。
ここで今、天気に左右されず24時間動き続けるクリーンエネルギーに注目が集まっているんです。
今日はその有力効果の一つ、浸透圧発電について取り上げていきます。
浸透圧発電ですか?初めて聞きました。
ですよね。これについてざっくり説明していくと、海水と淡水を混ぜるときに生まれる力で電気を作る技術なんですよ。
今日は浸透圧発電の背景から仕組み、太陽光との違い、そして世界と日本の可能性までじっくり掘り下げていきます。
楽しみです。
でもその前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。
今日の用語は何ですか?
今日の用語はテーマ株です。
テーマ株とは、その時々で投資家の関心を集めている特定のテーマに関連する銘柄のことを指します。
例えばAIだったり、脱炭素、インバウンドといった具合に、世界の中の流行や社会的な関心事がそのままテーマになります。
なるほど。今日のクリーンエネルギーやまさにこの浸透圧発電みたいな分野も、投資家から見れば一つのテーマになり得るということですね。
ただテーマ株は注目が集まると株価が大きく動きやすくて、加熱したり逆にブームがされると急に冷え込んだりすることもあるので、注意が必要だと聞きます。
その通りですね。話題性だけで飛びつくのではなく、企業の実力や業績も合わせてみることが大切ですね。
気になる方はカブリッジの方で気になるテーマや銘柄について調べてみてください。
それでは本編です。まず、今なぜこの技術が注目されているのか背景から抑えていきましょう。
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さっきAIが全力をバクブイしてるって言ってましたよね。
はい。
あれ実際どれぐらいか知ってますか?
いやーなんとなくすごいんだろうなっていうくらいで。
ですよね。ではちょっと説明します。
ThinkTankのブルッキングス研究所によると、世界のデータセンターの消費電力は2024年で約415テラワットです。
世界全体の電力使用量のおよそ1.5%に当たります。
1.5%。世界全体で見るとまだそんなものなんですね。
はい。今はそうなんです。
ですが国際エネルギー機関IEAによるとデータセンターの電力消費量は世界全体の電力需要と比べて4倍以上もの猛スピードで急増中です。
このままいくと2030年には現在の約2倍以上。
2035年には日本の国全体の年間発電量を丸ごと超えるレベルの電力をデータセンターだけで消費する見通しです。
完全に右肩上がりですね。供給は間に合うんですか?
はい。ここが問題でモルガン関連の試算ではアメリカのデータセンター需要は2028年に74ギガワットに達し、約49ギガワット分の電力が不足されていると言われています。
さらに調査会社のガードナーの予測として2027年までに電力不足がAIデータセンターの約40%の稼働を制限し得るとも報道されているんです。
電気が足りなくてAIが動かせないなんてこともなりかねないんですね。
はい。そうなんですね。なので電力不足対策をする必要があるんですが、太陽光や風力は天候によって作用されるので稼働率はだいたい10から20%。
だから今、天気に作用されず24時間動き続ける電源の価値が見直されて、その新しい候補として浸透圧発電が注目されているわけです。
なるほど。そこでようやく今日の主役が出てくるんですね。すくみから教えてください。
はい。わかりました。突然なんですけど、たずみさん、きゅうりの塩もみってやったことありますか?
えっと、ありますね。きゅうりに塩をふってしばらく置くと水がじわっと出てくるやつですよね。
はい。そうですね。あれがまさに浸透圧の力で、淡水の方から塩分の濃い海水の方へ水がグッと移動していく。この力を発電に使うのが浸透圧発電です。
きゅうりの水分が塩の方に引っ張られるあの力で発電するんですね。でもどうやって電気にするんですか?
はい。今の主力は圧力遅延浸透という方法です。あらかじめ圧力をかけた海水側に特殊な膜を通して淡水がどんどん流れ込んでくる。
すると海水側の水の量が増えて圧力がさらに高まっていき、その高まった水圧でタービンを回して発電機で電気にするんです。
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そのタービンって発電の話でよく聞きますけど、結局何をしてるんですか?
はい。いわば中づき薬として活躍してるんですけれども、塩分の濃度差という価格エネルギーをまず圧力に変えて、それをタービンの回転に変えます。
そして最後に電気にするという流れになっておりますね。
わかりやすく言うと、ダムの水力発電の仕組みと同じ原理になっております。
なるほど。理解できました。
ここまで聞くと浸透圧発電は太陽光より優れているように思いますが、なんで今は太陽光の方が勝手をしているんですか?
はい。いい質問です。
それは技術的な性能というより、コストの安さ、どこにでも置ける設置の自由度、そして数十年かけて積み上げてきた技術の熟成度、この3つで太陽光が先行しているからなんですね。
逆に言えば、浸透圧発電はそこがこれからの伸びしろということですね。
はい。まさにそうなんです。業界としてはまだ黎明期なんです。
この伸びしろって市場としてはどれくらいの大きさがあるんですか?
はい。いくつかの試算があるんですけれども、2016年のある研究では、世界中の河川から現実的に取り出せる量は年間約625テラワット。
世界の電力消費の約3%に当たるとされています。
3%ってちょっと少なく聞こえますけど。
わかりました。では、わかりやすい例えで比べていきましょう。
日本の太陽光発電の年間発電量が、自然エネルギー大団によると2023年度で約92テラワット。国内の電力の約9%です。
世界全体で625テラワットというのは決して小さな数字じゃないんです。
確かにそうですね。でもどこにでも作れるわけじゃないんですよね。
はい。そこは弱点でもありますね。
作れるのは淡水と海水が出会う場所、つまり塩分濃度の差が生まれる場所に限られます。
例えば、川と海のつなぎ目のような場所ですね。濃度差が大きいほど効率が上がります。
それって海に囲まれた日本はかなり有利なんじゃないですか。
はい。そうなんですよね。海に囲まれていて淡水化の技術もある日本はまさに公的地。
実際その最前線がもう国内で動き出しています。福岡市の海水淡水センターで2025年8月に稼働を始めました。
もう動いているんですね。
はい。世界でもデンマークに次いで2番目となっております。
海水を淡水化する時に出る塩分濃度およそ8%の濃い海水と近くの下水処理水との濃度差を使って発電しています。
出るはずだった排水から電気に作用されない電気が生まれるってなんだかすごいですね。
はい。そうですよね。海外だとローン川と地中海が合流する地点で実施したりしています。
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地中海は塩分濃度が濃いので濃度差を取りやすくて有利なんです。
世界でもいよいよ実例が増えてきているんですね。
はい。最後にこの技術を陰で支える日本企業を軽く紹介させてください。
東証プライムに上場している東洋棒証券コード3101です。
東洋棒って繊維の会社ですよね。
はい。そうなんです。繊維事業で培った技術を応用して水だけを通す特殊な膜を開発しました。
さっき福岡を世界で2番目と言いましたよね。
その1番目、つまり世界で初めて自動化したのがデンマークのプラントで
東洋棒の開発した膜はそのデンマークの方に採用されているんです。
福岡じゃなくて世界1例目のデンマークの方なんですね。
はい。そこは分けて覚えてほしいところで
福岡のプラントにどこの膜が使われているかっていうのは公表されてないんですよ。
とはいえ、昔からの繊維会社が世界で初めての発電所の心臓部分を支えていたというのは面白い話ですよね。
そうですね。まだあまり知られていない黎明期の分野として頭の片隅に置いておくと面白そうですね。
はい。最後に1つだけ。この番組は情報提供を目的としたもので
特定の目柄の売買をお勧めするものではありません。
投資のご判断はあくまでもご自身のご判断でお願いいたします。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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それではまた次回お会いしましょう。