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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。 この番組では、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の話をながら聞きする感覚で一緒に勉強していきましょう。 おはようございます。インターン生の竹井です。
今日は私一人でお届けしていきます。 皆さん突然ですが、もし10年前2015年頃にNVIDIAの株を買っていたら、今頃どうなっていたと思いますか?
NVIDIAはこの約10年で株価がなんと約300倍以上になっています。 仮に10万円分買っていたとしたら、今頃3000万円を超えていた計算になります。
NVIDIAのような銘柄を事前に見つけるのは無理なのかなという声が聞こえていきそうですが、 でも少し立ち止まって考えてみると、このNVIDIAが急成長した背景には、
AI、機械学習の時代が来るという大きな産業トレンドがありました。 その波に乗る企業を早い段階で見つけていた投資家は、実際に大きなリターンを手にしています。
つまり、産業の大きなうねりを早めに察知して、そこに関わる企業に目を向けておくことが、長期投資において非常に重要なんです。
そして今日お話しするのは、次の大きな波になるかもしれない、ネオクラウドというテーマです。 AIブームの裏で今まさに密かに大きく動いているこの分野について、
背景から注目企業まで丁寧に解説していきます。 ぜひ最後まで聞いていってください。
さて本題に入る前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。 今日の用語はクラウドです。
クラウドとは正式にはクラウドコンピューティングといって、インターネットの向こう側にある巨大なコンピューター群、
つまりサーバーを使ってデータの保存や処理を行う仕組みのことです。 具体的に言うと、Gメールやグーグルフォトのようなものが該当します。
スマホで撮った写真が自動的にグーグルフォトに保存されたり、パソコンを切り替えても同じメールがどこからでも見られたりしますよね。
あれって不思議だと思いませんか? 自分のスマホやパソコンに保存しているわけじゃないのに、なぜどこからでもアクセスできるのか。
その答えがクラウドです。 自分のパソコンやスマホにデータを保存するのではなく、インターネット上のどこかにある強力なコンピューターを借りて使うというイメージですね。
身近な例を挙げると、Gメールやグーグルドライブ、iクラウド、ネットフリックスなど普段何気なく使っているサービスのほとんどがクラウドの仕組みで動いています。
ネットフリックスで映画を再生するとき、その動画のデータはあなたのスマホの中にあるのではなく、遠くにあるサーバーからリアルタイムで届いているんです。
企業の視点で見ると、クラウドが登場する前は自社でサーバーを買って電気代を払ってメンテナンスもしてと非常に手間とコストがかかっていました。
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しかし、クラウドを使えば必要なときに必要な分だけ借りることができるので、コストが大幅に削減できるようになったんです。
これが世界中の企業のDX、つまりデジタルトランスフォーメーションを一気に加速させた大きな要因の一つです。
そして今日紹介するネオクラウドは、この従来のクラウドとはまた少し違うAI時代に特化した新しいクラウドのことを指します。
具体的には本編でじっくり解説していきます。
それでは本編に入っていきましょう。
改めて今日のテーマはネオクラウド銘柄です。
まず、ネオクラウドって何が従来のクラウドと違うの?というところから整理していきましょう。
従来型クラウドは企業のウェブサイト運営やデータ保存、業務システムの管理などあらゆる用途に対応した総合型クラウドです。
一方でネオクラウドはAIの学習・推論処理に特化した専門型クラウドです。
具体的にはGPUと呼ばれる半導体チップを大量に搭載したサーバーを
AIを開発する企業や研究機関に貸し出すビジネスです。
なぜGPUが必要かというと、AIの学習には膨大な計算処理が必要で、
通常のCPUでは時間がかかりすぎてしまいます。
GPUはその計算を並列で高速処理できるため、AI開発には欠かせない存在になっています。
では、なぜ今ネオクラウドがこれほど注目されているのでしょうか?
それはズバリ、生成AIの爆発的な普及です。
チャットGPTやジェミニをはじめとする生成AIの登場で、
AIを活用したいという企業や研究機関が世界中で急増しています。
しかし従来の大手クラウド企業だけでは、
そのすさまじい需要を全てまかないきれない状況になってきているのです。
加えて先ほど説明した今主流のクラウドでは、
AIの膨大なデータと処理スピードに対応できないのです。
そこに登場したのがネオクラウド企業です。
GPUを大量に確保して、AI専用のクラウド環境として提供する、
このビジネスモデルが今急速に広がっています。
市場規模を見てみると、2034年までにネオクラウド市場は
1兆1100億ドル、日本円で約160兆円に達すると予想されています。
現在が約27億ドルですから、
およそ400倍以上の成長が見込まれているということになります。
これは非常に大きなポテンシャルを秘めた市場ですよね。
それでは世界的に注目されているネオクラウド企業を3社ご紹介していきます。
1社目はコアウェーブです。
アメリカのニュージャージー州に本社を置くAI特化型クラウド企業です。
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まず注目したいのがNVIDIAとの深い関係性です。
2025年1月、米半導体大手NVIDIAは
コアウェーブに20億ドル、日本円にして約3000億円を
追加出資すると発表しました。
コアウェーブはこの資金を活用して
NVIDIA製の最新GPU導入を加速させる計画です。
NVIDIAが競合にもなり得る企業に巨額の出資をするというのは
これだけでコアウェーブのインフラとしての重要性が
高く評価されているということでもあります。
株価の動きも非常にドラマチックで
2025年3月にNASDAQへ上場後、わずか約3ヶ月で
株価が約4倍の180ドル近まで急凍しました。
しかし足元では4月2日現在終わり時点で
82ドルと高値から半年以上に下落しています。
時価総額は約344億ドルで
現時点では赤字のためPERは算出されません。
成長性は非常に高い一方で
AIインフラへの大規模な先行投資が続いているため
収益化のタイミングを見極めることが
投資判断のポイントになりそうです。
上場からの急凍や急落を見ても
値動きの激しさは相当なものがあるということは
念頭に置いておく必要があると思います。
2社目はネビウスグループです。
ロシア初のテクノロジー企業がツールですが
現在はオランダに本社を置き
ヨーロッパを中心に
AI特化型クラウドサービスを展開しています。
ネビウスグループで特に注目したいのが
その契約規模の大きさです。
2025年にはメタ・プラットフォームズ
旧Facebookですね
と最大270億ドルという
巨大契約を結んだと発表されました。
内訳としては2027年までに
複数の拠点で合計120億ドル相当の
AIコンピューティング能力を提供すること
さらに今後5年間で計画する
150億ドル相当の処理能力についても
メタが購入することで同意をしており
合計で最大270億ドルという規模が予想されています。
さらにネビウスは
昨年11月にもメタと
30億ドル規模の契約を結んでおり
同年9月にはマイクロソフトと
174億ドル規模の契約も結んでいます。
そしてNVIDIAも先週
ネビウスに20億ドルを出資すると発表しています。
このようにメタ・マイクロソフト・NVIDIAという
世界トップクラスのテック企業3社から
一気に信頼を獲得しているというのは
非常に注目に値しますね。
株価は4月2日終わりの時点で
108ドルと昨年10月に付けた高値の
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130ドル付近に位置ついています。
時価総額は約355億ドル
PERは989倍と非常に高い水準ですが
これは将来の高成長への期待が
先に織り込まれているためだと考えられます。
割高かどうかの判断は非常に難しいところですが
契約の積み上がりを見る限り
成長の実態は確かについていきていると言えるでしょう。
3社目はアイレンです。
オーストラリア初の企業で
この会社には少し面白いバックグラウンドがあります。
もともとアイレンはビットコインのマイニング
つまり採掘事業を手掛ける企業として知られていました。
しかし現在はそのコンピューティングリソースと
電力インフラを活かして
AI向けの高性能データセンター事業へと
大きく軸足を移しています。
マイニングとAIクラウドは
一見全然違う事業に見えますが
実は共通点があります。
どちらも大量のGPUと
それを動かすための膨大な電力が必要なんです。
アイレンはビットコインマイニングを通じて
すでにそのインフラを持っていたため
AI向けの転換がスムーズに進んでいるというわけです。
実績面では米マイクロソフトとの間に
約97億ドル
日本円で約1兆5000億円規模の契約を結んでいます。
2025年11月に発表されたこの契約は
5年間を想定されたものになっております。
契約金額の20%が前払いされているという条件も
アイレンの財務面にとってプラスに働きます。
ウォール外のアナリストは
AIインフラ需要の高まりを背景に
アイレンの売上高が
2026年に126%上昇すると予想されています。
時価総額は約78億ドルと
コアウェーブやネビウスより少し小さく
PERは約84倍です。
3社の中では比較的に規模が小さい分
成長予知が大きいと見る投資家もいますが
その分リスクも相応にあるという点は
抑えておく必要があります。
以上3社をご紹介しました。
改めて整理すると
3社それぞれNVIDIA、マイクロソフト、メタといった
世界最大級のテック企業との長期契約があり
AI需要の拡大とともに成長が期待されています。
ネオクラウド市場が2034年に向けて
400倍以上の成長が見込まれる中で
その波に早い段階で乗っている企業として
今後も動向を追っていく価値がある
銘柄軍だと思っています。
ネオクラウド銘柄は将来性が非常に高い一方で
現時点では赤字企業も多く
高いPERに代表されるように
成長期待が株価に大きく先取りされている面もあります。
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現在中東情勢の緊張などを背景に
マーケット全体に不安定な動きが見られます。
市場環境が落ち着いてから
じっくりと投資タイミングを見極めることが重要です。
またネオクラウド領域の日本企業は
厳密にはまだ出てきていません。
しかし今後進出していくことを期待していきたいですね。
本日ご紹介した企業はあくまで情報提供であり
投資を推奨するものではありません。
投資判断はあくまでご自身の責任にてお願いいたします。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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