第92回は『女性たちのデザイン史』から、かしまが引用しました。
30代に入り、仕事も人生も大切にしたいと思う一方で、これからどんなバランスで生きていきたいのかを考えることが増えてきました。そんなタイミングで、時代ごとの女性デザイナーたちの実践や選択に背中を押された一冊です。
今回はこの本をきっかけに、仕事や日常で感じる小さな摩擦や、結婚、出産、子育て、親の介護など、この先訪れるかもしれない「地べたの日常」を前に、自分たちはどんな選択をしていきたいのかを話しました。また、その「地べたの日常」をめぐる男女の経験の違いについてもおしゃべりしています。
★毎週月曜日 夕方5時に配信しています★
【メンバー】
わたる:発起人。テレビの制作会社ディレクター。テレビを見るより本が好き。
ひかる:わたるの大学からの友だち。会社員。道端に落ちているものを写真におさめたり、飼い犬を愛でるのが好き。
つかだ:ひかるの前の会社の先輩。ゆいこの塾の友だち。つかだくんと呼ばれているけど、みんなと仲がいいつもり。本が好き。
ゆいこ:みんなの友だち。ラジオやポッドキャストが好き。小学生からくるりを聴いている。
かしま:ゆいこの幼馴染。IN YOU RADIOのサムネイルをデザインしたデザイナー。
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サマリー
このエピソードでは、アン・マッシー著『女性たちのデザイン史』をきっかけに、デザイン史における女性の貢献と、現代社会における「地べたの日常」と個人的な人間関係が仕事や人生の選択に与える影響について語られています。特に、長嶋りか子氏による日本語版への寄稿文から引用された「地べたの日常と極めて個人的な人間関係」という言葉が、働く女性が直面する見えにくい背景や、社会構造の中で自身の選択肢をどう見出すかという議論の核となりました。 メンバーは、自身のキャリアや人生の転換期における仕事とプライベートのバランス、結婚、出産、子育て、親の介護といった将来的な「地べたの日常」について、具体的な経験や葛藤を共有しました。男性の視点からは、無邪気に選択できた労働環境が、実は性別やマジョリティであることによって与えられた前提条件に基づいていたのではないかという内省も語られました。また、デザインの歴史における女性の活躍領域の変化や、現代のUI/UXデザインが新たな「手工芸」となり得る可能性についても触れられています。 さらに、男性の小便器のデザインに見る「トキシック・マスキュリニティ」や、自己犠牲を強いる働き方、そして家族を大切にしないパートナーへの違和感といったテーマも掘り下げられました。最終的に、個々人が直面する「摩擦」は非常に個人的で、周囲からの支援が難しい場合もあるとしつつも、社会的な状況を想像し、自身の選択肢を主体的に見出すことの重要性が強調されました。